英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

どうにも納得のいかない解説…『将棋世界』3月号/里見-中井戦

2015-02-28 17:07:16 | 将棋
『将棋世界』2015年3月号、「公式棋戦の動き」(記・編集部)
 女流王位戦リーグで里見女流名人の復帰戦が取り上げられていた。
 その解説が、どうにも納得できない。

【以下、引用】

 第1図は2二の角を逃げた局面だ。ここで里見の▲4二歩(第2図)が疑問手で、形勢の針は一気に傾いた。▲4六角(参考図1)と角を逃げるべきだったのだ。

 だが、勝負は終わらない。中井の△4二同金が自然のようで敗着。▲3五角(第3図)で取られるはずの角が息を吹き返した。

 以下は里見が怒涛の攻めで押し切った。

 △4二同金では△5七と(参考図2)と角を取り、▲4一歩成に△1三角で後手が勝勢だった。

【引用終】



 「4二同金が自然のようで敗着。▲3五角(第3図)で取られるはずの角が息を吹き返した。 △4二同金では△5七と(参考図2)と角を取り、▲4一歩成に△1三角で後手が勝勢だった」という分析には驚いた。
 確かに、角を取りながら先手陣にと金で攻める△5七とは大きい手だ。先手の角は攻めにも働いているし、後手の龍を抑え込んでいる7九の歩にも紐をつけている。しかし、後手玉の直近の4一の金を直接取らせるのは、もっと大きいように思える。
 解説にある▲4一歩成の他に、直接手であるが王手の▲4一飛成で金を取り、△4三玉に▲3一龍(参考図3)と一気に角金を手にするのも魅力的だ。

 この局面、4二の歩が邪魔駒になっているのは気になるが、後手玉はしのぎがなさそうだ。例えば、△6四銀と脱出を図っても、▲3二角△5二玉▲4一角成△6二玉▲7四馬(参考図4)ぐらいで寄っている。

 後手の龍が7九の歩によってほぼ無力になっており、5七のと金だけでは先手玉に早い寄せがないの辛い。

 それに、「△4二同金では△5七と(参考図2)と角を取り、▲4一歩成に△1三角で後手が勝勢だった」という解説も怪しい。

 ▲4一歩成に△1三角には、▲5一飛成(参考図5)がぴったりで受けなし。

 何を根拠に勝勢と言うのだろうか?

 また、「ここで里見の▲4二歩(第2図)が疑問手で、形勢の針は一気に傾いた。▲4六角(参考図1)と角を逃げるべきだったのだ」もおかしい。▲4六角と▲4二歩の2手に、形勢が傾くか否かの差はない。

 参考図1で「先手良し」という訳でもなく、▲4二歩が悪手とも思えない(一気に形勢が傾く手を「疑問手」と呼ぶこともおかしい)。

 さらに、「△4二同金が自然のようで敗着」とあるが、△4二同金の方が△5七とより優っているように思える。

 第3図は、4二歩を利かされたうえ、角を逃げられて先手の言い分が通ったように思えるが、持ち駒がない先手が後手を一気に寄せ切るのは難しく、先手玉も狭いので、3五の角の利きが消え、△7九龍の手が回る展開になれば後手勝ちになり、まだまだの局面であろう。
 実戦では、里見女流名人が怒涛の攻めを見せたとあるが、どう寄せたのだろうか?(里見女流名人は、こういったギリギリの寄せは本当に強い)


 ともあれ、この解説、穴だらけに思えるが、私の目が節穴だらけなのだろうか?
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『新・科捜研の女』(2004年・第5シリーズ) 第8話「VS連続放火魔! もうひとつの発火トリック!」

2015-02-26 20:39:10 | ドラマ・映画
 前シリーズから2年ぶりとなったこの第5シリーズは、タイトルも『新・科捜研の女』と変更し(後に再び「新」がなくなった)、コンビ?を組む刑事も内藤剛志となった。
 たまたま再放送で、加藤貴子、山崎一、深浦加奈子、半田健人、泉政行、田中健ら懐かしい面々を観ることができた。
 このシリーズから残っているのは、沢口靖子、内藤剛志、斉藤暁の3人だけかな。内藤さんは第2~第4シーズンは小説家兼プロファイラーの別人役で出演。斉藤さんもこのシリーズから登場している(第1シーズンも研究員として出演していたが、物理研究員の榎戸輝男役)。
 加藤さんも土門刑事(内藤剛志)の妹役でこのシリーズから登場(第5~第10シーズン)。最初は女性警官だったが一念発起して勉学に励み科捜研のメンバーとなった。第5~第11シリーズまで長く科捜研のメンバーを務めていた泉政行さんが去った時はちょっとショックだった。
 深浦さんは好きな女優さんだった……。2008年に亡くなったが、2003年ごろから闘病生活だったとのこと。科捜研には2001~2006年まで出演。

 このシーズンからメンバーに加わった人が多く、リニューアル感が強い。私は『科捜研の女』は第1シーズンから観てきており、さらに再放送も多いので、「徐々にマリコや土門らもキャラが変わってきており、ドラマのテイストもシーズンによって違っている」という感触を持っている。このシリーズは、第8話、最終話を見る限りではあるが、意気込みが空回りした部分が多かったのではないかと思われる。
 特に、今記事で取り上げた「VS連続放火魔! もうひとつの発火トリック!」はそう感じた。

