英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『八重の桜』 第13話 「鉄砲と花嫁」

2013-03-31 19:58:38 | ドラマ・映画
「いづでも、どこにでも、旅立っていいのです。
やりてえことを、おやりになっていただきてえのです」
「私はここで生きたい。八重さんとともに、会津で生きたいのです。
 妻になってください」
「……………はい」

 お互いのことを思いやるふたり、ついに結ばれた。

 会津に縛られる必要はない。秋月を通して覚馬の考えが伝えられる。
≪おのれを生かす道は、おのれの考えで決めてもらいたい≫
 庄之助の才能を尊重しての覚馬の気持ちだった。

 新式銃の改良が完成し、
「八重さん、夫婦になりましょう。私の妻になってください」
「ダメです。………それは……できねえす」
「なぜです。私では頼りないですか。八重さんに相応しい男でないと、思っていました。
 ですから、一度は縁談をお断りしたのですが」
「え?」
「なれど…これを作ることができた。日本で最も進んだ銃だと自負しています。
 例え生涯浪人でも、この腕があれば、生きていける」
「んだから、ならぬのです。尚之助様を会津に縛り付けてはなんねえのです。
 あんつぁまの文が来た時から、わたすはそう思っていやした。
 ずっと、士官にこだわってたのは、あんつぁまだ。
 庄之助様は、昔からそったこと、ちっとも望んでおられなかった」

 尚之助が縁談を辞退したのは、八重を幸せにする算段が整わなかったから。
 八重が拒んだのは、庄之助を縛り付けたくはなかったから。

(「覚馬の手紙が来た時から」というのは怪しい)

 頼母の計らいで、秋月家から嫁入り行列もすることができた。


「薩摩の西郷、思ったより恐ろしい奴かもしれぬ。
 …………俺は少し喋りすぎたなあ」

 ≪こいつ(勝海舟)かあ、張本人は!≫

 長州討伐について、西郷が勝に相談する。
「(長州を討つのは)幕府のためにはなっても、日本のためにはならない」
「(国外の列強国のことを考えると)内乱にうつつを抜かしている場合ではない。
「共和政治を目指す。幕府は熟しすぎた柿だ(いずれ、すぐに潰れる)

「わかいもした。たった今、おいは目が覚めもした。
 天下のために、なにをすべきか、はっきりと分かりもした。
 ありがとうごわした」
西郷の言葉と不敵な笑いに、不安を感じる勝。(遅いって)

 西郷により、征長軍を「長州を恭順させる」という和平に方針変更。
 長州も恭順を受け入れた。

 
「我らはいったい、何と戦っていんであろうのぉ」(田中土佐)
 …………会津は藩の財政は逼迫し、幕府(江戸)から嫌われ、京都でも疎まれる。

 ツンデレ平馬夫婦で和む、覚馬、平馬、大蔵。
 「紅白粉より鉄砲」と揶揄される八重だが、庄之助と縁談が決まったと聞き、大蔵、ショック!

 会津で一大事の報(八重の婚姻)だったが………………覚馬の目に異変が……

 【ストーリー】番組サイトより
 都から帰国した秋月(北村有起哉)は、八重(綾瀬はるか)と尚之助(長谷川博己)に覚馬(西島秀俊)からの伝言を語る。それは、以前提案した八重と尚之助の縁談を取り消し、尚之助に他藩への移籍を促すものだった。八重は激しく動揺し、針の稽古もままならない。一方の尚之助は、新しい銃を完成させるため、作業にいそしんでいた。数日後、銃を完成させた尚之助は意を決し、八重に求婚するが…。
 都では、長州攻めが中止となり、容保(綾野剛)ら会津藩士は出鼻をくじかれる。西郷吉之助(吉川晃司)の翻意により、征長軍は一戦も交えることなく、兵を解くことになったのだった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回 将棋電王戦 第2局 Ponanza vs 佐藤慎一四段

2013-03-30 23:30:36 | 将棋
 第2回 将棋電王戦の第2局 、佐藤慎一四段は141手で将棋ソフト「Ponanza(ポナンザ)」に敗れた。現役のプロ棋士が、コンピューターに敗れるのは初めて。
 第1局 阿部光瑠四段 vs 習甦は阿部四段が勝っている。

 佐藤四段の敗因は、終盤のスタミナ切れと時間の切迫。
 先手・Ponanzaのやや甘い序盤を、後手・佐藤四段が突き、飛車先の歩の交換を果たした。将棋の理から言えば、佐藤四段がややリードを奪ったはず。
 そこから、一気に優位を拡大する指し方もあったようだが、飛車先交換の利で満足し(妥協し)、駒組みを急いだ。流れが緩やかになり、Ponanzaもプロ並みの感覚で左翼に勢力を張ることで局面のバランスを保とうとした。
 その後、佐藤四段が4六の角打ちがあるので突きづらいと言われていた△7四歩を着手。Ponanzaも強気に?角打ちを敢行。この角が働くか目標になってしまうかが当面の焦点となった。
 さらに佐藤四段は、△3九角を放つ。この手は先手の攻めを呼び込む(先手の飛車が5筋に回る)ので危険とされていたが、佐藤四段は馬を作り攻守に働かせれば、先手の攻めを余せると見たようだ。
 素人目には5八の飛車、4六の角、5五の銀と5筋に勢力を集中されたうえ、▲5四歩を利かされるのはつらいように思えた。しかし、この▲5四歩に対し、銀を玉側の4二に寄せるのではなく、逆側の6二に引いた。駒の当たりを弱くするのと6筋をカバーしようとした読みの入った手であった。
 想像するに序盤のPonanzaのやや変則的な指し手への対応、飛先交換後の指し方の構想、角を打たせる決断、馬を作って先手の攻めを受け止める構想、逆に銀を引く工夫など、序盤から相当精密に読みを入れたのではないだろうか?時間の消費も大きかった。
 その甲斐があって、中盤過ぎには佐藤四段が優位に立ったように思えた。しかし、終盤失速し、逆転負け。
 指し手としては、序盤、飛車先交換だけに満足せず、もっと優位を築く指し方を追求した方がよかったのではないか?
 優位に立った後、△6四銀と積極的な手を選択したが、堅く△6四歩と指し、ソフトから強引に動いてもらう指し方の方がよかったように思う。
 先手の8七金型は評判が悪かったが(「6七にいる方が良い」とまで仰った棋士もいた)、渡辺竜王(羽生三冠)もけっこう好きな形のように思う。意外としぶとく、手ごわい形だと思う。

 厳しい評価になるが、序盤リードし、中盤過ぎに将棋ソフトに追いつかれ、終盤抜き去られるというアマチュア高段者の負けパターンを踏襲してしまった印象を受けた。
 終盤、時間がなかったことも一因だが、その危惧は対局前から分かっていたことで、終盤に時間を残すことが勝利の必須条件だったはずだ。敗れるにしても、プロ棋士の能力を尽くして抵抗し、ギリギリの攻防が繰り広げられたという訳でなく、本当に失速してしまったという感が強い。
 通常の相手ではなく、通常の状況ではない中、通常の序盤ではない中で、序中盤読みに読んだ……そして、終盤、精神的にも頭脳的にも限界が超えた…そんな気がする。

 今回、第1局のコメントでも述べたが、今回の人選には疑問が残る。
 佐藤四段は、年齢規定目前で四段に昇段(奨励会を卒業)した剣ヶ峰に立つ経験を持っている。30歳。精神的な強さを買われたのかもしれない。
 普通、四段昇段後は厳しい三段リーグを抜けた勢いと、精神的重圧がなくなることにより手が伸びる。それに、対戦相手も厳しくない。有力な若手棋士は、そういう理由により、四段昇段後数年は、.650~.700ぐらいの高勝率を上げる。
 しかし、佐藤四段の昇段後の通算成績は66勝65敗、今年度成績は14勝17敗と、パッとした成績とは言えない。人間を代表する棋士の選考としては、どうだったのだろうか?
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小彼岸桜

2013-03-29 17:22:58 | 歳時


 昨年(2012年4月16日記事『梅、小彼岸桜、ソメイヨシノ』)も登場した小彼岸桜です(記事の中ほどに登場しています)。実は2011年2010年も登場しています。

 昨年以前の記事によると、撮った日は昨年が4月15日、一昨年が4月13日、2010年が4月5日です。今年は今日(3月29日)でほぼ満開と言えるので、やはりかなり早いですね。
 ただ、今日は北陸以北は寒気が入り、寒くてくもり空だったので、花の色がやや淡く見えました。実際はソメイヨシノよりピンクが濃いです。
 昨日開花を始めたソメイヨシノは、天気が良くないせいか、あまり開花が進まず、1分咲き程度のものが多いようです。



別の角度からの全景です。
コメント (6)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歳時メモ 桜 開花

2013-03-28 10:48:35 | 歳時メモ
「歳時メモ」と勝手に銘打っていますが、このカテゴリーの意味は、植物の様子や気候などをメモして、翌年以降に現記事を振り返ると、季節の進み具合が分かりやすいかなと思い、記事にしています。

 近くの学校の桜が開花していました。
 となると、いつも写真を撮っている堤防の桜も咲いているかもしれません。
 昨年の三分咲き状態は4月13日で11~12日ごろが1分咲きだったようなので、今年は相当早いですね。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「選挙無効」の判決

2013-03-27 23:24:37 | 時事
 先日(3月22日)に「1票の格差」という記事をアップしましたが、25日、ついに「選挙無効」の判決が下されました(詳しくは文末)。1票の重みの公平・不公平については、22日の記事で述べたので、ここでは申しません。
 しかし、その判決の根拠が、私には納得いかないので、再び取り上げます。
(ここでの私の主張は、「立法権と司法権の独立性」や「最高裁の違憲審査権」などをよく理解しておらず、私の主観によるところが多く、論理の中立性を書いたものと思います。かみしろさん、ご容赦ください)

 広島高裁・筏津順子裁判長は
「11年判決により国会は格差是正のための区割り改正を優先的に実行する国民への義務を負ったのに、昨年12月の衆院選までの期間内に是正しなかった」とし、選挙は違憲と判断している。
 まず、11年の最高裁大法廷では、09年衆院選を「違憲状態」としている。「違憲」と言わず、「違憲状態」とぼやかしたのは、「事情判決の法理」により選挙の無効を回避しするための表現であると考えられる。
 しかし、最近の広島高裁の判決以前の高裁の判決では、「違憲」とされる判決が相次いだ(しかし、それでも、「選挙無効」とはしなかった)。
 この広島高裁の判決を含めて、「違憲」と裁定されたその根拠に、11年の最高裁判決で「違憲状態」とされ、国会が区割り是正の義務を負ったにも拘らずそれを実行しなかったという実情を挙げているが、先日の記事でも述べたように、1票の格差が何倍以下なら合憲なのかを示していない

 それなのに、「選挙無効」とまで判決を下している。
 その判決の根拠は、「1票の格差は09年衆院選時の最大2・30倍から同2・43倍に拡大しており、最高裁の違憲審査権が軽視されていると言わざるを得ず、もはや憲法上許されない事態だ」
 格差が拡大している実情を指して、「最高裁の違憲審査権が軽視されている」とし、「選挙無効」と断じた。
 しかし、この論理はおかしい。
 「1票の格差が違憲」→「選挙無効」という論理なら正当だと思うが、これでは、司法権が軽視されたので、それは許されないから「無効」にしたという報復措置ではないのだろうか?

 前回記事のコメントレスでも述べたが、広島選挙区の選挙を無効にしても全国的には、1票の格差が是正されたことにならず、1票が重い福井や島根、高知、徳島などについても言及しないといけないのではないか?
 広島の候補者は、福井などより厳しい条件(本来なら現状より多い当選者がいなければならない)をクリアして当選した。なのに、福井がそのままで広島が選挙やり直しの方向(実際は上告されて判決は確定しない)というのは、不合理である。
 この判決に対する街の有権者の声
「選挙の前に、(見直しを)すればいいこと」
「他の選挙区と比べるのはナンセンス。選挙をやり直しても、結果が変わるとは思えないので、そのままでもいいんじゃないか」

 裁判所や弁護士は懸命になっているが、一般的な認識は重大にとらえていないのではないか?

 「何千万の票を無効」と言い切る裁判官様、その覚悟と根拠を示していただきたい。
 氏の裁断によって、区割り見直しの動きが早まったのは確かである。ただ、それが氏の功績と認識されてしまうことに、非常に抵抗を感じる。
 


***************************************************************************************

昨年の衆院選 初の無効判決…広島高裁 (2013年3月26日 読売新聞)
(リンク先が消滅していたり、アドレスが変更されていることが考えられるので、全文、ペーストしておきます)
 「1票の格差」が最大2・43倍だった昨年12月の衆院選について弁護士グループが広島1区、2区の選挙無効(やり直し)を求めた訴訟で、広島高裁(筏津いかだつ順子裁判長)は25日、「違憲、無効」とする判決を言い渡した。ただし、無効の効力は一定期間後に生じる将来効の考えを適用し、衆院選挙制度改革関連法の施行1年を経過した今年11月27日以降とした。現憲法下で国政選挙を無効とする司法判断は初めて。被告の広島県選管は上告する見通し。

 過去の同種訴訟では、選挙を「違憲」とした場合でも、公益に与える影響を考慮して原告の請求を棄却できるとした「事情判決の法理」により無効を回避してきた。しかし、筏津裁判長は「1票の格差は広がっており、最高裁の違憲審査権が軽視されている」と指摘、事情判決は相当ではないと結論づけた。

 政府は小選挙区の「0増5減」に伴う区割りの見直し案を28日に公表する予定だが、是正措置が取られても、この判決が確定すれば両区の選挙は11月27日に無効となる。

 1票の格差を巡っては、最高裁大法廷が2011年3月、09年衆院選を「違憲状態」とし、各都道府県に1議席ずつ配分して残りを人口比で割り振る「1人別枠方式」の廃止を求めた。国会は昨年11月、同方式を廃止し、小選挙区を「0増5減」する改革関連法を成立させたが、区割りを見直さずに選挙が行われた。

 これを踏まえ、今回の訴訟では、〈1〉11年判決から選挙までの国会の対応をどう評価するか〈2〉選挙が違憲である場合、無効とすべきか――が主な争点だった。

 筏津裁判長はまず、11年判決により国会は格差是正のための区割り改正を優先的に実行する国民への義務を負ったのに、昨年12月の衆院選までの期間内に是正しなかったとし、選挙は違憲と判断。被告側は、区割りには一定の時間が必要だと主張したが、「政党間で意見の対立が激しかった定数削減も同時に議論したためだ」と切り捨てた。

 続いて、選挙を無効とすべきかどうかを検討。

 筏津裁判長は、1票の格差は09年衆院選時の最大2・30倍から同2・43倍に拡大しており、「最高裁の違憲審査権が軽視されていると言わざるを得ず、もはや憲法上許されない事態だ」として選挙は無効とした。

 その上で、「選挙を直ちに無効とすると、当該選挙区の議員がいない状態で区割り規定の是正をしなければならず、相当ではない」と判断。改革関連法に基づいて区割りの改定作業が始まっていることから、施行1年の経過後、初めて無効の効力が生じるとした。

 広島県選管の橋本宗利委員長の話「国とも協議のうえ今後の方針を決定したい」
(2013年3月26日 読売新聞)
コメント (44)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ビブリア古書堂の事件手帖』 最終話「押し絵と旅する男」【追記】アナグラムについて

2013-03-26 17:40:18 | ドラマ・映画
 前編の私の疑問、
・鹿山氏の慶子への愛を感じるシーンや物品が見られなかったこと
・姉妹の設定(何故、体が不自由?何故、愛人一人ではいけないか?)


これらは、
・姉妹入れ替わることにより、愛人は体が不自由ということで鹿山氏の息子の同情を引くためだった。また、姉(実は妹)が鹿山氏の愛を語るシーンやエピソードを挿入するのは不自然
・姉(実は妹)の筆談の筆跡から、栞子の母・智恵子が姉妹入れ替わりに気づく

で回収された。
 偽姉を演じさせられた体の不自由な妹は回収されず(放ったらかし)……

暗号の謎解きについて
・二銭銅貨の製造年がヒントになっていたことはなかなか巧みだった
・しかし、点字を利用したなぞ解きは、私が無学なためか、分かりにくかった。もう少し丁寧に解読してほしかった
・鹿山氏のペンネームが、アナグラムになっていたが、個人的にアナグラムは自由度があり過ぎて、こじ付けのように感じて好きではない

鹿山氏の計らい(愛)
 暗号(謎解き)を残すことにより、推理小説好きの慶子に、推理小説の疑似体験をさせる云々は、なかなか粋だと思ったが、難しすぎる。もっと、いろいろヒントを残してやれとか、まず、屋敷などを相続させるなどの遺言書も残してやれとか、言いたくなった。
 乱歩の第一稿に鹿山氏が加筆した小説も、愛情はこもっているかもしれないが、本当に面白いのだろうか、疑問だ。

智恵子について
 古書のためなら、あこぎなことも厭わない。
 それにしても、古書のために失踪し、悪びれず栞子の前に現れる面の皮の厚さは相当なものである。自分本位のうえ、頭は切れる……つき合いたくない人間だ。ヒトリ書房の井上氏が、智恵子を恐れるのも理解できる。


 全話通して振り返ると、納得のいかない推理や設定も所々あり、特に第9話のゲスト(矢田亜希子)のキャラは全く共感できなかった。
 ただ、原作を知らない私にとっては、全体的には楽しめたように思う。

 しかし、原作の設定を歪曲したり、ストーリーも肝心なところを省いたり、余計な付け足しをしたりと、原作を尊重しないところがかなりあったようで、残念だ

 最後に、何度も補足説明をして下さったすばるさん、ありがとうございました。

【追記】アナグラムについて
 アクセス解析によると「ビブリア古書堂の事件手帖 アナグラム」という検索からいらっしゃる方が多いようです。
 コメントで質問された方もいらっしゃったので、その回答を本文に追記します。
==========================================

 アナグラムは言葉の文字を並び替えて、別の意味の言葉を作ることです。
 「論より証拠」 →「ロリコン賞よ」 (ロンヨリショウコ → ロリコンショウヨ)のように、日本語のままでもいいのですが、ビブリアでは、ローマ字に書き出して、それを並び替えていました。
 「宮瀬不二夫 miyase hujio」→「江島日生 ejima hisyou」
 ローマ字だと、並び替えの順列(場合の数)が多すぎて、何でもアリで「こじつけ」っぽいです。

 ただ、ショウは「syou」とも「shou」とも書けますし、「ふ」も現代では「hu」ではなく「fu」の方が一般的なので、分かりにくいですね。



【ストーリー】番組サイトより
 母・智恵子(安田成美)に金庫の鍵を奪われたと確信する篠川栞子(剛力彩芽)は、智恵子よりも早く暗号を解いて暗証文字を入手することが、自分たちに残された手だと話す。
 その後、栞子と五浦大輔(AKIRA)が「ビブリア古書堂」に戻ると、智恵子がカウンターに座り本を読んでいた。驚いて立ち尽くすふたりに、智恵子は笑顔で微笑んだ。智恵子は栞子に、金庫の中身は何だと思うかと聞く。栞子が、江戸川乱歩の未発表の草稿か何かだろうと答えると、智恵子は「押し絵と旅する男」の第一稿だと言った。「押し絵と旅する男」は乱歩の代表作のひとつだが、第一稿は乱歩自身の手で破棄されたといわれている。それが鹿山明(須永慶)の金庫にあるとは信じられないが、智恵子は鹿山の父親と乱歩の接点を明かした。その意外な事実に志田肇(高橋克実)も驚きを隠せない。
 何としても第一稿を読みたい智恵子は、栞子に協力を持ちかける。一緒に暗号を解くなら、第一稿以外の乱歩コレクションは山分けにしてもいい、と。栞子は、自分は鹿山が来城慶子(高樹澪)に残したものを本人に届けたいだけだ、と智恵子の提案を断る。
 栞子らは、鹿山と愛人だった慶子との関係を精査するうち、鹿山が乱歩の「少年探偵団」シリーズを別宅から娘の直美(横山めぐみ)が暮らす本宅に移すまでに3年間の空白があることに気がつく。別宅から本宅のソファに隠されるまでの3年間、「少年探偵団」シリーズはどこに置かれていたのか。大輔や志田らが考えを巡らすなか、栞子の携帯が鳴った。それは鹿山の本宅にいた直美からで智恵子が現れた、と伝える電話だった。
コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2012年度棋士活躍度ランキング 「渡辺竜王・棋王・王将vs羽生王位・王座・棋聖」編

2013-03-25 15:39:33 | 将棋
 渡辺竜王・王将が、棋王位も奪取し三冠となった。
 どこからか「早く集計しろ」という声が聞こえてきたので、少し早めに、渡辺vs羽生編をアップします。
 もともと、このお二人だけのトップ争いなので、年度終了し全棋士の勝数が確定するのを待つまでもなかったので、この三冠王対決は早めにアップするつもりでした。
 なお、前年度まで失冠時は0点でしたが、予選不参加による勝ち数獲得の機会減少救済措置点を設定しました。(詳しくはここ

タイトル戦(時系列に沿って)
名人(渡辺…昨期2位、(昨期なので)0点) 羽生…挑戦失敗、0点
棋聖 渡辺…2回戦敗退、0点       羽生…防衛、15点
王位 渡辺…挑戦者決定戦敗退、0点    羽生…防衛、15点
王座 渡辺…失冠、3点          羽生…奪取、20点
竜王 渡辺…防衛、20点         羽生…1組4位決定戦敗退、0点
王将 渡辺…奪取、20点         羽生…挑戦リーグ4位(残留)、0点
棋王 渡辺…奪取、20点         羽生…挑戦者決定戦敗退、0点
名人 渡辺…A級4位、残留5点      羽生…挑戦権獲得、15点

 タイトル戦関連では、渡辺68点、羽生65点とわずかに渡辺3点のリード。両者とも挑戦者決定戦敗退が1回。挑戦権圏外は、渡辺は棋聖戦、羽生は竜王戦ぐらいと、両者とも、ほぼまんべんなく活躍。
 今年から設けたタイトル失冠ポイントによる3点差というのは皮肉である。タイトルの価値点など、私の主観なので、適正な基準とは言えないが、三冠対三冠(竜王がタイトルの重みがあるが、羽生は名人挑戦を決めている)、ほぼ互角と考えていいのではないだろうか。

一般棋戦(時系列に沿って)
銀河戦 渡辺…Hブロック敗退、0点    羽生…優勝、10点
大和証券杯 渡辺…2回戦敗退、0点    羽生…準決勝敗退、0点
日本シリーズ 渡辺…2回戦(初戦)敗退、0点 羽生…準優勝、4点
朝日杯 渡辺…優勝、10点        羽生…準決勝敗退、0点
NHK杯 渡辺…優勝、10点       羽生…準優勝、6点

 一般棋戦では、渡辺20点、羽生20点と全くの互角。内容は渡辺優勝2、羽生優勝1準優勝2とほぼ互角。ただ、羽生は得点に及ばなかった棋戦も準決勝まで進んでおり、やや優勢と言うか、惜しかったというか、効率が悪いというか、準優勝2を含めてここ一番に弱かったというか……

 新人王、加古川青流戦はともに参加資格なし、達人戦(非公式戦)は羽生が優勝(0点)、渡辺は参加資格がなかった。


 さて、ここまで、渡辺88点、羽生85点。
 あとは………年間勝数だが……
 3月24日現在、渡辺44勝(16敗)羽生51勝(17敗)。
 両者の今期の残り対局は、26日に行われる王位戦リーグ渡辺-佐々木慎六段戦のみ。1勝=1点なので、渡辺132~133点、羽生136点。

羽生、2012年度棋士活躍度ランキング、1位決定!
 となりました。

 しかし、将棋大賞(最優秀棋士賞)は…う~ん…………
 将棋大賞の最優秀棋士の選考は、時期的なものを考慮するのはおかしいが、渡辺竜王の下半期の驀進ぶりが強烈過ぎる。

 二人の直接対決はどうであろうか?
 羽生が王座を渡辺から奪取、名人挑戦権を獲得した順位戦では渡辺を破っている。
 渡辺は、棋王位挑戦者決定戦で羽生を降し、王将リーグでも羽生を降し、それぞれタイトルを獲得している。
 また、NHK杯は決勝で、朝日杯は準決勝で羽生を撃破して優勝を飾っている。
 今年度のふたりの対戦成績は、渡辺6勝羽生5勝。


 まんべんなく勝っている羽生だが、印象的にはわずかに分が悪いような……………………
コメント (10)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『八重の桜』 第12話 「蛤御門の戦い」

2013-03-24 22:34:32 | ドラマ・映画
「西洋の学問しても、家焼かずに済む戦のやりようは、わからんもんでっしゃろか?」

 今回の最後を締めた大垣屋清八(松方弘樹)の言葉である。
 歴史的には小事で、おそらく、ドラマの筋としても脇に位置する考え方であろう。しかし、今回の話では、この言葉を言いたくて、ストーリーを組み立てたように思える。
 松方弘樹と言えば、『天地人』の徳川家康役を思い出す。あのおかしな家康と『天地人』の出来の悲しさを思い出してしまうが、今回は大丈夫だろう。

今週の八重と尚之助
 兄・覚馬の入れ知恵により、八重も尚之助を夫婦にするという策が浮上する。
「嫌でごぜえやす! そのお話す、お断りいたしやす」
 親から一方的に話を決められたことに反発をしたのかと思ったら、ずっと兄と思っていた庄之助を夫とすることに戸惑ったらしい。
 しかし、尚之助から「断るつもりだった」と告げられ、≪拍子抜け≫、≪当てが外れた≫、≪がっかり≫などの思いが交錯し弟に八つ当たりする八重であった。

 京で戦が勃発したという報が入り、覚馬の実を案じる山本家。尚之助は論理的に覚馬は無事であろうと推理し皆を安心させる。
 その庄之助の行為をうれしく思う八重だが、不安は抑えられない。兄を心配し涙を浮かべる綾瀬はるかを見て、抱きしめたくならない男はいない。
 縁談を断るつもりだという言葉が「建て前」だったと、視聴者には露見してしまった尚之助であった。

一方、京都は
蛤御門の変(禁門の変)の最中。
 会津は3陣に分かれた長州軍の本体を見誤り、長州本体の襲撃を受け、蛤門を守る覚馬は奮闘するも、多勢に無勢で窮地に。
 そこへ救世主・薩摩現る。ご丁寧に「薩摩軍 到着」という字幕も。
 西郷吉之助(吉川晃司)参上!かっこいいぞ!しかし、遅いんでないかい?どこかに隠れていて、時を見計らっていたとか……
西郷「薩摩藩士、西郷吉之助、ご加勢つかまつる」
覚馬「手前は……(豚の回想)……あん時の」
西郷「おほほぅ、おハンは…」
 覚馬は西郷を覚えていても、西郷は覚馬を覚えていないような気がする……
 マトリックスのように弾丸を避ける演出は不要だと思う。


薩摩の加勢により、形勢逆転。

 一人逃げ再起を誓う桂小五郎。逃げる男に突き飛ばされ、痛そう。父とはぐれ泣き叫ぶ幼娘に「はぐれてしまったか」と問いかけ、自分の身上と重ね泣く。
 敗れた長州の魔人・真木和泉(嶋田久作)と久坂玄瑞は自害。

長州は敗れ、会津は勝ったが、街を焼かれ、家を無くし、肉親を亡くした民からの恨みを買ってしまった会津であった。
 新選組はいただけ…

 戦のシーンは見応えがあった。
 それに、登場人物が状況説明の台詞を言ってくれるので助かる。
 


 【ストーリー】番組サイトより
 1864(元治元)年7月、長州が洛中へ向けて兵を進め、禁門の変(蛤御門の戦い)の火ぶたが切られる。蛤御門では、御所に向け銃を放つ長州に対し、覚馬(西島秀俊)ら鉄砲隊が応戦する。
 長州の勢いに押され、慶喜(小泉孝太郎)や容保(綾野剛)が率いる幕府軍は劣勢を強いられるが、そこへ西郷吉之助(吉川晃司)が率いる薩摩藩の鉄砲隊が現れる。薩摩の助けもあり、勝利を収めた会津藩。しかし、覚馬は爆裂により眼部に深手を負い、焼け野原と化した都の惨状に心を痛める。
 一方、会津では八重(綾瀬はるか)が、開戦直前に覚馬から手紙で勧められた尚之助(長谷川博己)との縁談に心を悩ませていた。八重はずっと兄のように慕ってきた尚之助と夫婦になることに戸惑いを隠せずにいたのだった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「棋士活躍度ランキング」の改正点

2013-03-24 16:10:20 | 将棋
先日『今年度の「棋士活躍度ランキング」について」という(声援要求の図々しい)記事をアップしたところ、励ましの声をいただき、ありがとうございました。

 その記事に関連した『放電日記的 2011年度棋士活躍度ランキング』のコメント欄で、岡本さんより
「タイトル失冠はタイトル戦をたたかったあかしですので、0評価というのは疑問です。
 タイトル保持者は予選をさす機会を失うので勝ち星をかせぐことができず(リーグ戦でないとまた別ですが)勝率がさがるのが当然というのもあります。
 その棋戦で挑戦者が挑戦までにかせいだ点数をあたえるべきではないでしょうか」

 この点については、設定当時にも迷いました。
 タイトル失冠は、マイナスの印象が強く、特に0勝4敗(0勝3敗)で敗れてしまった場合を考えると、活躍したと言えるのか疑問に感じます。3勝4敗の場合はどうなのかという疑問を感じつつ、0点としました。
 また、タイトル防衛の場合は、予選・決定トーナメントやリーグを勝ち抜く必要がないので、タイトル獲得ポイントとタイトル防衛ポイントは差別してあります。
 実は、先の疑問と、この差別化を併せて考えると、「活躍度ランキングシステムのタイトル保持者は不利」という思いはずっとありました。

 岡本さんのおっしゃる「戦った証し」というニュアンスは、活躍度というより敢闘度に近いと思いますが、もともと私の活躍度ランキングの活躍度の言葉には敢闘度も含めていました。
 さらに、「タイトル保持者は予選の機会がなく、勝ち星(得点)を稼げない」という指摘は、もっともだと思いました。

 さて、失冠した時の獲得点(救済点)ですが、「予選不参加による不利」をそのタイトル保持者が予選参加した場合に上げられるであろう勝数を適用したいと思います。(タイトル戦登場の活躍度は失冠のマイナスイメージで相殺)
 この時、挑戦権を得るまでに上げられる可能な勝数ではなく、上げられるであろう勝数を勝率6割として計算することにします。

 まず、タイトル失冠者のシードですが、上位シード(決定リーグ、決勝トーナメント参加)とします。竜王戦は1組所属とします。
 名人戦はA級順位戦で9局。よって9×0.6=5.4勝。(挑戦権獲得が前提でなく、勝率6割としているので、プレーオフは考えない)
 王将戦はリーグ戦の6局。6×0.6=3.6勝。
 王位戦はリーグ戦の5局。5×0.6=3勝。王位リーグは王将リーグと比べてややメンバーが軽いことを加味する必要があるかも。
 王座戦と棋聖戦は16名トーナメント。トーナメントはリーグ戦と違って、負けた時点で終了なので、リーグ戦とは算出方法が異なる。
 1回戦敗退、2回戦敗退、準決勝敗退、決勝敗退、決勝勝利の5通りの場合の数があり、1回戦敗退の確率は、0.4.2回戦敗退は0.6×0.4=0.24、準決勝敗退は0.6×0.6×0.4=0.144、決勝敗退は0.6×0.6×0.6×0.4=0.0864、決勝勝利は0.6×0.6×0.6×0.6=0.1296。
 勝利数の期待値は0×0.6+1×0.24+2×0.144+3×0.0864+4×0.1296=1.3056勝。
 棋王戦は上位シードなのでベスト16からの参加。本戦トーナメントの勝数期待値は王座戦、棋聖戦と同様で1.3056勝。問題は敗者復活戦があること。
 その計算を厳密に計算してここに書きあげるのは、非生産的なので大雑把にプラス1勝(敗者戦に回るには少なくとも本戦から2連勝が必要)として、計2.3勝。(白状すると、途中で算出を断念)
 竜王戦はさらに複雑だ。竜王戦は1組に所属とすると、挑戦権獲得まで1位通過者は7勝(7~8局)、2位3位4位通過者も7勝(8~9局)、5位通過者は8勝(9~10局)必要だ。
 それはさておき、1組のランキング戦も16名のトーナメントというのは棋王戦と同じ。
敗者復活に関しては、1組は棋王戦より優遇されているので、勝数期待値は棋王戦より大きい。ここでも大雑把に棋王戦+1勝として、3.3勝。
 7タイトル戦の勝数期待値を書き出すと、竜王3.3、名人5.4、王位3、王座1.3、棋王2.3、王将3.6、棋聖1.3。

 う~ん、この数字を単純にポイントに反映させるのはどうか……。
 トーナメントは勝ち数を上げにくいと言っても、タイトル保持者はそれを勝ち上がってきているのだから……
 ここは、名人、竜王位を別格にして、他のタイトルは同等と考えた上で、数値のバランスを考え、タイトル失冠時のポイントを、名人、竜王が5点、他の5タイトルを3点としようと思います。
 岡本さん、ご意見ありがとうございました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回 将棋電王戦 第1局 阿部光瑠四段 vs 習甦

2013-03-23 21:25:59 | 将棋
 阿部四段の完勝であった。
 習甦が無理攻めを仕掛け、それをうまく受け止め指し切らせてしまった。コンピュータソフトの終盤がいくら強くても、それが関係ない将棋にしてしまった。駅伝に例えると、アンカーにいくら快速ランナーがいても姿が見えないほど差をつけてしまえば逆転は不可能。リードしている選手は転倒、襷を落とす、脱水症状にならないようにさえ走ればいい。これは、安定した走りができるランナーならたやすいことである。本局の終盤は、プロならば勝ちきるのは簡単なほど差がついてしまった。

 本局を見る限り、阿部四段は、コンピュータソフト、少なくとも、習甦の特性を見抜いていたような気がする。隙を見せれば攻めてくる。隙に近いものを見せても攻めてくる。この場合、「隙に近いもの」は本当の隙でなく、「誘いの隙」なので、攻めれば「無理攻め」になる。
 習甦は誘われ、無理攻めをしてしまった。もしかすると、阿部四段は、本局の形になれば必ず仕掛けてくると踏んで誘導したのではないだろうか。

 さて、私は本局のニコニコ生中継を直接観戦したわけでなく、2chやミラーサイト?で観ていた。
 習甦が飛車を切って桂馬を成り込んだ辺りは、習甦の攻めは切れているように思えた。しかし、観戦中の声は「阿部、危うし」だった。これは、市販のPCソフトの形勢判断を見ての声のようだった。形勢判断に使われたソフトは、多種にわたっていて、そのほとんどが「習甦、優勢」と示していたようだ。
 となると、本局はコンピュータソフトの弱点をはっきり示し、第2局以降の指し方の指針となったと言える。
 しかし、この電王戦に出場するソフトは、市販のものとは格段に強いので、本局の形勢を正しく判定していた可能性もある。
 それに、本局の将棋は、コンピュータソフトの形勢判断基準を調整する指針となったとも言える


 本来、将棋は個人戦で、団体戦と言っても、精神的なものを除くと、個人対個人の戦いである。しかし、上記のようなことを考えると、一局ごとに指し方の指針が示され、それを修正や改良していくといった要素も小さくはない。まさに、「人間対コンピュータ」の団体戦である。
コメント (8)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする