英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season20 第7話「かわおとこ」

2021-11-27 18:11:15 | ドラマ・映画
第1話「復活~口封じの死」
第2話「復活~死者の反撃」
第3話「復活~最終決戦」
第4話「贈る言葉」
第5話「光射す」
第6話「マイルール」

幾つかの事象が、一つにつながる……ミステリーや刑事ドラマの一つのパターンで、今回、右京自信が語ってくれていた……
・黒くて背の高い“かわおとこ”(妖怪)
・釣り用の靴跡
・(現場に落ちていた)採水ボトルのキャップ
・魚の異常死
・水死した荻野
………これらが一つの繋がって、結論にたどり着く……

《補足要素として》
・荻野の水死、悠太(晴瑠)の水難事故、食堂のおばさんの“かわおとこ”の目撃(おばさんは妖怪とは思っていなかった)がすべて15日だった
・笹沼ガラスも工程で使用した水を浄水化していた
・笹沼ガラスの貯水タンクの破損事故があった(←後で判明)

【真相・第一段階】
・悠太の姉の百花(米村莉子)は、水質調査をしていた姿(荻野or高部)を“かわおとこ”だと思った
・川魚の異常死は笹沼ガラスの貯水タンクの破損事故が原因かもしれないと考えた荻野が水質調査の為の採水を行っていたが、足を滑らせ転倒、溺死(と思われていた) 
・荻野の調査を受け継いだ高部(佐藤貴史)が水質調査を行っていたのを悠太が目撃、“かわおとこ”だと思い、追跡し、溺れる

【真相・第二段階】
・荻野もピン打ち靴を履いていたことが判明し、単なる事故ではないと推察
・防犯カメラの映像より、荻野の水死した頃に現場の川付近に社長がいたことが判明
・採水現場で社長(三波豊和)と揉め、もみ合いとなり、荻野が転倒、頭部を強打。更に、社長が荻野の顔を水中に押し付け溺死させた
・水質調査のデータと荻野の解剖データより、実際はもっと上流で死亡していたことが判明……荻野の誠実な気持ちの調査データが真相を明らかにした
・社長の車から荻野の血液が採取された

こういういくつかの事象が繋がり、真相が明らかになっていくという展開は好きなのだが、
如何せん、百花が“かわおとこ”の存在を主張するのが、不自然すぎて、ストーリーを楽しめなかった
【百花が“かわおとこ”の存在を主張したの理由】
・《悠太の水難事故の時、悠太の面倒を見るのが嫌で「宿題があるから」と嘘をついて、母親に押し付けた》という自責の念
・悠太が溺れたのは目を離したせいだというバッシングから庇うため(“かわおとこ”の仕業にすれば、母親への風当たりも弱くなると考えた)
上記の理由があったが、やはり、百花が“かわおとこ”の存在を主張するのは不自然だった

百花以外の【いくつかの後悔】
高野
・荻野の誠実な気持ち・行為を自分が後押しすれば、荻野は死なずに済んだかもしれない
・悠太に目撃されて、その場から逃げるように立ち去ってしまった。母親の悠太を呼ぶ声が聞こえたので、大丈夫だろうと思ったが、溺れてしまった。あのとき、ちゃんと悠太に対応していればと……

 見られたくない採水の様子を、見知らぬ子どもから「“かわおとこ”だあ~」と叫ばれたら、逃げだしたくなるだろう。
 子供を呼ぶ母親の声もきいたのだから、なおさらであろう。

悠太の母親・千夏(黒坂真美)
子どもふたりを育てていたが、川辺の気持ち良さでウトウト…熟睡?してしまい、その間、悠太が溺れてしまった

 育児に疲れていたという事情はあるが、やはり、罪と言うか、後悔は大きい
 高野は「子どもを呼ぶ母親の声を聴いた」というので、ほんの少しの時間だけ気づくのが遅れたと考えられる。

で、問題に感じたのは…
 百花が採水現場を目撃し、“かわおとこ”と思い、それを悠太に話した。
 悠太が“かわおとこ”(実は高野)を追いかけ、川に入っていくのだから、よほど、好奇心をくすぐるような話しぶりだったのだろう。
 そんな状況が想像できるが、この点も、今回、不自然に感じた

(重箱の隅をつつくようなことを言ってしまい、申し訳ありません)

桃花と悠太の父親は、モモかと揉めていたが、このシーンは桃花と特命係を出会わせるためだけのシーン。
悠太が危篤なのに、この父親は心配して見に来ることもなかったなあ!



