ドラマ冒頭、
山の中、燃え盛る山荘(小屋?)をバックに、大黒天の掛け軸に血を垂らして、何かを誓い合う少年2人
このふたりが誰で、何を誓い合ったのか?
これが今回の事件の根底にある遺恨で、単なる案内役と思われた役場の職員・明梨が、冒頭のシーンの一人で、最後にターゲットの命を奪うというサプライズが、今回のスペシャルのミソであったと思われる。
しかし、フェイクとして音越の秘書がいたとはいえ、本田親子の家に右京を案内する際、毒蛇の解毒剤を所持していることを、さり気なく?明かしたことで、後に活躍?する予感がし、願い石の願掛けをしていること、さらに、右京との絡みが多いことで、疑惑が強まってしまった。
それにしても、あの秘書が何のためにわざわざ山中の焼け跡まで足を運んだのだろうか?フェイクとしての演出だとしたら、インチキに近い。
今回の脚本家は真野勝成氏。このseason14では第4話「ファンタスマゴリ」を担当している。この「ファンタスマゴリ」はここ数年の低調さの中では、なんとか及第点の出来だったが、岩松了氏の味のある演技に助けられたという気もする。(納得のいかない点も多かった)
昨年の元日SP「ストレイシープ」も不満が多い出来であった。(その他の作については、この記事をご参照ください)
1.行動の定まらない本田親子
真野氏への不安に加えて、「(テロを)やるやる詐欺」の本多篤人(古谷一行)の再登場が、その不安を増加させていた。
とにかく、篤人と娘・茉莉(内山理名)のふたりは、行動が定まらない。
別人となって、親子で静かに暮らすんじゃあなかったのか?
ほとんど縁がない元少年2人の復讐に手を貸す。名を馳せたテロリストが私怨に手を貸すものだろうか?標的の音越の「合法的な故郷の破壊」を阻止するという名目はあったが、その音越の悪行について描写不足だったし(これについては後述)、本田が動く理由としては薄い。
また、テロリストとその娘という立場であったが、「その親子の情は深い」という設定(サイトのストーリー紹介)であったが、親子の今生の別れよりも元少年たちへの手助けを優先するものだろうか?
ドラマでは、「優しい父親」よりも「ヒーロー(英雄)」であって欲しかったようだが、一般人の私には理解できない感情であった。
2.復讐心に囚われてしまった少年ふたり
悲惨な少年時代を過ごした少年たち。彼らにとって、代議士・大黒の山小屋は憩いの場であった。
しかし、その大黒が音越によって自殺に追いやられたとはいえ、人生を支配するほど大きな復讐心を持つものだろうか?恩人の焼身自殺は、幼き二人にとってはショッキングな出来事であったと想像されるが、政敵に追い落とされたなどの事情を理解するには幼すぎる。
特に、天涯孤独であったと思われる柄谷時生は別にして、明梨は養子先で育てられ、役場に勤めるまでの普通の生活をしていたので、復讐心は薄められるのではないだろうか?養父母に対する恩義や情はないのだろうか?
右京たちに対し、音越の命を奪った(石への願いがかなった)ことを勝ち誇った明梨に、「あなたのしたことはただの破壊だ」と言い放ち、本田親子の願いは「時生と明梨を救うこと」だったと告げる右京。
病室から右京と冠城が去ったあと、嗚咽、泣き叫ぶ明梨の心情は、空しさと後悔だったのだろうか。(演技が大仰過ぎて、よく分からなかった)
3.ふたりの少年にとって代議士・大黒は英雄であったと言うが……
少年たちを可愛がっていた大黒。
しかし、その少年たちの目の前で焼身自殺をし、復讐を託すというのは、罪が深すぎる。
4.相変わらず傲慢で腹黒く狡猾な雛子(←非難しているわけではない)
むかつくほどの憎たらしさであるが、これはこれで良い。(ただ、いつの日か、右京と真正面から対立する立場になって、潰されて欲しい)
※時限爆弾が解除された際の対応が、彼女の真骨頂であった
そのことを音越にしか知らせなかった理由
①爆弾解除の情報の有無で、本田・鞘師コンビより優位に立ち、音越自身がテロを鎮圧すれば、世論の大きな支持を得ることができる
②無血制圧よりも強行制圧することで、邪魔な存在の本田篤人を始末したかった
③強行制圧が成功するのも良し、失敗して音越が深手を負うも良し。(雛子は音越を目障りだと思っていたのかもしれない)
5.突っ込みが足りない右京
①ドラマの最後の方で、雛子との電話の会話
雛子「あなたが関わると、いつも人が死にますね」
右京「それは僕が言う台詞ですよ」
雛子「冠城君をよろしく」
右京が、上記の件での雛子の真意を追求しなかったのは、スッキリしない。
②大黒議員が子供たちに悪戯した噂の追究
噂は音越議員の仕業だと思われるが、その真偽を明らかにしなかった。
かなり過去のことなので、検証するのは困難ではあるが、明梨らの復讐をテーマとするなら、「自分の理想とする社会を創るには、合法なら自然を破壊してもかまわない」という正義感の音越議員の行為の歪みを指摘すべきであろう。
今回の右京は、音越の心情や行為に異を唱えるどころか、音越を擁護することさえあった。
本田篤人の「合法であれば、何でも正しいことになるのか?独裁国家では、合法的に虐殺が行われている」という指摘に対して、「飛躍し過ぎですよ。日本は法治国家ですよ」と右京は答えていた。
確かに、心情的なことより合法かどうかを重要視する右京らしい言葉だが、今回は説得力に乏しかった。
この他、音越との会話で「あなたは何も悪くない」という台詞さえ口にした。
6.大黒天の解釈
大黒天をシヴァ信仰と絡めて、“財福の神”であるとともに“破壊神”と解釈していた。
ドラマの最後で明梨を諭す際、「大黒天は、破壊の後に土地に豊饒をもたらす」と説いたが、音越議員の破壊は、ただの破壊だったのだろうか?
今回、「英雄」や「大黒天(シヴァ神)」をキーワードにしていたが、視聴者の興味を煽る材料に過ぎなかったように思う。
【その他、ケチをつけたくなった事】
7.不必要な船室での右京の格闘
スペシャルということで華を添えたかったのかもしれないが、これからテロ(復讐)が始まろうかという直前に、右京が自室で休むのも不自然。
こんな見せ場はいらないので、上記のモヤモヤする点を改善してほしかった。
9.蛇の毒は飲んでも大丈夫だったような気がするが
音越議院の傷に摺りこんだ毒を明梨が飲み込み、音越はほぼ即死、明梨が所持していた毒蛇の解毒剤を飲んだ明梨は助かった。
ということは、使用された毒は蛇の毒。
しかし、確か、蛇の毒は口の中に傷がなければ、飲んでも大丈夫だったはず。私の誤認識?
9.右京と冠城が過去にニアミスって…
過去の本田篤人の事件で、冠城も処理に当たっていたということだが、この時、単なる警視庁の捜査員ならともかく、右京は主要な活動をしていたはず(大活躍)。
右京が冠城に気づかないのは納得するとして、冠城が出向して特命係と係わるまで右京を知らないというのはおかしい。
もしかしたら、冠城は右京を知っていて特命係に近づいた?
10.三浦さん、久々に登場したが…
自由人、昔風に言うのなら“風来坊”……三浦さんには似合わないなあ。三浦さん、家族いなかったっけ?
右京にねたを持ってきただけで、あとは出番なし。
不満の多い、残念な元日スペシャルだった。
【ストーリー】番組サイトより
新政権発足間近に国家を揺るがす爆破事件が発生!
稀代の革命戦士・本多篤人が復活!?
人質は東京都民1300万人!
豪華客船を舞台に信念を懸けた最後の戦いが始まる!
官房長官・音越栄徳(西村和彦)と官房副長官になった片山雛子(木村佳乃)による新会派結成と総裁選出馬宣言の記者会見場で、爆破事件が発生。そんな、国を揺るがす緊急事態でも、特命係は蚊帳の外で、右京(水谷豊)は休暇を取っていた。しかし、訪ねてきた元捜査一課の三浦(大谷亮介)から、極左グループ「赤いカナリア」の元幹部・本多(古谷一行)に関する気になる情報を聞く。元死刑確定囚だった本多は、超法規的措置で別人の戸籍を与えられ、娘の茉莉(内山理名)と共に余生をおくっていたが、最近になって消息が分からなくなったという。引っ掛かるものを感じた右京は、2人が暮らしていたという富山へと向かう。
一方、亘(反町隆史)は、雛子と警察幹部が顔を揃えた会議に招集される。雛子が主導権を握るその会議では、爆破事件に使われた爆弾の性能から、本多の関与を有力視。亘や警視庁公安3課を含むチームで、事態の収拾に動き出す。
同じ頃、富山に到着した右京は、本多親子が住んでいた村が音越官房長官の選挙区であることを知る。また、役場の植村明梨(武田梨奈)の案内で本多親子の住まいを訪ねた右京は、誰もいない部屋から紐が通された青い石を発見する。明梨によれば、それは村で言い伝えられている“願い石”と呼ばれる願掛けのアイテム。一つの石を二つに割り、同じ願いを持つ者で分け持つと成就するのだという。そう説明する明梨の首にも、赤い願い石がかけられていた。
本多親子の住まいを捜索し終えた右京が外に出ると、そこには公安3課の刑事たちがいた。半ば強制的に東京に連れ戻された右京は、これまで数々の因縁がある雛子と再び顔を合わせる。「邪魔をするな」という雛子に対して、右京は「本多が爆破事件を起こしたとは思えない」と反論。右京と雛子は、またしても対峙することになる。
その一方、右京は本多親子の住まいから持ち帰った青い石の鑑定を米沢(六角精児)に依頼。ついでに、新たに願い石を作り、事件解決を願って亘と分け持つことにする。ただし、今回の事件に関しては、雛子が集めた捜査チームの一員である亘と、右京には立場の違いがあって別行動。亘が警視庁に残る中、右京は再び単独で富山に飛ぶ。
本多はなぜ再び爆破事件に手を染めたのか?
いよいよ国の中枢まで登り詰めた雛子との関係は!?
杉下右京、片山雛子、本多篤人。
それぞれの信念を懸けた戦いが、ついに最終章を迎える!
<これまで登場した人物のおさらい>
本多篤人(古谷一行)
極左グループ「赤いカナリア」元幹部。革命戦士として活動後、長い間、国外に逃亡していたが、娘の茉莉をめぐる事件で帰国。その後、逮捕され死刑が確定するが、超法規的措置で別人の戸籍が与えられ、国内で静かに暮らしていた。
本多茉莉(内山理名)
本多篤人の娘。父親が「赤いカナリア」の元幹部だったことで、幼いころから辛い境遇を経験してきた。そのため、父親に対して複雑な感情を抱いていたが、親子の情は強く、篤人が超法規的措置で釈放されてからは生活を共にしていた。
片山雛子(木村佳乃)
国会議員。官房副長官。右京が「周囲で不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手に取り、すべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」と評するしたたかな政治家。女性初の総理大臣候補と噂され、権力の階段を上り続けている。
三浦信輔(大谷亮介)
伊丹と芹沢と組みいつも3人で行動していた元捜査一課の刑事。2年前、犯人を取り押さえようとしたところ、ナイフで大腿部を刺され大けがを負う。足に後遺症が残り、自ら警視庁を退職。生真面目な性格で右京の信頼も厚い。
ゲスト:古谷一行 内山理名 武田梨奈 橋本さとし 郭智博 西村和彦 木村佳乃
脚本:真野勝成
監督:橋本一
山の中、燃え盛る山荘(小屋?)をバックに、大黒天の掛け軸に血を垂らして、何かを誓い合う少年2人
このふたりが誰で、何を誓い合ったのか?
これが今回の事件の根底にある遺恨で、単なる案内役と思われた役場の職員・明梨が、冒頭のシーンの一人で、最後にターゲットの命を奪うというサプライズが、今回のスペシャルのミソであったと思われる。
しかし、フェイクとして音越の秘書がいたとはいえ、本田親子の家に右京を案内する際、毒蛇の解毒剤を所持していることを、さり気なく?明かしたことで、後に活躍?する予感がし、願い石の願掛けをしていること、さらに、右京との絡みが多いことで、疑惑が強まってしまった。
それにしても、あの秘書が何のためにわざわざ山中の焼け跡まで足を運んだのだろうか?フェイクとしての演出だとしたら、インチキに近い。
今回の脚本家は真野勝成氏。このseason14では第4話「ファンタスマゴリ」を担当している。この「ファンタスマゴリ」はここ数年の低調さの中では、なんとか及第点の出来だったが、岩松了氏の味のある演技に助けられたという気もする。(納得のいかない点も多かった)
昨年の元日SP「ストレイシープ」も不満が多い出来であった。(その他の作については、この記事をご参照ください)
1.行動の定まらない本田親子
真野氏への不安に加えて、「(テロを)やるやる詐欺」の本多篤人(古谷一行)の再登場が、その不安を増加させていた。
とにかく、篤人と娘・茉莉(内山理名)のふたりは、行動が定まらない。
別人となって、親子で静かに暮らすんじゃあなかったのか?
