英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season19 第3話「目利き」

2020-10-30 20:41:39 | ドラマ・映画
“口達者な食えない男”の実演販売士の酒井(山本浩司)がいい味出していた。
(山本浩司さん……season9の第8話『ボーダーライン』を思い出します)

≪奮闘する酒井≫
 罪(詐欺)の重さに気づき、後悔し償うために捜査二課の尾崎係長(及川いぞう)に協力。得意の話術で詐欺グループに近づき、懇意になったところで盗聴器を仕掛けたプレゼントを渡す。
 自殺した尾崎を発見。遺書に《蠍龍会幹部の兵頭から金を受け取っていた》とあり、それを隠すために殺されたように偽造。
刑事を殺害された警視庁が躍起になって、詐欺グループを逮捕するということも踏んでいた。
 右京と酒井のやり取りも面白かった。

≪鋭い洞察と推理で真相に近づいていく特命係》
・尾崎がきょろきょろしていたのは、尾行を撒かれたのではなく、少し前に撤去された公衆電話を探していた
・尾崎が不自然な買い物をしていたことから、尾崎と酒井と繋がりがある
・尾崎の自宅の書斎に尾崎の指紋が一つも残されていなかった。……尾崎は書斎で殺害され、その痕跡を消したから(この段階では殺害されたと考えられていた)
・詐欺被害に遭った被害者の情報をどこで入手したのか?……「駆け込み寺ドットコム」の存在

 面白かったが、尾崎の行動や心情が少し不可解。
・兵頭に、酒井に命が危ないぞと脅されたとはいえ、金を受け取ってしまったこと
・酒井に、兵頭との繋がりを疑われ、責められたことで、自殺。
 自殺するなら、兵頭を逮捕してからでもいいのでは?
・《尾崎に裏切られていた》と思ってしまうような遺書では、酒井がかわいそう。
 右京は「尾崎が兵頭と繋がってしまったのは、酒井を守るためで、そのことを話すと、酒井を苦しめることになるから」と言ったが、《尾崎に裏切られていた》と思い込む方が酒井にとっては悲しいのでは?
・「あなたも目利きなら、尾崎さんのことをそこまで理解すべきでした」という右京の言葉は、不要だった。

第1話第2話


【ストーリー】番組サイトより
捜査一課と二課が殺人を巡り激しく衝突
因縁渦巻く謎多き事件の真相とは…!?


 詐欺などの経済事件を扱う捜査二課の係長・尾崎(及川いぞう)が、遺体で発見された。同僚の刑事いわく、尾崎が追っていた詐欺グループの仕業に違いないという。
 独自の捜査に乗り出した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、尾崎が死の直前にしていた不自然な買い物に着目。実演販売士の酒井(山本浩司)から話を聞く。しかし、酒井は口達者な食えない男で、これといった手掛かりは得られなかった。いっぽう、捜査本部では、尾崎の追っていた組織は、3年前も同様の手口で犯行を重ねていたグループだとあたりをつけていた。当時、その組織には、尾崎の情報屋を殺害した疑いが浮上したものの、証拠不十分で罪に問えなかったという。
 殺人事件は自分たちの管轄だと主張する一課と、一連の事件に因縁がある二課が激しく対立する中、右京と亘は酒井と尾崎の意外な繋がりに気付く。

特命係が追う実演販売士の男に不審な過去
殺害された捜査二課の係長にも別の顔が…!?
特命係が二転三転する事件の真実を追う!


ゲスト:山本浩司 及川いぞう

脚本:神森万里江
監督:権野元
コメント (2)
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科捜研の女 season20 第1話「榊マリコになれなかった女」

2020-10-26 23:31:59 | ドラマ・映画
 『科捜研の女』に関しては、《科学捜査とマリコの飽くなき真相究明心》《そんなマリコに振り回される他のメンバー》が楽しめればいいと思っているが、実は私の評価は高い。
 心に迫る人情話であったり、奇想天外な意表を突く事件の真相だったり、分析や推理で頭を絞るスリリングな爆弾モノ、意外な死因の解明話とバラエティに富んでいる。推理や捜査も楽しめる。
 しかし、時折、納得できない動機やトリック、都合よすぎる展開や、万能すぎる科学捜査に疑問や不満を感じることがあり、今回はその範疇に入る。(楽しめたけれど…)


 とにかく、いろいろと強引な展開だった。
➀ドラマ冒頭、範子(里吉うたの)が廊下で星名瑠璃(大久保佳代子)を呼び止め「先生、話しておきたいことがあります」と切り出し、瑠璃は「なあに?」とそれを受けていたが、結局、相談に乗らなかったようだ。瑠璃の偽の殺害動機を語らせなければならないため、そんな会話にしたのだろうが、整合性がない。
②範子が犯人に追いつかれた場所は、割と広い山道の途中だったが、捕まりそうになった範子が、それを振り払おうとした時にバランスを崩し、犯人の持っていたザイルをつかもうとしたが、つかみ切れず、後ろに倒れたが、なぜか崖が出現(本来は山道のはず)、転落死。
③範子はザイルパートナーの由香(高田夏帆)にも、相談する機会が十分にあったはずだが、打ち明けずに終わってしまった。
④事件時、範子のザイルパートナーの友人が、「大変ですっ。カラビナから知らぬ間にザイルが抜けてしまっていたぁ!」という感じで、山岳部顧問の井ノ口聖子(あめくみちこ)に訴えていたが、あり得ない状況説明であろう。命を落としているのだから、警察や遺族はもっと追及するところだろう。“疑問の残る事故死”って(笑)
 普通に「訓練に真剣みを感じず喧嘩して別れて、その後、彼女の姿が見えなくなった」で良いのでは?
⑤土門たちが、井ノ口に事情聴取する際、瑠璃の顔写真を見せたが、範子の転落死についての聴取と知っているのに「誰です?」と分からないのは不自然。
 しかも、犯人の疑いありと聞いた途端、「そんな…逮捕して!刑事さん、彼女を!必ず逮捕してください!」と叫ぶ。そこまで、心が激震する理由があるのかと思ったが、特に語られず。後日談的に、“登山の一番の喜びは、登るたびに彩りを変えていく自然の美しさだ。まるで、自然がスポットライトを浴びているように見える」と言っていたと伝聞的に土門が語るだけで、再登場は無し。まあ、最後のマリコ&土門の屋上の会話シーンなので、伝聞になるのは仕方がないのかもしれないが、あめくみちこの無駄遣いだ。
⑥瑠璃が事件を蒸し返した直後に、真犯人が起こしたもう一つの殺人の被害者の白骨が発見されるという、非常に都合の良い脚本
⑦真犯人は、わざわざ瑠璃を探し出して、事件を蒸し返したのだろうか?
 瑠璃が範子から死体遺棄を目撃したことを告げられているかもしれないと思い心配になったと言うが、10年間、何も騒がなかったのだから、近づかなけばいいのに。

⑧当時も現在も、由香はやたら情緒不安定
⑨今回、土門はやたら証言の言葉尻を捉えるのがうまかった
⑩(証拠になるような証拠品のザイルを10年も処分しなかったのは何故か?という問いに)
「できるはずないだろっ。大切な記念品を!」
 この言葉を受けた土門が「意味が分からない。わかる気もないがな。…逮捕だ」はナイスだが、犯人が10年も処分しなかったのは、脚本家の都合だろう。10年後の現在、瑠璃が山中に埋めるという行為が必要だったから。
 そのため、犯人をサイコパス的な素養が必要だった。
⑪サブタイトル「榊マリコになれなかった女」、予告CMにも使われた土門のセリフ「あの女に操られるな」とか、視聴率アップたための呼び込み

 上記のように、疑問の多いストーリーだったが、実証実験で暴れる?マリコは面白かった……

 ………カラビナの過重負荷鑑定で「壊れていない」という鑑定が出たのに、現地まで行って実証実験を行ったマリコ。
 風間たちが「危ないからやめてください」と懇願しているのに、意に介さず、ザイルをつかんで崖を蹴ってアクションを楽しむマリコ。
 鑑定結果を信じているからなのだろうが、ザイルを保持して支えてるのは風間で、彼の手からすっぽ抜ける可能性は低くないと思うのだが。
 でも、面白かった。

 次回予告で、マリコが「栄養をたくさん摂ると、ええよう」………

【ストーリー】番組サイトより
 「10年前に人を殺しました。逮捕してください」――京都府警に地味な雰囲気の女が自首してきた。土門薫刑事(内藤剛志)や蒲原勇樹刑事(石井一彰)が事情を聴いたところ、その女、星名瑠璃(大久保佳代子)は10年前、非常勤講師として勤めていた女子高の生徒・河合範子(里吉うたの)を、山岳部の登山練習中に滑落死させてしまったと話す。
 きっかけは当時、反抗的だった範子を思わず平手打ちしてしまったこと。瑠璃は、体罰を校長に告発すると脅す範子を制止したい一心で彼女を追いかけたところ、滑落させてしまったと告白。なぜ今になって自首したのかと問う土門に対し、当時は恐怖のあまり打ち明けることはできなかったが、教師としての道も開けずパッとしない毎日を送るうち、人生を諦観して出頭したと心情を吐露する。さらには、自分は女優みたいな名前を持ちながら、人生で一度もスポットライトを浴びたことがないと、ネガティブなつぶやきをもらす…。
 藤倉甚一刑事部長(金田明夫)から、彼女の供述を科学で裏づけてくれと要請された榊マリコ(沢口靖子)ら京都府警科捜研のメンバーは、10年前の鑑識試料を鑑定。被害者の腕時計に、犯人のものらしき血液が付着していたことを突き止める。だが、照合のため瑠璃にDNAの提出を求めたところ、彼女は突如、被害者の血痕がついたザイルを山中に埋めたと言い出し、それさえ見つかれば自分が範子を殺害した証になると主張しはじめる。証拠品となるザイルの捜索のため、そして範子が身に着けていた“カラビナ”の状態を確認するため、マリコは事件現場となった岸壁に赴き、自ら宙づりになってみるのだが…!?
 一方、土門は当時の担任教師・渡辺順吾(池下重大)、山岳部の顧問だった井ノ口聖子(あめくみちこ)、範子とコンビを組んでいた部活仲間・野田由香(高田夏帆)らに事情を聴くが、瑠璃が自首したことを聞いた彼らはそれぞれ異なる反応を示して…!?

脚本:櫻井武晴
監督:田崎竜太
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新型コロナウイルス その71「正月休み11日まで延長を要請」

2020-10-24 11:39:17 | 時事
西村経済再生担当大臣「年末年始の休暇の分散などについて、経済3団体にも要請を行いたい」
来年1月11日まで休暇を延長することなどを企業側に要請
(NHK NEWS WEB

 《帰省や旅行を分散し、3密を避ける》という点では、一理ある施策であろう。
 しかし、旅行、会食などイレギュラー的他人との接触機会を増やすのはどうなのか?(「GO TO トラベル」は個人的には大反対、後日、書きます)

 個人的には、メーカーの休業は長くなると、仕入れが大変。見込みの期間が長くなるうえ、例年とは違うので売り上げが読めない。
 さらに、流通・物流も通常通ではないことが予想され、年内入荷の締め切りが12月20日ぐらいになることが予想され、ほぼ、ひと月分を見込んで発注しなければならなくなる。
 売り上げが減少する可能性の方が高く、でも、「GO TO イート」により増える可能性もあり、発注に悩みそうだ。


 《余計なことを……》という思いが強い。

 長期休暇ができる人、消費が増えて売上増となる人にとっては、嬉しいかもしれないが、休めない職種の人は、恨めしいかもしれない。
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相棒 season19 第2話「プレゼンス」 (後篇)

2020-10-22 21:28:04 | ドラマ・映画
最近の輿水氏の脚本を考えると、“頑張った”と言える(巨匠に対して、何という上から目線!……申し訳ありません。ご容赦ください)

前篇での謎を復習すると、
・白バイ警官・出雲麗音(篠原ゆき子)がなぜ、銃撃されたのか?(当然、犯人は不明……ビルのボルダリングで落下、死亡した万津幸矢が使用された拳銃を所持していた)
・万津はどのようにして拳銃を入手したのか?
・万津のボルダリングの目的は
・事件とVRゲームネオ・ジパングの関係は?
・静(日南響子)は本当に万津の恋人なのか?(たくさんの二人のスナップ写真があり、彼女は万津のことをいろいろ知っていたが、何らかの目的で万津に接近したのでは?)

真相は、《IT長者・加西(石丸幹二)が金にものを言わせて、倫理から外れた行動を強いていた》というものだった。
①1億円を恵んでやった者(女性)に、更に1億円の餌をちらつかせ、公園を全裸で走らせる(公然わいせつ罪で逮捕)
②静(日南響子)には、白バイ警官・出雲麗音(篠原ゆき子)の射殺を指示(拳銃も加西が用意)。未遂に終わった(重体に放ったが一命をとりとめた)ので、褒美は無し
③万津(櫻井圭佑)には、ビルのボルダディングを指示。失敗し、死亡
④麗音を標的に選んだのは、彼女の交通取り締まりが鬱陶しかったから

 ①は後出しで分かった事実だが、加西の傲慢さによる②③④で、ほぼ謎が解消。
 金で人の心をもてあそび、金で人を支配する快感に浸る。金でできないことはない。……極めて傲慢な男。しかも、金の力で上層部、あるいは政治家に圧力を掛け、逮捕を逃れてしまった。

 上記のIT長者の傲慢さが事件の元凶だったとは、思い及ばなかった。ジグソーパズルのピースがぴったり嵌った感じだ。
 ただし、
不満な点がいくつかあった。


Ⅰ.冴えなかった特命係
・6億円にも心を動かすことなく、「我々は 一体 なぜ、そんな大金を頂けるのでしょう?」と加西に問いかけたことぐらいで、真相にたどり着くまでモタモタしていた(やたら、入国ログインエラー云々に時間をかけていた)。前後篇拡大スペシャルなどせずに、70分枠ぐらいで、さっさと解決しろよ!
・加西を追及・糾弾し、《追い詰めた》という感じはほとんどなかった(実際、逮捕できなかった)……右京の激高もなかった。
 そもそも、静の供述と状況証拠ぐらいで、決定的な証拠を掴んでいないので、追及に厳しさがない。と言うより、真相にたどり着くのが精いっぱいで、確固たる証拠をつかむ意思を全く感じられなかった(前後編合わせて、2時間40分枠だったというのに)。おまけに、逮捕できなかったし。
 静の逮捕に関しては、捜一コンビが主体ではあるが、彼女の自白と拳銃の存在とVR関係の状況証拠ぐらいで、証拠不足。ログインミスや拳銃所持に関する推理はさすがだと思ったが、少し時間をかけすぎ。

Ⅱ.右京と冠城…『相棒』シリーズのコンビとしてどうなのか?
 冠城がシリーズを重ねるごとに、刑事の技量が進歩し右京の考えを理解するようになった。さらに、性格がクールなので、右京の犯罪に対するシビアさに異を唱えることも少ない。
 今話では、ずっと二人が同一視線で一緒に捜査していた(組対5課の課長に対する裏切り行為も二人とも躊躇なく即実行など)。《別行動するのが良い》と言うわけではないが、“右京と右京モドキのコンビ”でいいのだろうか?

Ⅲ.無理がある静の設定や行動
 今話の重要キーの静。いろいろ、混乱させてくれたが、かなり無理がある設定や行動だった。
万津のどこが良かったんだ?
 静が逆ナンパしたらしいが、どんなインスピレーションだったのだろうか?そもそも、万津への愛情なんてなかったのだろう。葬儀にも出なかったし。
 (銃撃したのに未遂で6億円をもらえなかった静の代わりに)「ビルのボルダリングに挑戦しようとする姿が好き?で、コスチュームも用意した」と供述していたが、えっ、何それ?。
 万津のボルダリングも、6億円もらい損ねたことが悔しいだけで、静を思いやっての行動ではない。
 しかも、失敗したらほぼ死亡と言うのに、ボルダリングの経験もなく、練習もせず、フィジカルの強さの素養もなく、イメージトレーニングだけでできると思うとは、馬鹿としか思えない。
 普段の言動や性格も惹かれるような要素は感じられなかった。暴力団員に喧嘩は吹っ掛けるし。恋人同士らしかったのは、残された写真(画像)だけ。

・白バイ警官・麗音を銃撃したが、目撃者や画像なし、というのは運が良かっただけなのか?計画を練っての結果なのか?
 それにしても、「拳銃は用意してもらった」「もともと被害者と加害者の接点は無し」という容疑を掛けられる要素は少ないという点を考慮しても、捕まる可能性はあるし、人の命を奪うという罪の重さを感じないのだろうか?確かに、6億円は巨額だが。
 まあ、取り調べで「6億>殺人の罪の大きさ」とハッキリ言っていたが(笑)
 万津を銃撃犯に仕立て上げ、彼の母親まで罪を逃れるための道具として利用(ログインミスや万津の拳銃所持の嘘)……非道な女だ

・出頭したのは麗音に恐怖を感じただけで、罪の意識は感じていない。逃亡しようとは思わなかったのだろうか?

・ログインミスによる国外追放も、万津の母親を利用したが、彼女がログインしようとするかは不確定な部分が大きい。

・静が銃撃失敗してから、万津がボルダリングに挑戦するまでに時間が経過しすぎ

Ⅳ.捜一コンビは意地の悪さと無能さが増した
・やたら特命係を邪険に扱い、麗音に対しても意地が悪い態度(麗音をいびろという命令は受けたが、根っから意地悪のようだった)
・拳銃所持の件も、あの状況(拳銃は万津の物、二人は拳銃の存在を知らなかったと思われる)で、二人を逮捕するものだろうか?
・結局、万津を銃撃犯として送検してしまい、その直後、真犯人が発覚したが、その不始末について捜一コンビも警視庁も責任を追及されなかったようだが

Ⅴ.その他の疑問
・あれだけ怒っていた組対5課課長は今回は特命と普通に接していた……大人だなあ(笑)
・1億円で講演をストリーキングした女だが、既に1億円もらっているのに、もう1億円もらえるとは言え、公然わいせつ罪で捕まるようなことをするのだろうか?

第1話

【ストーリー】番組サイトより
迷宮入り寸前の銃撃事件に新たな展開が
VRに隠された巨大な謎に特命係が挑む!


 白バイ警官・出雲麗音(篠原ゆき子)が銃撃された事件への関与を疑われていた男の所持品から拳銃が見つかり、被疑者死亡のまま送検されることになった。
 ただ、男の恋人だった静 (日南響子) の不自然な行動に疑問を持った右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は捜査を続行。彼女もまた、VRの世界に作られた仮想国家『ネオ・ジパング』の“国民”であったことを突き止める。その中にこそ、手掛かりがあると踏んだ2人は、再びVRの世界に入り込み、小さな疑問点を見つける。その発見を、『ネオ・ジパング』の生みの親であるIT長者・加西(石丸幹二)にぶつけるが、のらりくらりとかわされてしまう。
 しかし、加西がVR内で行っていた、数億円もの大金をプレゼントするという企画に話が及ぶと突然、風向きが変わって…!?

警官銃撃事件の手掛かりは仮想現実の中に?
右京と亘は真相を求め、再びVRの世界へ!
リアルとバーチャルが複雑に交錯する難事件を
特命係は解き明かすことができるのか!?


ゲスト:石丸幹二 日南響子

脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
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2020 王将戦挑戦者決定リーグ 羽生九段-佐藤天九段 その2「飛車先交換最前線②」

2020-10-21 17:41:39 | 将棋

 図の2手前に△4二玉で3二の金に紐をつけ、《次に、△8六歩▲同歩△8八歩の筋を行きますよ》と言ったのに、羽生九段はそれをスルーしたかのような▲3九金。
 《では、行きましょう》と佐藤天九段、△8六歩。……来ちゃったよぉ……という第3図である。
 尤も、▲3九金のところ、▲7八金と△8六歩からの筋に備えると、△2八歩▲1七桂△2九歩成という展開を覚悟しなければならない。これで先手がはっきり不利になるわけではないが、△4二玉と備えているので▲2五桂が必殺にならないので、先手としては面白くない。

 いよいよ来た△8六歩に対し▲同歩と取って△8八歩を甘受して、▲3三飛成△同桂▲8八銀△8六飛▲8七歩と収める手段もあるが、妥協した感があり、先手番で誘導したい将棋ではないだろう。(ただ、一応▲3九金と2八に打たれる手を防いでいるので、大駒交換するのも一理あるかも)

 △8六歩に羽生九段は▲5六角!……おそらく用意してきた手であろう。

 棒銀のような飛車の縦の攻めに対し、飛車頭に歩を打って角の利きで飛車筋を止めて受ける手筋の角打ち。
 構わず△8七歩成なら▲8三歩~▲8四飛で先手必勝になる。
 この手に対し、手厚く△7二金とする手も有力。また、先手の狙いの▲8三歩は△8七歩成としなければ成立しない(二歩になる)ので、このタイミングで自陣を整備する手もいろいろありそうだ。
 佐藤天九段は軽く△7四歩。▲7四同飛なら角の利きが遮られて狙いの▲8三歩が無効になり、▲7四同角なら▲8三歩に△7二飛で先手の攻めは空振りになる。この手は△7二金と違い、次に△8七歩成を可能にしていて、軽い手というだけでなく、積極的な手でもある(ただし、後に取られてしまう可能性もある)。

 △7四歩を取れず、狙いの▲8三歩も無力化されて次に△8七歩成とされると敗勢なので、羽生九段も▲8六歩と手を戻すしかない。

 ここで、後手の有力手は3つ。①△8八歩、②△7五歩、③7七角成。

①△8八歩……先の変化と同様に▲3三飛成△同桂▲8八銀△8六飛▲8七歩の進行が予想される。ずっと、ちらついていた後手の攻め筋を実現。意地っ張りの人はこう指したいのではないだろうか
②△7五歩……直前に△7四歩と突いており、続いてその歩を突き出すのは気持ちが良いので、突きたくなる。
③△7七角成……▲7七同桂△8六飛で飛車先を突破できるが、それ故、先手からの反撃は必至。6筋の金銀の壁形の上、先に角を渡しているので(銀角交換)、▲3二飛成からの猛攻を覚悟しなければならない。
 どの変化もほぼ互角と考えられるが、佐藤天九段の指し手は②の△7五歩。

 この△7五歩に平凡に▲7五同歩と取ると△7六歩が厳しい手になる。角の利きがあるので▲8八銀は只、▲6八銀は△9九角成、▲6六銀は△8六飛で飛成が受からない。
 よって、△7六歩には▲3三飛成と切って▲8八銀と引くしかないが、これまで出てきた▲3三飛成~▲8八銀の時より、条件が悪い。よって、羽生九段は左方の守備力をアップする▲7八金。


 以下、△7六歩▲6六銀△8六飛▲8七歩△8五飛▲7四飛△8八歩▲同金△6四歩▲同飛△5二金▲7四角(第5図)と進む。

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2020 王将戦挑戦者決定リーグ 羽生九段-佐藤天九段 その1「飛車先交換最前線」

2020-10-19 16:13:27 | 将棋
勝ちにくそうだなあと思われる側を持って序中盤を乗り切り、終盤の入り口辺りで形勢を損ない、辛抱の手順が続き何とか持ちこたえるが、最後に押し切られてしまう………
今回も悔しさをバネに記事を書くのか……と思いながら図面を作成していた



 興味深い序盤だった。

 実は第1図の局面は、この対局の6日前に指された永瀬王座ー郷田九段(順位戦B級1組)と同一手順。まだ17手目なので、同一手順というのは珍しいことではない。ただ、この局面で目を引くのは、1筋の端歩を互いに突き合っていること。この辺りの文(あや)を棋譜速報の解説で的確に説明されているので引用します。
「角換わりの定跡では通常、▲2四歩と突けるように見えて、実際には突くと痛い目に合うようにできている。△同歩▲同飛に△3三角として、(1)▲2八飛なら△8六歩▲同歩△8八歩、(2)▲3四飛なら△2八歩が厳しいためだ。
 ただし本局の場合は勝手が違って、(2)▲3四飛△2八歩に▲1七桂と逃げる余地がある。1筋の突き合いがプラスに働いて、先手悪くないのだろう。
 ▲4八銀に代えて▲3八銀の類例が数局あり、その場合は△同歩▲同飛に(3)△1三角の展開だった。5七を守ってあれば△1三角は単なる飛車取りに過ぎない。先手が改良した点かもしれない」


 果たして、飛先交換は成立するのだろうか?
 永瀬王座ー郷田九段戦は、この局面で郷田九段が1時間35分の長考に沈み、△2四同歩を着手。
 以下▲2四同飛△3三角▲3四飛(第2図)と進む。(羽生九段ー佐藤天九段戦も同様に進む。第2図の対局者は▲羽生ー△佐藤天、▲永瀬ー△郷田の両方兼ねています)

 先の解説の通り、ここで△2八歩はうまくいかない。なので、△8六歩▲同歩△8八歩(参考図)の手段を選択。しかし、この手順は△3三角に先手が▲2八飛と引いた時の手段である。

 参考図は一見、先手が困っているようだが、先手の飛車が3四に居るので△8八歩に対して▲同銀と取ることができる。△8八同角成には▲3二飛成と金を取って先手必勝。
 因みに、参考図までの永瀬王座の考慮時間はわずか7分(郷田九段は1時間51分)。永瀬王座の研究手順に間違いない。(おそらく、図までの手順は他の棋士も研究しているだろう)
 参考図以下、△8六飛▲7七角(▲7八金だと△2三銀▲3六飛△8八角成がありそう)。

 以下、△8五飛(△2五飛の転回を視野)▲1七桂(飛車の転回を阻止)と丁々発止の指し手の後、一転、玉の整備と飛車の位置を直す手順が続く。
 気がつくと横歩取り戦に似た展開だが、横歩取り戦より後手が歩損しており、通常の横歩取りとはマイナスである1七桂型の弱点を突くべく△1五歩!

 以下進んで参考図4……とこれ以上永瀬ー郷田戦に構っていては、何の記事だかわからなくなる。
 この将棋は95手で永瀬王座が勝利。面白い将棋だったと感想を述べて、羽生ー佐藤天戦に戻らせていただきます。
 

 第2図で佐藤天九段は△4二玉。3二の金に紐をつけ、今度こそ次に△8六歩▲同歩△8八歩の筋を決行する構えだ。
 ところが、羽生九段は▲3九金。金銀の連携を良くしつつ、2八の隙をカバーした手だが、直前の▲1六歩で既に△2八歩に備えているではないか?2筋よりも△8六歩~△8八歩に備えるのが急務なのでは?

 嗚呼、(△8六歩が)来ちゃったじゃん!
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プリンセス駅伝2020 ゴールフィニッシュしたのか危うい九電工

2020-10-18 19:21:27 | スポーツ
プリンセス駅伝……クイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)の予選(上位14チームが11月22日クイーンズ駅伝に出場)。前年のクイーンズ駅伝の上位8チームはシード(予選免除)。
一昔前は、東日本実業団女子駅伝、淡路島女子駅伝、九州実業団対抗女子駅伝が全日本実業団対抗女子駅伝競走大会の予選を兼ねて行われていた

 このプリンセス駅伝、アクシデントが頻発する。
 本社の支援を受けて、選手層も練習環境も手厚いチーム。同好会的な色合いが強く、“いっぱいいっぱい”状況のチーム。
 チーム状況は様々だが、どのチームも本戦(クイーンズ駅伝)に出場しなければ、チームや個人の存在価値が揺らいでしまう(大手企業チームも同様)。


 とにかく、プリンセス駅伝の重要度は非常に高い。
 本戦出場するため、極限までチーム力を高めて臨む。チーム力と言っても、個人の走力を上げるしかないのだが、相当、無理がかかっている選手も多いと考えられる。故障や体調不良を押して出場する選手もいるのではないだろうか?
 そんな極限状況の中でのレースなので、アクシデントが発生してしまうのだろう(体調不良でなくても限界を超えて走ってしまう)。

 本戦出場へのゴール目前で、意識が朦朧としてコースアウトや動けない状況に陥ってしまったシーンがあった。最終区でなくても、襷が渡らないシーンが幾度もあった。
 選手側の状態不良でなくても、運営側やチーム補佐の不備でチームの到達状況がうまく伝達されず、タスキ渡しの大きなタイムロスというシーンも多い。女子駅伝という限定を外すと、誘導ミスや選手の勘違いによるコース間違いも時折観られる。


 さて、今年の駅伝もアクシデントがあった。
 1区であと60m付近で京セラの選手が道路に伏して動けなくなり棄権。最終区で14位争い(出場権争い)をしていたニトリのアンカーが意識朦朧の走りとなり、ふらつきながらゴール、チームは16位。あと10mゴールが先だったら、昏倒していただろう。


 ところで、非常に気になったことがある
 九電工が4位でフィニッシュしたのだが、これが非常に微妙。
 アンカーの選手はフィニッシュポーズを決めてゴールしたつもりで、ほぼ真横に歩いて歩道の芝生に倒れ込もうとした。
 実は、フィニッシュポーズを取った地点は、まだ、ゴールラインの10mほど手前。
 実況も疑問に思い「ゴールしたのか……まだしていない!?」と。
 カメラもそのアンカーを追うが、5位を走っていた資生堂のアンカーがフィニッシュ直前となり、資生堂のアンカーをズーム。
 資生堂のフィニッシュ直後に、歩道の芝生で介抱されている九電工のアンカーが映し出された。

 映像だけ見ると、九電工はフィニッシュしなかったように思われた。
 しかし、録画映像で確認すると資生堂がフィニッシュする直前に、ゴール画面の右隅のフィニッシュチーム名に京セラの“トップチームとのタイム差”が表示された。これは、資生堂より先にフィニッシュしたことを示している。(その前後に実況も「九電工はフィニッシュしたという情報が入ってきました」と)
 九電工のタイムをチェックすると、カメラが九電工から資生堂に切り替わってから約10秒後(資生堂のゴールタイムの8秒前)だった。


 どういうことか?
 《カメラが切り替わった後、係員、あるいは、チーム関係者から「ゴールはもう少し先」という指摘を受けて、ゴール方向に歩き、フィニッシュラインを超えた時に、計測チップが計測機に通過のシグナルを送り、ゴールタイムが計測された》と推測できる。
 ただし、もしかしたら、《横たわるだけのスペースがある芝生がゴールラインを超えた地点にしかなくて、チームメイトなどの肩を借りてそこまで進んで、横になった》という疑惑も残る。

 実のところはどうなのだろうか?………


 さて、私が問題に感じたのは、フィニッシュラインが非常に分かりにくかったこと。
 フィニッシュのゲートや計時タイマーがフィニッシュラインより手前にあり、フィニッシュラインもチップを検知するセンサーの線(ガムテープのようなもので保護されている)だけだった。
 ゴールテープも係員もいない(優勝チームのフィニッシュ時だけテープがあった)。
 非常に分かりにくいフィニッシュラインだったのだ。

 今回特に、コロナ対策もあり、運営サイドは非常に大変だったと思うが、もう少し、考えてほしかった。


 それと、これは毎度のことであるが、解説に増田明美氏を起用しないでほしい。
 確かに、氏の情報量には恐れ入るし、即座にその情報を述べる能力も凄い。
 しかし、一番大切なのは、レースの解説である。趣味や家族の情報は要らない。

 氏の解説の今回の最大の失策
 ニトリのアンカーはフラフラになりながら辛うじてゴールラインを超え、その直後、備えていた救護班が飛び出してアンカーを抱きかかえたのだが、そのシーンを見て、氏は
「ああ、ちょっと、《危ない》ってことで、ここはもう、ルールとして……もしこれが、後ろに倒れてしまったら、脳震盪を起こしちゃいますから、それはもう、止めましたね」と。

 そのフィニッシュシーンで、実況アナウンサーが
「残り1kmまで14位圏内にいましたが、執念のフィニッシュをむかえます」
と声を張り上げていた。増田氏の言葉はその直後。
 アナウンサーは増田氏の言葉に困惑しながら「ええ」と仕方なく相槌し、増田氏の言葉が終わるのを待って
「ニトリが今、16位でフィニッシュをしました。よく頑張りました」と必死のリカバリー。

 この少し前も、ニトリのアンカーが異常を起こしていた走りに全く気づかず、14位争いから離されていたホクレンの宮内選手を褒めたたえていたのも、氏の解説のまずさを強く感じた点である。(最後まであきらめなかった宮内選手は称賛に値するが)
 他にも、宮崎銀行の佐伯監督を、「さはく監督」と読み間違えるし…


 レースの感想としては、1区の積水・佐藤早也伽選手、3区の新谷選手、2区の区間3位までの選手の走りは素晴らしかった。特に新谷選手は異次元の速さだった。ゴール後も余力があるように感じた。
 優勝した積水化学はクイーンズ駅伝が楽しみだ。
 2位のヤマダホールディングスも相当地力がある。
 3位の大塚製薬は大健闘・
 5位の資生堂は、メンバーがあと1.5人(1人半)足りない。 
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新型コロナウイルス その70「持続化給付金不正受給」

2020-10-16 12:06:55 | 時事
持続化給付金……新型コロナで収入が50%以上減少した中小企業に対して最大200万円、個人事業主らに最大100万円を支給する制度

 その制度を悪用した不正受給が横行!

 そもそも、この制度自体が不合理な点が多く(売上減が50%以上でないと給付を受けられない等:その31「不合理な持続化給付金」)、さらに、事業運営の委託先が電通が「サービスデザイン推進協議会」という“実体のない法人”に丸投げその40「“GO TO キャンペーン”の無駄 と 給付金の再委託(丸投げ?)」その41「“うそつけ!”と言いたくなった会見その43「郵便局員が持続化給付金を受給」)という疑問や疑惑が多々あった。
 さらに、不正受給問題が浮上しても、政府や経済産業省が注意や警告を盛んに発しなかった。郵便局員が持続化給付金を受給したことが浮上(その43「郵便局員が持続化給付金を受給」)してからも、本気で取り組んだとは思われない。

【当ブログにおける持続化給付金の関連記事】
その43「郵便局員が持続化給付金を受給」
その42「サービスデザイン推進協議会……トンネル企業?」
その41「“うそつけ!”と言いたくなった会見」
その40「“GO TO キャンペーン”の無駄 と 給付金の再委託(丸投げ?)」
その31「不合理な持続化給付金」

 100万円の利益を上げる、いや、100万円の売上を上げるのに、どれだけの労力と時間を掛けないといけないのか!
 それを、手軽に簡単に手に入れるとは……許せぬ。

 受給詐欺を主導した組織、手軽に加担してしまった不正受給者はもちろん許せないのだが、そんな不正受給を横行させてしまった政府、経産省、行政も許せない。

 税務署もしっかりしてほしい!
 架空の確定申告書類をロクに審査もせず判を押してしまったのだろう。

 今からでも遅くない。申請し受給した事業者を再調査して、不正受給者をあぶりだすのが急務である。そうすれば、反省し自首するものがもっと増えてくるだろう。戻ってくるのは大切な税金なのだから、余分な業務ではないはずだ。
 それから、架空の事業者ではないが、売上日をずらして売上減50%にした事業者も存在するはずだ。もともと経営不振で、コロナ禍に便乗した事業者もいるだろう。
 詐欺に加担した税理士もいるのではないだろうか?
 

 急を要する給付金なので、いろいろ不備が生じるのはある程度仕方がない。
 だからと言って、不正や怠慢を許していいわけではない。
 不正受給は徹底して捜査、追及してほしい。

   そう言えば、サービスデザイン推進協議会云々も、結局、有耶無耶になってしまったなあ。
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相棒 season19 第1話「プレゼンス」 (前篇)

2020-10-15 18:14:38 | ドラマ・映画
風間楓子(芦名星)の姿を見ると、悲しさと寂しさと不思議な感覚が湧き上がる。
画面では彼女が生きており、会話をしている……画面ではしっかり存在しているのに、もう地上には存在していない……


風間楓子……彼女の記事が特命係の動くきっかけになったり、情報を提供して事態(捜査)を進展(展開)させたりする、言わば、脚本の便利屋的存在。
 楓子と特命係は“持ちつ持たれつ”の関係であるが、楓子が最終的に得する(とくダネを得る)ことが多いので、偶には、書いた記事で自身が追い詰められたり、身体が窮地に陥ることもあってもいいのでは(過去にそういう事があったかもしれません)と思っていたが、もうそういう事はない……

 最近の傾向だが、事件の進展が遅く、じれったい。特に、前後編モノはその傾向が強い。
 できれば、2時間枠のSPにまとめて欲しい。


 さて、事件の全貌や構造だが、全く分からない。(番組サイトの第2話のあらすじを読めば、もう少し核心に近づくこともできるかもしれないが、それはしたくない)

《分からないこと・謎》
・白バイ警官・出雲麗音(篠原ゆき子)がなぜ、銃撃されたのか?(当然、犯人は不明……ビルのボルダリングで落下、死亡した万津幸矢が使用された拳銃を所持していた)
・万津はどのようにして拳銃を入手したのか?
・万津のボルダリングの目的は
・事件とVRゲームネオ・ジパングの関係は?
・静(日南響子)は本当に万津の恋人なのか?(たくさんの二人のスナップ写真があり、彼女は万津のことをいろいろ知っていたが、何らかの目的で万津に接近したのでは?)

《その他の感想》
・相棒のメンバーがほぼ全員登場、顔を見れて嬉しかったが、米沢さん、復帰してくれないかな。六角精児さんにとっては、相棒を卒業したことはプラスになったと思う。
・刑事部長・内村完爾役の片桐竜次さんが老けたなあ(ごめんなさい)
・内村刑事部長、やはり、暴力団の組長と深い親交があった
・捜一コンビが、いつもより特命に対する嫌悪感が強く感じた
・組対五課の角田課長(山西惇)、《そりゃ、彼ら(特命係)に話したら、「行くな!」と念を押しても行きますって!》
 長い付き合いの課長なら、嫌というほど分かっていたはず
 課長自身も激しく反省し、《甘かった!》と後悔していたが、“甘い”と言うより、《馬鹿か?》というレベルだろう

・課長の信頼や頼みを裏切り組へ直行した特命係。全く悪いと思っていないのは、人間的にダメだろう


真犯人はあの人だろう(名探偵コナンか?)
 

【ストーリー】番組サイトより
迷宮入り寸前の警官銃撃事件を捜査する特命係
解決の鍵はVR=仮想現実の世界に作られた仮想国家に!?


 春。交通機動隊の白バイ警官・出雲麗音(篠原ゆき子)が何者かに銃撃された。警視庁は総力を挙げて犯人を捜すが、夏になっても手掛かりさえ掴めない。
 そんな中、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、回復した麗音に事情を尋ねるが、警戒され話を聞き出せなかった。秋を迎えたころ、麗音が捜査一課に異動してくる。異動の背景には、最近、庁内での女性の立場向上を目指す広報課長・美彌子(仲間由紀恵)の働き掛けがあったと噂されていた。どうやら、上層部に異動を承諾させる条件として、「特命係に事件を解決させる」と約束したらしい。右京は、そうした経緯に不満を持ったが、亘とともに改めて捜査に乗り出す。
 そんな中、男性が転落死する事件が発生。調べると男性が生前、暴力団員相手に白バイ警官の銃撃をほのめかしていたことが判明する。恋人の静(日南響子)によると、男性はVRの世界に構築された“仮想国家”に傾倒していたという。関連を疑った特命係は、仮想国家を築き上げたIT長者・加西周明(石丸幹二)から事情を聞こうと動き出すが…!?

右京と亘がVR=仮想現実の世界で捜査を開始!?
立ちはだかるのは、謎多きネットの支配者
現実と仮想空間が交錯する難事件が、特命係を翻弄する!


ゲスト:石丸幹二 日南響子

脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
コメント (2)
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学術会議任命拒否問題④……総理に舐められても仕方がない世論調査の結果

2020-10-14 06:58:31 | 時事
10月9日~11日に実施された世論調査で、
《学術調査の会員任命拒否について、総理が「法に基づいて適切に対応した結果だ」などという説明に納得しているか?》
 大いに納得している………10%
 ある程度納得している……28%
 あまり納得できず…………30%
 まったく納得できず………17%
という結果が出た

 質問の仕方(状況の説明などの詳細さや的確さ)によって、回答が変わってくると思われる。
 調査の期間が9日~11日。9日に「105名の推薦者リストを見ていない」という総理の説明があり、それを認識しての回答だったのかは微妙。
 もし認識していなくても、「法に基づいて適切に対応した結果」「総合的、俯瞰(ふかん)的な活動を確保する観点から判断した」としか言わず、6人を任命しなかった具体的な理由を全く説明していないことは回答者は認識しているはず。
 それなのに、「大いに納得している」と「ある程度納得している」を合わせると38%にもなる。

 これでは、総理や政府や自民党に舐められてしまう。
 《国民は政治への関心がなく、勝手なことをしても看過する》と思われてしまう。


   “大いに”あるいは“ある程度”「納得している」と回答した方は、何を根拠(材料)にそう答えたのだろうか?
   それとも、私の考え方がおかしいのだろうか?
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