【ストーリー】番組サイトより
被害者家族に向けられる非情な声
事故多発の川に潜む妖怪の正体は!?


 右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、小学生の女の子が若い男に、「どこに隠したの! 早く返してよ!」と詰め寄っているところに居合わせる。見かねて割って入ったところ、2人は親権を失った父親と、娘であることが判明。事情を尋ねようとするが、女の子は理由も語らず、走り去ってしまう。
 翌日、川で行方不明になっていた男の子が、意識不明の重体で発見されたというニュースが流れる。右京たちは、SNSにさらされている家族写真に、昨日の女の子が写っていることに気づく。写真は、少年の母親である千夏(黒坂真美)を糺弾するため、ネット民が無断で載せたものらしい。
 昨日出会った少女・百花(米村莉子)が言っていた「返してよ!」という言葉から、不穏な気配を察した右京と亘は、独自に周辺を調べ始める。すると、問題の川では、近くの工場に勤める若い男性が、溺死する事故が起きていた。さらに、再会した百花から話を聞くと、いまだ意識が戻らない弟は、“かわおとこ”という妖怪に連れ去られたのだと主張し…!?


少年を溺れさせたのは川に潜む謎の生物!?
同じ場所で発生した溺死事件との関係は?
特命係が妖怪ハンターとなり超常現象に迫る!


ゲスト:黒坂真美 米村莉子

脚本:山本むつみ
監督:守下敏行
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「unknown」に纏わる思い出

2021-11-23 12:43:46 | Weblog
相棒 season20 第6話「マイルール」の被害者が書いたミステリーの登場人物の名?が「unknown」であった。
この「unknown」については、いろいろと思い出がある。

ブログをしていてコメント欄を開いている方には、この「unknown」という言葉には、思い当たることがあるだろう。
コメントを書き込む際に名前を記入しないと、自動的に「unknown」となる(違う表記になるブログもあるかもしれない)。
仮名もハンドルネームも記入しないことは、そのコメントに責任を持たない意思があり、辛らつなモノや嫌がらせの類のモノが多い。

もちろん、単純に記入漏れや、本当に奥ゆかしい人という場合もあり、なるほどと思うコメントもあり、すべてのコメントに目を通すのだが、先述の類が多いので、ドキドキしながら読んでいる。
で、《グッ》と呻くことや《ムッ》とすることが多い……
「unknown」のコメントには答える義務はないと思うが、書き込むということは何らかの意思があると思い、レスをつけることにしている。きつい内容だが、なるほどと思ったり、そういう考え方もあるのかと思うことも、たまにある。
あと、実務的に思うのは、「unknown」の人が続くと区別がつかないので、困るということ。


まあ、こんなことを書いても、ブログに災いを持ち込むだけだと思いますが、先の『相棒』第6話のきっかけと、直前の出来事があったので、吐き出すことにしました。
その出来事とは…


他者の運営ブログに機能があるかは知らないが、goo blogは日ごとや直前6時間のアクセス記事ランキングを知ることができる。
いつもはそのランキングを《そうなんだ~》などとぼんやり眺めているだけなのだが、たまに、《この記事ってどんなことを書いたっけ?》とリンクをたどって記事を読むこともある。

そのランキングの中に 相棒 season14 第10話・元日SP「英雄~罪深き者たち」があり、記事を読み、《ああ、こういう事を書いたのか》とストーリーと書いた内容を思い出したのだ。
コメントがあれば読むことにしているので、読んでみると……
今回は、他ブログ様にも出しゃばったことを書いてしまったので、不快な思いをさせてしまったのだろう。かなり辛辣なコメントをいただいた(6番目のコメント)。
(ムッとしながらも)レスをつけたのだが、実は、その直前の短いコメントが強烈だった。

「○○○」
たった一言(3音)だったが、グサッ!と突き刺さり、クラッ!と来た。

この3音が何だったのかは、リンクをたどって、実際に体感してください(笑)
この言葉、安易に使ってはいけないですよね。
「○ね」と言われるより「○○ば」の方が強力ですよね(笑)


この記事は5年以上前のもの。
で、先にも書いたように、記事を読み始めて内容を思い出すという流れ。
でも、コメントまでは思い出せない。

……で、グサッ! クラッ!  っと来たわけである。
実は、この記事、忘れた頃にランクインするので、このパターンを4、5回繰り返している


腹が立ったのと、過ち?を繰り返さないため、この記事をアップしたというわけです。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【歳時メモ】 イチョウ…黄葉最高潮、プラタナス、辛夷など…落葉盛ん、セイタカアワダチソウ…終盤

2021-11-22 16:03:09 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

イチョウ……黄葉が最高潮です(ただし、地域に個体差が大きいので、既に散り始めている地区、まだこれから黄変する地区もあります)
プラタナス……落葉が進んでいる路が増えてきました
辛夷……落葉が始まりました
 その他、ケヤキやブナやコナラなどの茶色も目立っていますが、正確な木の種類は分かりません
セイタカアワダチソウ……もう終盤ですが、最後の頑張りを見せてくれています
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羽生九段……A級順位戦 1勝4敗‥‥かなり厳しい‥‥

2021-11-20 17:13:16 | 将棋
昨日のA級順位戦第5戦、糸谷八段に敗れて1勝4敗となり、現ランク8位(下位から3番目)を合わせて考えると、A級残留がかなり危うい状況に陥った。

 残り4局(山崎八段、斎藤八段、永瀬王座、広瀬八段)で3勝1敗の星を上げたとしても、頭ハネで降級となってしまう可能性が低くない。
 現在……
3勝2敗は豊島九段(R2位) 糸谷八段(R4位) 佐藤康九段(R6位) 佐藤天九段(R7位)
2勝3敗は広瀬九段(R3位) 菅井八段(R5位) 永瀬王座(R9位)
1勝4敗は羽生九段(R8位) 山崎八段(R10位)

 3勝2敗の4名は、残りを1勝3敗で終わっても4勝5敗となり、羽生九段がそれを上回るには4戦全勝でなければならない。なので、この際、羽生九段が彼らの上位になる結果は望まない。彼らには残留のライバルとなる2勝3敗の3名に黒星をつけていただくことを望む。
 その2勝3敗の3名だが、そのうち広瀬九段と菅井八段は羽生九段よりランクが上位なので、勝敗的には星1つの差だが、実質2勝差がある。なので、残留争いのライバルは 永瀬王座と1勝4敗の山崎八段ということになる。
 羽生九段はこの2棋士との対局が残っていて、この2局に勝利することが残留の必須条件と言って良い。永瀬-山崎戦も残っており、この3局は今期の残留争いを大きく左右する。永瀬王座は他の2棋士より星が良く有利な立場だが、羽生九段に敗れると逆転されるので、やはり、対羽生戦を落とせない状況。(羽生九段の立場で言うと、自力残留が残っていると言える)

 もちろん、その他の対局に勝利することも大切な要件である。そういう細かい星勘定より、一局一局に勝利することが肝心である。
 これまで観戦して感じることは、もう少し終盤に時間を残しておくことが肝要であろう。勝機があっても、終盤に時間がなければ、勝利に到達することは困難である。時間切迫の中、際どい終盤に正着を指し続けることは、残念ながら、今の羽生九段には難しいようだ。それに、それだけ考慮時間が多いということは、脳力(能力ではない)の消耗もある。時間と脳力の消耗を避けて、終盤に臨むことが必要だと考える。


 対山崎、対永瀬に勝てば、永瀬王座は羽生戦を除く3戦を2勝1敗以上の星が必要になるので、残り2局を落としても残留の可能性はある。
 しかし、やはり3勝はしたい。2012~2014年頃なら、大いに期待できるが(この間のA級順位戦は25勝2敗)、最近の羽生九段の状態や対戦相手のきつさを考えると、難しい。
 でも、藤井くんと4連戦するわけではないのだから、何とか頑張ってほしい。("藤井くん”と表現してしまいたくなります。失礼をお許しを)
 
コメント (7)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相棒 season20 第6話「マイルール」

