英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『特捜9』 第8話「無限大の殺人」

2018-05-31 17:20:33 | ドラマ・映画
 今回の被害者・水上康子は自分本位の極地のような女で、“毒人間”であった。(“毒人間”……私が勝手に定義しているだけ。参照、第4話「床下の白骨死体」)。
 “殺しても良い”とは言わないが、“いない方が周囲はありがたい”と言ってよいだろう。
(とは言え、ドラマとしては事件の被害者が必要なわけで、その被害者の人格についてとやかく言うのは、大人げないですね)

 一大企業の社長・水上洋次郎(団時朗)は一体どこに惚れたのだろうか?
 遺体発見時、洋二郎は大げさに?悲しんでいたので、団時郎のキャラ(悪役が多いし、『帰ってきたウルトラマン』を演じていた時とは程遠い風貌)からして、悲しんでいる振りをしているだけだと思った。
 また、彼女の息子・翔(森岡龍)も、母親には似ず誠実な人間に育ったのは奇跡か?

 “フェイクの容疑者ふたり”、“不思議な傷跡”、“無限大記号の謎”など、『特捜9』(『9係』)らしい娯楽性があったが、康子(舟木幸)の唐突の犯行…幸太(出合正幸)の絞殺…は不可思議。

 動機は理解できるが、
自宅での絞殺をどのように誤魔化すつもりだったのだろうか?
 非常に不可思議である。



第1話「一万年の殺人」(初回拡大SP)
第2話「花嫁消失」
第3話「殺人都市計画」
第4話「床下の白骨死体」
第5話「殺人ハーモニカ」
第6話「赤い花の殺意」
第7話「殺しの紙幣」

【ストーリー】番組サイトより
 会社社長・水上洋次郎(団時朗)の妻・康子(舟木幸)の遺体が、自宅プールで見つかった。直樹(井ノ原快彦)たち特捜班が臨場したところ、額にはV字型の傷が残されており、家の中に荒らされた形跡もあったことから強盗殺人の可能性が高いと考えられた。
 監察医・真澄(原沙知絵)の検視の結果、死因は水死と判明。強盗が被害者を殴った上、プールで溺死させたのだろうか…。

 しかし、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)の調べで、洋次郎が営む会社“ノー二社”が後継者問題で揺れていたことがわかる。ノー二社は元々、小さな町工場だったが、80年代の終わりに発売した立体パズルが大ヒットしたのを機に、一大企業へと成長。洋次郎と康子は再婚同士で、康子は自身の連れ子・翔(森岡龍)を夫の後継者にしようと躍起になっており、古参の社員と対立を深めているようだった。
 一方、青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)の聞き込みにより、遺体の第一発見者でもあるハウスクリーニング会社の社員・音無奈々(岡村いずみ)が度々、康子からパワハラを受けていたことがわかった。さらに、V字型の傷の凶器が、奈々の会社のチリトリであることが判明。奈々への疑惑が深まってきた矢先、突然、ハウスクリーニング会社の社長・和田幸太(出合正幸)から驚きの証言が…!?
 そんな中、直樹は康子の部屋の引き出しに挟まっていた、無限大のマークが書かれた一片の紙切れが気になって…!?

ゲスト:水上洋次郎………団 時朗
    水上康子………舟木 幸
    片山浩之………佐伯 新
    和田幸太………出合正幸

脚本:岩瀬晶子
監督:長谷川康
コメント (2)
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『特捜9』 第7話「殺しの紙幣」

2018-05-26 22:49:49 | ドラマ・映画
神社の階段下で不動産会社の社長・西田正義(青山勝)の遺体が発見された。遺体の上に重なるようにして従業員の中島達也(村上剛基)も意識不明で倒れており、救急搬送された。しかも、奇妙な事に2人の周囲には大量の1万円札が散らばっており、中島は小さな招き猫を握りしめていた…。

……という意味深な映像からスタート。更に、登場人物たちの過去の因縁と現在の思惑が絡み合い、面白くなるはずと思ったのかなあ………


取りあえず、整理してみる
★過去の因縁
中島達也(村上剛基)……21年前、5歳のときに火事で被災している。その時、住居の提供など中島母子を援助したのが、殺害された西田社長で、達也は西田の会社に入社。
 さらに、その火事の時、達也は太田恵子(大島さと子)の夫に助けられた(その際、男は死亡)。
西田正義(青山勝)……不動産会社を経営。経営は苦しかったが、アパートあっちを再開発して持ち直す。しかし、実はアパートは西田の放火によるモノだった(捜査で判明)。
 中島母子の他に太田恵子にも支援していた(監視するため?…意味あるのか?)
太田恵子(大島さと子)……達也を火事場から助けたのが夫。火事の後、西田の援助を受けてスナックを開く。
福島ゆり(菅井玲)……恵子のスナックのチーママ。12年前に息子・かずひろが川でおぼれて亡くなっていた。
太田仁志(広田亮平)……恵子の息子・かずひろと仲が良かったが、溺れているのを助けることができなかった

★現在の事情や思惑
中島達也(村上剛基)……21年前の火事が西田によるものだったことを突き止めていた。恵子から母の療養費として50万円を渡されたが、返そうと思っていた。(遺体発見時に散らばっていた紙幣はこのお金)
 西田の遺体を石段の上から発見したが、突き落とされ意識不明の重体(後に回復)。転落の際、突き落とした男が下げていた招き猫のお守りを掴み握りしめる。
西田正義(青山勝)……恵子に放火のことを問い詰められ、逆上し、首を絞めようとしたところを、ゆりに花瓶で殴られ失命。(“ゆりに花瓶で殴られ”って(笑))
太田恵子(大島さと子)……西田の放火に気づき問い詰める。西田に首を絞められたが、ゆりに助けられる。ゆりと2人で遺体を石段まで運び突き落とし偽装する。
福島ゆり(菅井玲)……西田が恵子の首を絞めているところに居合わし、西田を花瓶で殴打し死に至らしめる。
太田仁志(広田亮平)……ゆりが西田を花瓶で殴打するシーンを目撃したが、何もすることができなかった。和宏を助けられなかったことがダブり、自分の無力さ痛感していた時に、石段付近に男が接近するのを察知。西田の遺体を発見し、通報されるのを恐れ突き落とす(突き落とした男が達也だったことには気づかなかった)


…………過去の因縁と現在の状況と思惑が複雑に絡み合う……と言うより、都合良過ぎ!
 特に、仁志が通報を恐れて達也を突き落とすのは意味不明!達也が通報しなくとも、いずれ誰かが通報するだろうし。
 確かに、西田と達也は社長⇔社員の関係で、さらに達也が所持していた50万円は格好の偽装工作の材料にはなったが、仁志は達也と気づいていなかった。
 “自分の父が助けた達也を、息子の自分が突き落とし、西田の死亡の原因に見せようとした”という皮肉さを描きたかったのかもしれないが、策に溺れ過ぎ!

 
豪正寺の招き猫のお守りも疑問
 12年前のモノだったことを突き止める捜査(推理)と、仁志を事件に絡ませ、上記の父の行いとの皮肉さなどを織り込みたかったのだろうが、招き猫のお守りの推理・捜査は当たり前すぎるし、転落の際、お守りを掴むのもベタで、事件に彩りを添えるだけの材料にしか思えなかった。
 実存するお守りなのかは分からないが、お守りなのか干支の縁起モノかよく分からないなあ…

 お守りは、「どんな小さな山でも、(登山の)ルートは一つじゃない。捜査もルートはいろいろあるんだよね」という班長のヒントを絡めたかったのかもしれない。12年前のお守り⇒過去捜査のルートという図式なのかもしれないが、「捜査のルートは一つじゃない」は9係時代からの十八番(それぞれ勝手に捜査する)なので、助言の価値は低い

直樹(井ノ原快彦)のゆりへの説教も不要
 ゆりは仁志に「母を助けてくれ」と懇願されていたし、隠し通す気持ちも薄かったようだし、取調室でも既に悔やんでいる様子だった。



「“お札の散らばり方”⇒“偽装”」「“せっかくの母の日のプレゼントの花を花瓶に挿さない”⇒“凶器に使用”」などの推理は面白かった。


第1話「一万年の殺人」(初回拡大SP)
第2話「花嫁消失」
第3話「殺人都市計画」
第4話「床下の白骨死体」
第5話「殺人ハーモニカ」
第6話「赤い花の殺意」


【ストーリー】番組サイトより
 神社の階段下で不動産会社の社長・西田正義(青山勝)の遺体が発見された。遺体の上に重なるようにして従業員の中島達也(村上剛基)も意識不明で倒れており、救急搬送された。しかも、奇妙な事に2人の周囲には大量の1万円札が散らばっており、中島は小さな招き猫を握りしめていた…。
 まもなく意識を取り戻した中島は、直樹(井ノ原快彦)と新藤(山田裕貴)の聴取に対し、借金のことで西田と口論となり、もみ合った末に階段から落ちたと話す。しかし、監察医・真澄(原沙知絵)の検視によると、西田は転落死ではなく、鈍器で後頭部を殴打され殺害されたことが判明する。つまり、西田を殴った後で、階段から彼を落とし、さらに倒れた中島の上から現金をばらまいた第三の人物がいた事になる…。
 そんなとき、中島が21年前、5歳のときに火事で被災した過去が発覚。当時、困り果てていた中島の母親と中島に手を差し伸べたのは西田であり、彼は一家に住居を提供したばかりか、成長した中島を雇い入れていたという。中島にとって西田は恩人以外の何者でもないように思えたが、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)の調べで、西田の不動産会社が急速に業績を伸ばした背景が明らかになり…?
 さらに、21年前の火災の際、自らの命と引き換えに中島を助け出した男性がいたと判明。命を投げ打って中島を救助したのは、西田の馴染みのスナックのママ・太田恵子(大島さと子)の夫だった…。
 一方、宗方(寺尾聰)は、中島が握っていた招き猫に隠された、ある“秘密”を探り当てる。その新事実から事件の背景に潜む、切なくも悲しい真実が明らかになっていき…!?

ゲスト:太田恵子………大島さと子
    福島ゆり………菅井 玲
    中島達也………村上剛基

脚本:青山勝・山本南伊
監督:長谷川康
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【歳時メモ】 「フランスギクが最盛、オオキンケイギクもちらほら」 「ハルジオンからヒメジョオンへ」

2018-05-25 15:21:58 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 ハルジオンの季節が終わり、ヒメジョオンが咲き始めました。
 ヒメジョオンとハルジオンは似ていますが、棒のように突っ立っている感じが強く、ハルジオンより茎も太く、草丈も高いです。
 花弁はハルジオンより太く、枚数は少ないです(“ハルジオンよりは”という意味で)。
 一輪ごとの印象としても、平面的です。

 フランスギクは今が最盛期。
 オオキンケイギクも咲き始めました。フランスギクと同じような生育条件なのか、隣り合わせで群生するのを良く見かけます。

ハルジオンとヒメジョオン、フランスギクとオオキンケイギクについては、こちらをご参照ください。オオキンケイギクの画像はここが多いです。
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第76期名人戦(2018年)第1局 その3

2018-05-23 08:59:07 | 将棋
「その1」「その2」の続きです。

少し間が空いてしまったので、復習です。

 ≪超急戦辞さず≫と▲2六飛と寄った羽生竜王に対し、
 ≪じゃあ、行きますよ≫と佐藤天名人誘いに応じ、角交換から△4四角と打った第2図。
 「▲2一飛成は△8八角成▲同金△同飛成で先手が悪い」と見られていたが、△8八角成に▲9五角が際どい返し技で、以下△8九馬▲8四角△7八馬(第4図)と進み、一応一段落(▲2一飛成では▲2四飛と婉曲的に指すのも有力)。

 激しい振り替わりだったが、▲飛歩対△金銀と駒の損得は微妙。一般的には「“大駒1枚”と“金駒2枚”は金駒2枚の方が方が価値が高い」とされているが、既に終盤で敵陣への飛車の打ち込む筋が見えるので、一概に後手の駒得とは言えない。
 手番は先手だが、玉の危険度は先手が高いので、0.5手分の先攻権があるかどうか……総じて、優劣不明の局面と言って良い…だろう……たぶん。≪復習、終わり≫


 第4図では▲2四桂が考えられる。図の2手前の中継解説では「▲8四角△7八馬まで変化の余地がない。先手が手番を生かしてどう迫るか。▲2四桂で金が取れるものの、△4一金が粘り強いので難しい」とあった。
 さらに、局後の感想として「▲2四桂は、△4一金▲6六角△4二金寄▲1一角成△3三歩▲1二馬が並べられた。「これも考えたほうがよかった」と羽生」と紹介されている。
 また、『将棋世界6月号』の観戦記(小暮克洋氏)には、▲2四桂に対して
「①△6八金は▲4八玉△6九馬▲3二桂成△3五桂▲3八銀△5八銀▲3一成桂△4九銀成▲同玉△5八馬▲3九玉△4八金▲2八玉△3八金▲1八玉△2七歩に▲3九銀が好手で先手に分がありそう
 ②△2二金打▲1一龍△5五桂や③△4一金▲6六角△2七桂といった進行が一例で、先後どちらが有利なのか難しい」
とある。

 実戦では▲8二歩△8三歩と進む。
 この2手に関する両対局者の思惑が観戦記には記されていて、その内容が実に興味深い。
≪ ▲8二歩は△同銀なら、▲7四桂△7二玉▲8二桂成△同玉▲8三歩△同玉▲7五角で玉の安全度の違いを主張する腹積もり。
 そもそも羽生は事前準備の段階で、△8四飛に▲2六飛以下の順(本譜の激しい展開)はこの▲8二歩がなかなかの手でやれると踏んでいたそうだ。だから▲2一飛成に代えて▲2四飛も、手としてはあり得ると認識していたものの食指が動く対象ではなかったということなのである。
 ちなみに▲2四桂との善悪については「後手玉が5二玉型ならこの桂打ちが有効だと思いますが、6二玉型なので▲8二歩が自然だと思います」……。
1マス遠い玉に対しては、▲2四桂は本筋ではないとの見解だった≫

 さらに
≪ ▲8二歩に対する△8三歩は自玉を狭めてやや違和感がある手ではあっても、背に腹は代えられない。
 「十分な精査は出来ていなかったものの、一連の手順は▲2六飛からの読み筋だった」と佐藤は明かす。
 羽生も佐藤も、△8三歩の局面が激流の先の共通のテーマとして意識されていたことになる


 両者とも第4図は想定内で、▲8三歩以下の進行も≪指せる≫または≪指せないことはない≫であったようだ。

 △8三歩に▲7五角と引く手も有力だったが、羽生竜王は▲8一歩成と踏み込み、激しい流れは留まらない。
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『特捜9』 第6話「赤い花の殺意」

2018-05-18 17:26:49 | ドラマ・映画
理解困難な登場人物たち
宇田川徹(三浦孝太)……撮影中に大怪我をした兄の代役を務め、一躍人気俳優となっていた
 前作の撮影中に、兄の口利きで役を得ようとしたが、「自分の力で獲得すべきだ」と諭され、カッとなり兄に掴み掛り、兄に重傷を負わしてしまう。
 兄は車いす生活となったが、今回、プロデューサーの近藤が続編で兄を主役に起用することを知り、更に、兄が実は歩けることも知り、激高する。
 兄に重傷を負わせ、俳優を断念させていたというのに、兄の足が治っていたことを喜ぶどころか、激高するとは、なんて自分本位の奴なのだろう。

近藤瑠未(遊井亮子)……敏腕映画プロデューサー
 仕事に対して厳しいというより、エゴが強いだけ。気に入らない奴はどんどんクビにするが、納得させる説明もしない(もともとその理由がない)
 人を動かす立場のプロデューサーとしては不適格と思うが、何故か“敏腕プロデューサー”らしい。
 「順一を復帰させ主役に起用すれば、話題性があり映画がヒットする」と説得しようとするが、本音は順一と仕事がしたかっただけ。それなら、正直に言ったほうが説得できると思うが……。こんな人が良い脚本が書けるとは思えない。

佐竹恭子(李千鶴)……靴職人(縫製担当)。順一の生涯のパートナーと思えたが
 順一が俳優に復帰し、自分の許(もと)を離れてしまうことを怖れ、瑠未を殺害。順一は俳優に復帰するつもりも、恭子の許(もと)を離れるつもりもなかったようだが……
 順一の気持ちを尊重すべきだが、その気持ちを確かめようとも信じようともしなかったようだ。
 殺害時も、瑠未に順一をあきらめるよう懇願せず(一言つぶやくように言っただけ)、いきなり刺す!(躊躇しないのね)

 凶器を見せて脅せば、瑠未もあきらめたかもしれないし……

宇田川順一(瀬川亮)……撮影中に大怪我をした俳優を断念し、靴のデザイナーに転身
 弟が原因で重傷を負い、俳優も断念したが、弟をを責めず、代役に推薦する良い人。
 仕事のパートナーで佐竹恭子が自分に尽くすことを心の拠り所にしているのを慮り、歩けることを隠していたが、靴職人としてふたりのコンビは充実していたし、私生活でも普通に生活した方が楽しいと思うのだが……
 それに、車いす生活に追い込んだという罪の意識から弟を解放する意味からも、明らかにすべきであろう
(もっとも、この弟、あまり苦しんでいない様子)
 自分の気持ちを恭子にしっかり伝えておけば、恭子も殺人の罪を犯すことはなかったのに。

国井康夫(バッファロー吾郎A)……映画監督。前作の途中でクビ
 ギャグ担当だろうが、悪いことをしていないのに、事情聴取を拒み、抵抗・逃走しようとする(2度も)。
 「新藤刑事(山田裕貴)の目つきが怖かったから」らしいが…


班長・宗方(寺尾聰)のヒントの謎
 今回は“順一の歩く姿”を鶴の恩返しの「“覗かないで”とお願いしたのに、見てしまったのね」に該当するのだが、関連が弱すぎてヒントになるとは思えない。
 そもそも、班長はどうして順一が歩けることに気づいたのだろうか?


 今回は残念な出来だった……


第1話「一万年の殺人」(初回拡大SP)
第2話「花嫁消失」
第3話「殺人都市計画」
第4話「床下の白骨死体」
第5話「殺人ハーモニカ」

【ストーリー】番組サイトより
 敏腕映画プロデューサー・近藤瑠未(遊井亮子)の刺殺体が発見された。右頬には殴られた痕があり、見慣れない一輪の赤い花をくわえていた。臨場した直樹(井ノ原快彦)ら特捜班の面々は、猟奇的にも思える遺体の様子に驚く…。
 瑠未はやり手として知られており、3年前に手掛けた作品『南太平洋の誓い』が大ヒット。最近では、その続編の制作を進めていたという。瑠未の周辺で何かトラブルはなかったかを調べる特捜班だったが、前作の撮影中、監督・国井康夫(バッファロー吾郎A)をクビにしていた事が判明。直樹と新藤(山田裕貴)が国井を聴取するが、国井はアリバイを主張する。
 まもなく鑑識・佐久間(宮近海斗)の調べで、赤い花は“グズマニア”という中南米産の観葉植物と判明。瑠未から続編で降板させられた女優・金子あゆみ(里久鳴祐果)を訪ねた青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、あゆみのタブレットの待受画像がグズマニアであることに気づき、彼女の周辺を洗いはじめる。
 そんな中、実は3年前、『南太平洋の誓い』の主演俳優が交代していた事実が浮上。当初は宇田川順一(瀬川亮)の予定だったが、撮影中の事故で両足が不自由になったため、弟の宇田川徹(三浦孝太)に代わったのだ。
 兄の順一は俳優業を引退して靴デザイナーに転身、現在は靴職人の佐竹恭子(李千鶴)と組んで小さな靴店を営んでいた。引退してから瑠未とは会っていないと話すが、店の前の防犯カメラを調べると瑠未の姿が映っており、順一の嘘が明らかに…。その映像を見た宗方(寺尾聰)は、順一の行動に不審な点があると指摘するが…!?
 さらに監察医・真澄(原沙知絵)の鑑定の結果、瑠未の頬を殴った人物の手に指輪があったことがわかった。瑠未の周囲で指輪をつけていた人物とは…!?

ゲスト:近藤瑠未………遊井亮子
    宇田川順一………瀬川 亮
    宇田川徹………三浦孝太

脚本:吉原れい
監督:新村良二
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第76期名人戦(2018年)第1局 その2

2018-05-16 18:11:43 | 将棋
「その1」の続きです。


 羽生竜王の突っ張った感がある▲2六飛に対して、後手の佐藤天名人が角交換から△4四角と大決戦を挑んだ第2図。
 △8八角成を決行したのが11時46分。△4四角と打ったのが11時53分。1日目の午前中で超急戦に突入の気配だ。
 
 この△4四角では△2二銀もあるが、6二玉とのバランスが悪いらしい。ただし、それで後手が悪いかは微妙。今後、△4四角の決戦策が悪いという結論が出れば、△2二銀が掘り下げられるであろうし、悪いという結論が出ていなくても、大決戦を避けて△2二銀を選択する棋士は多いのではないだろうか?

 第2図で▲2一飛成と桂を取りながら成り込むのは、「△8八角成▲同金△同飛成で先手が悪く、▲2四飛と婉曲的に指す手が有力」と見られていた。以下①△8八角成▲8四飛△7八馬▲8一飛成は先手良し。②△8八飛成▲同金△同角成▲8二歩(▲8四飛)、あるいは③△2三歩▲4四飛△同飛(△同歩)は難解らしい(『将棋世界』観戦記(小暮克洋氏)より)
 これらの3手段以外にも△2二銀や△3三桂なども考えられ非常に難解な局面だが、第2図で▲2四飛も有力だったようだ。
 羽生竜王は▲2一飛成を決行。当初、悪いと言われていた手だ。
 確かに、△8八角成▲同金△同飛成と進めば先手が悪いが、「激しく▲2一飛成△8八角成▲9五角と踏み込む手もあるようだ。角を取らずに▲9五角は第74期順位戦C級2組▲阿部光六段-△遠山五段(段位は当時)戦を応用した手筋で、以下△8五飛には▲7七桂から飛車を追い、△9五飛なら▲8八金で先手は竜を主張する(段位は当時)」【棋譜中継解説より引用】と控室の見解も変わってきていた。


 実戦も△8八角成に▲9五角と打ち、△8九馬▲8四角△7八馬と進んだ。


 
 △7八馬は14時13分の着手。まだ、1日目の昼過ぎである。ここまでの消費時間は、▲羽生2時間17分、△佐藤1時間38分。
 互いに大駒が成り込み、玉は囲いに入っておらず、金銀のお供がそばにいるだけで、敵に斬り掛かられても不思議でない状況。分岐点がいくつかあったにもかかわらず、それほど時間を使わずに、超急戦に踏み込んできているのは、事前の研究の範囲内と言うことなのだろうか?(先手の羽生竜王は▲3六飛に14分、▲2六飛に23分、▲2一飛成に45分。後手の佐藤天名人は△6二玉に11分、△8四飛に24分、△8八角成に45分と小考は重ねてきているが、大長考ではなく、読みを確認している感じだ)
 この点について、木暮氏の観戦記に興味深い記載がある。
『村山七段に話を聞いた。「(少し省略)…△6二玉以下(羽生竜王が後手)は▲3六飛△8四飛▲3八金△9四歩から息の長い将棋に進んだんですが…(少し省略)…そういえばその時の感想戦は、一通り終盤まで調べてから「ところで序盤はどうだったんですかね?と抽象的な質問が飛んできた記憶があります』
 名人戦を意識しての戦型選択だと思われるが、直近の公式戦なので村山戦を土台にして秘策を練ったとは考えにくいが、佐藤名人が△6二玉を2局指し手いるのを知っていて、他人の将棋観、つまり≪村山七段なら△6二玉に対してどう指すのか?≫、≪▲3八金で▲2六飛はないのか?≫などを確かめたかったのではないだろうか?
 もちろん、≪名人戦で戦うことになるであろう横歩取り戦の感覚を磨こう≫という目的だけだったかもしれないが、△6二玉~▲2六飛のコースは研究テーマの一つだったように思える。


 観戦記では、佐藤名人についても興味深い情報があった。
佐藤は△6二玉の段階で、この過激な変化に進む予感もあったという。「そんなに自信があったわけではないが、仕込みの段階で幾多の激しい変化と対峙した末に、そのどれかに成算が持てないというだけでやってみないのはもったいない。…以下省略」』

 どの変化に成算が持てなかったのかは気になるところだが、第2図の局面は羽生竜王も佐藤名人も視野に入れていたようだ。


 探究心旺盛なふたり。      「その3」に続く
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第76期名人戦(2018年)第1局 その1

2018-05-14 17:29:54 | 将棋
 名人戦第3局は羽生竜王が勝利し、2勝1敗とリード。
 第3局は角交換腰掛け銀“風”(実際には銀は5六や5四に進出、腰掛けなかった)の将棋で、途中までは第2局と同一進行(ただし対局者は先手後手逆。22手目に佐藤名人が手を変えた)。
 互いに4筋、6筋に位を取り、角を打ち合い、互いに間合いを計りながらその角を細かく動かし、3、4、6、7筋で細かい折衝が起こった。
 好位置の4六、6四に居た角を動かした方、さらに、3筋、7筋を攻撃した方が、損をするという難解な将棋だった。
 難解な将棋は羽生竜王の得意とするところだが、第1局のような詰みの有無までを読み切らなければならないような激しい斬り合いではなく、模様の良さを求め合うジリジリした展開は佐藤名人の方が分があるような気がして、不安がいっぱいだった。(羽生名人もこういうジリジリした展開も得意であるはずだが、最近は方向を間違えたかのような暴発気味の動きをしてしまうことが少々…)

 結局、佐藤名人が激しく動いたが、浮き駒の3四の銀を狙った▲2六桂からの反撃が厳しく、羽生名人が難解な将棋を抜け出した。
 7六、3四の互いの銀の頭(7五、3五)に歩を打たれると取られてしまう形で、先に銀取りに動き、銀桂交換の駒得を果たしたが、その反動が大きく、渡した桂で3四の銀を狙われてしまった。(実は一日目で先手の銀が既に7六に居て、その継続と▲7七桂と跳ねてしまうと、△3七角成と角を切られ(角桂交換の駒損)、▲同金に△6四桂と7六の銀を攻められると先手不利という変化があった。鏡のような将棋だった)


 この将棋も取り上げたいが、やはり第一局を取り上げておかないと、このブログの意味がない。いえ、自意識過剰ではなく、備忘録としての存在意義ですよ。


 第1図は20手目の局面。この2手前の△6二玉は少数派で、△5二玉が多数派。1手前までは477局(▲243勝△229敗4千日手1持将棋)あった前例が、△6二玉の局面になると8局に激減(【名人戦中継解説】より)。
 佐藤名人は△6二玉を2局指している。そのうち1局は、朝日杯の対藤井聡太四段(2018年1月14日、段位は当時)。2局とも敗れているが、だからこそ、その後の研究は深く、確信を持っての選択だったのだろう。先手番の羽生竜王も、直前の王位戦挑戦者決定リーグの対村山慈明七段戦(4月6日)で△6二玉と指している。この手に対しては、▲3六歩もあるらしいが、本譜も村山七段も▲3六飛、△8四飛(第1図)と進む。『将棋世界』の小暮氏の観戦記では、『▲3六飛は「穏便」』と表現されているが…………
 第1図で藤井四段も村山七段も▲3八金と指しているが、本局では▲2六飛!小暮氏の観戦記では、「▲2六飛と寄ったため、のっぴきならない大決戦に突入することになったのだ」とある。
 ▲2六飛とせずに、放置したまま、あるいは▲3八金だと、△2四飛に▲2八銀や▲2七歩と受けなければならない。そう進んでも、先手が悪いわけではないが、部分的には屈服形で癪に障る。
 ▲2六飛は△2四飛を拒否した手で、より良さを求めた手である。しかし、リターンを求めればリスクが生じる。▲2六飛だと危険な筋が発生する。それが△8八角成▲同銀△4四角(第2図)。


 実は、朝日杯の中継棋譜の解説欄に
『※局後の感想※ 「▲3八金に代えて▲2六飛は、△8八角成▲同銀△4四角で先手不利です」(藤井)』
 とある……
 また、
本局の棋譜中継解説欄にも
『「あれ、大丈夫なの」と阿久津八段。△8八角成▲同銀△4四角で△8八角成を狙う筋があるからだ』
 とある……
……不安

 ちなみに、本局の感想戦では
『「▲3八金のほうが普通な気がしました」(羽生)』
と。

「その2」に続く。
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【歳時メモ】 紫系の花と白い花の仲間たち ≪補足あり≫

2018-05-12 16:25:41 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 桃・ピンク色系(桜・花水木・つつじ)の季節が終わり、紫系の花と白い花が目立つようになってきました。

 紫系の花とは、アヤメ、菖蒲(ショウブ)、杜若(カキツバタ)なのですが、区別が良く分かりません。
 生育場所や開花時期、葉脈の違いなどを吟味すれば分かるのですが、パッと見ただけでは私にはわかりません。

 白い花の仲間は、ハルジオン、ヒメジョオン、フランスギク
 ハルジオンとヒメジョオンはよく似ていますが、花弁が細かく枚数が多くて、花全体がモコモコっとした印象を受けます。草丈はハルジオンの方が低く、全体的に柔らかい感じがします。(この2種についても以前はかなり悩みました。こことかここ
 咲く時期は、ハルジオンの方が早く、(北陸で)今咲いているのは、ハルジオンが多いです。

 フランスギクの花はマーガレットとよく似ています。違いは葉の形で、フランスギクは細長く、マーガレットはフランスギクに比べて広くて切れ込みが深いです(ヨモギの葉に似ています)。詳しくはここ
 フランスギクは耐寒性が強く越冬できるそうです。野原や道端に自生しているのはフランスギクと考えて良いようです。
 

≪補足≫
冒頭に「桃・ピンク色系(桜・花水木・つつじ)の季節が終わり」と書きましたが、代表的な春の黄色い花を失念していました。
野げしなどは思い浮かべたのですが、菜の花とたんぽぽを忘れていました。
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『特捜9』 第5話「殺人ハーモニカ」

2018-05-11 17:32:54 | ドラマ・映画
瀧川晃代氏の脚本はメッセージ性が強いような気がする。
………記事を書くに当たって、氏の作品を検索したが、正直、あまり覚えていなかった。『警視庁捜査一課9係』や『科捜研の女』では1シーズンに1作の割合で手掛けているようだが、この2ドラマに関しては私はあまり記事にしていない。やはり、記事にしないと記憶に残らないのか、私の記憶力の問題なのか?…氏の手掛けた作のタイトルを観ても視聴した記憶はあるが、内容はあやふや(あらすじを読めば思い出せるかもしれないが…)。
 『9係』では2009年より9作担当していて、その中で「アロマ殺人事件」「アロハ殺人事件」と非常に似たタイトルがある(意識して付けたような気がする)。両作ともよく覚えていない。
 『科捜研の女』ではSEASON 15より3作品を担当。「ニセ妊婦殺人事件」(S15)、「似顔絵の女」(S16)、「メイクの達人」(S17)を書いているが、サブタイトルからおぼろげに思い出したのが、冒頭の“メッセージ性が強いような”というイメージ。

 今作では「叱ることの必要性」「嘘を吐くことの害」「中絶することの罪と罰」がそれに当たる。
 それに加え、≪被害者・人形師の三橋涼子(大谷直子)を巡る人間関係≫≪奇妙な“子供大将”の人形≫≪14年前の被害者の夫の転落死の真相≫、≪音程が撮りにくいハーモニカ≫、≪殺害現場から聴こえてきた曲が『赤とんぼ』『七つの子』と2曲あった≫など伏線が多く張られていて、盛りだくさんであった。



他人に口やかましいとか憎まれ口を叩くとか、“一見、敬遠したくなるような人物だが、実はやさしい”という被害者としてありがちなキャラクター
 しかし、如何せん、口が悪すぎ。まるで相手を怒らすのが目的とさえ感じられる。もう少し相手の気持ちを慮って話さないと、誤解されるし、言いたいことも伝わらない。まあ、相手が逆上しないと事件が起こらないからなあ……
 真相は、子供大将のモデルになったことのある西川大吾(タモト清嵐)が15年前の転落死の原因(傷害致死?)で、その母親が息子への溺愛振りを“バカ親”と叱責され逆上して殺害に至ったということ。

 “ハーモニカのお姉さん”こと、学童クラブの指導員・酒井菜々子(篠原ゆき子)はあれだけ付き合いが長いんだから、涼子の優しさを理解してあげないと……。最後に直樹(井ノ原快彦)に教えられて、ようやく理解するというのは残念。そこまで主役を立てなくても良いのでは?

【突っ込み処】
・返り血を浴びた衣服の発見が唐突過ぎ
・ゲーム欲しさに“子供大将”を盗んだが、それを現金にするのは子どもには難しそう(まあ、子供の浅慮ということで) 

第1話「一万年の殺人」(初回拡大SP)
第2話「花嫁消失」
第3話「殺人都市計画」
第4話「床下の白骨死体」

【ストーリー】番組サイトより
 高名な人形師・三橋涼子(大谷直子)の殴殺死体が自宅の工房で見つかった。第一発見者は近くで野球をやっていた小学生・柴田啓太(大嶺創羽)で、ボールを探すため工房に入ったところ、偶然、遺体を発見してしまう。その直後、たまたま涼子のもとを訪れた学童クラブの指導員・酒井菜々子(篠原ゆき子)によると、殺された涼子は近所では“子ども嫌い”として有名で、日頃より子どもたちに厳しく接していたため、保護者からのクレームを受けて菜々子が定期的に涼子の自宅を訪ねていたという。
 現場に駆けつけた直樹(井ノ原快彦)は、遺体の手のひらに残された謎の圧迫痕が気にかかる。監察医の真澄(原沙知絵)の見立てでは死の直前、何かを強く握った痕と思われたが、現場にあった人形制作の道具とはどれも一致しなかった。
 捜査を開始した直樹と新藤(山田裕貴)は事件の1週間前、涼子がある人物と偶然、再会していた事実をつかむ。その相手とは小学校教師の西川大吾(タモト清嵐)で、彼は子どもの頃、涼子に頼まれて五月人形のモデルをしたことがあると話す。
 そんな中、14年前、涼子の夫で同じく人形師だった貴志(並樹史朗)が公園の階段から転落死していたことが判明。志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)が調べたところ、何者かに突き落とされた可能性があったとわかる。しかも、なんとその事故死の目撃者が菜々子だったことも発覚した…! 
 貴志の事故死が14年前、大吾が人形のモデルになったのも14年前。奇妙な一致が引っかかった直樹は、大吾をモデルに涼子夫婦が制作した五月人形“子供大将”を鑑識課員・佐久間朗(宮近海斗)に調べてもらう。すると、意外な真実が浮かび上がり…!?

ゲスト:三橋涼子………大谷直子
    酒井菜々子………篠原ゆき子
    西川大吾………タモト清嵐

脚本:瀧川晃代
監督:新村良二
コメント (2)
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インチキな合同チーム ~世界卓球2018~

2018-05-04 17:14:42 | スポーツ
韓国選手と北朝鮮の選手たちが並んで手を挙げている映像と「合同のコリアチームとして準決勝に臨む云々」というナレーション……
一瞬、何が起きたのか、分からなかった。

(詳しい記事はここ。Sports navi

 この結果、
①準々決勝で対戦するはずの韓国と北朝鮮は、戦わずしてメダルを確保
②相当な戦力アップ
 単純に考えると、単独チームに比べて戦力は2倍。
 実際はそんな単純ではないが、例えば、Aチームレギュラーの実力が(10点満点で)9点、8点、7点で合計24点、Bチームが10点、7点、6点で合計23点だとして、合併して上位選手から選抜すると10点、9点、8点の計27点となる。24点⇒27点で戦力アップ。合計点としては3点アップに留まるが、実際は3点より大きな戦力アップになる。
 なぜなら、1チームは3人で構成、エースと準エースが2試合出場するので、単独Aチームの場合、9点×2、8点×2、7点の合計41点。合同チームの場合10点×2、9点×2、8点の46点となる。
 数値化すると余計分かりにくいかもしれないが、要するに、ほぼ互角のチームに対する勝ち数の期待値が2勝だった場合、3以上に増える。これは団体戦の勝利を意味する。
③選手起用や事前準備に差が生じる
 カットマンや速攻タイプなど卓球スタイルがあり、選手同士の相性もある。日本チームの出場選手は、ほぼ石川、伊藤、平野と想定できるので、3選手に対する戦術を練れるし、相性の良い選手を選ぶことも可能。日本チームは誰が出てくるか予想しにくく(特に北朝鮮選手の情報は少ない)、事前対策も不十分となる。
④各チームの2、3番手の選手の出場機会がなくなる
 選手の表情からは微妙さも感じられた。 


 今回の合同チームは政治的思惑が関与したと思われるが、大会中に急遽合併するなんて、ルール無視も甚だしく、都合が良すぎる
 自分○手な国民性を再確認できた出来事である。
 これを認めた国際卓球連盟も、威厳失墜である。
コメント (4)
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