英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『相棒 eleven』 第4話「バーター」

2012-10-31 23:55:39 | ドラマ・映画
 今回は、裏道を行く捜査だった。
 現場の遺留品や被害者の人となりは調べたが、発見現場や凶器などから犯人にアプローチすることはせず、もっぱら被害者の発信履歴から気になった人物らの交流関係を掘り下げていった。
 正式の捜査できない特命係らしい捜査と言えるが、普段はずけずけと一課の捜査にも割り込んでくるので、通常の『相棒』とは異質なものだった。
 個人的には物足りないが、題材が天下り先の交換なので、その脚本上の都合と言えるかもしれない。

 天下り先を交換するカラクリを暴くのが表のテーマで、真のテーマは、右京の信条「法に抵触していないものを罰することはできない」「法に抵触していないシステムはたとえ理不尽でも認める」なのだろう。
 右京は、世間的にシステムを機能できなくすることで妥協したが、それは一時的なもので、また法の網をかいくぐる別のシステムが機能する事も予見していた。実際、「天下りバーターシステム」を考案した享の父により即座に抜け道を作られてしまった。

 右京の信条に対する甲斐親子の反応が意外だった。
 潮に直接手を出す事が出来ない理不尽さを感じながらも、割とすんなり引き下がった享。
 バーターシステムを機能停止させられた峯秋は、激怒するかと思ったが笑い飛ばした。右京の行動を面白がっているようだ。

 今回のゲストの石丸謙二郎さん、相変わらず憎々しさを感じさせる演技は絶品である。
 今回、峯秋にペナルティを与えられることになり、一回きりのドラマとしては、少しスッキリしたが、あの憎々しさは魅力的で、右京に立ちはだかるキャラのひとりとして活躍して(潰されて)欲しいと感じさせるほどであった。


【ストーリー】番組サイトより
 航空会社NIA人事部の内藤(菊池均也)が何者かに殺害された。NIAといえば、享(成宮寛貴)の恋人でキャビンアテンダントの悦子(真飛聖)の勤務先でもある。右京(水谷豊)は以前、内藤が労働組合の中央委員長をしていたことに引っかかる。2年前の大量解雇や給与カットのときに組合の闘士だった内藤が、なぜ“敵”でもある人事部に異動になったのか…。

 右京はさっそく鑑識課で内藤の携帯電話をチェック。ほとんどが携帯電話の番号であるにもかかわらず、「AP佐久間」という人物だけは固定電話だ。「AP」とは何を意味するのか?

 さらに遺留品を調べると、飲みかけのペットボトルなどを撮影したデジカメが。その中には真っ黒の写真データが。どうやら電源を入れっぱなしにしたまま、何かの拍子にポケットの中でシャッターが切られてしまったらしい。さらに2011年のNIAの手帳カバーをかけた2012年の手帳が見つかった。なぜ今年の手帳に去年のカバーを?その手帳には「2010.9. Barter潮」の記述が。「2010」とあるが、前後を見ると2年前の予定ではないらしい。一体どういう意味なのか?

 被害者・内藤の真実が見えてくるにつれ、明らかになっていく複雑な事件の真実。一人の男の殺人がやがて警察官僚の闇を暴き、警察組織をも巻き込む一大スキャンダルへと発展する!

ゲスト: 石丸謙二郎 中丸新将 菊池均也

脚本:櫻井武晴
監督:東伸児
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『捜査地図の女』 第1話、第2話を観て。【追記あり】

2012-10-30 22:26:53 | ドラマ・映画
       事件解決の武器は“地図”!
…まったく新しい女刑事が鉄壁のアリバイ崩しに挑む!


 と番組サイトの見どころのページに、ばーんと掲げられていたこのフレーズ。
 しかし、このフレーズ……変!

 「まったく新しい女刑事」って何?どうせ言うなら「まったく新しいタイプの女刑事」だと思う。
 まあ、それは良いとして、「鉄壁のアリバイ崩しに挑む」ってもっと変。
 「鉄壁のアリバイ崩し」に挑むと言うと、アリバイ崩しの名刑事がいて、それに挑む犯罪者のように思えてしまう。
 言いたいことは、真矢みきさんが「鉄壁のアリバイ」崩しという役に挑むということなんだろうけど、主語が「まったく新しい女刑事」なので、「鉄壁のアリバイに挑む」が適切だろう。(「アリバイ崩し」という技に挑むと解釈すればOKかもしれない)

 あっ、いえ、突っ込むつもりはなかったのです。こういう見どころというのを紹介したくて、サイトから引用したのですが、つい、突っ込んでしまいました。


 それはともかく、このキャッチフレーズ?だと、ガチガチな推理ドラマみたいだが、そうではない。 
 番組サイトの人物紹介によると
===========================================
 慌て者でちょっぴり天然ボケ、普段のドジも数え上げればキリがない。そんな珠子だが、正確無比な地図の作成と、それに基づく鋭い推理は、ずば抜けた“名人芸”の域に達しており、皆から一目置かれている。
 大の旅好きで、“地図オタク”&“時刻表オタク”。散歩も大好きで、京都の道に関しては、交番の巡査すら知らない細い路地の、そのまた抜け道に至るまで、手に取るように頭に入っている。そして珠子が最も才を発揮するのが、“アリバイ崩し”。捜査地図を駆使した推理で容疑者のアリバイの壁を崩していくときは、目の色が変わる。
 ポジティブで、多彩な趣味の持ち主。事件を離れて家に帰れば、妻であり母であり娘であり…という、ごく普通の女性だ。

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 人間GPSと称されるほどの能力なので、わずかな情報から事件関係者の立ち寄り先やルートを割り出すのが得意。さらに、犯人や被害者の立ち寄り先からその心の内まで推し量り、思いやる。
 『京都地検の女』の人情ドラマに近い。地図や時刻表が題材なので、若干、『京都地検の女』よりは薄めではある。
 京都の街の細かい情報も満載なので、京都が好きな方にはお奨め。
 ただ、アリバイ崩し、観光スポットなど、2時間ドラマの要素が強いので、それを1時間枠でやるのはやや無理がある。トリックや推理には粗さを感じるが、それは二の次で良いように思う。
 ひとつだけ突っ込ませていただくと、第2話で若い女性が被害者となり、その自室に敷かれていたゴルフのパット練習のカーペットがアリバイトリックに使われたが、普通、若い女性がそんなものを敷きっぱなしにはしないと思う。


 主人公・立花珠子を演じる真矢さんは、連続ドラマ初主演というのは意外。そして、ビックリしたのは、共演者が豪華。石黒賢 、内山理名、宇梶剛士、中村梅雀、渡辺いっけい、草笛光子。……豪華でしょう。

【追記】秀夫(村田雄浩)が浮気をしていなかったこと、そして、妻の元子(手塚理美)を愛している事が分かり、夫婦仲は修復されたが、元子の気持ちがイマイチ理解できない。
 夫の不倫が許せないという気持ちは分かるが、自分の気持ちはどうなのだろう?浮気というボーダーラインを越えての離婚の決意だったのだろうが、そこに至る元子の気持ち、特に夫に対する気持ちが描かれていないので、誤解であった事が分かった途端によりを戻すのが「現金な女」に思えてしまう。

【第1話ストーリー】脚本・岩下悠子 番組サイトより
 城戸禄郎(中村梅雀)以下、京都府警捜査一課“城戸班”の刑事たちが臨場する中、橘珠子(真矢みき)の姿がない。 コンビを組む成田慎平(石黒賢)が捜すと、珠子は現場近くの京野菜の無人販売所に立ち寄っていた。この販売所は期間限定の出店らしく、珠子の頭の中の地図にはなかったため気になってしまったらしい。警察庁から出向してきたばかりの望月克己(阿部力)は、賀茂ナスを手に取って微笑む、刑事らしからぬ珠子の姿に、あ然とする。

 まもなく死体の身元は、高級ファッションブランド社長・水野英一と判明。現場には、女性のものらしき靴跡がひとつだけ残されており、その足跡からは、ホテルのロビーに使用されている高級カーペットの繊維片が採取された。さらに、境内にはない萩の花弁が現場から発見された。

 捜査地図を作成した珠子は、“萩の花”“カーペット”というわずかな手掛かりをもとに、犯人が歩いた道筋を鮮やかに推理してみせる。そんなとき、犯人が足を踏み入れたであろうホテルの名を聞いた望月が、妙なことを言い出す。「僕、犯人と会っているかもしれないです!」。
 実は、望月は前夜、そのホテルのパンフレットを持った若い女が「人を殺したら、地獄に落ちるかしら」と不気味なつぶやきを残して去ったのを目撃していたのだ――

 ホテルの従業員に聞き込みをかけたところ、その女らしき人物は嵯峨行きのバス乗り場について質問してきたという。珠子はまたしても“人間GPS”ともいうべき能力を発揮して彼女の足取りを追跡。ついに嵯峨野の竹林にたたずんでいた女――栗塚エミ(前田亜季)を発見する。

【第2話ストーリー】脚本・真部千晶 番組サイトより
 祇園のクラブのホステス・上野亜沙美(中園友乃)が、自宅マンションで首を絞められて殺されているのが発見された。部屋の持ち主は“鍋島不動産”の会長・鍋島宗広(藤沢徹衛)で、亜沙美は会長の愛人だったらしい。
 まもなく、死亡推定時刻は前日の午後2時から4時と判明。その時間帯のマンション入り口の防犯カメラ映像を確認した京都府警捜査一課刑事・橘珠子(真矢みき)と望月克己(阿部力)は、ビックリする。前日、2人は道に迷っているひとりの観光客に出会い、円山公園から目的地の高台寺まで案内したのだが、その女性が防犯カメラに映っていたのだ…! 彼女は高台寺に立ち寄った後、事件に関わったのか…!? だがいったい、どこの誰なのかすらわからない…。
 ところが、珠子は思いがけないところで、女性と再会する。入院中の会長に代わって鍋島不動産を取り仕切っている甥・鍋島茂(清水昭博)のアリバイを確認するため、共同事業主の柳原秀夫(村田雄浩)のもとを、成田慎平(石黒賢)と共に訪ねたところ、そこに彼女――柳原元子(手塚理美)が現れたのだ。
 元子は秀夫の妻で都内に住んでおり、京都に単身赴任中の夫のマンションと間違えただけだと話す。しかし、秀夫のマンションはまったく別の町にあり、いくら元子が方向音痴だとしても間違えるわけはない。

 そんな中、鍋島会長に隠れて、秀夫が亜沙美と不倫関係にあったことが発覚。元子は、亜沙美から「奥様とお会いしたい」という電話が入り、京都のマンションまで呼び出されたことを打ち明ける。だが、いくらインターホンを押しても返事がなく、鍵がかかっていなかったため部屋には入ったが、亜沙美の姿は見えず、そのまま帰ったと告白する。元子はすでに離婚を決意しており、自分には愛人を殺す理由はないとも主張した。
 一方、秀夫は亜沙美との不倫を、頑なに否定。事件当日は、仕事相手である鍋島茂と共に有馬温泉を訪れていたというアリバイも完璧だった。だが、亜沙美との秘めた関係が、秀夫にとって重荷になっていたのではないか…!? 有馬温泉にいた秀夫の犯行は、絶対に不可能なのか…!? 珠子は有馬温泉から祇園までの往復120キロのルートをたどり、秀夫のアリバイ崩しに挑むが、その後、衝撃の真実が浮かび上がって…!?
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MONSTERS 第2話「瞬間移動な犯人」

2012-10-29 16:30:13 | ドラマ・映画
 まず、タイトルが内容と合致していない気がする。ネタばれの危険性があるが、私なら「根性だけはある犯人」と付けるかなあ。

 通常の1時間枠になって、展開がすっきりしてストレスは減ったが、やはり主人公・平八 (香取慎吾)には魅力を感じない
 相変わらずイラつき度が高い平八であったが、鷺沼氏 (岩松了)都の絡みは面白かった。確かに、「平らに漢数字の八」といかにもいわくありげに名乗れば、政治家や事務所所員は、ああいう対応になりそう。

 平八に振り回される西園寺 (山下智久)はハマり役という面もあるが、西園寺の事件解決への関与がなければ、山下君の無駄遣いとしか思えない。冒頭の平八を探すシーンも、平八の奇人ぶりを表わすために必要かもしれないが、あまりにもベタ過ぎ。
 高野恵美(柳原可奈子)との絡み必要なのか?ただ、番組サイトの人物紹介の彼女の欄に「しかしある日、恵美は 「 親切な刑事さんに出会った 」 という話をするようになり…。」とあるので、今後、平八と絡むようになり、西園寺の不幸度は増していくのかもしれない。

 トリックや推理はありきたりだった。
 「犯人が使用したとされる手袋に平八の指紋が付いていた」「紫外線カットの車窓を通して見える風船の色の違い」などはミエミエで、意外性は全くない。車内から風船を見せるのはあまりにも親切すぎであろう。それにわざわざ、大畑が「オレンジ色の風船を見た」と言うのも……
 以前『古畑任三郎』でサングラスを通して見た実風景と超能力者が予言した風景の色が一致して、嘘の証拠となった話があったが、見せ方の違いで推理(解決)の切れ味が全く違った(その既視感があったせいかもしれない)。
 さらに、被害者が路地の入口(出口)に向けて仰向けに倒れていたことから、犯人に水から近づいて行ったので顔見知りの犯行と推理した。
 しかし、逆向きに倒れていたとしても、女性が路地に入ることが誰かと会うためだと考えられるし、真正面から一撃で倒されているので、顔見知りとしか思えない。(後頭部や背中なら、襲われて路地に逃げ込んだ可能性も考えられる)
 あと、こういう狂言の暴行(殺人未遂)は、いつもタイミングよく目撃者が現れるけれど、現われなかったらいつまでも格闘シーンをしなければならなくなるのでは、といつも余計な心配をしてしまう。
 犯行時刻のアリバイを尋ねられた秘書の山村(山本耕史)が口ごもったが、この理由はなんだったのだろう?

 犯行の決定的証拠を突きつけられた直後に、当選の勝利宣言に向かう大畑 (浅野和之)の生気のない顔は見事な演技。
 当選するため自分の足を折る根性はすごい。そんな根性があるのなら、それをまともな方向に使ってほしいものである。

 最後に西園寺が「いつから犯人だと思ったのか」と問うが、平八は答えなかった。いつからだったのか、明かしてほしい。
 しかし、それよりも、この会話にするより「逮捕しないんですか?」「いや、このほうが面白い」ぐらいの方が平八に魅力を感じられる。


【ストーリー】番組サイトより
平八 (香取慎吾) の下に監視役として付くことになった 西園寺 (山下智久)。しかし24時間目を離さないように 金田 (遠藤憲一) から命じられたにも関わらず、あっさり姿を見失ってしまい、金田から注意を受ける。

そんな中で世間の注目は終盤戦に入った衆議院選挙に集まっていた。中でも最も加熱している選挙区が、与党で元首相の 鷺沼氏 (岩松了) と野党で元警察庁長官の 大畑氏 (浅野和之) の戦い。日々激しい舌戦が繰り広げられる中、ある日大畑陣営に脅迫状が届く。その内容は「今すぐに立候補を取りやめなければ命は保証しない。」というものであった。大畑は警察を呼ぶより前にこの情報をマスコミにリークし、カメラの前で「脅迫には屈しない。」と宣言したものの、世論調査の結果は鷺沼陣営との差がますます開く結果となってしまった。

その直後、大畑と夫人の 久美子 (古川りか) は暴漢に襲われ、大畑は足に大怪我を負い、夫人は殺害されるという最悪の結果を招くに至る。選挙の当落を争う候補者に起きた悲劇。事件の成り行き次第では選挙結果に大きな影響を及ぼすことも考えられる。

早速捜査に動き出す金田を初めとした捜査一課。平八と西園寺のコンビも金田班とは別に真相究明に乗り出す。現場からはすぐに犯人の遺留品と思われる物が見つかり、持ち主も判明。容疑者として逮捕される。しかし被害者2人を襲った際の凶器はいつになっても見つからない。果たして真犯人は別にいるのか――。

怪我を負った大畑は、車椅子で選挙戦を戦うと宣言し、人々の共感を得て大差をつけられていた鷺沼を急速に追い上げる。

そんな中、捜査の過程で平八が目を付けた物は、選挙には欠かせない「あるもの」だった。
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『平清盛』 第42話「鹿ヶ谷の陰謀」

2012-10-28 20:18:52 | ドラマ・映画
復讐……だったのかぁ?
 (いや、違う!)わしは武士じゃ 武士の世を創るのじゃ!

西光に自分の志を否定され、激昂する清盛
 平治の乱の時、義朝・頼朝親子に、「武士の世を創る!」と宣言し、そのためには醜き事にまみれようとも必ずこの世の頂に立つと誓ったのだが、「醜き事にまみれること」は実行しているが、徐々に「志は歪んで」きていた。
 それを清盛自身も自覚していたのだろう。だから、我を忘れて否定した。


 でも、西光さん、「復讐のため」ではないんじゃない?
 「野望」とか「私欲」という台詞を虎ノ助さんが「復讐」と言い間違えちゃったから、ケンイチさんが激怒したのかと思っちゃった。
 清盛の父は、王家に犬のように扱われ、武士の世を起こすという志半ばに亡くなり、清盛は物の怪の血に苦しめられた。
 しかし、私にはそれらが「復讐」という言葉に繋がらない。この『平清盛』の大河ドラマとしても、清盛の生き方をそういうふうに描いてきていたようには思えない。
 それを「復讐」としてしまっては、断腸の思いで叔父を斬り、友を討ったのが偽りになってしまう。


清盛を討つことに異常に執念を燃やす西光
 でも、この感情もイマイチ理解できない。
 師・信西の仇は清盛じゃない。と言うより、叔父の敵である信西を許し同士として行動し、信西の死後も、信西の目指した世の中を創ろうとしていた。
 西光の息子をハメて流刑にしたのはともかく、信西の仇の義朝の息子の頼朝を斬首にしなかったことを根に持つのは筋違いである。
 「復讐」に囚われていたのは西光ではないのか?しかも、八つ当たり。


立ち上がる頼朝
 鹿島しい…いや、姦しい女子、気楽な女子、政子の激しき言葉に心を奮い立たされ
「連れて行ってくれ、私を明日へ。連れて行ってくれ、昨日とも違う、今日とも違う…私の明日へ」
「連れて行けとは、女々しい御方じゃ。……共に参ろうぞ、まだ見ぬ明日へ!」


 義朝への突っ込みは、政子がしてくれた。
 政子が主人公になって、次回から「姦しい女、政子」をした方がいいかも。
 

【ストーリー】番組サイトより
 京・鹿ヶ谷の山荘では、後白河法皇(松田翔太)が成親(吉沢悠)・西光(加藤虎ノ介)たちとともに平家打倒の計画を進めていた。
 数日後、法皇は清盛(松山ケンイチ)と盟友関係にある比叡山の明雲(腹筋善之介)を流罪、さらに平家に比叡山を攻めよと命じる。法皇の横暴な振る舞いに疑問を感じた清盛は、福原から上洛して法皇に面会を求める。そんな清盛を捕らえ、後白河法皇は一気に平家を攻め落とそうとするが、意外なところから清盛は、平家打倒の陰謀を知らされる。一方伊豆では、父・時政(遠藤憲一)の思いに従い、政子(杏)は山木家に輿入れする決意を固めた。そして嫁ぎ先に向かう途中、ふと何かを思い立った政子は雨の中、頼朝(岡田将生)の元へと向かう。
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『結婚しない』 第2話、第3話

2012-10-26 21:40:02 | ドラマ・映画
毎回、いびり倒される千春
・千春(菅野美穂)は、家族から「行かず後家状態」のことをチクチク言われ、居づらくなり春子(天海祐希)のマンションに転がり込む。

    いびられるが、なぜか春子には図々しい。

35歳という年齢は、それだけで結婚するには価値が下がっていると実感させられ40歳初婚相手にも妥協されてしまう
 千春の母(市毛良枝)も、千春のことを「条件を緩められた」見合い相手の価値と言い放つ。

 
    男性も40歳で初婚というのは、大いに問題ありである
    千春も「結婚の条件」を考える

・後輩の真里子(福田彩乃)から誘われ合コンに参加するが、世代のギャップを感じるだけだった。

    普段、無神経な真理子にも思い切り気を使わせるほどの千春の痛々しさ。
    これを予想して誘ったとしたら、真理子の腹は真黒だが、今回はいい奴に見えた。

小島圭介(中村俊介)に再会し、男女の仲が復活と思わせて、実は千春で気を紛らせていただけ。

    こいつ、初回も過去の傷をチクッと刺すようなこと(結婚することを幸せそうに告げる)
をしておきながら、ダメ押しに来たのか。


 当分、こういうパターンなのだろうか?
 まあ、徐々に純平(玉木宏)と接近していくのだろうけれど。
 それと、天海さん(春子)の千春に告げる予言(忠告)、当たり過ぎ。この予言は要らないと思う。


今のところ、預言者とアッシー君(古っ)状態春子にも、心の変化が。

花をガーデンや施設をデザインする材料としか考えていなかった春子だが、花には人の心を動かす力がある事を知る

 ★春子にとっての結婚の条件
・生活が変化しない事
・人を傷つけない事
 らしい。

 相手の気持ちや状態は変化するので、今の状況が結婚の条件を満たしていても、当てにならない。どんな条件(状態)になっても、それをふたりで乗り越えていこうという気持ちになれるかが、大切であるらしい


 ふたりのヒロイン、同居して、お互いの気持などを語るがそこまでで、悩みなどを解決してステップを一段上るのには影響していないように感じる。
 特に、千春から春子に与える好影響は皆無に近い。経済的(居候)にも、世話的(アッシー君)にも、精神的にも…。
 これでは強力な女優二人の同居物語の意味はない。




 まったく、ストーリーと関係ないが、気になる言い回しがあった。
 花屋のバイト女子学生が春子に
「普通に結婚しているのかと思った」
というような言い回しだったと思う。
 この「普通に」というのに引っかかりを感じてしまった。「普通に○○する」いろいろな意味があるように思う。
①あれだけひどい事をしたのに、普通に食事をしていた。
②あれだけひどい目に遭ったのに、普通に食事をしていた。
③普通に球を返す。普通に画を書く。
④普通においしい。

・①~④すべてに、「常と変らず」という意味が底流にあるが、微妙に意味合いが違う。
・①②は大変な時(はず)なのに、通常と変わらずという意味で、①には非難、②には感心の意味が込められている。
・③普通より上(面白いとか良い)を期待していたが、平凡だったという、「がっかり」の評価
・④は最近の若い世代が良く使う。ある程度の出来を期待するというか、良い事が当然と思っていて、その予想と違わない出来だったときに「普通に~だ」と評価する。「とても良い」というのではなく「まあまあだ」ぐらいの褒め言葉。
 それを知らないと、誉められたのに腹を立ててしまう事もありそう。

 このドラマの場合、女子学生は④の意味で、「素敵な春子さんは当然結婚しているであろう」という思いで発したが、春子は③の意味で「平凡に(人生のレールに乗って)結婚しているのではないか」と評価されていたと思った。

 ドラマではスッと流してそれっきりだったが、ドラマ作りとしてはどうなのか……


実はドラマタイトルの『結婚しない』というのも、引っかかりを強く感じている。
結婚しない○○なのか?○○には理由、自由、時代などいろいろ含みを持たせているのか?
結婚しないという決意なのか?

なにか、文意を切られている感覚がして、モヤモヤするのは私だけ?


【第2話ストーリー】番組サイトより
 妹の結婚もあって実家に居づらくなった田中千春(菅野美穂)は、1週間だけでいいからと頼みこんで桐島春子(天海祐希)のマンションに転がり込む。

 遅刻しそうだった千春をバイクで送り届けた春子は、生花店『メゾン・フローラル』に向う。春子は、アルバイト店員の工藤純平(玉木宏)と佐倉麻衣(三吉彩花)に、この店の店長になったことを報告した。その際、春子は、純平が画家を目指していたことを知る。

 一方、千春は、昼休みに訪ねてきた母・紀子(市毛良枝)からお見合い写真を渡される。相手は、食品メーカーの研究職に就いている浅井隆史(池内万作)という40歳初婚の男性で、年収は700万円だという。紀子によれば、浅井は若い女性とも会ったが話がまとまらなかったため、自身の年齢も踏まえて条件を緩めたらしい。あまり乗り気ではない千春に、紀子は、35歳の女性でもいいという男性は少ないのだから前向きに考えるよう告げた。

 帰宅した千春は、自分が考える『結婚相手に求める条件』を思いつくまま紙に書き出す。そこに春子が帰ってきた。千春は、春子にお見合いの件を打ち明けると、結婚しようと思ったことはなかったのか、と尋ねた。すると春子は、結婚したいと思う相手がいなかったし、いたとしても生活を変えたくなかったから結婚という選択肢はなかった、と答えた。

 一歩踏み出すことを自らに課していた千春は、お見合いをしてみようと思い始めていた。そんな折、『メゾン・フローラル』を訪れた千春は、先日、ガーベラの花をプレゼントしてくれた純平がこの店で働いていることを知る。千春は、その時のお礼のつもりでアスターの花を買い求めた。

 それから数日後、千春は浅井とお見合いをする。千春は、浅井の真面目で誠実そうな人柄に好感を抱くが…。

【第3話ストーリー】番組サイトより
 田中千春(菅野美穂)は、後輩の鈴村真里子(福田彩乃)から半ば強引に誘われて、合コンに参加する。だが、20代ばかりの参加メンバーの中で完全アウェー状態だった千春は、二次会に行く気にもなれず、帰ってしまう。

 一方、桐島春子(天海祐希)は、グランドヒルズ庭園の完成披露パーティー用としてオーダーされたスタンド花を届けに行く。そこは、春子が生花店『メゾン・フローラル』への異動を命じられる前にデザインを手がけていた庭園だ。そこで、デザイン部部長の樋口亨(石橋凌)やかつての同僚たちと再会する春子。樋口は、必ず本社に戻れるようにする、と改めて春子に約束する。しかし春子は、会社に辞表を提出するつもりでいた。

 合コンの帰り、千春は、立ち飲みの店に寄った。するとその店に、千春の元恋人で、結婚を間近に控えている小島圭介(中村俊介)がいた。そこで圭介は、結婚がダメになった、と千春に打ち明ける。婚約者から一方的に振られたらしい。

 帰宅した千春は、圭介の件を春子に話す。春子は、圭介の力になりたいという千春の気持ちに理解を示しながらも、寂しさは連鎖するから気をつけろと忠告した。

 工藤純平(玉木宏)は、美大の後輩・河野瑞希(伊藤歩)の初個展が開かれている画廊まで花を届けに行く。後輩の結婚祝いを買いに行った千春も、春子からチケットをもらったことを思い出し、画廊を訪れていた。千春は、純平の姿に気づくが、瑞希が一緒にいることに気づき、声をかけられなかった。そこで純平は、画廊のオーナー・沢井秀雄(山中聡)から、スタッフにならないかと誘われる。沢井いわく、瑞希が純平のことを心配しているという。その会話を聞いてしまった千春は、純平の寂しそうな表情が気にかかり、画廊を後にした彼を追いかける。
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将棋界(順位戦)の歪み その3「棋界全体の実力分布(通算成績~上位棋士~)

2012-10-26 00:26:51 | 将棋
「将棋界(順位戦)の歪み その2」
「将棋界(順位戦)の歪み その1」の続きです。

 昨期順位戦C級2組に於ける菅井五段の不運(順位6位、9勝1敗で昇級ならず)の原因は、順位戦のシステムが現状に即していない点(44人の大所帯で各10対局で上位3名を争う)と、棋界の緩さ(弱い者も生き残れる)にある。
 後者がより根本的な問題と思えるが、後者の現状は前者(順位戦のシステム)に起因していると考えられ、総合的に考える必要がある。

 まずは現状分析だが、棋士の強さを測る場合、実績(タイトル獲得や棋戦優勝など)や現在の地位(順位戦や竜王戦の所属)という観点もあるが、全棋士対象となると実数(勝利数や勝率)が一番間違いのない基準であろう。
 その数値だけを並べれば一番間違いないが、ある程度の尺度を設けたほうが分析しやすい。今回の場合は、もちろん、「強さの尺度」である。
 これを言葉で表わすと短絡的に表現すると「超一流」「一流」「二流」「三流」となろうが、あまりにも味のない表現であるし「二流」「三流」の範疇が判然としない。
 「超一流」という表現も芸がないが、「一流棋士の中でも抜きんでた存在」という意味で分かりやすいと考えている。もっと適切な表現があったら訂正するとしよう。
 そこで「二流」の範疇であるが、端的に言えば「一流ではない(一流よりは劣る)者」となる。まあ、「並の棋士」と言えば良いのか…これもさえた表現ではないので、「一般的にそこそこ勝っていて、一流棋士からも警戒される存在」という定義で「一般棋士」でどうか。ただ、この定義だと範囲が広いので、この範疇を二段階に分けたほうが良いかもしれない。
 一般棋士の下のランクは、「一流棋士が普通に指せば、まず負けないであろうレベル」ということになる。名称は……「底辺棋士」。さらに、その下のレベルも設けたほうが良いかもしれないが、現段階では保留しておこう。(名称に1時間ほど悩みそうだ)

 さて、この尺度を勝率に対応させるのが悩ましい。普通に考えれば、3勝1敗ペース以上、2勝1敗以上、2勝1敗未満1勝2敗以上、1勝2敗未満、1勝3敗未満となるが、将棋界は5割付近に集中しているので、もう少し工夫した方がいいようである。
 区分を考える前に、現状を見てみよう。しかし、この勝率を観る場合、ひとつは通算勝率、もう一つは年度勝率の二つの観点がある。

1.通算勝率
 まず、一つの目安になるのは「2勝1敗以上のペース(勝率.667以上)」。これは、ずいぶん昔になるが、一流棋士になる者は若い時は高勝率は当たり前で、頂上に立ってから7割を切ると第一人者の地位が危うくなり、.667を下回るとタイトルが保持できなくなる(トップ棋士の位置づけから落ちる)と言われていた。中原名人の軌跡をたどり、谷川九段かその周囲(観戦記者)がそれを意識していたように思う。
 低段時代は、1次予選からの参加となり、低段者や全盛期を過ぎたベテラン棋士と当たることが多い。低段と言っても若手棋士なので段に以上の力を持っているので却って手強いが、平均すると楽な相手が多い。本戦まで進出しないと一流棋士と当たらないのも大きい。
 逆に一流棋士になればなるほど、手強い相手ばかりとなる。だから、A級やタイトル保持者になると、勝率が落ちるのは、「勢いがなくなった」「マークされる」という理由もあるが、強い相手しか当たらないという根本的な理由があるからだ。

 ともかく、7割と2勝1敗ペースが一つの目安となるのではないか。
 まず、7割であるが、記憶によると数年前、渡辺竜王、深浦九段、木村八段、山崎七段がそのラインに顔を並べていたはず……そう言えば、通算勝率に造詣の深い方がいたはず……そう、nanaponさんだ。
 氏の「棋士の成績移り変わり」(2012年1月24日)の記事が、2008年当時の勝率とも比較してあり、非常に参考になります。
 引用させていただくと

【通算勝率】
(100局以上のみ・2011.12末まで 右は2008.4.30まで)
1位 羽生二冠  721     1位 羽生二冠  728
2位 豊島六段  717     2位 木村八段  706
3位 佐藤天六段 692     3位 片上五段  703
4位 広瀬七段  691     4位 山崎七段  698
5位 渡辺竜王  683     5位 渡辺竜王  689
6位 糸谷六段  682     6位 深浦王位  686
6位 稲葉五段  682     7位 丸山八段  672
8位 山崎七段  674     8位 橋本七段  671
9位 戸辺六段  670     9位 村山五段  669
10位 木村八段  664     10位 広瀬五段  667
11位 深浦王位  660     11位 阿久津六段 663
11位 阿久津七段 660     12位 森内名人  660
13位 丸山九段  654     13位 松尾七段  658
14位 村山五段  651     14位 郷田九段  654
15位 松尾七段  645     15位 佐藤和五段 649
15位 橋本七段  645     16位 佐藤二冠  648
  (赤字はランク外から、あるいは新)


 このデータについては、記事中のnanaponさんの分析を引用する(楽させていただきます)
========================================
ずっとトップの座を譲らない羽生二冠。
若干落ちてはいるけど7割2分台をキープしてるのはさすがです。
それに続くのは当然といえばそうだけど、若手ばかり。
20代前半の棋士たちが上位の人たちとの戦いも増えてる中で通算勝率も伸ばしている。
その中でも、羽生二冠を脅かしているのがタイトル戦にも登場した豊島六段。
順位戦では苦戦しているものの、どの棋戦でも平均して勝ちまくっています。
このまま7割台をキープしつつ、羽生二冠とのマッチレースをしていくのか。
それとも、A級やトップの人たちの壁に阻まれ、3位以下と同じ6割台に飲み込まれていくのか、興味深いところです。
さらに菅井五段、阿部健五段、船江四段など、またその後を追いかける集団も迫ってきているので現在上位にいる佐藤天六段以下の棋士もこの勝率を保つことさえ油断できない状況です。

そして、8位の山崎七段あたりから30代の棋士も顔を出してきていますが、皆通算勝率は以前よりも下げています。このままどんどん自然の流れで若手に取って代わられるのか、それとも今期絶好調の橋本七段のようにまた勝率を上げていくことができるのか否か、これもまた注目です。

4年前はランクインしてたのに、現在は入ってないのが、
3位だった 片上六段  622 (703)
まだまだ若いので奮起してほしいところです。

そして、12位だった 森内名人  642 (660)
森内名人はこのところ11連敗だそうで、名人の成績としてはちょっと残念です。
春からの名人戦防衛に向けて、早くトンネルを抜け出して森内名人らしい将棋を見せてほしいものです。
========================================


 補足すると、上位に並んでいたA級棋士やタイトル保持者が率を落としている中、渡辺竜王が率を維持しているのは流石です。
 また、文中の新鋭の菅井五段、阿部健五段、船江四段の名がデータにないのは100局に満たないから。


 で、現在のデータを見ると…と言っても前年度末(2012年3月31日)のもの。少しデータが古いのは、この記事を書こうと思ったのが年度末で、その時エクセルにデータを打ち込んだきりなのです。全棋士のデータを入力するのはけっこう大変なのと、多少古くても半年程度ならそれほど齟齬は生じない……と甘えてさせてください。
 それと、年度成績も考慮するので、その場合、並行して考えることができるという事もあります。


 (はっきり見ることができない方は、記事の文末をご覧ください)

 本来の記事の主旨とは外れるが、上記の流れもあり、まず上位について考えてみる。
 このデータは対局数100局未満も含まれるので、菅井五段、船江五段、阿部健五段、永瀬五段らの活きの良い若手が進入している分、順位が下がって見える棋士も多いが、三か月しか経過していないので大きな変動はない。
 ただ、トップ10は局数が少な良棋士が多いのと、高率で勝率の変化も大きいので、順位の変動も大きいようだ。

 現在(10月24日)のトップ10の順位は、

 1位 菅井 五段 .739    82勝 29敗 (1位 .747)
 2位 羽生 三冠 .724  1211勝461敗 (4位 .723)
 3位 豊島 七段 .719   200勝 78敗 (3位 .723)
 4位 佐藤天七段 .698   166勝 72敗 (6位 .696)
 5位 永瀬 五段 .696    87勝 38敗(15位 .659)
 6位 阿部健五段 .691    76勝 34敗 (5位 .710)
 7位 糸谷 六段 .687   202勝 92敗 (8位 .683)
 8位 稲葉 六段 .685   128勝 59敗(10位 .677)
 9位 広瀬 七段 .6814  216勝101敗 (7位 .687)
10位 渡辺 竜王 .6809  416勝195敗 (9位 .683)
11位 船江 五段 .674    56勝 27敗 (2位 .737)
 (カッコ内は年度当初のランクと勝率)

 菅井、阿部、永瀬五段らが100局を突破し(正式にランク)、船江五段も到達間近。
 年度当初に5人いた7割台が3人に減少、全体的に率が落ち気味で、やはり7割キープは難しいか。
 その中で、率を上げたのが羽生三冠、佐藤天七段、永瀬五段、糸谷六段、稲葉六段。特に永瀬五段は一気に4分近くアップさせ7割に迫る勢い。永瀬五段は今期27勝7敗(.794)と好成績、実は羽生三冠も34勝9敗(.791)なのだが、対局数が多いので1厘しかアップしていない。
 この他に、新四段の八代四段が21勝3敗 .875、斉藤四段が16勝5敗 .762と勝ちまくっている。

 前年度終了時で、目安と考えた7割台が3人、.667以上が12名と、高率維持が難しいのが 明らかになったデータである。
 一昔前に言われた、.667がタイトル保持者(トップ棋士)のボーダーラインというのは、その顔ぶれを見ると、そのラインを下げた方が妥当に思える。
 森内名人が.642、郷田棋王が.641、佐藤王将が.639(現在は.642)と並んでいるので、6割4分がトップ棋士のボーダーラインと言えるかもしれない。

3月末の勝率表がはっきり見えない方は、こちらをご覧ください
  氏名    局数  勝数   負数    勝率
1 菅井竜也   91   68   23   0.747253
2 船江恒平   57   42   15   0.736842
3 豊島将之   253   183   70   0.72332
4 羽生善治  1629  1177   452   0.722529
5 安部健治郎  93   66   27   0.709677
6 佐藤天彦   217   151   66   0.695853
7 広瀬章人   294   202   92   0.687075
8 糸谷哲郎   268   183   85   0.682836
9 渡辺明    589   402   187   0.682513
10 稲葉陽    167   113   54   0.676647
11 戸辺誠    207   140   67   0.676329
12 山崎隆之   654   440   214   0.672783
13 木村一基   712   472   240   0.662921
14 深浦康市  1044   690   354   0.66092
15 永瀬拓矢   91   60   31   0.659341
16 阿久津主税  531   349   182   0.65725
17 牧野光則   78   51   27   0.653846
18 丸山忠久  1110   724   386   0.652252
19 村山慈明   333   216   117   0.648649
20 門倉啓太   34   22   12   0.647059

  氏名    局数   勝数  負数    勝率
21 橋本崇載   437   282   155   0.645309
22 森内俊之  1259   808   451   0.641779
23 松尾歩    519   333   186   0.641618
24 飯島栄治   438   281   157   0.641553
25 郷田真隆  1111   712   399   0.640864
26 佐藤康光  1384   884   500   0.638728
27 中村太地   228   145   83   0.635965
28 屋敷伸之  1037   658   379   0.634523
29 阿部光瑠   38   24   14   0.631579
30 佐藤和俊   302   190   112   0.629139
31 谷川浩司  1926  1210   716   0.628245
32 久保利明   921   578   343   0.627579
33 澤田真吾   112   70   42   0.625
33 佐々木勇気  48   30   18   0.625
35 行方尚史   758   473   285   0.624011
36 高崎一生   223   139   84   0.623318
37 宮田敦史   335   207   128   0.61791
38 中川大輔   978   604   374   0.617587
39 中田宏樹  1070   660   410   0.616822
40 片上大輔   287   177   110   0.616725
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『相棒 eleven』 第3話「ゴールデンボーイ」

2012-10-25 12:54:47 | ドラマ・映画
事件の悲しい顛末と享の信条
 荒木(趙和)は根っからのボクサーで純粋だった。そして、それ故の悲劇。荒木に接近し、捜査の枠を超えるほどの関わりを持った享は、荒木を救えなかった自分の無力さを悔い、それを忘れないと決意する。

 今回も享のキャラを描くのが中心で、上記の無垢な純粋さと享曰く「警察官だから」持っていて当然の洞察力と推理力を展開する(右京から見ればまだまだではある)
 あと、事件発生現場に入る時、カーテンの揺らめきに気を取られ、隠れていた犯人を逃してしまった可能性が強いことを指摘され、普通、享でなくても見逃してしまう状況だったが、「ごめんなさい」と謝る素直さが光った。

 純粋なボクサー荒木が欲にまみれた悪人に罠にはめられ、「暴力団のトップから借金した」という事実に付け込まれてしまった。八百長を強要され、それを拒んだはずみで宮坂を殴り殺してしまった。さらに、そのことが原因でパンチを打てなくなってしまう。
 スキャンダル、殺人罪、トラウマ(パンチが打てない)という状況に追い込まれ、自ら命を絶ってしまった。本当にやるせない事件だった。
 享が荒木にであった時点では、既に救えない状況であった。突っ込んで考えれば、金を借りて脅された時点で、ジムのトレーナーに相談し公にして、協会、あるいは世間の判断に委ねるのがベストだったと思うが、なかなか、そのように判断できないだろうなあ。(この場合に限らず一般的に、困った時は信頼できる人に相談した方が良いであろう)
 ところで、借りた金はどうなったのだろう?そもそも、世界チャンピオンになればジムに恩返しが出来たのだろうに…

右京について
 事件現場のカーテンに疑問を感じ、偽装に気づいたのはさすが!
 しかし、メインが享と荒木だったため、その後は(違法捜査をして)スポーツ賭博を摘発したぐらいで、傍観者的役割が強かった。
 そのせいで、荒木の死、トレーナーが殺人を犯すのを止められなかったのが残念。それならそれで、巨悪を糾弾して欲しかったがそれもなしなのも、やるせなさが強く残った一因である。(罪を犯したのは荒木とトレーナーだったが、その原因で、遥かに悪の連中を賭博を摘発しただけで、それ以外は糾弾しなかった)

 右京に息子の事を忘れてしまいたいという甲斐(石坂浩二)。時間は前後してしまうが、この会話の後に「覚えておきたいんです。何も出来なかったことを…」というシーンを挿入した方が良いように思う。



【ストーリー】番組サイトより
 笛吹悦子(真飛聖)と食事へ行こうとしていた甲斐享(成宮寛貴)は、矢先に近くのマンションの管理人に呼び止められてしまう。人が転落したというのだ。転落した男=宮坂はすでに死亡していた。玄関をあけて中へ入ると、パソコン画面に遺書めいた文字が残されているだけだった。

 伊丹(川原和久)ら一課の調べによると、どうやら借金を苦に飛び降り自殺したらしい。
 右京は現場の状況から自殺説に疑問を抱く。右京の指示で米沢が調べると、室内からルミノール反応を検出。何者かが宮坂を室内で殺害、その後自殺に見せかけるために窓から投げ落とした可能性が高くなる。
 宮坂の死因は撲殺と判明。やはり自殺ではなく他殺だった。その宮坂が死ぬ直前、パソコンでボクシングの動画を見ていたことがわかり、右京と享はそのボクサー、荒木(趙和)が所属するジムへと向かう。
 スポーツ記者の松井(渡嘉敷勝男)によると、荒木は代役として出場した試合で世界ランカーをKO。一気に世界タイトルへの挑戦権を手に入れ、ゴールデンボーイともてはやされているボクサーだという。元ボクサーでトレーナーの石堂(山本龍二)や荒木の話では、殺された宮坂は荒木の同郷の先輩。なぜか石堂の手は包帯で覆われていた…。
 享は捜査のため自ら率先して荒木のボクシングジムに入門し、激しいトレーニングを受けつつ石堂や荒木らの様子をうかがう。だが、そのとき荒木に信じられないような異変が…。

 世界チャンピオンを狙うボクサーが事件に巻き込んだのか、巻き込まれたのか? 享が自らの体を酷使しながらたどり着いた驚くべき結末とは?

ゲスト: 山本龍二 趙和 若杉宏二 渡嘉敷勝男

脚本:太田愛
監督:和泉聖治
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歳時メモ 深まる秋

2012-10-24 20:25:41 | 歳時メモ
 コスモスは最盛期を過ぎ、セイタカアワダチソウとススキがいよいよ最盛期。
 今年の夏が暑くて長かったせいか、セイタカアワダチソウも慌てて花を付けたのかもしれない。草丈は高いが、花の色は例年より濃く、やや黒ずむ?くすむように見えるものが多い気がする。咲き始めの軽い(薄い)黄色時代が短いような気もした。
 今月中旬あたりから、山間の木々は色づき始めている。
 朝夕は寒くなり、ストーブ欲しいくらい。虫の声も小さくなって、遠くに冬の足音が聴こえてくるような気がする。
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『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』第1話、第2話

2012-10-23 21:01:58 | ドラマ・映画
 日曜日は『NHK杯将棋トーナメント』『平清盛』『イ・サン』とスポーツ中継があり、いっぱいいっぱいの上、『MONSTERS』そして『TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~』が加わり、困った状態です。(しかも、『MONSTERS』と『TOKYOエアポート』が同枠)

★第1話「空を操る航空管制官 空中衝突を回避せよ」の感想
 何にも前知識がなく「保安部」という文字だけ印象に残っていたので、昔やっていた『大空港』(鶴田浩二主演だったと思う)のような、テロや密輸と言った犯罪防止や鎮圧といったものかと思っていたら違った(笑)。
 「管制」の方でした。こういう仕事は、ちょっとしたミスで大惨事になってしまうので、ハラハラする。ヒロインの香織(深田恭子)は管制官としては新米なので、ことさら心臓に悪い。グランドスタッフとしては優れていたようなので、そんなに大きなヘマはしないと思っていたが。

 さて、初回で目に付いたのは、特別出演の瀬戸朝香
 まず、なぜ特別出演なのだろう?偏見かもしれないが、特別出演と銘を打つ女優なのか疑問。相変わらずカツゼツが悪く、出来る女性でツンツンした演技はワンパターン。
 これは彼女の個性かもしれず、キャスティングする方もそういう役風を彼女に求めるのかもしれない。ただ、その演技がワンパターンで、そのキャラにも魅力をあまり感じない。

 そういうイメージがあるせいか、彼女が演じる竹内裕美には疑問を多く感じた。これは演技というより、設定や脚本に起因するものであろうが、もしかしたら、彼女の演技によるものかもしれないと思ってしまう。
 その疑問とは、主任という立場であるにもかかわらず、新人相手になぜこうも冷たい態度なのか?である。相手を話すのは、裕美のキャラか、彼女の演技なのか?
 たくさんの命にかかわる仕事なのだから、もちろん厳しさは必要である。しかし、直接の仕事以外の場面でも、こうもツンツンしなければならないのだろうか?厳しさと冷たさを混同しているように思う。
 主幹管制官の結城昇(時任三郎)は「人間は必ずミスを犯す。でも大事なのは、チームワークでカバーしあえる管制をどう築いていくかだ」と良い事を言っていたが、これは香織にではなく、裕美と近藤(要潤)に向けていう言葉であろう。
 それに、旅客機から目を離したのは香織だけでなく、スタッフ全員も責任があると思った。

 細かな突っ込みとしては、低空を飛ぶ鳥の様子から悪天候を予測した香織に対し、ただ驚くだけの山下(瀬戸康史)だが、レーダーぐらいは見るべきだろう。

★第2話「空港緊急閉鎖!迫りくる不審者の影…」の感想
 第1話で、相手の感情や経費までを考えた香織に対し、安全が第一でそれ以外の配慮は不必要という裕美の考え方の違いが現れた。
 今回は、息子の重大手術を聞きどうしても会いたいと不法入国しようとした父親の気持ちを思い、粋な計らい(空港建物屋上にいる息子の顔が見える位置で旅客機を停止させ、それをキャビンアテンダントに伝えた)を行った。
 ただ、裕美の息子が高熱を出したことにより、子を思う気持ちが不法入国者の親心に共鳴したようだが、もし、子どもの発熱がなかったら、裕美はこの計らいを行ったのだろうか?
 香織の行為や信念に感化されてということなら納得できるが、子どもの発熱による裕美の変化だとしたら、ドラマとしてはおかしい。

 ストーリーとしては、密告者が敷地内に潜伏したことによる、空港の対処や大変さ、機内の病人の命と大勢の命の危険性の選択を迫られた主幹管制官の結城の決断が見どころであった。

 細かな突っ込みとしては、不審者を見つけた時の対応の遅さ、特に整備の女性スタッフの対応は稚拙そのものだった。
 それと、警備駐隊の隊長なら空港の建物構造などを把握しておかないとダメなのでは?
 裕美の母親も、おろおろし過ぎ。
 現実問題として、病院同士でアレルギーなどの連絡を取り合うという態勢を確立して欲しいものだ。


 このドラマを見て、空港は大変なんだなと感じた。格安航空料金というのも考えもので、こういう旅客機のせいで空港管制に負担が大きくなるというのはよくないと思った。
 あと、空港の夕焼けのシーンは綺麗だった。 

 『MONSTERS』より1週早く始まったドラマで、様子見のブロガーさんたちも多く、第2回目は『MONSTERS』に行く方も多かったよう。
 今のところ、私はこっちかなあ。でも、『MONSTERS』も次回以降面白くなる可能性も感じたので、次週も両方視聴だなあ。



【第1話 ストーリー】番組サイトより
新任管制官の篠田香織(深田恭子)は、初出勤を翌日に控え、挨拶と下見を兼ねて羽田空港へ向かっていた。途中のモノレールで、スマイルサポートの札を付けた少年・渡辺健太(土師野隆之介)を見かけた香織は、グランドスタッフだった頃の知識と行動力を生かして手際よく健太を搭乗口まで送り届けた。

管制塔にやってきた香織が、忙しく働く先輩管制官たちの様子を眺めつつ主幹管制官の結城昇(時任三郎)と話していると、にわかに室内が騒がしくなった。離陸したばかりの飛行機のエンジン内に鳥が巻き込まれた可能性があるという。いち早くそれに気づいた主任管制官の竹内裕美(瀬戸朝香)は、素早くパイロットをはじめ関係各所に連絡を入れ、万が一引き返しても大丈夫なように準備を整え始める。同時に、羽田上空で旋回中の数機の飛行機に指示を出して次々に着陸させていく竹内。やがて、引き返してきた飛行機は無事に羽田に着陸。管制官たちがホッと胸をなでおろしていた頃、香織の心配していた通り、到着ゲートではグランドスタッフが乗客の対応に追われていた。

その夜、空港の展望デッキで一人、次々と離着陸する飛行機をどこか悲しげな表情で見つめていた香織だが、やがて大きく息を吸い込むと帰って行く。

初出勤の日、香織はブリーフィング中に新人としてメンバーたちに紹介された。指導係となった竹内は、香織を連れて部屋を出ると管制塔とは逆の方へ歩き出す。戸惑う香織が連れてこられたのはシミュレーター室だった。シミュレートで、コストも考えつつ的確な指示を出していく香織だが、竹内はコストを考えるのは管制官の仕事ではないと言い切り、再度同じパターンでのシチュエーションをやるように指示を出す。

数日にわたる厳しいシミュレーションが続いたある日、苛立ちを募らせていた香織に竹内から当日の天気資料が渡された。いよいよ実践に移れると喜んだ香織は、管制塔に入ると竹内と共に席に座り飛行機へ指示を出していくが…。

【第2話 ストーリー】番組サイトより
篠田香織(深田恭子)は、竹内裕美(瀬戸朝香)の開いていたロッカーの内側に息子・空(タイト ホールドウェイ)の写真をみつける。直後、電話で体調を崩している空の様子を心配そうに聞いている竹内を目撃するが、あえて何も知らないふりをする。

この日は急な欠員で竹内がターミナルレーダー室のサポートに回ることになり、香織も一緒に行くことになった。そんな中、バードパトロールから滑走路付近で人影を見かけたという情報が入り、空港の全滑走路が一時閉鎖になる。離着陸準備中の飛行機の管制で一気に忙しくなる管制塔内。竹内はそれを見越して香織に管制塔へ戻るように指示を出す。

滑走路付近で再び人影が目撃された。近くの桟橋に不審船侵入の報告も入り、テロの可能性を疑い警備中隊も動き出した。

侵入者がつかまらないまま時間が過ぎるが、そこへ羽田上空を旋回している飛行機から、心筋梗塞で乗客が倒れたとメディカルエマージェンシーが入る。合図を受け、竹内はどうにか羽田に着陸させたいと訴えるが、管制部の田辺部長(螢雪次朗)らは安全が確保できない以上は無理だと拒否する。病人の状況を考え、たまらず飛行機を着陸させるべきだと声を張り上げた香織を一喝した結城昇(時任三郎)だが、そのまま着陸の段取りを始めた。そんな中、ターミナルレーダー室の統括席にある電話に竹内あてに電話がかかってきた。それは空を預けている母親からで…。
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宮部みゆきミステリー『パーフェクトブルー』 第3話

2012-10-23 17:10:16 | ドラマ・映画
 今回は探偵ドラマだった。推理はほとんどなかった。
 いえ、別に「推理」が必須という決まりはないので、それはそれでいいのかもしれない。

 推理がないと言っても、謎はあった。
 「誰が?なぜ?脅迫をするのか?」「誰が芹沢を殺したのか?」

 登場人物たちはともかく、視聴者は「脅迫者が本当の母親だとすると、どんな理由で脅迫するのだろう?」と思ったのではないだろうか?
 結局、第三者が脅迫者だったというオチで、つじつまが合うのだが、脅迫文(内容)が、いかにも意味深に並べただけで深い意味はなく、視聴者としては納得のいかないものを感じた。
 「出所後に娘に会わせる」という約束を守らなかったのも、後出しジャンケンの情報だったし。

 「実の母親が殺人を犯し、刑務所で出産した」という事が守るべき秘密だったが、もともと夫の暴力に身の危険を感じての殺害で、子を宿しており、子供の生命を守るためだったのだから、そこまで必死に隠すべきでなく、結婚を控えた立派な成人となった娘には、伝えておくべき事実なのではないだろうか。(やたら「刑務所に入っていた」ということを恥じていたが、刑務所に入らなくても悪事を働いている者はいる……法に触れない悪事、発覚しない悪事)

 結局、調査によって、または、事件が展開することによって、特に推理することもなく、謎は解明されていった。いや、これはこれで良いし、秘密を守りたいというふたりの母
のエピソードも(私は納得していないが)良いとして、探偵物語なのだから、無理やり殺人事件を起こさなくてもいいのでは?刑事ドラマではなく、探偵ドラマなんだから。
 そして、最終局面(断崖ではないけれど)で、その母二人の人情話がまとまりかけたら、真の脅迫女が「そんなものが本当に幸せなのか?」と話を蒸し返し、無理やりヒロインの演説シーンのお膳立てをする。
 今週もいろいろ不満はあったが、ヒロイン独壇場(独断場)がなくて良かったと思っていたら……


 たぶんもう観ません…

【その他、細かい点】
・この探偵事務所、一番下っ端が依頼を受けるの?(受付程度ではなく、細かい事情も聞いて、依頼者が帰った後、所長らに説明していた)
・調査をする時も、元警察犬のマサを連れていくとは。それなら、怪しいタクシーを見かけたとき、マサに追跡させるとかしてやらないと、船越英一郎の立つ瀬がない
・脅迫女が最後に真島啓子(ひかりの本当の母)を殺そうとするが、主犯は芹沢ということにして言い逃れを図った方が得策だし、殺そうとするのもあまりにも短絡思考だ
・警察は相変わらず、情報を漏えいするだけ。最後に温情は見せたが。


【ストーリー】番組サイトより蓮見探偵事務所には、調査依頼だけでなく、様々な相談者も訪れる。
最近では夫からのDV(ドメスティック・バイオレンス)被害の相談も多いという。今日も蓮見探偵社事務所のドアを依頼者が叩く。

その調査依頼者、紺野ひかり(水谷妃里)は「自分を産んでくれた母親を探して欲しい、結婚する前にどんな人なのかを知っておきたい」というものだった。
既に、ひかりが産みの母親らしき人物の名前と本籍地を調べてあり、育ての母・紺野千尋(手塚理美)と、産みの母と思われる真島啓子(愛華みれ)が2人で写っている高校時代の写真も資料として持ち込んでいた。
しかし、なぜ自分を産んだ母親が、子供を手放すことになったのかは、分からないという。
加代子(瀧本美織)から報告を受けた所長の杏子(財前直見)は、一抹の不安を感じ、ベテランのミミさんこと三浦美智子(根岸季衣)と2人で調査に当たるように指示を出した。
その不安が的中したのか、育ての母・千尋が「泥棒の報い。金を払え!」とボイスチェンジャーで声を変えた電話や、石に包んだ切り抜き文字の手紙を投げ込まれるなど、頻繁に脅迫を受けていたことが分かり、事件性の高い危険な調査となる様相を呈していた。
さらに自称フリージャーナリストの芹沢保(近江谷太朗)が、加代子の調査を先回りするように動き、千尋とひかりの周囲を探っていた。


ミミの調べによると、24年前、臨月を迎えた吉岡啓子(旧姓・真島啓子)は夫の暴力に耐えきれず刺殺。
獄中で出産した娘・ひかりを、親友の千尋が引き取っていたことが分かった。
しかし、なぜ今となって千尋が脅迫されることになったのか?
その近所で、食事処を経営している千尋の高校時代の同級生・中島和美(歌川椎子)に当時の話を聞こうとしても、知らぬ存ぜぬで、頑なに口を開こうとはしない。
ところが、千尋が脅迫されているという事態を偶然知ってしまい、不安がるひかりを見て、思わず加代子は、その理由までも突き止めて見せると約束してしまう。
解明の糸口を探す加代子に、芹沢が転落死したことと、千尋が警察で事情聴取を受けているとの連絡がひかりから入った。
脅迫事件の謎が解けぬまま、殺人事件へと発展してしまうのか?
事態は警察と人間模様を巻き込んで、複雑な展開を見せる。
そして、加代子は真実を掴むことになるのだが、調査で得た事実のありのままをひかりに報告していいのか?と、葛藤する。
真実を知ることで人は幸せになれるのか?加代子は、どう決断するのか?
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