 ドラマ冒頭で、多くの視聴者が「こいつが犯人だろう」と推測した正義の消防士(勝村政信)が犯人だった。火災現場で人命救助をすることに高揚感を感じて、それが高じて放火に及んだのだった。……まあ、真相はベタでもよい。
 問題となった放火殺人は、解剖で「扼殺した後、火災が起こった」ということが判明した。さらに、マリコは灯油を撒き散らした所へ火の付いたたばこを投げ捨てたのではなく、発火物は別にあったと突き止める、そして、発火装置を苦労して再現し犯人を追いつめ、犯人も放火の動機を自白した。
 しかし、扼殺した状況や動機はまったく語られることはなかった。そう、そんな殺人はなかったかのごとくドラマは終了してしまったのだ。
 私が見落としたのかもしれないが、もしそうだとしたら、「誰か真相を教えてください!」というのが、今回の記事の動機です。


 脚本の粗は他にもある。

 発火装置を再現したが、その再現実験では、作動させてから発火までは30秒。ドラマなのでリアルタイムではないのかもしれないが長くて5分。長時間が経過したような描写はなかった。
 単に放火するのが目的ならば、それでもよいかもしれないが、この犯人の場合、出動し火を消すのが放火の動機なのである。最低1時間の猶予がないとおかしい。

 また、消防署との関係を心配した府警上層部の圧力を受けた所長からは調査中止を示唆され、他のメンバーも消防署の調査結論を支持し、マリコに非協力的。にも拘わらず、マリコは勝手に検証を進める。さらに、このシリーズではほぼ助手(舎弟?)扱いの泉君をこき使う。
 その挙句、「他の急ぎの仕事があるから、出来ません」と断る泉君に、「そんなのは後でいいから、こっちに来て」と強要。その場は、旧知の仲の消防士を疑われて怒る日野(斉藤さん)が制止し、マリコがひとりで検証することになったが……(その後はマリコ、四面楚歌に)
 
 結局、マリコの仮説が立証され、マリコに冷たく当たった所員たちは、更にマリコに頭が上がらなくなる。確かに、マリコの主張は正しかったが、勝手に検証した暴走ぶりは責められるべきである。


 最終話も粗が多かった。
 感電死した後、首を絞めた跡を残したが、どちらが先かを判別しようとしなかった。
 かなりの距離、死体を移動させたが、死体にその後が残らなかったのか?かなり目立つ場所に死体を吊るしたが目撃者はいなかったのか?さらに、あの高い場所に吊るすのは女性一人では困難。
 警察が被害者の愛人を探さないのもずさん過ぎる。

【ストーリー】

 独り暮らしの老人・田村幸蔵の自宅で火災が発生し、焼け跡から田村の死体が発見される。当初は焼死と見られたが、検死の結果、首を絞められて殺されたことが判明。犯人は殺したあと放火したらしい。
 現場検証を行った消防士の鮫島は、灯油を撒いてタバコの火で発火させたと断定するが、納得のいかないマリコは独自の調査を始める。

出演者:沢口靖子、内藤剛志、加藤貴子、斉藤暁、山崎一、深浦加奈子、半田健人、泉政行、溝呂木賢、田中健

脚本:武上純希(第8話) 櫻井武晴(最終話)
監督:橋本一
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『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』 第5話

2015-02-24 20:54:28 | ドラマ・映画
“2時間スペシャル”と銘打っていたが、前の週がお休み(放送なし)となり、日程のつじつま合わせで2話をまとめて放送しただけのようだった。

≪前半≫

 息子を亡くした母親が騙されているのを承知で、受け子・清川に金を渡す……
 ………オレオレ詐欺に騙されたという事実で、息子が生きていると思い込みたかった………


 (突っ込み所はあったが)そんな母心が切ない
 「騙しに来てくれて、ありがとう」
 受け子・清川もそんな母心に心を動かされ、金を返し、警察に出頭を決意。

 出頭前に謝りに来た清川。
 息子に作るような気持ちで、焼きそばを大量に作る。
 おいしそうに食べる清川を嬉しそうに見る母親。
 「御馳走様でした。最低の人間になるところでした」と礼を言う。
 二宮刑事が彼を連行し、多量に残った焼きそばが寂しさを際立た、嗚咽する母親。


【一応、細かい突っ込み】
・オレオレ詐欺の犯行手口がずさんで、上層部の者たちの風体がベタすぎる。
資産家がゲス過ぎで、こんな人物を盟友と感じ、「弔い記事」云々を口にする新聞社オーナーの人格を疑いたくなった
清川が資産家殺しの犯人を目撃して、強盗殺人とオレオレ詐欺を無理やりからめたのは必要だったのだろうか?
・さらに、清川は目撃情報をエサに京都タイムスを振り回したが、これは無理やりの意味のない“視聴者攪乱エピソード”だった。


≪後半≫
 後半エピソードは、すべてにおいて中途半端。

 「国有地の払い下げに関する念書」を美馬が手に入れた経緯、それを忍布のミスで二宮刑事に渡り、さらに二宮が府警上層部に渡してしまうのは、あまりに不自然。
 念書の持ち主の転落死が、痴情のもつれ(同性愛者の嫉妬)であった点はまだ良しとしても、上層部の腐敗の落とし前の付け方が中途半端で、念書の件はお座なりで済ませてしまった。
 それにしても、京都タイムスのオーナーの知り合いは、ロクな奴がいない。 


