昨日の管官房長官の携帯電話料金は4割カットの余地ありという発言には、珍しく官房長官にガッテン!でした。
実はこの夏、母のスマートフォンデビューをめざしました。2時間ほどショップで待って、さあ、いよいよだ、とワクワクしている自分たちに番が回ってきたのですが、のっけから、通話料金プランをシンプルでなく、かけほうだいライトプランをすすめられ、ん? 「家族以外にお電話をおかけになるなら、その方がおすすめです」って。
うちの母は家族以外への電話は固定電話でしますから、っていうと「固定電話の方が高いんですよ」って、は?
少なくとも市内3分以内なら、携帯電話よりも安い、なのに市外電話の料金を持ち出すレトリックで高齢者を惑わすのはどう考えても不誠実。
うちの母は市外通話なんてほぼしない。ファミリー割引が適用される家族にしかしない。
パケット料金プランもいつのまにか、私が使っている2ギガプランはなくなり、1ギガから一挙に3ギガ。
「Wifi環境がないと、あっというまに3ギガですよ、使うの制限していたら、スマホを持つ意味がないですよ」
「ラインも課金されます」「写真や絵文字、動画ならあっというまですよ」って、あっというまになるのはわかりますがその料金を設定しているのは、おたくでしょ?
1ギガっていうのは、ほぼWifi環境のある人のためのプランということですよ・・・
その後、私の怒りがピークに達したのは、ファミリー割引同士のメールの送受信は今まで、受信する母には無料でしたが、スマホになると、受信する母にも結果的に課金になるということ(パケットが増える)を聞いた瞬間。
「遠方に住む子どもが老いた母に写真やビデオを送って喜ばせるつもりが、年金生活者の母の電話料金まで高くなるっておかしくないですか!それって高齢者社会に逆行していませんか。今まで、おたくのファミリー割引を利用したいがために、他社に乗り換えず、母も私も御社に忠実を貫き通してきたのに、ハシゴをはずされた気分です」
(うわ、わたしもなかなか言いますね。)
私の担当になった店員さんは大変でしたね〜。上記の私の抗議は「おたくに対する抗議じゃありませんよ、御社に向かって申し上げたいのですが」ときちんと前置きはしましたが・・
今、母が使っているガラケーはかなり古いので画像が粗い。家族から送られてくる写真がもっとキレイだったり、もっとアップでみたいという時に指で拡大できれば、母は満足、そのためのスマホデビューです。
「ガラケーがバージョンアップして、画素が高いのはないんですか?」ときくと、「料金プランはスマホ並み」になります。
電話の代わりに、私のプランに便乗するかたちでのタブロイドもすすめられましたが、「あの・・母にタブロイドで電話しろ、というのですか、重い! スピーカーで話す、イヤホンで話す? 今さら、そんな新しい動作を80才の母に学んで慣れろというのですか」。即、却下。
というわけで、見積もりを出してもらうと母にとって月額8000円超の出費になることになり、母のスマホデビュー、今回は見送り。
私も、フランス人的反骨スピリット入ってますから、高くなりますよ、と言われて、あら、そうですか、で受け入れられない。
高くなるのがおかしい、というのが良識。その「おかしさ」に抗う時は抗うのでありました。
(というわけで、管官房長官の発言は、私の感じていた携帯電話料金体系に関する違和感にガッテンしたのでした)
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午後3時前にやってきて、時刻は早、6時半。外を見ると、ショップ前の駐車場も煙るざーざーの夕立。
あああ、血圧、上がっちゃった! そのぶん、ずっと黙って私と店員さんの攻防を聞いていた母の体力が温存されたので、ま、良かったか。
「店員さん、大変なお客さんにあたった、と思たはるわ。かわいそうに」とは、母の感想。
これ、実は後日譚があるのですが、書いていても疲れますのでこのあたりでおしまい!