ほとんど縁がない元少年2人の復讐に手を貸す。名を馳せたテロリストが私怨に手を貸すものだろうか?標的の音越の「合法的な故郷の破壊」を阻止するという名目はあったが、その音越の悪行について描写不足だったし(これについては後述)、本田が動く理由としては薄い。
また、テロリストとその娘という立場であったが、「その親子の情は深い」という設定(サイトのストーリー紹介)であったが、親子の今生の別れよりも元少年たちへの手助けを優先するものだろうか?
ドラマでは、「優しい父親」よりも「ヒーロー(英雄)」であって欲しかったようだが、一般人の私には理解できない感情であった。
2.復讐心に囚われてしまった少年ふたり
悲惨な少年時代を過ごした少年たち。彼らにとって、代議士・大黒の山小屋は憩いの場であった。
しかし、その大黒が音越によって自殺に追いやられたとはいえ、人生を支配するほど大きな復讐心を持つものだろうか?恩人の焼身自殺は、幼き二人にとってはショッキングな出来事であったと想像されるが、政敵に追い落とされたなどの事情を理解するには幼すぎる。
特に、天涯孤独であったと思われる柄谷時生は別にして、明梨は養子先で育てられ、役場に勤めるまでの普通の生活をしていたので、復讐心は薄められるのではないだろうか?養父母に対する恩義や情はないのだろうか?
右京たちに対し、音越の命を奪った(石への願いがかなった)ことを勝ち誇った明梨に、「あなたのしたことはただの破壊だ」と言い放ち、本田親子の願いは「時生と明梨を救うこと」だったと告げる右京。
病室から右京と冠城が去ったあと、嗚咽、泣き叫ぶ明梨の心情は、空しさと後悔だったのだろうか。(演技が大仰過ぎて、よく分からなかった)
3.ふたりの少年にとって代議士・大黒は英雄であったと言うが……
少年たちを可愛がっていた大黒。
しかし、その少年たちの目の前で焼身自殺をし、復讐を託すというのは、罪が深すぎる。
4.相変わらず傲慢で腹黒く狡猾な雛子(←非難しているわけではない)
むかつくほどの憎たらしさであるが、これはこれで良い。(ただ、いつの日か、右京と真正面から対立する立場になって、潰されて欲しい)
※時限爆弾が解除された際の対応が、彼女の真骨頂であった
そのことを音越にしか知らせなかった理由
①爆弾解除の情報の有無で、本田・鞘師コンビより優位に立ち、音越自身がテロを鎮圧すれば、世論の大きな支持を得ることができる
②無血制圧よりも強行制圧することで、邪魔な存在の本田篤人を始末したかった
③強行制圧が成功するのも良し、失敗して音越が深手を負うも良し。(雛子は音越を目障りだと思っていたのかもしれない)
5.突っ込みが足りない右京
①ドラマの最後の方で、雛子との電話の会話
雛子「あなたが関わると、いつも人が死にますね」
右京「それは僕が言う台詞ですよ」
雛子「冠城君をよろしく」
右京が、上記の件での雛子の真意を追求しなかったのは、スッキリしない。
②大黒議員が子供たちに悪戯した噂の追究
噂は音越議員の仕業だと思われるが、その真偽を明らかにしなかった。
かなり過去のことなので、検証するのは困難ではあるが、明梨らの復讐をテーマとするなら、「自分の理想とする社会を創るには、合法なら自然を破壊してもかまわない」という正義感の音越議員の行為の歪みを指摘すべきであろう。
今回の右京は、音越の心情や行為に異を唱えるどころか、音越を擁護することさえあった。
本田篤人の「合法であれば、何でも正しいことになるのか?独裁国家では、合法的に虐殺が行われている」という指摘に対して、「飛躍し過ぎですよ。日本は法治国家ですよ」と右京は答えていた。
確かに、心情的なことより合法かどうかを重要視する右京らしい言葉だが、今回は説得力に乏しかった。
この他、音越との会話で「あなたは何も悪くない」という台詞さえ口にした。
6.大黒天の解釈
大黒天をシヴァ信仰と絡めて、“財福の神”であるとともに“破壊神”と解釈していた。
ドラマの最後で明梨を諭す際、「大黒天は、破壊の後に土地に豊饒をもたらす」と説いたが、音越議員の破壊は、ただの破壊だったのだろうか?
今回、「英雄」や「大黒天(シヴァ神)」をキーワードにしていたが、視聴者の興味を煽る材料に過ぎなかったように思う。
【その他、ケチをつけたくなった事】
7.不必要な船室での右京の格闘
スペシャルということで華を添えたかったのかもしれないが、これからテロ(復讐)が始まろうかという直前に、右京が自室で休むのも不自然。
こんな見せ場はいらないので、上記のモヤモヤする点を改善してほしかった。
9.蛇の毒は飲んでも大丈夫だったような気がするが
音越議院の傷に摺りこんだ毒を明梨が飲み込み、音越はほぼ即死、明梨が所持していた毒蛇の解毒剤を飲んだ明梨は助かった。
ということは、使用された毒は蛇の毒。
しかし、確か、蛇の毒は口の中に傷がなければ、飲んでも大丈夫だったはず。私の誤認識?
9.右京と冠城が過去にニアミスって…
過去の本田篤人の事件で、冠城も処理に当たっていたということだが、この時、単なる警視庁の捜査員ならともかく、右京は主要な活動をしていたはず(大活躍)。
右京が冠城に気づかないのは納得するとして、冠城が出向して特命係と係わるまで右京を知らないというのはおかしい。
もしかしたら、冠城は右京を知っていて特命係に近づいた?
10.三浦さん、久々に登場したが…
自由人、昔風に言うのなら“風来坊”……三浦さんには似合わないなあ。三浦さん、家族いなかったっけ?
右京にねたを持ってきただけで、あとは出番なし。
不満の多い、残念な元日スペシャルだった。
【ストーリー】番組サイトより
新政権発足間近に国家を揺るがす爆破事件が発生!
稀代の革命戦士・本多篤人が復活!?
人質は東京都民1300万人!
豪華客船を舞台に信念を懸けた最後の戦いが始まる!
官房長官・音越栄徳(西村和彦)と官房副長官になった片山雛子(木村佳乃)による新会派結成と総裁選出馬宣言の記者会見場で、爆破事件が発生。そんな、国を揺るがす緊急事態でも、特命係は蚊帳の外で、右京(水谷豊)は休暇を取っていた。しかし、訪ねてきた元捜査一課の三浦(大谷亮介)から、極左グループ「赤いカナリア」の元幹部・本多(古谷一行)に関する気になる情報を聞く。元死刑確定囚だった本多は、超法規的措置で別人の戸籍を与えられ、娘の茉莉(内山理名)と共に余生をおくっていたが、最近になって消息が分からなくなったという。引っ掛かるものを感じた右京は、2人が暮らしていたという富山へと向かう。
一方、亘(反町隆史)は、雛子と警察幹部が顔を揃えた会議に招集される。雛子が主導権を握るその会議では、爆破事件に使われた爆弾の性能から、本多の関与を有力視。亘や警視庁公安3課を含むチームで、事態の収拾に動き出す。
同じ頃、富山に到着した右京は、本多親子が住んでいた村が音越官房長官の選挙区であることを知る。また、役場の植村明梨(武田梨奈)の案内で本多親子の住まいを訪ねた右京は、誰もいない部屋から紐が通された青い石を発見する。明梨によれば、それは村で言い伝えられている“願い石”と呼ばれる願掛けのアイテム。一つの石を二つに割り、同じ願いを持つ者で分け持つと成就するのだという。そう説明する明梨の首にも、赤い願い石がかけられていた。
本多親子の住まいを捜索し終えた右京が外に出ると、そこには公安3課の刑事たちがいた。半ば強制的に東京に連れ戻された右京は、これまで数々の因縁がある雛子と再び顔を合わせる。「邪魔をするな」という雛子に対して、右京は「本多が爆破事件を起こしたとは思えない」と反論。右京と雛子は、またしても対峙することになる。
その一方、右京は本多親子の住まいから持ち帰った青い石の鑑定を米沢(六角精児)に依頼。ついでに、新たに願い石を作り、事件解決を願って亘と分け持つことにする。ただし、今回の事件に関しては、雛子が集めた捜査チームの一員である亘と、右京には立場の違いがあって別行動。亘が警視庁に残る中、右京は再び単独で富山に飛ぶ。
本多はなぜ再び爆破事件に手を染めたのか?
いよいよ国の中枢まで登り詰めた雛子との関係は!?
杉下右京、片山雛子、本多篤人。
それぞれの信念を懸けた戦いが、ついに最終章を迎える!
<これまで登場した人物のおさらい>
本多篤人(古谷一行)
極左グループ「赤いカナリア」元幹部。革命戦士として活動後、長い間、国外に逃亡していたが、娘の茉莉をめぐる事件で帰国。その後、逮捕され死刑が確定するが、超法規的措置で別人の戸籍が与えられ、国内で静かに暮らしていた。
本多茉莉(内山理名)
本多篤人の娘。父親が「赤いカナリア」の元幹部だったことで、幼いころから辛い境遇を経験してきた。そのため、父親に対して複雑な感情を抱いていたが、親子の情は強く、篤人が超法規的措置で釈放されてからは生活を共にしていた。
片山雛子(木村佳乃)
国会議員。官房副長官。右京が「周囲で不祥事や事件が起きるたびに、それを逆手に取り、すべてを自分の糧に変え、大きくなっていく」と評するしたたかな政治家。女性初の総理大臣候補と噂され、権力の階段を上り続けている。
三浦信輔(大谷亮介)
伊丹と芹沢と組みいつも3人で行動していた元捜査一課の刑事。2年前、犯人を取り押さえようとしたところ、ナイフで大腿部を刺され大けがを負う。足に後遺症が残り、自ら警視庁を退職。生真面目な性格で右京の信頼も厚い。
ゲスト:古谷一行 内山理名 武田梨奈 橋本さとし 郭智博 西村和彦 木村佳乃
脚本:真野勝成
監督:橋本一
新年スペシャルが満足のいくものだったと言うのは、なかなか難しいような気がします。
私も毎年、文句が多くて・・・(笑)
今回も雛子と大黒にはちょっとです^^
でもこれが、再放送とかで昼間見ると意外と面白く感じるものがあるので不思議です。
やっぱり期待が大きいのでしょうか。
そんなこんなの私ですが、今年もよろしくお願いいたします。
>新年スペシャルが満足のいくものだったと言うのは、なかなか難しいような気がします。
>私も毎年、文句が多くて・・・(笑)
ええ、もともと『相棒』に対しては目が厳しくなるのですが、元日SPとなると、もう一段階ハードルが高くなるのかもしれません。
正直に言わせてもらうと(本文で言い切ってしまっていますが)、残念な出来でした。
好みもあると思いますが、元日SPでは『ピエロ』が一押しです。
雛子の議員辞職の真意はつかみかねています。
こちらこそ、よろしくお願いします。
年賀状は年末に出したのですそろそろ届くとおもいます。
賀状にあった詰将棋は五手詰め(金捨て、馬捨て、飛車打ち)で簡単すぎました。
来年はもう少し難しいのをお願いします。
OB会は楽しかったです。
賀状の詰将棋、簡単すぎましたか。
まあ、新年から難しいのは、味が悪いかなと。
来年は難しいのを出します。
でも、“先輩にとって難しい”というのは難しいかも。
それに、私、難しいのは苦手です。
真野はもうちょっと勉強してから脚本書いてほしいですね。
・・・・・・と言ってほしいんですよね?他のブログでも質問してましたよね。
ブログ主の見解まで否定して浅ましいですね。真野のやり口が嫌いなら嫌いとはっきり書けばいいのに。
本来、「Unknown」さんには、レスをするつもりはないのですが。
名乗らないということは、自分の言葉に責任を持っていないということ。それに他の「Unknown」さんが書き込んできた場合、区別がつかないという面もあります。実際、すぐ上の「Unknown」さんとあなたとの区別がつきません。
反論させていただくと、
>のブログでも質問してましたよね。
ブログ主の見解まで否定して浅ましいですね。真野のやり口が嫌いなら嫌いとはっきり書けばいいのに。
私は、あちらのブログ主さんの「英雄」の脚本に対する見解について、深読みしすぎなのではと述べているだけです。それに、そこで、真野氏に対する批判も述べています。
また、このブログでも、再三、真野氏の脚本についての見解は述べています。
毒については、私の疑問を解消したかっただけです。まあ、このブログでの反応がなくて、寂しかったという気持ちはあります。
>蛇の毒は口に含まなくても皮膚に触れるだけで死をもたらす毒もありますよ。
蛇の毒は血液(血管)に入ると大変なのですが、触れるだけでも死をもたらす毒があるのですか?
それはともかく、この記事の主旨は、「蛇の独を飲んで死亡したように見えるが、蛇の独は飲んでも大丈夫なのでは?」というものです。
で、もしかしたら、毒が口内に入った際、口内に傷があり、そこから毒が侵入したと解釈できるかも?と考えたわけです。