2021-11-18 18:05:31 | ドラマ・映画
第1話「復活~口封じの死」
第2話「復活~死者の反撃」
第3話「復活~最終決戦」
第4話「贈る言葉」
第5話「光射す」

 巷では、「この話を相棒で取り扱う話ではなかった」とか「特命係の必要性を感じなかった」という声が、ちらほら上がっていたが、相棒らしいテーマだった。
 それに、特命係でなければ、村上まで辿り着けないと思われる。仮に、作家・福山光一郎(菅原大吉)から村上への容疑が浮かんでも、誤認逮捕するか、村上の自殺遺体を発見するのがせいぜいだろう。


さて、そのテーマであるが、
《殺人を犯した少年の更生に纏わる関係者の苦悩》
……なかなか、一言ではまとめられないなあ。
①殺人は取り返しのつかない罪《若い女性の人生を奪った罪》《被害者家族に悲しみと喪失感を与え続ける罪》……被害者家族にとって、許し難く、憎しみは消えない
②犯人はその罪を一生背負って生きなければならない……更生して社会復帰しても、幸せになってはいけない?

 大まかに言うと、上記の2点が主題となることが多い。
 今話の場合、作家の福山が犯人を憎み、ペンを以って(小説を書くことで)、娘の敵を討とうとした。


 また、上記2点に付随して、少年院の存在も関与してくる
 少年院は入所者の更生に重きを置き、更に、社会復帰の支援も行っている(少年刑務所や一般の刑務所では刑罰の執行を行う。社会復帰させる役割もあるが)。
 となると、更生し社会復帰後は、社会人として暮らしていくことが前提となっていることになる。今話の村上(旧姓・野間口)のようにレストランを経営したり、結婚するというような一般人と同じように暮らすことができる。(と言うより、それが少年院の大きな役割・目的であろう)
 入所生活をしたことで罪が清算されたと割り切って社会復帰していく者、表面上は反省・更生したように見せかけただけの者、再び罪を犯す者もいるだろうが、今回の村上は本当に罪を悔いていたようだ。
 そこで、考えるのは……《どこまで罪が許されるのか?》ということ……背負った罪を背負いながらも、幸せを感じてはいけないのだろうか?ということ。もし、そういう感情が許されないのなら、少年院の意味がないように思える。それに、犯した罪を知り覚悟して結婚する妻(夫)は良いとして、産まれてくる子どもはどうなるのだろうか?

 とは言え、殺害された娘は勿論、娘を失った両親の悲しみは埋めようがない。その上、少年犯罪の場合、名前や顔など明かされず、まさに“unknown”状態。
 怒りをぶつける相手も分からないのである。
 謝罪を受けることもできない
(今話の場合も、謝罪の手紙はもらったが、名前も住所も告げられることはなかった。謝罪の気持ちは十分にあったようだが、それでは被害者側には謝罪の気持ちを感じられない)



 そんな理不尽な怒りを、ペンに込めて福山はミステリー小説を執筆。
 登場人物の名前を、駅から村上の店の通りの家の表札の名字にした。連載が進むにつれ、登場人物の姓が村上の店に迫って来る‥‥村上にとって、心臓にペンが突き刺さる恐怖だったのだろう。


 福山はひと月前に村上の店を訪れ、村上とその妻に、自分の怒りをぶつける。
 村上は深く自分の罪を悔いている様子。妻は夫の罪を自分が犯した罪のように謝罪する……
 村上には、互いに愛し合い、欠かすことのできない大切な存在がいることを知った



ミステリーの結末(心理描写映像)は………
 犯人・unknownを追い詰めたものの、unknownは霧散して消えてしまう(自殺したらしい)。
 途方に暮れる主人公の刑事(姿は福山)に、労うように福山が手を添える。そこへ、殺された娘が駆け寄り、二人は抱き合い、消えていく………
 unknownは「unknown」のままで終わった(終わらせた)

 福山は村上夫婦を見て、許す気持ちが生じたのかもしれない。
 完全に許せなかったとは思うが、主人公の刑事に対しても、福山自身に対しても、《もういいよ》という気持ちになったのだろう。
 怒りや恨みから、福山は開放されたと解釈したい。




犯人は少年院の法務教官・三上(大川ヒロキ)
 福山に「結婚して姓が変わった」「レストランを経営している」という情報を明かしてしまっていた。
 今回の連載で、そのことが公になるとまずいと考え、連載を中止するよう福山に頼むが、「村上のことを思ってではなく、保身のためでしょう」と指摘され、逆上し殺害した。
 福山の続けるつもりだった言葉を聞いていれば、殺害しなくても済んだかもしれないのに(でも、ミステリーフォンは、村上のことを嗅ぎ付けるような気もする)

 少年を更生させる職務の法務教官が保身のため殺人を犯すのは、外道だ。(これでは、少年院の信頼は失墜)
 しかも、強盗に見せかけるため、財布の百万円を抜き取るという偽装工作もしている。(指紋も拭き取ったのだろうか?)


【今回のポイント】
・登場人物が多く、しかも、重要ではない人物にまで名前を付けている
・端役で川上姓が二人(作者・福山のケアレスミスだと編集者は思ったが、実在の家と合致させるためだった)
・菅原大吉さんは、劇場版も含めると、7話目の相棒出演らしい(←ポイントではないような・笑)

【疑問点など】
・「結婚して姓が変わった」「旧姓は野間口(名前はけんいち)」「レストランを経営している」「類推できる年齢」だけから、店を特定できるのだろうか?
・あの抒情的文学のようなラストで、サスペンスファンが納得するのだろうか?

  
【ストーリー】番組サイトより
話題の小説と過去の事件に奇妙な符合が
虚構と現実が結びついた先にあるものとは


 福山光一郎(菅原大吉)というベストセラー作家が、一人暮らしの自宅で刺殺された。警察は、もろもろの状況から強盗殺人の線で捜査を開始。
 いっぽう右京(水谷豊)は、現場から新作の最終回の原稿が消えていることに疑問を抱く。その小説は、少女殺害事件の捜査にあたる老刑事が、正体不明の犯人を執念で追い詰めていくストーリーらしいのだが…。版元の編集者から話を聞いた右京と亘(反町隆史)は、新作の掲載を前に、福山が突然、出版社を乗り換えていたことを知る。さらに、福山は自著で、『小説が完結した時、失われた真実があぶりだされるだろう』という、謎めいた発言をしていた。
 捜査を進めると、22年前、福山は、ある重大事件に巻き込まれていたことが判明。右京は、その事件と問題の小説に、共通点が存在していることに気づく。

未完小説に仕掛けられた“ルール”とは
読み解く鍵は、22年前に起きた凶悪事件に!?
右京の推理が時を超え、驚きの真実を導き出す!


ゲスト:菅原大吉

脚本:森下直
監督:橋本一
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルス その126「ワクチン3回目接種、6か月間隔に前倒し?」【追記あり】

2021-11-17 09:41:32 | 時事
『ワクチン3回目接種 2回目から“6か月以降”も 前倒し可能に』(NHK NEWS WEB)
厚生労働省は、15日開いた専門家でつくる分科会で、現時点で国内で唯一3回目の接種が承認されているファイザーのワクチンについて、2回目の接種から8か月以上間隔を空けることを標準としつつ、6か月たった人も自治体の判断で対象にする案を示した

ファイザーのワクチンの感染予防効果が、2回目の接種から半年後までに半減したという海外のデータがあることや、国内でも11日、間隔を少なくとも6か月とすることを条件に3回目の接種への使用が承認されたことなどから前倒しの接種を可能にすることにしたということ


【方針変更の大きな要因】
「2回目の接種から1か月以内と、5か月後以降を比べたアメリカの研究では、感染を予防する効果が▽16歳から44歳では89%が39%に、▽45歳から64歳では87%が50%に、▽65歳以上では80%が43%に低下した」というデータが出たため


方針変更の理由としては理解できるが
「新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について、厚生労働省は2回目の接種から8か月以上間隔を空けることを標準としつつ、6か月たった人も、自治体の判断で対象とする」
としたのは、《相変わらずの自治体押し付け》姿勢だ。

 一見、2か月前倒しは大問題でないように思われるが、高齢者の2回目ワクチン接種は5月下旬に本格化したので、その6か月後の12月には3回目接種の対象者が急増することになる。
 接種券の配送、接種会場や医師などの確保が間に合わない可能性が高い。
 ギリギリになっての方針変更‥‥ワクチン接種に関してはこれまでも厚労省はあたふたしてきた。現場は大変である。

 そもそも、海外の製薬会社の検証を頼りにするより、厚労相がワクチン接種者の中和抗体量のデータを採るとかすべきだろう。

【追記】『NHK NWES WEB』 「3回目接種は原則8か月以上 岸田首相”自治体に丁寧に説明を”」より
新型コロナワクチンの3回目の接種への対応をめぐって、岸田総理大臣は16日夕方、総理大臣官邸で後藤厚生労働大臣や堀内ワクチン接種担当大臣と面会しました。

この中で後藤大臣は2回目の接種を終えてから3回目の接種を行うまでの間隔について「おおむね8か月以上」が原則にもかかわらず、例外として認める「6か月以上」に短縮して実施することになったという誤解が自治体の間で広がっているとして17日、自治体の担当者を対象に説明会を開催することを報告しました。

これに対し岸田総理大臣はこうした場を活用しながら原則としては2回目の接種を終えてからおおむね8か月以上たった人を対象に3回目の接種を実施することを自治体に丁寧に説明するよう指示しました。

 自治体の誤解ですか?
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルス その125「感染拡大下におけるワクチン・検査パッケージ」

2021-11-16 17:31:50 | 時事
(できれば、「その124」に続いて読んで下さると嬉しいです)
【各種報道によると】
 新型コロナの感染対策と経済社会活動の両立を図るため、政府は「ワクチン・検査パッケージ」制度の要綱案をまとめ、現在、新型コロナ対策分科会で議論しています。
 「ワクチン・検査パッケージ」は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域でも、飲食やイベントなどでの行動制限の緩和を可能とするための仕組みです。
 要綱案によりますと、事業者はその適用を都道府県に登録し、利用者に対してワクチンの接種歴か陰性の検査結果のいずれかを選択して提示するよう求めます。
 ワクチンの接種証明は2回目の接種から14日以上経過したことの確認を条件とし、有効期限は当面定めません。
 また、陰性証明の有効期限については、PCR検査は検体採取から3日以内、抗原検査は検査日から1日以内としています。


また、
 政府は16日、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開き、感染拡大の防止策として求めてきた行動制限の緩和案を提示した。緊急事態宣言下でも条件付きでイベントや飲食の人数制限を撤廃する。ワクチン接種済み証か検査の陰性証明を提示する「ワクチン・検査パッケージ制度」について、6歳未満の未就学児は親が同伴する場合、検査は不要などとする要綱案も合わせて示した。専門家の意見を聞いて、19日にも正式決定する方針だ。【各種報道】


 「ワクチン・検査パッケージ制度」による実証実験には疑問を感じるが、それを否定はしない。「パッケージ制度」を実施することで、感染予防への注意を喚起することも期待できる‥‥というようなことを「その124」で述べた。
 しかし、緊急事態宣言など感染拡大状況において、「緊急事態宣言下でも条件付きでイベントや飲食の人数制限を撤廃」というのは、認識・判断が甘すぎである!
 Jリーグだと、浦和やガンバなどは1試合の観客数は約3万ぐらいあるだろう。
 感染拡大状況で3万人が移動する……それだけで、感染予防とは真逆なことではないだろうか?
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型コロナウイルス その124「"実証実験”(技術実証)は"体のいい制限緩和”のような気もする」

2021-11-16 16:54:17 | 時事
新型コロナウイルス感染(予防)における実証実験は10月6日ぐらいから、各地で行われており、少し古い話題です。
ですが、新型コロナの感染対策と経済社会活動の両立を図るため、「ワクチン・検査パッケージ」制度の要綱案をまとめられたとのこと。さらに、新型コロナ対策分科会で議論して、大筋が決まったようで、それについて書こうと思いましたが、その前に"実証実験”について、書いておきます。


 実証実験と言われているが、モヤモヤした印象がある(内閣府はなぜか"実証実験”と称している)。
 内閣官房の「ワクチン接種が進む中における日常生活の回復に向けた特設サイト」(長い名前だなぁ)によると
「ワクチン・検査パッケージ」……
  …………ワクチン接種歴又は検査のいずれかを確認することで、感染対策のための制限の緩和措置の対象とするもの
 とのこと。

 「ワクチン・検査パッケージ」を実施することで、感染拡大予防のために設けられたイベントの収容人数とは別枠も人員数を設けることができる。
 イベント(Jリーグやコンサート)や飲食施設によっては、新型コロナウイルス接触確認アプリによる事後の追跡調査を可能にしたり、参加者・利用者の氏名や電話番号などの記載を求めているようだ。

 "実験”という言葉を使うのは、規制(行動制限)の緩和に対する免罪効果が狙いのような気がする。《実験の追跡調査のデータを感染拡大下における新型コロナの感染対策と経済社会活動の両立に活かす》という名目だが、実際には、経済を回すための緩和措置という性質が強いようだ。(イベントによるクラスターが発生した場合は追跡調査するのだろうが、実際にはイベント・会食後の追跡調査は行っていないと思われる)
 そんな訝しさを感じるものの、沈滞した経済を回すため仕方がない施策だと思う。「ワクチン・検査パッケージ」を実施することによって、感染予防の意識を高める効果もあるだろうし。


 「その125」に続きます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相棒 season20 第5話「光射す」

2021-11-11 17:20:06 | ドラマ・映画
第1話「復活~口封じの死」
第2話「復活~死者の反撃」
第3話「復活~最終決戦」
第4話「贈る言葉」

奇妙な事件を作り出した多くの条件(偶然)
・監禁犯の元恋人が合鍵を置いていったのを隣人の三宅富士子(草村礼子)が目撃
・80歳過ぎの女性が、成人男性(職業は警備員)をとっさに掴んだ紫外線の照明器具で殴り倒すことができた
・80歳過ぎの女性が、1kmも小柄とは言え成人女性を背負って運ぶことができた
・監禁犯が失神したのを機に富士子が女性を運び出す→意識を回復した監禁犯が観念して自殺→水木が証拠隠滅……時系列的にかなり厳しそう

  水木が隠ぺい工作(諮問の拭き取り、凶器の始末)をするのなら、部屋から救出した時点で富士子が水木に連絡するのが自然

多くの疑問点
・水木刑事(現在は退職)の行方不明の娘がどういう経緯で拉致監禁されたのか?
・あの狭い場所に閉じ込めた意図や目的が分からない
・水木の娘のバイト先の警備会社から監禁者に辿りつくのは、それほど困難ではないはず
・富士子が単独で、女性を救い出そうとしたが、水木に監禁場所を教えれば済んだことなのでは?
・富士子が水木に教えずに、独自で救出するとしても、息子に助力を求めるのが自然なのでは?(息子が女性を助けようとネットに書き込んでいたのを知っていたようだし)
・富士子が出てきた引きこもりの息子に背を向けたのはなぜか?


 親の子を思う心情を描いたドラマとしては評価できるが、ミステリーとしては上記のように強引なご都合主義な点が多かった。
 富士子に女性を1kmも運ばせたのは、親の情を描くためと奇妙な事件を構築させるための都合であろう。

 巷では絶賛する方が多いようだが、私はかなりの低評価。
 脚本家は……池上純哉氏…………なるほどぉ
 
【その他の感想】
・救出した富士子が家宅侵入(不法侵入)と傷害罪、水木元刑事が証拠隠滅と犯人隠匿罪で逮捕されるのは理不尽だ
・水木元刑事役の伊藤洋三郎さんは、生瀬勝久さんと川原和久さん(伊丹刑事)を足して2で割ったような顔だなあ


【ストーリー】番組サイトより
刑事の娘の失踪と繋がる密室殺人
鍵を握るのは、部屋から出ない隣人!?


