英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season22  第13話「恋文」

2024-01-26 18:00:59 | ドラマ・映画
~愛し合っていたが、対照的だった2組の夫婦 (プラス?)~
4つの事件(謎)
 ①謎の美和子宛てのラブレター
 ②美和子宛ての封筒を握りしめていた男性遺体
 ③被害者の関係者の画家・戸倉の妻は12年前に失踪
 ④失踪した妻に付き纏っていた画商は、暴力団の抗争に巻き込まれ死亡していた

①謎の美和子宛てのラブレター
・差出人は投函場所や封筒を変えるなど、正体が明らかにならないようにしていた
・書き出しだけしか分からなかったが、少々、昭和の匂いがするクサい?文章。(亀山が書きそうだな…と)
・美和子は嬉しそう

②美和子宛ての封筒を握りしめていた男性遺体
・被害者は美和子の行きつけのカフェ店員の佐藤
・幼少時、両親から虐待を受けていたのを、家事代行サービスの祥子(戸倉の妻)に救われていた
・恩義から妻の証拠を探している戸倉にいろいろ協力。個展開催もお膳立てした
・佐藤は小学生の時に、祥子の浮気現場らしきシーンを目撃していた
・祥子の失踪は、浮気した祥子を怒りに任せて戸倉が殺したのではないかと疑った

③被害者の関係者の画家・戸倉の妻は12年前に失踪
④失踪した妻に付き纏っていた画商は、暴力団の抗争に巻き込まれ死亡していた

・失踪した祥子に付き纏っていた画商が、失踪に関与していると考えられたが、暴力団同士の銃撃に巻き込まれ死亡
・画商の死亡により、所轄は祥子は死亡したと考え、捜査を中断(終了)。
・戸倉は妻の生存を信じ、所轄警察署の前で捜査再開の座り込みのアピール。妻がすぐにでも戻ってくるかのような生活を続ける(妻のジャケットのほこりを払う。妻の分も食事を用意する)
それらの真相は?……
     


★特命係の追及・第1段階
――肖像画に隠されていた祥子の言葉――(←右京がペインティングナイフで絵具を削り取り、出てきた言葉)
「間違った道だとしても 私の気持ちは変わりません どうかお元気で」

「やはりあなたは、祥子さんの不貞をご存じでした……これが証拠です」(右京)
 戸倉が個展に祥子の肖像画を公開しないのに佐藤が疑問を持ち、絵を持ち出して、この言葉を発見。
 《証拠の別れの言葉に、戸倉が逆上し祥子を殺害した》と考え、戸倉にこのことを調べてもらうための調査依頼書を美和子に持っていこうとしたのを、やめさせるため戸倉が佐藤を殺害した……

 しかし、肝心な部分が違うと戸倉
 祥子の腕のたくさんのためらい傷を戸倉が知り、祥子が死にたがっていたことを悟った……祥子は殺されたのではなく、自殺だった!
 
戸倉が叫ぶ!
「なぜ、そっとしておいてくれなかった………(私の命は)長くないんです。
 私はただ、このまま、彼女が生きているかもしれないという望みを持ったまま、人生を終えたかった!
 ただ、それだけなんだぁ!
 探し続けることは、生きがいなんだ。遺体が出ないうちは、もしかしてという希望にすがっていられる。見つけてしまったら、終わってしまうじゃないか!
 《愛する妻が、他に男を作り、その男を想って命を絶った》
 ……そんなことを認めたら、人生空っぽになってしまう」


★特命係(右京)の追及・第2段階
「清水は、暴力団の抗争に巻き込まれた気の毒な市民などではなく、そもそも、暴力団と繋がっていたんですよ」(右京)
清水は画商ではなく闇金だった。祥子が心変わりをしたのではなかった。
 清水が借金につけ込んで、祥子を無理やりモノにしたのが真相
 
「祥子さんがあなたに言えなかったのは、芸術に生きるあなたに、負い目を感じさせたくなかったからではないでしょうか?
 あなたを支えることが、祥子さんの喜びだった。
 (そういう目で)この書き置きを読むと、僕にはあなたが捉えているのとは、全く別の意味に思えてくるのですよ」

「《間違った道だとしても 私の気持ちは変わりません
 どうかお元気で》………
……これは、《命は絶ってしまったけれども、それでも、あなたへの愛は変わらない》
 と綴った“祥子さんからあなたへの最後のラブレター》だったのではないでしょうか?」


【戸倉&祥子の夫婦ストーリーにおける疑問点】
 ああ、そうだったのかぁ!…という展開ではあったが、私には分からないことが幾つか……
・構図的に言葉の位置に見当がつくかもしれないが、、右京も佐藤もピンポイントで絵具を削り取っていた
・《夫を支えることに喜びを感じる》一方、やはり、《不貞行為は耐えられない》《夫に負い目を感じさせたくはない》⇒自殺
 自殺を何度もやめているが、それは、死ぬことへのためらいなのか、夫ともっと一緒に居たいというような気持からなのか?
 ………とにかく、祥子は自分の気持ちを詳しく吐露するシーンがなかったので、彼女の気持ちがよく分からなかった。
・「あの山に祥子はいる(祥子の遺体がある)」と言っていたが、なぜ、あの山で自殺したと分かるのだろうか?
 なぜ、祥子を止めなかったのだろうか?


 いろいろ疑問が多かったが、一番強く感じたのは……戸倉がクズだったこと
・祥子の献身に甘え、自分は何もしない(売れない絵を描くだけ)
・自分の借金の為に、祥子がさらに苦しんでいたのに、祥子が去ろうとするまで気づかない
・祥子を感動させるだけの絵を描いたことがあるのだろうか?
・「《祥子がまだ生きていて、ひょっこり帰ってくるかもしれない》という希望(幻想)を持ったまま一生を終えたい」という自分本位の考えの極致だった
・山中に一人寂しく埋まっている祥子を弔う気持ちは起きなかったのだろうか?
・幻影の幸福にしがみついた挙句、佐藤を殺してしまう。しかも、懺悔の気持ちなし
   ……ほんと、クズだな


【薫&美和子夫婦ストーリーにおける感想】
・戸倉夫婦も亀山夫婦もお互い愛し合っていたが、全然違う夫婦だった
・バカップルぶりが心地よい
・なぜ5通も書いたのだろう?
  ①美和子が騙されて喜ぶ姿が面白かった
  ②喜ぶ美和子を何度も観たかった
  ③美和子が差出人が自分だと気づくまで送り続けよう

【右京&たまきの元夫婦について】
 バカップルに触発されたのか、何と、右京がたまきに向けて恋文を(宛名だけ?)
 これって、脚本家が戸倉に触発されたとも考えられる。
 たまきは、「見分を深める」と不意に旅に出てしまった。
 その後は、ほとんどドラマでは描かれず(右京も語らない)
 《たまきは旅に出たまま》という設定は、今話の祥子と同じ……

 “たまき”という名(存在)を示すためのストーリーだったのか?
 それとも、脚本を書いていくうちに“たまき”の名が浮かび上がったのだろうか?



【ストーリー】(番組サイトより)
発端は美和子に届いた熱烈な恋文
被害者と老画家の意外な関係とは


 匿名で5通もの“ラブレター”を受け取った美和子(鈴木砂羽)は、色めき立って、右京(水谷豊)に差出人の割り出しを依頼する。その様子を横目で見ていた薫(寺脇康文)は、不機嫌モード。
 そんな中、伊丹(川原和久)と偶然、路地裏で出くわした薫は、喉を切られて死んでいる男性を発見。その手には、“亀山美和子様”と書かれた封筒が握られていた。被害者は、美和子が行きつけにしているカフェの店員で、封筒の中身は持ち去られていた。
 捜査に乗り出した右京は、被害者が戸倉充(モト冬樹)という画家の絵画展のチケットを所持していたことに着目。戸倉は12年前に失踪した妻の捜索を求め、地元警察署の前で座り込みを続けているいわく付きの人物だった。所轄の刑事によると、戸倉の妻は失踪直前、「男に襲われていた」との目撃証言があり、戸倉のパトロンが容疑者として浮上したものの、問題の男は暴力団同士の抗争に巻き込まれて死亡したという。
 いきさつを知った右京と薫は、戸倉のもとを訪れ、直接事情を訊ねるが…!?

過去の失踪事件と現在の殺人に繋がりが
ラブレターの差出人の驚くべき正体とは?
不穏な空気を放つ老画家の思いに特命係が迫る!


ゲスト:モト冬樹

脚本:神森万里江
監督:内片輝


第1話「無敵の人〜特命係VS公安…失踪に潜む罠」(初回拡大SP)
第2話「無敵の人~特命係VS公安…巨悪への反撃」(拡大SP)
第3話「スズメバチ」
第4話「天使の前髪」
第5話「冷血」
第6話「名探偵と眠り姫」
第7話「青春の光と影」
第8話「センチメンタル・ジャーニー」
第9話「男の花道」
元日SP 第10話「サイレント・タトゥ」
第11話「その頬に触れるな」
第12話「惡の種」

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2 コメント

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「宮部たまき様」にびっくり (marumori)
2024-01-27 10:24:12
英さん、こんにちは。

 私も、祥子がなぜ自ら命を絶ってしまったのかが、よくわかりませんでした。

 推測でしかありませんが、夫を裏切り続けることへの罪悪感から、自分を許せなくなったのでしょうか。

 亀山夫妻は微笑ましかったですね。自分の書いたラブレターに嫉妬してりゃ世話ないです。

 ラストの「宮部たまき様」にはびっくりしました。右京はやはり今でもたまきのことを・・・?それにしてもきれいな字でしたね。

 ちなみに誤変換を一か所発見しました。「戸倉が個展に祥子の肖像画を後悔しないのに佐藤が疑問を持ち」の「後悔」は「公開」でしょうか。
祥子の描写が不足(やむを得ない事情もあるけれど) ()
2024-01-27 15:52:54
marumoriさん、こんにちは。

>私も、祥子がなぜ自ら命を絶ってしまったのかが、よくわかりませんでした。
>推測でしかありませんが、夫を裏切り続けることへの罪悪感から、自分を許せなくなったのでしょうか。

 同意、同感です。
 祥子の描写が不足していました。ネタバレになるので難しいとは思いますが、追及の時に、もう少し、掘り下げて欲しかったです。

 誤変換、やってしまいました。ご指摘、ありがとうございます。
 今回の登場人物の「祥子」でしたが、何度も「証拠」と変換されました。ちなみに、右京の台詞で「やはりあなたは、祥子さんの不貞をご存じでした……これが証拠です」がありましたが、少しニヤッとしました。

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