【ストーリー】番組サイトより
≪前半≫
 資産家の富永剣一郎(藤沢徹衛)が殺された。富永は、表向きは投資顧問会社社長を名乗っていたが、裏では高利貸しを営んでおり、自宅にどれほどの資産を貯め込んでいたのか謎だった。富永邸には防犯カメラが30台以上も設置されていたものの、すべてホームセンターで購入した偽物だったため、犯人の姿はとらえておらず、犯人が何を奪い去ったのかもわからなかった。
 直後、京都タイムスに犯人を名乗る男から電話が入り、鉄忍布(観月ありさ)が所属する社会部は騒然! 男は犯人である証として、茶色の革バッグに現金を詰めて奪ったことを告げ、電話を切った。デスクの古林千華子(財前直見)は裏付けを取るよう、胡桃沢洋(甲本雅裕)に指示。確かに、被害者宅から茶色のバッグが消えていたことがわかる。
 その後、男から再度電話があり、出頭する前に会っておきたい女性がいると言いだす。電話の男は本当に犯人なのか、それともいたずら電話なのか…。京都タイムス社会部は、男が語った内容を確認するべく奔走するが…!? 
 そんな中、千華子に命じられて周辺取材に出向いた忍布は、現場近くの美容院店主・広岡加寿子(藤真利子)と知り合う。ちょうど忍布が訪れたとき、加寿子のもとに息子だという男から「会社の大事な金をなくした」という“オレオレ詐欺”の電話がかかってきた。忍布は加寿子に気をつけるよう忠告するが、加寿子は10年ぶりに息子から電話がかかってきたと言い張って聞かない。部員たちが資産家強盗殺人事件の調べに駆け回る中、忍布は加寿子のことが気にかかって…!?
 やがて、忍布の執念の取材の結果、強盗殺人とオレオレ詐欺をつなぐ見えない糸が明らかに…!? さらに、加寿子が胸に秘めていた、ある“事情”も判明! 犯人の心を揺さぶった、加寿子の思いとは…!? 涙の展開が待ち受ける…!

≪後半≫
 忍布は、年上の後輩・美馬健作(宅間孝行)から相談を持ちかけられる。美馬は、行きつけのマッサージ店の店長・藤原耐子(遠藤久美子)から1通の書類を預かったのだが、どう扱ったらよいものか困っていると話す。
 その書類は、国有地の払い下げに関する念書という、きな臭いものだった。実は前日、耐子の内縁の夫で不動産会社・社長の太平健一(伊庭剛)が歩道橋から転落死したのだが、耐子はこの払い下げに絡んで彼が殺害されたと考えているようだった。耐子によると、太平は国有地払い下げのために暗躍したものの、最終的に「怪しげな不動産業者は不要」と相手から切り捨てられたという。それを不服に思った太平が念書を盗み出したところ、脅迫や嫌がらせを繰り返されることとなり、耐子は身の危険を感じた太平から念書を預かったという。
 調べてみると、その国有地はかつて京都府警の関連施設が存在した土地だった…。警察が一枚かんでいるとわかった忍布は慎重に取材を進めるべきと判断、美馬から念書を預かった。
 ところが、思いがけない事態が起きた…! なんと忍布が二日酔いで寝込んでいる間に、息子・一路(前田旺志郎)がその念書を、同様の封筒に入った高校案内の書類と勘違いして、京都府警捜査一課刑事・二宮正人(益岡徹)に渡してしまったのだ。忍布が気づいたとき、念書はすでに二宮の手を離れ、府警幹部の右田泰介警視正(菅原大吉)のもとに届いていた。
 美馬はもちろん、デスクの千華子からも重要なネタの紛失をなじられ、今回ばかりは反省しきりの忍布。耐子に謝罪し、事件を調べ直すことを約束する。
 そんな中、美馬が念書の中に畑山満(山田永二)という名前があったことを思い出す。彼は、京都選出の国会議員・野崎敬四郎(浜田晃)の秘書だった。野崎は、千華子にとって因縁の深い人物だったが…!?

監督:田竜太、藤岡浩二郎
脚本:西岡琢也
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全国的な?暖かさ

2015-02-23 21:20:22 | 気象
「(昨日の寒さとは一転して)今日は全国的に気温が上がり、特に関東周辺では4月中旬から5月下旬並みの暖かさとなりました」
 という言葉が、いろいろな報道情報番組で聞かれました。

 確かに、この表現は間違いではなく、全国的に平年を上回る気温分布ではありました。しかし、昨日春一番が観測された西日本や北陸では、今日より昨日の方が暖かかったです。被害妄想かもしれませんが、「関東付近」=「全国的」という発想の匂いを感じてしまいます。(関東地方の方々に文句を言っているのではなく、報道機関の関東第一主義を批判しているのです)
 私の思い込みかもしれないので、昨日、今日の各地の最高気温を検証してみます。

       今日(23日)(平年差)  陽気    前日比
 鹿児島市  15.2℃(+0.3)    2月下旬  -2.4
 福岡市   14.0℃(+2.3)    3月中旬  -1.7 
 高知市   17.7℃(+4.1)    3月下旬  +3.4
 松江市   11.8℃(+2.3)    3月上旬  -3.4
 広島市   13.3℃(+2.1)    3月中旬  +2.3
 大阪市   15.0℃(+4.2)    3月下旬  -0.7
 新宮市   21.1℃(+8.2)    4月下旬  +8.2
 名古屋市  15.5℃(+4.6)    3月下旬  +1.2
 福井市   13.2℃(+5.0)    3月下旬  -1.7
 富山市   12.9℃(+5.4)    3月下旬  -5.6
 新潟市   11.1℃(+4.4)    3月下旬  -3.7
 長野市    8.9℃(+3.2)    3月中旬  -7.2
 静岡市   22.5℃(+10.1)    5月上旬  +8.0
 東京    19.2℃(+8.4)    4月中旬  +11.2
 館山(千葉)18.7℃(+6.9)    4月中旬  +2.8
 前橋市   18.1℃(+8.2)    4月中旬  +10.6
 水戸市   12.2℃(+2.5)    3月中旬  +4.3
 仙台市   13.8℃(+7.4)    4月上旬  +5.0
 秋田市    9.9℃(+5.5)    3月下旬  -2.3
 青森市    8.7℃(+5.6)    3月下旬  +2.5
 札幌市    7.6℃(+6.7)    4月上旬  +4.4
 根室市    5.8℃(+6.8)    4月上旬  +4.4

(手間を惜しんだため、ピックアップ箇所の数が少ないので傾向がつかみにくいかもしれませんが)
 昨日から今日に掛けて、春一番を呼んだ日本海の低気圧が寒冷前線を伴って通過したので、暖気の後に北西から寒気が流れ込んだので、九州や日本海側と四国~関東~北日本の太平洋側とでは1日近いタイムラグが生じました(ほとんどの場合、このタイムラグは生じる)。

 昨日と今日の気温の分布図。

 気温の実数値なので、平年と比べてどうなのか(該当旬)は分かりませんが、暖気の流入の様子はよく分かると思います。

 冒頭の報道の言葉は、間違いではありませんが、西日本や日本海側は昨日の方が暖かかったという点、更に、「今日は全国的に気温が上がり」という言い回しに、いちゃもんを付けたくなりました。
 (「3月上旬~3月下旬」並の気温は、この時期としては暖かいのですが、敢えて黒字のままなのは、私の意地の悪い所です)
コメント (2)
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近況報告

2015-02-22 17:06:27 | 日記
 ここ最近、心身ともに不調気味です。
 年末年始の繁忙期や、大寒や大雪の峠も超え、その反動が出た……そんな感じなのでしょうか?これと同じように夏場の反動が9月末ぐらいに出ます。去年の今頃は……ソチ五輪があったので、テンションが高かったのですが…。
 年々、症状が重くなる花粉症ですが、鼻をかみすぎて鼻の下が痛い状況で、頭の回転も鈍い状況です(北陸は花粉の飛散はこれからと言われていますが)

 書きたい記事はあるのですが、気力不足で書けない状況です。
 こういう状態の時は、仕事や生活面でもそうですが、やりたいこと、やらなければならないことを書き上げて、整理するのが有効です。

 まあ、実生活はさておき、ブログ記事ですが…

【将棋関連】
棋王戦……挑戦者羽生名人の0勝2敗、しかも、内容が良くない。第2局は自爆に近い。私の気持ちが盛り上がらない一番の原因かも。
王将戦……挑戦者の郷田九段が第3局、第4局と連勝し、2勝2敗のタイに持ち込んだ。内容も素晴らしい。
朝日杯……羽生名人が優勝(2連覇)。この優勝で、何とか私の精神は平常を維持している。
将棋世界記事について…森下九段の電王戦リベンジマッチの記事が興味深かった。
順位戦……A級は降級の阿久津八段を除いて、挑戦権争い、残留争いが大激戦。対照的にB級は昇降級者が最終局を前にすべて決定してしまった。
糸谷竜王の離席問題……卓球プレー中の雄たけび、相撲の張り手、ゴルフの勝選手のインプレー中の食事と合わせて書きたい

 書けない可能性があるので、簡単に。
 羽生名人の朝日杯での強さは“無敵”に近い。ここまでの8期で4回優勝、準優勝も1回。準決勝進出も2回あるので、第2回の2回戦敗退以外はすべて準決勝に進出、通算24勝4敗、勝率.857。8年で4敗しかしていない。
 4連覇を含む10回優勝のNHK杯戦が93勝19敗勝率.830、19連覇(通算22期)の王座戦の89勝23敗勝率.795をも上回る無敵ぶりである。
 ここ数か月では、渡辺二冠、羽生名人の強さが際立っていたが、郷田九段の充実ぶりにも目を見張るものがある。王将戦挑戦者リーグでは後半失速気味であったものの、リーグとプレーオフで羽生名人に連勝し、王将戦でも渡辺二冠と互角の戦い。正道を目指す棋風と読みの深さは以前から定評があったが、それ故、読み抜けや終盤の失速が見受けられたが、羽生名人、渡辺二冠に対して捻じり合いを突き抜け勝利する。強い!

【ドラマ関連】
『出入禁止の女』~第5話2時間スペシャル~……2時間スペシャルと言っても、局の都合で2話まとめて放送しただけ。この回の前半部分は面白かった。
『法医学教室の事件ファイル』(2月14日放送)……第40回記念作品ということで、出演者も豪華、主役二人もダイナマイトでぶっ飛ばされたり、確か5人が殺害されたという、文字通りの“出血大サービス”
『瀬在丸紅子の事件簿~黒猫の三角~』(2月6日放送)……娯楽ドラマとしては面白かったが、突っ込み所も多かった。
・そのほかにも、取り上げたいドラマは多数あるが、すでに忘却の彼方に流れつつある。(何か要望があれば、リクエストを)
 今年は大河ドラマのレビューをしないので、少し楽かも。

【スポーツ関連】
都道府県対抗女子駅伝は是非書きたかったが、断念。
駅伝、マラソン、バレー、バスケットボール、卓球、アルペンとスポーツ観戦には事欠かない状況。
書きたいものはいろいろあるが、

【気象・時事関連】
・いろいろあり過ぎ

【歳時(写真)】
・すでにアップ時期を逸したものが多数あり。


 ちょっとヘバリ気味なので、発破をかけてください。
コメント (8)
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相棒 season13 第16話 「鮎川教授最後の授業・解決篇」

2015-02-19 22:11:27 | ドラマ・映画
鮎川教授の狂人じみた行動の裏には、まったく逆の真意が秘められていた………
 ………サスペンスとしては面白いが、右京の追及理論や教授の行為の意義としては落第点の内容だった(しかも、追試を受ける権利もないほどの出来)


 その理由を述べる前に、まず、
鮎川教授の問いかけ「なぜ人を殺してはいけないのか?」についての
右京の解答

“なぜ人を殺してはいけないのか?”その問いに明確に答えることは不可能です。
 しかし、“人を殺せば罰を受ける”…それは極めて明快なルールです。
 人が人として生きるために定めた万人が等しく従うべきルールである」


えっ!、明確に答えるのは不可能!?刑事がそんな試合放棄的姿勢でいいの?
まあ、教授の評価によれば、
「“何故”という問いの意義、“殺してはいけない人とは何か?”“殺すとはどういうことか?”“いけないとはどういうことか?”、そして、法的正義と法的責任まで考察し、短時間でよくまとめあげた力作だと思う」
と言わしめるほど素晴らしい答案だったらしい。(社女史の答案も負けず劣らず素晴らしいものだったらしい)

 で、結局、“法を遵守し、法を犯せば罰せられなければならない”というこれまでも論議を呼んだ右京の根本理念を押し出した。


 事件
 享、米沢、伊丹らの必死の捜索も間一髪間に合わず、引き金を引こうとした教授を、黎子が護身用で持っていた銃で撃ち殺してしまった……正当防衛か。
 しかし、教授の凶行の真意は、黎子は教授の実の娘で、黎子の母にお腹の子ども(黎子)を下ろすよう強要し、更に母を捨て不幸にしたことの贖罪で、黎子に正当防衛という形で復讐を遂げさせようとしたのだった。(「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問いかけは、黎子の罪の意識を軽減させるためであった)

 誰もが正当防衛だと判断したが、右京は教授と黎子の関係、そして、教授の真意に気づき、解明した。さらに、発砲時の黎子の殺意の有無を問題視した。

右京の追及
「 あなたは
A.ここで撃たなければ殺されると思って、引き金を引いたのでしょうか?
B.ここで撃てば殺せると思って、引き金を引いたのでしょうか?


 同じ行為でも意味合いは全く違ってきます
前者は正当防衛
後者はまさしく、殺人
 」


 右京の言葉に、黎子は「殺意があった」と認めた………しかし

右京が提示したAとBは並立する事象ではない
Aと相対する事象は「ここで撃たなくても殺されない」
ではないだろうか。

この点については、享が指摘している。
「相手が撃たないとわかっていればまだしも、黎子さんは鮎川教授の計画を知らなかった。つまり、実際に銃口を向けられたその瞬間、まさに自分が殺されると思って反撃したわけですよね」

 「抵抗しなければ自己または他人が殺される(危害を受ける)状況やそう判断される時に、相手に危害を与えて防衛する場合に正当防衛が成立する」と考えられる。
 この場合、“殺意”の有無が第一ではない。むしろ問題視されないのではないだろうか。相手の行為を反撃して阻止しないと身の危険にさらされ、殺意に近い決意が必要なはずだ。
 Bの「ここで撃てば殺せる」という意思が問題になるのは、防衛のための反撃を行うに足る状況でない場合であろう。この場合、殺意がなければ「過剰防衛」で、殺意があれば「殺人」と判断される。


 右京が、まるでAとBが2者択一の並立事象として取り上げたことは、論理が破綻していたのではないだろうか。


右京の信念は支持したい。
「人は犯した罪と向き合う必要があります。
 有耶無耶のままであってはいけません。
 しっかりと罪の意識を持つことで、その後の人生が大きく変わるはずですから」


しかし、今回の右京の追及は強要に近かった。
これについては、社女史が指摘した。
「あれは、一種の暗示だったと思います。
 引き金を引いた瞬間の彼女の殺意です。
 おそらくその瞬間、彼女の頭の中は空白だった。
 つまり、“彼女自身、殺意があったかなかったかは分からない”
 というのが、本当のところだったのではないでしょうか?

 彼女は杉下さんの追及で、“その瞬間に殺意があった”と気づいた
 という気になってしまったのではないでしょうか?


「僕は、彼女の心の真実に迫っただけですがねえ」
と弁明したが、決めつけ気味の黎子追及時の論調であった。
 その点については、右京の言葉から読み取れる。
「復讐の為に鮎川教授に近づき、実行には移せなかったものの、常に殺意を抱いていた。肌身離さず拳銃を持っていたのですから」

 護身用の拳銃を持っていたのは、今回の緊急時、万が一に備えて携帯したとも考えられる。


 今回の右京の強引さは、社美彌子の存在価値を高める意図によるものだったのかもしれない。



 さらに、今回、疑問に感じたのは
 教授の行為が浅はかだったこと
彼女が復讐心を抱いていたとしても、正当防衛を装いその思いを遂げさせることが彼女の幸せになるのかは疑問であるし、そんなことより、彼女に自分の罪を懺悔し、遅まきながらでもより良い親子関係を築くべきであろう。
 それに、復讐を遂げさせたとして、黎子が正当防衛であっても「実の父を殺害した」という心の傷を負わせるのはどうかと思う。
 黎子も教授を恨んでいたとしても、殺害するほどの復讐心を持っていたのだろうか?


【些細な疑問】
 犯行現場の鮎川別邸が、なぜ、黎子名義になっていたのだろうか?


【ストーリー】番組サイトより
 右京(水谷豊)と美彌子(仲間由紀恵)が、大学時代の恩師・鮎川(清水綋治)に監禁されていることを知った享(成宮寛貴)たちは、必死に行方を追っていたが、いまだに場所を特定できずにいた。いっぽう、悦子(真飛聖)は、享との間に子供を授かったことを峯秋(石坂浩二)に告げるが、そこで思わぬ事態が! その頃、右京は、一同を解放しようとしたことで、同じように監禁されてしまった家政婦の黎子(石野真子)から、鮎川と出会ったきっかけを聞いていた。黎子いわく、2人の間に恋愛感情はなく、鮎川からの要望で家政婦として働くようになったという。 そうこうするうち、再び地下室に鮎川が現れ、時間切れを告げる。彼は一同を監禁した後、「なぜ人を殺してはいけないのか」という命題を突きつけ、満足のいく回答が得られなかった場合、誰かを撃ち殺すと宣言していたのだ。「僕の中に眠っていた悪魔が目を覚ました」という鮎川。右京は、享が助けに来てくれることを信じ、大きな賭けに出るのだった。

監禁された右京と美彌子に、恩師の暴走を止める術はあるのか?
相棒の窮地に奔走する享の救いの手は届くのか?
人々の思いが交錯する中、意外な真実が明らかになる!

ゲスト:石野真子 清水綋治

脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
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相棒 season13 第15話 「鮎川教授最後の授業」

2015-02-18 19:07:03 | ドラマ・映画
(先週の回でしたが、今日18日に視聴しました)
なぜ人を殺してはいけないのか?

 おそらく、この回を観た視聴者のうちかなりの人が、この問いをググったのではないだろうか?
 で、ヒットしたのがこのページ
「誰も答えられない?「なぜ人を殺してはいけないのか」 その理由を弁護士7人に聞いてみました」『シェアしたくなる法律相談所』

 7人の弁護士のトップ回答者(琥珀法律事務所・川浪先生)の答えが、綺麗な解答だった。
【引用ここから】
『なぜ人を殺してはいけないのか?』と問われたら、最初に思い浮かぶ答えは『殺されたくないと誰だって思うから』というものではないでしょうか。

しかし、刑法には、殺人のみならず、同意殺人、自殺幇助も罰する旨の規定があります。すなわち、『殺して欲しい』、『自殺するのを手伝って欲しい』と頼まれてその人を殺すこと、その人が自殺するのを手伝うことも禁止されているわけです。

そうすると、殺される側が納得しているかどうかは関係ないわけですが、なぜ、刑法にこのような規定があるのかというと、人の生命はあらゆる活動の根源・自由の基礎にあるもので最も尊いと考えられているからでしょう。

これも一つの価値観に過ぎませんが、この価値観は多くの人が共有しているはずです。社会において、多くの人と関わって生きる以上、多くの人が共有する価値観に反する行動に出てはいけない、特に生命は最も尊いものですからそれを侵害してはいけない、だからこそ『人を殺してはいけない』のだと思います。【引用終わり】



 川浪先生が「生命は最も尊いもの」と述べ、他の先生も「他のあらゆる権利(人権)は命があってこそのモノ」と言及している。
 『「生命」は「人間が構築できる他の権利より次元が高い所にあるモノ」であり、それを人の手で奪ってはいけない』、『生きていることが“奇跡”であり、それを壊してはいけない』、と回答欄に書くかなあ。青春ドラマ風に書くとしたら、『その人の可能性を他の者が奪ってはいけない』と言うべきか。


 でも、上述は人の範疇を超えると、当てはまらなくなる。
 人は生きるために動物や植物の命を奪うし、娯楽・趣味の為に動物を殺し、自然を破壊するのである。
 まあこれは、「同種族の繁栄」という観点で考えると、許容範囲の行動と考えることもできる。

 しかし、地球規模で考えると、人間は地球にとって害虫としか思えず、殺人は『害虫駆除』で肯定出来てしまう……

 星先生(先の7人の弁護士の一人)
「人を殺してはいけないと言う法律があるからです」が正解なのかもしれない。


 右京や社美彌子はどういう解答をするのだろうか?



 あと、気になったことは、
「右京さん、返信葉書は、興味がなくても、出席しなくても、ごみ箱に捨てずに送り返さなければいけません」

【ストーリー】番組サイトより
 右京(水谷豊)は、享(成宮寛貴)の後押しもあって、大学時代の恩師の古希を祝う会合に出席する。参加者は、恩師の鮎川(清水綋治)のほか、弁護士や大学教授、財務省の幹部など、特に優秀だった元教え子たち。その中には、最後の教え子だったという社美彌子(仲間由紀恵)の姿もあった。一同は、鮎川の身の回りの世話をしている家政婦の黎子(石野真子)の手料理に舌鼓を打ちながら会話を楽しんでいたが、鮎川は突然、思ってもみなかった疑問を投げ掛けてくる。「なぜ人を殺してはいけないのだろうか?」。次の瞬間、参加者たちは、強烈な睡魔に襲われ意識を失ってしまう。気がつくと、そこは外界から遮断された地下室で、その一角には命題への回答を求める書き置きが。しばらく後、地下室の扉が開かれるが、そこには猟銃を手にした鮎川の姿があった。

鮎川はなぜ教え子たちを監禁し、殺人の是非を問うのか。
捕らわれた右京たちは、この危機にどう対処するのか?
閉ざされた空間で、命を懸けた極限の頭脳戦が始まる!

ゲスト:清水綋治 石野真子

脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
コメント (4)
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『出入禁止の女〜事件記者クロガネ〜』 第4話

2015-02-13 11:38:58 | ドラマ・映画
 忍布の強引な尖がったシーンが少なく、ライバル記者・胡桃沢も動いており、過去3回より面白く感じた。
 それにしても、ヒロインの売り「出入り禁止」を強調すればするほど、ヒロインの魅力を損なってしまうのは大きな弱点だと、つくづく感じた。
(今回も、むりやり店長に「出入り禁止」を言わせている感が強かった)

 忍布が事件の背景に切り込むきっかけとなった、唐揚げの味の低下(担当のパート社員の解雇)は忍布の主婦視点を活用して良かった。しかし、パートの中核を担い、このスーパーの売りのひとつの“唐揚げの味”を切り捨てるのは、経営者の手腕に疑問を感じる。
 もう一つの突破口の息子の友達・幸太の万引きの件は、ご都合主義だった。幸太の告白は、事件の背景の名門学校の生徒の腐敗を知るための道具にすぎず、幸太の万引きの原因を解決せずに放ったらかしになってしまっていた。

 防犯隠しカメラの追及は面白かったが、現実的に電波受信範囲が30mで、セキュリティシステム社の社員が夜間2週間張り込むというのは無理があり過ぎ。担当社員は気の毒だった。

 「名門学校の腐敗→窃盗団」の事件の背景は安直過ぎ。
 また、防犯カメラは人の出入りするための必須の地点をカバーするべきで、従業員入口に防犯カメラを設置していないのはおかしい。
店長の息子を説得する場所に、防犯カメラの死角に選んだとしても、ふたりや窃盗団がその地点までにまったく映らないのはどうなのか?

 被害者の人物像を掘り下げていった点は、事件記者らしく良かったと思う。
「あたしがあった那須は、真面目な子を捕まえて万引き犯扱いするような男だった。
 でも、彼を“いい人だった”と言う人もいて、人によっていうことがまるで違う。
 実像がはっきりしないのに、『“美談”とか“前科持ち”とか決めつけて書け』っていうのが、気持ち悪くてしょうがない
 と胡桃沢に吐露し、被害者・那須がどういう人物だったのか問い掛け、胡桃沢も自分が過去に中断した取材を再開する。胡桃沢がこのように動いてこそ、面白さがアップする。

 今回は、事件の真相については疑問に思うことも多かったが、ドラマの核心である事件記者という要素は良かった

 レビューは書いていないが、今クール『警部補・杉山真太郎〜吉祥寺署事件ファイル』も視聴している。
 こちらの方は、事件の展開は突っ込みどころが多いが、登場人物に魅力を感じていたが、回を重ねるうちに脚本がよれてきており(第4話…主人公の亡くなった妻と瓜二つの女性が登場するという“昭和ドラマ”の設定。第5話…逃亡中の犯人の元妻を張り込むシーンがメインだったが、乳児と母のふたり暮らしだというのに、夏でもないのに夜カーテンを閉めない不自然さ)、主人公たちの言動も納得のいかないことが多くなってきて、今週、私の中でこの2ドラマの評価が逆転した。

 この『出入り禁止の女』、視聴率で大苦戦(6%台)しているが、このタイトルが原因であるように思われる。『斎藤さん』を代表する観月ありさの「自分は正しい、ずけずけと自分の主張を言い切る」というキャラが、ドラマタイトルとオーバーラップしてしまい敬遠されてしまったと大いに考えられる。


【ストーリー】番組サイトより
 仕事帰りにスーパーで買い物をしていた京都タイムス社会部記者・鉄忍布(観月ありさ)は、息子・一路(前田旺志郎)の小学校時代の友人・吉野幸太(渋谷龍生)が、副店長・那須慎二(蟹江一平)に万引きを疑われているところに出くわす。忍布は、幸太の所持品を那須に確認させて彼の潔白を証明、家まで送り届けた。
 ところが翌朝、なんと那須がスーパーの駐車場から刺殺死体となって見つかった…! 実は、那須は京都タイムスの前身、“京都新報”時代に“町のヒーロー”として取り上げたことのある人物だった。10年前、スーパーの前で刃物を持った男が無差別に通行人に襲いかかる事件が起きたのだが、その際、逃げ遅れた子どもを命がけで救ったのが元ボクサーの那須だったのだ。かつての記事を思い出した京都タイムスオーナー・磯村憲吉(小林稔侍)は、那須の死を徹底的に美談に仕立てるよう、社会部デスクの古林千華子(財前直見)に指示する。
 しかし、10年前の記事には曰くがあった…。執筆したのは胡桃沢洋(甲本雅裕)だったが、掲載直後、那須には傷害の前科があるという投書が舞い込み、密かに連載を打ち切りにした経緯があったのだ。
 那須の死の真相を探るため、忍布はスーパー店長の西孝彦(升毅)らを取材。那須は10年前の事件を機にスーパーで働くようになり、昨年から副店長に昇格し、店の警備責任者を任されていたという。取材を進めるうち、忍布はベテランのパート女性・沢田雪野(岩橋道子)がつい最近、店を辞めさせられたことを知る。パート勤務の女性たちが売れ残った惣菜を持ち帰っていた行為がバレ、古株の雪野がその責任を負わされたらしい。直撃した忍布に対し、雪野は、西店長や那須ら店側が従業員を監視する隠しカメラを設置していた事実を明かし、那須のことを“裏切り者”だと非難するが…!?
 その後、忍布たちの調べで浮かび上がってきたのは、10年前の取材ではたどり着くことができなかった、那須の真の姿だった…!? スーパー副店長殺人事件に隠された、切なくも悲しい事実とは…!?

監督:田竜太
脚本:岡崎由紀子
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-45℃(上空5000m)の寒気は手強かった

2015-02-10 13:08:29 | 気象
 降っても積雪20㎝と踏んでいたのですが、35㎝積もりました。福井市32cm、隣町の南越前町今庄は96cmです。(今庄は雪が降り出す前の積雪は36cmだったので、新たに積もったのは60cm)

 今回は敦賀市が大変で積雪が64cm(10日午前11時)になりました。北陸道の敦賀IC~木之本IC間が9日夜から上下線で通行止め、越前市~敦賀市間の国道8号線も立ち往生する車が300台以上あり、大渋滞、通行止め。
 市内から国道に繋がる道もその影響であちこちで渋滞。路面も圧雪にムラがあり、まっすぐ走るのが困難なところが多々ありました。私も、午前中は雪かきに追われました。
 でも、この程度なら、仕方がないのかな。


 午前1時15分の様子です。
 山陰沖から雪雲がどんどん流れ込んできています。
 それにしても、そんなに福井県に向かってやってこなくてもいいじゃないか!


 一番、激しく降っていたころの天気図です(レーダー画像の2時間後)
 気圧配置としては、九州西方では高気圧がちぎれて張り出しており、等圧線が東西に寝て冬型が緩みかけています。しかし、等圧線の角度など、マイナス45℃(寒気の芯)の寒気には関係なかったようです。

ちなみに、ウェザーニュースは9日~10日の予想積雪量を
福井5~10㎝   実際は33㎝ (福井気象台の予報は20㎝)
金沢5~10㎝   実際は13㎝
富山10~20㎝  実際は52㎝
と予測していました。


 雪のピークは過ぎ、午後3時ぐらいには水雪になりました。
 北日本は、午後4時でも氷点下、特に北海道は軒並みマイナス5℃以下です。
 福井のこれくらいの雪や寒さで文句を言ってはいけませんね。(でも、言います)
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今夜からの寒気(2015年2月8日夜)

2015-02-08 11:48:28 | 気象
今夜からまた寒気が南下してきます。
あまり騒がれていませんが、相当強いです。
 明日9日午後9時の寒気予想図です。

 上空1500mの寒気予想図。平地で降ると雪になる目安の-6℃が、どっぷりと南下しています。


 上空5000mの寒気予想図。大雪になる目安の-36℃の寒気が北海道から石川県にかけて覆っています。寒気の強さとしては、この冬最強かもしれません。
 ただ、今回は低気圧が北海道の北東沖ではなく、北方で発達するので等圧線が横(東西)に寝るので北陸では「里雪型」になりそうです。里雪型というのは、文字通り平野部も積雪する気圧配置なのですが、今回は等圧線の寝方が強すぎるので、福井県ではあまり降らないように思います。ただ、寒気が強いので油断はできません。
 寒気が直撃する北日本は更に要注意です。

 ちなみに、下図は先週の関東地方の大雪未遂の翌日の朝の寒気の様子です。

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