英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル 第3戦

2024-04-19 07:43:10 | スポーツ
「Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル 第1戦」
「Wリーグプレーオフ 2023-2024 ファイナル 第2戦」

 第3戦は、《4分6分でデンソーアイリス有利かな》と思っていたが、富士通レッドウェーブが100%力を出し切り、勝利を掴んだ。富士通89-79デンソー
 富士通の勝因はいくつも考えられるが、《得点で先手を取り続けた》ことが大きかったように思う。
 拮抗状態から富士通がリードを奪い、10点前後まで広げ、デンソーが差を詰め、富士通が突き放し、デンソーが追い上げ、富士通が押し返す……
 追い上げられた時は苦しいが、そこで立て直せたのが富士通の強さか。デンソーはスコア的な不利感がプレッシャーになっていたのではないだろうか?
 その精神的な有利不利の差が、プレーに多少なりとも影響を与え、地力の差を埋めた……そんな感じがした。
 富士通は出場した全選手が、自分の役割をきっちり果たし、チームとしても攻守共に機能した。
 デンソーは100%の力を発揮できず、チームオフェンス、ディフェンスが機能しなかった部分があった。と言っても、ほんのわずかだったが。

【富士通レッドウェーブ】
宮澤はセミファイナル、ファイナルを通じて活躍。このゲームでも素晴らしいプレーを続け、MVPは誰も異存はないだろう
 攻撃面では得点はもちろん、アシストでも貢献した。ディフェンスでは、リバウンドによく絡み、そして何より、厳しいマークで高田を自由にプレーさせなかった。18得点、5リバウンド、6アシスト、1スティール。
町田のゲームメイクは視野が広くて秀逸。アシストを前提に組み立てるが、相手ディフェンスに応じて、機を見てジャンプシュートも正確。町田がいてこそ、デンソーに対抗できた。8得点、6リバウンド、9アシスト、
ジョシュアは縁の下の力持ち。チームとしてのペイントゾーンでの高さやパワーはデンソーがかなり上回っていたのを、ジョシュアは2人分くらい補っていた。しぶとく、ペイントゾーンで踏ん張りシュートを決めていた。このゲームでの3連続シュートは大きかった。サイド方向からの難しいミドルシュートもよく決めていた。16得点、4リバウンド、1ブロック。
もよく3Pシュートを決め、ドライブシュートも要所で決めていた。よく動き、よく働いていたが、もう少し動けるような気がする。15得点、3アシスト、1スティール。
内尾はディフェンスでよく頑張っていたが、このゲームでは積極的なオフェンスが目立った。このゲームでは11得点で、勝利に大きく貢献した。得点を上げられなくても、積極的に得点を取る姿勢を示すことが大事だ。11得点、3リバウンド、4アシスト、2スティール。
中村は、宮澤やジョシュアのバックアップとして欠かせない存在。体幹の強く、突破力が魅力で得点能力もある。第1戦、第3戦では、宮澤などがベンチに下がった時に、コート上のチーム力を維持し、得点も挙げていた。勝利の大きな要因となった。反面、やや雑なプレーが多く、がっかりさせるターンオーバーや、迂闊なファールも多い(第2戦の敗因のひとつ)。9得点、3アシスト。
赤木は町田がベンチに下がった時、それを良くカバーしていた。ポテンシャルはあるが、やや遠慮がちなプレーが見られたが、このゲームでは不退転の決意が伺え、勝利に貢献した。12得点、2アシスト。
・第2戦で圧倒されていたリバウンドを、オフェンスR14、ディフェンスR19、計33リバウンドと逆に圧倒した。(デンソーはオフェンスR9、ディフェンスR12、計21)
・ファイナルを通じて、フリースローの成功率が低かった。これがもう少し高かったら、もう少し楽な展開になったはず(富士通14/22,デンソー15/17)

【デンソーアイリス】
・エブリン23得点、高田20得点、赤穂ひまわり12点、木村10得点と悪くない。スティールは木村3、高田と高橋が2、エブリン1で富士通を苦しめていた。
・やはり、リバウンドを支配されていたのが一番の敗因か?ただし、攻撃回数(野投数)はデンソー58、富士通55と上回っている。となると、成功率の差が勝負を分けたか?成功率富士通は60.0%とやたら高かった。デンソーは48.3%。
・デンソーは24秒オーバータイムか、タイムオーバー寸前の苦しいオフェンスが目立った。ブザービーターを決めることもあったが、全体的に富士通ディフェンスに手を焼いていた印象が強い。
・スコア的にもバスケ内容も苦しんでいたが、それをエブリンが何度も撥ね返していた。富士通サイドからは手強い厄介な存在だった。
・高田はフィールドゴール5/6とシュート確率が良く、20得点とさすがのスコアだ。しかし、内10点はフリースローによるモノ(10/10)。宮澤に好きにプレーをさせてもらえなかった気がする。
・第2戦で縦横無尽に活躍したひまわりは、このゲームは少しおとなしかった

ゲームの流れを左右したプレー
互いに無得点で2分弱の膠着状態が続いた第2Q残り7分33秒(富士通25-22デンソー)、フリースローを得たジョシュアだったが、2本とも外してしまう。しかし、このリバウンドを宮澤がキャッチ。それをつないで赤木が3Pシュートを狙ったが、外れる。ところが、これをまたもや宮澤がオフェンスリバウンド。これを再び赤木が3Pシュート。今度はネットに吸い込まれた。
 もし、ジョシュアがフリースローを2本とも外し、そのままデンソーがオフェンスを成功させていたら、ゲームの流れはデンソーに傾いたかも。
第4Q残り5:43、スコアは富士通73-63デンソー。内尾が木村からスティール。そのまま内尾と町田が攻め込み、ゴールした付近で町田にアシストパス。ところが、ほぼフリー状態の町田がシュートミス。しかし、このリバウンドを内尾が確保。宮澤が走り込みパスを受けてそのままシュート!

 大事な場面でのミスをつないで得点。大きい2プレーだった。

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