 角田(山西惇)は、水木(伊藤洋三郎)という顔見知りの元刑事が、落ち込んでいる姿を見掛ける。水木は、2か月前から行方不明になっている大学生の娘を探すため、警察官でありながらネットで情報提供を呼び掛け、問題になった人物。しかも、寄せられた情報は冷やかしばかりで、本人は騒動の責任を取って辞職していた。
 そんな中、警備員の男が、施錠されたアパートの自室で首を吊って死んでいるのが発見される。状況的には自殺だったが、外傷がある上、室内の指紋が不自然に拭き取られていたことから、“密室殺人”も疑われた。そして、この事件の一部始終を見ていたのは、なんと飼っていた“亀”だった!
 事件に興味を持った右京(水谷豊)と亘(反町隆史)が聞き込みをすると、隣に住む三宅富士子(草村礼子)という老婦人には、部屋から出ない息子がいると判明。日中、部屋にいるその男性が、何か聞いている可能性もあるが、話を聞くことさえできない。
 翌日、捜査を続けていた右京と亘は、現場付近で怪しげな男を発見。捕まえて事情を聞くと、男は水木の元部下の刑事で、警備員の男が亡くなった部屋を、非公式に家宅捜索していたと語る。そんな無茶をしたのは、問題の部屋に女性が監禁されているというネットの書き込みがあったからだというが…!?

絡み合う女子大生失踪事件と警備員の死
不可解な“密室”には驚きのカラクリが!?
特命係が、現代の悲しき闇に光を当てる!


ゲスト:草村礼子 伊藤洋三郎

脚本:池上純哉
監督:守下敏行
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

藤井-豊島戦を観て、感じたこと その6

2021-11-10 17:17:13 | 将棋
「藤井-豊島戦を観て、感じたこと その1」
「藤井-豊島戦を観て、感じたこと その2」
「藤井-豊島戦を観て、感じたこと その3」
「藤井-豊島戦を観て、感じたこと その4」
「藤井-豊島戦を観て、感じたこと その5」
の続き

 これまで「豊島将棋に関する仮説」というサブタイトルをつけてきましたが、予想以上にシリーズが長くなり、他の記事が書けない状況になりそうです。
 本当は、本記事で「豊島将棋に関する仮説」の結論を書いて、「藤井将棋の考察」と続けるつもりでした……

 で、本記事の豊島将棋に関する仮説の結論を述べて、このシリーズを一応の終わりとさせていただきます。



 昨日の王将戦挑戦者リーグの羽生ー藤井戦、藤井三冠の強さ全開の将棋だったようだ。("全開”でなかったとしたら……恐ろしい)
 羽生九段も終盤まで伍した戦いだったようだが、終盤、息切れし、一気に突き放されたような感じだったようだ。
 昨日の将棋に限らず、観戦者を感嘆させるような強さを発揮している。

 その藤井将棋の強さを、一番味わっているのが、豊島竜王であろう。(2番は渡辺名人か)
 豊島-藤井戦での豊島竜王の負けた将棋のパターンは………
①、競り合いつつもリードを保ってきたが、最後に逆転される(ずっと、追走してきて豊島竜王を楽にさせなかった藤井三冠の強さ・王位戦第2局竜王戦第1局
②、①同様、中盤まで主導権を握っていたが、勝負所で藤井九段の踏み込みに誤り、形勢を損ね、敗局(王位戦第4局
③、難しい序中盤が続いたが、徐々に形勢が藤井三冠に傾き、そのまま終局(叡王戦第5局
④、中盤で非勢になり、押し切られる(豊島竜王のポカの王位戦第5局を含む)

 序盤の組み手争いの中、ちょっとした新手を藤井三冠が指すこともあるが、積極的に新構想で局面をリードしようという将棋は少ないように思う。
 敗局の内容は、《過去①→②→③→④現在》の傾向がある。
 対戦成績は、豊島竜王9勝、藤井三冠12勝(藤井三冠が6連勝中)

 局後の感想や指し手の流れや考慮時間などから、実際の形勢より悲観しているように感じる。
 なので、決め手を逃したり、踏み込めずに徐々に形勢を損ねてしまう……


 タイトル挑戦に失敗していた頃も、そういう傾向があったように思う。
 それを、研究と鍛錬と、対局中の読みの深さで克服してきた。

 ……しかし、藤井三冠には研究・鍛錬・読みの深さを跳ね返されてしまう………
 ここ数局の対藤井戦での豊島竜王の指し手には、迷いや弱気を感じるのは、私の思い込みか…
 豊島竜王の将棋に対する真摯な姿勢が仇となっているのかも。


一応、【終】
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする