英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

ラケットを叩き折る人なので、会見拒否ぐらい屁とも思わないのだろう

2021-05-31 09:55:23 | スポーツ
ラケットを叩き折る人なので、会見拒否ぐらい屁とも思わないのだろう

 コート後のインタビューに答えているうえ、会見場で同じような質問や意地の悪い質問に答えるのは苦痛というのは分かるし、敗戦後はさっさと帰りたいのに会見場で応対するのは耐えられないという心情も理解できるが……

 会見拒否の罰金は約160万円。私なら、どんなに悔しくても屈辱でも、160万円支払わなければならないのなら、拒否は選択肢外だ。
 
 それより、私が問題視するのは、プレーに苛立ちコートにラケットを叩きつける行為だ。
 自分の腕とも言える大切なラケットに八つ当たり……恥ずべき行為だ(コートも傷つけるかもしれない)

 ましてや、トッププロなのだから。


 罰金1000万円でも軽いくらいだ。
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2021王位戦 挑戦者決定戦 羽生九段ー豊島竜王 その2

2021-05-26 14:28:20 | 将棋
「その1」の続き)


 図の▲2四歩は新手。このタイミングだと銀で取れない(△2四同銀だと☗6四角☖同歩☗7一角☖7二飛に☗4四角成で馬を作ることができる)。△2四同歩と取らせることで、▲2五歩の継ぎ歩が生じている……しかし、現状は先手に持ち歩がない。先手はうまく歩を入手したいが、その道筋は見えない。ちなみに、AI評価値は、ほぼ互角。

 互いに自陣の整備を進め、第2図。

 後手の豊島竜王は、先の▲2四歩を時期尚早、それを咎めるべく上部を厚くしている。2三の金と3二の銀は逆形で3一には守備駒の利きはなく横からの攻めには弱いが、縦(上部)からの攻めにはめっぽう強そう。また、先手の主張の一つである1筋の突き越しも、2三の金で弱点をカバーできている。ちなみに、評価値はほぼ互角。後手は先手からの攻めの糸口をつかまさずに、歩得をキープしているので後手の方が良さそうだが、金銀逆形の評価が低いのかもしれない。
 ただし、先手陣はほぼ飽和点。後手は穴熊に組み替える余地があるし、後手なので動く必要はない。先手は銀を8六に上がっているので、穴熊に組み替えにくい。
 なので、仕掛けるなら今。と言っても、通常の▲4五歩△同歩▲同桂の仕掛けは、▲4五歩の時に△3七角成と桂を取られてしまう。よって、工夫が必要。羽生九段は▲5五歩△同歩と角道を止めて▲4五歩と突く。△4五同歩に更に▲3五歩と突く。3筋の突き捨ては角や銀の進出路を作った手だが、2三の金の意義を高めてしまったマイナスもある。
 豊島竜王は途中△8五歩▲9七銀を利かせたが、素直に3歩の突き捨てを△同歩と応じた(第3図)。


 3筋を突き捨てたことで、先手の攻撃のバリエーションは増えたが、3図から感じる後手からの圧力が半端ない。3筋は突き捨てずに▲4五同桂の方がよかった。
 5段目に3枚並ぶ歩に加え、1間の間があるが3枚の金銀の強い後ろ盾。先手の攻めが成功する気がしない。△5六歩と突かれる手も気になる。

 私が思うに、第2図では▲6五歩と突くべきだったのでは?
 角が引いてくれるなら、▲4五歩が突ける。気になるのは△6五同桂で、突いたからには▲6六金と繰り出すことになるが、桂をみすみす取られては形勢を損じてしまうので、後手が激しく反発してくるのは必至。先手の金銀はバラバラ状態なので、攻め込まれてしまう可能性も低くはない。
 それでも、そう指すべきだった。後手の逆形を咎めるには2~4筋の金銀の厚みを避け、横からの攻めを目指すべきだった。また、攻められることで駒が手に入るので、どこかで▲2五歩と突く手が有効になる可能性もある。

 第3図以下、▲4五桂△3四銀▲4六銀△4四歩▲3三歩(第4図)。

 《攻めてはいるものの……全然効いていない》……そんな感じだ。
 以下、△3三同桂▲同桂成△同金右▲2六桂と攻めるが、後手の防御力が強くて攻撃が届く気がしない。▲2六桂に△2五銀▲1四歩と歩の入手を計りながら端にも味をつけ、△1四同歩▲同香(第5図)と何とか攻めを繋げようとするが……

 △2六銀がほぼ決め手。
 △2六銀には▲1一香成とできないとおかしいのだが、△1一同飛と眠っていた飛車に大転回されることになり、何をしているのか分からなくなる。となると、△2六銀に▲同飛と取るしかない。銀を取れば、悪いながらも勝負できそうだが、△3四桂の飛銀両取りが待っている。しかたなく、なけなしの歩を3四に打ち捨てて▲2六飛と銀を取るが、3四に金を呼び込むことになり、△2三桂(第6図)と3五を補強されて、後手陣は盤石となった。
 戻って、△2五銀に対しては、▲3五銀△3四歩▲同桂△同銀▲同銀と突撃し、△3四同金直に▲3五歩から3四銀に絡みつく方がましだった気がするが、気のせいかもしれない。


 図の△2三桂は森内九段が好きそうな厚い手で、羽生九段の攻めは完全に頓挫してしまった。
 羽生九段は▲6五歩△同桂▲5四銀と何とかアヤを求めようとするが、

 豊島竜王は悠々△1四香(次に△2五香で飛車を捕獲できる)。
 以下、▲6五銀△8二角(第8図)に

 ▲5七銀と6六へ飛車の転回を計り、活路を求めたが、以下△1一飛▲7四銀△1八香成▲6六飛に△6四香▲6五歩△5四桂がぴったりで、飛車が捕獲されては大勢が決した(飛車が捕獲されなくても、駄目かも)。


 以下は形作り。



 歩で取るしかないタイミングの第1図の▲2四歩の突き捨ての新工夫だったが、豊島竜王に的確に対応され実らなかった。
 その後、3歩突き捨ても動き過ぎで、何とか繋げようとした攻めも受け止められ、完敗。
 森内九段に連敗したのもそんな流れだったし、竜王戦4位決定戦の対木村九段戦も、動き過ぎで厳しい反撃にあった。踏みとどまって形勢不明→その後、△6六歩を許し(一旦、▲6五歩と後手飛車を押さえるべき)苦戦に。しかし、最後は時間に追われた木村九段が誤り、逆転勝ち。

 もう少し、悠然と構えた方がいいように思う。まだまだ強いのだから。
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2021王位戦 挑戦者決定戦 羽生九段ー豊島竜王 その1

2021-05-25 17:32:40 | 将棋
ああ、だめだったなぁ……
 果敢に(無理気味に)動いたのを、的確に対応され、徐々に苦しくなって、そのまま敗れる……最近、こういう負けパターンが多い。
 「積極的」とも言えるが、もっと泰然としていた方が良いように思う。こういう(負け)パターンが増えたのは、いつの頃からだろうか?いや、以前も動いて苦しくなったが、逆転して勝っていたので、目立たなかったのかもしれない。

 そのパターン云々はさておき、《相手の研究に乗ってしまい、主導権を握られ劣勢で終盤まで持っていかれてしまう将棋が多くなったため、積極的に動くようになった》と私は勝手に想像している。
 どういうことなのかと言うと……
…………例えば、「2019王位戦挑戦者決定戦 羽生九段ー木村九段 その1」という記事に於いて
「《形勢はともかく、いつも中盤では羽生九段が勝つのが大変な将棋に誘導されている》というイメージがある。羽生九段が軽視していた仕掛けを踏み込まれ、主導権を握られてしまうのである」と記している。
(この将棋については「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」で語っていますが、完結していないような……)
 そんな感触を持った将棋というのはそれ以前にもあり、一番印象に残っているのが、2017年の王座戦第4局。中村太地六段(当時)が勝利し、3勝1敗で王座を奪取した一局だ。
 この将棋の詳細は「羽生王座失冠に思う」で。「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」
 この将棋は、角換わり将棋で、後手の中村六段が先攻し、羽生王座も受けずに反撃。しかし、一旦、羽生王座の攻撃の一角の3七の桂の桂頭を攻める△3五歩が中村六段の用意した一手で、羽生王座が防戦に追われる将棋となった。
 59手の時点で消費時間は、羽生王座が3時間21分、中村六段は1時間04分(持ち時間は5時間)で、時間の消費からも中村六段の研究範囲であったと想像する。

 図は、▲3四桂の王手に△5一玉と躱したところ。中村玉は急に寄せられることはないのに対し、羽生玉は裸玉で絶体絶命状態。詰めろを防ぐことはできるが、3七、4七、5七に駒を打たれる場所があり、先手は一手でそのすべてを防ぐことはできない、更に3六まで駒を打たれる個所があり、後手の持ち駒も豊富だ。
 ここで羽生王座は▲6八金と7八の金を玉側に寄せたが、それでも玉とは1間離れており、完全な受けとはなっていない。
 では、先手の敗勢なのかと言うとそうではなく、▲6八金では▲8四角と打って合駒を打診しておけば、互角だったらしい。7三に金や銀を打てば更に▲7一飛と王手して後手の持ち駒を削る。また、7三に歩合いなら角取りではないので、受けに回ることができ▲8四角で手順に5七の地点をカバーできたのが大きい。相当難易度の高い指し手ではあるが…

 ………つい当時の将棋にのめり込んでしまったが、こういう相手の研究範囲内で守勢に回らされるパターンが多くなり、それを意識しての積極さだと想像している。
 その積極さが平常のものならよいが、どこか余裕のない積極さで、前のめりになり平衡感覚や方向感覚に狂いが生じてしまうことが多くなっているように思えて仕方がない。


 対豊島戦(挑戦者決定戦)の将棋の内容については「その2」で。
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『今ここにある危機とぼくの好感度について』 第4話

2021-05-23 16:00:30 | ドラマ・映画
それにしても、理事会がここまで利己主義だとは思わなかったなぁ

それはともかく、今回の騒動について
 チカイエカ(蚊)と外来種の交雑種の蚊が発生。堀田教授(奥田洋平)がワクチン蚊の研究をしていたが、大学が研究棟の修理費をケチったため、水道の破損部分から、サハライエカのボウフラを数十匹流出させたらしい。(第二次調査報告で判明)
 「その蚊に刺されると、(免疫などの)体質によって、重度のアレルギー反応を起こし、最悪の場合、リンパ腫癌になり死ぬこともありえる」と足立准教授(嶋田久作)と澤田教授(池田成志)の弁。実際に、刺された箇所が大きくはれ上がり高熱を出す人が頻出。神崎(松坂桃李)も鬼頭理事(岩松了)もその症状が。

 今回のストーリーは、東京五輪の現状を連想してしまうが、まず、その症状の描き方に疑問を感じた(まあ、ストーリーの根幹ではなく、枝葉の部分なので、無視してもいい気がするが、一応)。
 蚊が媒介になる感染症と言えば日本脳炎だが、恐ろしい病気というイメージはあるが(致死率は30%程度)、予防接種により発生はほとんどないらしい。

 で、今回のアレルギー症状は、刺された箇所が晴れ上がり、高熱を発するというものだが、多数発症しているらしい。その発症者についての追跡調査はないので(するべきだろう)、神崎の症状からしか分かり得ない。その神崎も、徐々に症状が悪化していたようだが、時々、小康状態のような時期もあり(解熱剤の効果?)、さらに、第4話終盤では腫れなくなり熱も下がってしまった。
 しかし、帝都大学系列以外の病院での検査では、「蚊のアレルギー症状…あり」との診断。

 未知の蚊なので、どのくらい重症化するのかは分からないのは仕方がないのだが、診断を下した医師も重視していないし、神崎も「蚊によるアレルギー」という事項にショックを受けるだけで、今後の重症化について医師に尋ねようとはしなかった。
 このドラマが、現在の日本を反映させ皮肉るのが一つのテーマのように思えるのだが、あまりにこの蚊のアレルギーの危険性を高く表現するのは、さすがにまずいと判断したのかもしれない。それに、ドラマのテーマが、神崎の“事なかれ主義”(好感度重視主義)と大学理事会の隠ぺい体質で、そちらを重視したのだろう。

 それにしても、今話の理事会の利己主義は酷かった。
①たった3日間の聞き取り調査で、「大学研究室から問題の蚊が流出した事実はない」と言い切る布川理事(温水洋一)
 「調査をした」と「事例は確認できなかった」という事実が重要で、真相を究明し事態の解決を図るという意思は全くない。(「旅行が感染を拡大させたというエビデンスはない」という政府の態度とリンクしてしまう)
《堀田研究室が世界の各地から集めた蚊が流失して、今回の騒動を招いた》可能性の指摘に対して、「あってはならないことなので、有り得ない」(by 布川理事)
 出た!…「あってはならないことだ」という政府や企業要人がよく使う表現だと思っていたら、水田理事(古舘寛治)が「“あってはならない”のは願望であって、“有り得ない”の理由にはならへんでしょう」とナイスな突っ込み!
③神崎を診察する医師に、虚偽の診断を伝えるよう指示する斎藤理事(斉木しげる) 総長(松重豊)が神崎に受診を促すのを見た斉藤理事が、即座に病院に話を通しておくと言って手配していた。
 次世代博の開催を第一に考え、真相を究明して対処するという姿勢が全くない理事会。問題を放置して、更に重大な事態になった時のことなど考えないのだろう。いや、隠ぺいすれば何とかなると考えているのだろう。
 それに、何喰わない顔で虚偽診断の指示に従った医師も酷い!

神崎の身の回りでの出来事
・知事にも同様な症状が出ているという記事
・病院での待合室で、虫刺されで腕が腫れた少女を目撃
・面白半分に真相を究明しようと、立ち入り禁止区域で蚊に刺されようとした新聞部の女子学生が発症
・堀田教授の研究室の水道の破損部分から、サハライエカのボウフラを数十匹流出させたという報告があったことを、鬼頭理事から聞かされる

 総長との相談の中で、《未知の蚊に刺されてアレルギー反応が起きていたら、自分の身は、他の人の身体は……》《駆除が間に合わないくらい蚊の繁殖が進んでいたら…》《大学に原因があるとしたら、総長の責任は?》などと事の重大さに慄いていた神崎。
 新聞部部長に、事情を訊かれた神崎は、回答は待つよう逃げるように立ち去る。
 その後、再度の検査を受けることを決意。
 「確かめたいことがある」と新聞部部長に言ったのは、自身の症状が蚊アレルギーかどうかという確認なのか?
 もし、アレルギー反応が陰性だったら、知らぬふりで済まそうと考えたのだろうか?とにかく、血液検査のの結果を見てから考えようと思ったのか?



《もうたくさんだ。誰も自分に真実を語らないで欲しい》
《見て見ぬふりをしていたい。最後まで逃げ通せるなら、どんなにいいだろうか》

と、一杯一杯状態の神崎。
 腫れも引いて、熱も下がった神崎だったが、再度の検査は陽性……

【その他の感想】
・上記の神崎の心情は伊武雅刀のナレーションだが、神崎自身の独白で知りたいなあ
・彼女の涙ながらの訴えは…単なる愚痴だったが、このシーンを見た時、誰この女性?と思ってしまった
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新型コロナウイルス その100「一見、沖縄県の宣言要請(酒提供の自粛要請は見送り)は“虫がいい”ように思えるが」

2021-05-20 20:31:09 | 時事
【『沖縄 NEWS WEB』(NHK)より】
沖縄県は、大型連休が明けてから新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないため、政府に対して緊急事態宣言の対象地域に加えるよう要請した。
一方、「まん延防止等重点措置」の強化策として検討していた、酒類の提供の自粛要請は、経済団体の理解が得られないとして見送った。
謝花副知事は、記者会見で「経済団体から酒類の提供自粛よりも、休業要請が可能な緊急事態宣言ですべて閉店する方が協力しやすいという意見をいただき、政府に対して緊急事態宣言に絞って求める決断に至った」と述べた。


《政府にお墨付き(感染予防の権限の強化と予算)を要求するが、酒類の提供の自粛要請はしない》
 “虫のいい話”だと思ったが、沖縄県の現在の感染拡大は、大型連休中の観光客の増加が大きな要因であると考えられる。
 参考までに、次の記事を挙げさせていただく。
「連休初日 東京都から出た人は去年比4割余増 沖縄へは2倍以上に」『NEWS WEB』(NHK)
「県をまたぐ移動の自粛が呼びかけられている中、大型連休初日の4月29日にどれだけの人がこうした移動をしたのか、ビッグデータで分析した結果、東京から出た人は去年より4割余り増え、特に、沖縄に向かった人が2倍以上になっていたことがわかりました」

 記事は連休初日のみについての言及であるが、連休を通しても、ほぼ同様な傾向と考えてよいだろう。

 今回の沖縄県の宣言要請は、こういった背景が関与しているのかもしれない。
 でも、「感染拡大で大変なので、緊急事態宣言を発出して感染予防を強化しよう。でも、酒類は提供しても良いよ」では、おかしいだろう。
 政府が沖縄県の言い分を認めると、他地域へ示しがつかないのではないだろうか。
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新型コロナウイルス その99「相変わらずの三浦瑠麗氏」

2021-05-18 11:55:02 | 時事
相変わらずの三浦瑠麗氏である。
氏については、これまで何度も批判しているので、自分でもしつこいと思っています(その95その90その86その84その81その69その63その56その50その49その39その35その33その292020年3月26日記事

 と、ここで、私は大きな過ちを犯していたことを悟りました。
 上記のリンクを張るに当たり、過去記事を辿ったのですが…………
………「三浦瑠麗氏」を「三浦瑠璃氏」と表記していました。最初の頃は正しく書いていたのですが、記事の4記事目辺りから、「三浦瑠璃氏」という表記が出始め、6記事目以降は誤って表記していました。三浦氏を批判していたというのに、なんという失策。非常な非礼を働いておりました。
 大変、申し訳ありませんでした。




 さて、本日(5月18日)の『めざまし8』に出演していた三浦瑠麗氏、緊急事態宣言を終了するか否か、また、いつ終了するべきかの議論で、
「そもそも、東京は医療がひっ迫しておらず、緊急事態宣言を出すまでの状況ではなかった。緊急事態宣言は解除すべきである」という主旨の意見を述べていた。

 えっ!という驚きと怒りに近い感情が沸いた。
 東京都の新規感染者の推移だが、2度目の宣言が解除された3月下旬は1日300人前後だったのが、じわじわ増加し4月上旬には500人を超え、4月下旬には800人を超えるようになった。
 今回の緊急事態宣言を発出したのが4月25日であるが、大型連休以降は1000人を超える日も5度あった。ようやく、宣言の効果が出始めたのか、ここ数日は減少傾向を示している。

 今回の宣言発出は、大阪、兵庫の感染拡大状況、変異種の増大とその感染力や重症化率を考えると、都の宣言発出は当然の判断である。
 都の新規感染者数は大型連休前に確実に増加しており、感染が拡大状況なのは明らか。この状態で宣言を出さなかったら、さらに感染が拡大して、医療のひっ迫してしまうだろう(今回は重症化率が高いので、医療崩壊の危機も)。
 さらに、全国的にも4月下旬には感染拡大が顕著になっていた。この状況で宣言を出さなかったら、大型連休に於ける旅行をある程度自粛する人はいるにしても、相当大量の人が全国に拡散することになったであろう。それを思うと、私はぞっとするのだが、三浦氏は宣言を出さなかった場合の感染状況をシミュレートしないのだろうか?

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『今ここにある危機とぼくの好感度について』 第1話~第3話

2021-05-17 14:31:15 | ドラマ・映画
スポーツ中継の録画を停止した時、その時放送していたのがこのドラマ。第1話が10分ほど進んだあたりだっただろうか……
………主演の松坂桃李(役名・神崎真)が、松重豊に何やら頼まれていたり、渡辺いっけい(役名・石田課長)がおなじみの事なかれ主義の役どころだったり……くせのある大学理事の國村隼、岩松了、温水洋一、斉木しげるたちの掴みどころのない会議………高橋和也(役名・室田教授)が正論を吐くが誰も同調せず吐くだけ吐かせて終了する教授会。。。

 で、主人公:神崎真(松坂桃李)が、いろいろ勃発する諸問題に翻弄されていくというようなドラマらしいぞ。
 その神崎であるが、どうやら元アナウンサーで学生時代の恩師である総長・三芳修(松重豊)に頼まれて、大学の広報課の職員となったようだ。
 しかし、この松崎、《自分の意見を言わず、周りの意見に合わせて、とにかく、反感を買わずにその場をやり過ごせばいい》という主義。《好感度最重要主義》と言ったところか……


 詳しいストーリーは述べませんが、簡単感想を。(「まだ間にあう!第1〜3回ダイジェスト」が5月19日(水)午後11:40にあるそうです)

 第1話、第2話は、ノーベル賞候補とも噂される生命科学のスター教授の岸谷教授(辰巳琢郎)が論文不正で告発される。
 告発したのは、非正規の若手研究者の木嶋みのり(鈴木杏)で、ウイキペディアでは「大学時代の神崎と一時期交際していた」とあるが、彼女に関する神崎の記憶はあやふや。
 みのりを懐柔する使命を受けた神崎だったが、例によって波風立てずに自分は嫌われないように立ち回ろうとする。そんな神崎に、研究者生命を捨ててまでの覚悟を持って告発したみのりは腹が立ち、辛らつな非難を神崎に浴びせる。

 大学の隠ぺい体質を問題視し騒ぎ立てる大学新聞部、問題を拗れさせ面白がるだけの変人・澤田教授(池田成志)、大学理事会、そして、みのりたちに揉みくちゃにされる神崎であったが、結局、うやむやにされ、みのりは研究仲間が呼んでくれた九州の会社の研究室に転職して退場。
 神崎は彼女の不退転の決意・行為に感化され、変わっていく……かも?

【面白かったが、不満・疑問点はある】
 不退転の決意で告発したみのり。自分は嫌われずにやり過ごせばよいという神崎を非難し、辛らつな言葉を浴びせたが、不正論文の岸谷教授や隠ぺい体質の理事会を糾弾せず、メディアや調査委員会にも詳細を語らなかった。
 そして、九州の研究室に転職して終了……

 神崎は彼女に何らかの感化はされたようだが、彼女の行為は神崎を振り回しただけ。神崎が自分を心配し、思わず動いてくれたことに感謝はしたが、懐柔しようとした神崎をあれだけ非難したのなら、徹底的に戦わないとおかしい。せめて、神崎に迷惑をかけることになったことに対する彼女の思い(謝罪など)は語ってほしかった(再登場があるのか?)
 神崎は、大学側の人間なので、この決着はよかったのかもしれないが、彼女の中途半端(のように思われる)な告発に振り回されたことに対する腹立ちは感じないのだろうか?好感度最重要主義の神崎には、そういう思考回路はないのかもしれない。



 第3話は帝都大百周年記念イベントで、最終日のゲストとして、ネットジャーナリスト・浜田剛志(岡部たかし)招いていた。ところが、偶然、氏のポスターの前で韓国人アイドルが侮辱するポーズで撮影し、その画像をSNSにアップ。
これが、「日本を公然とディスっている」と曲解されSNSで拡散されたことで炎上してしまった。大学のイベント中止を訴えるなどの苦情の電話が殺到し、理事会の意向でイベントが中止される。
 講演中止に浜田氏が激怒。神崎が女子学生に謝罪させて、直接の怒りは収まったが、外国特派員協会でイベントを中止した大学の三芳総長の説明会見を要求する。

 神崎の対策
・日本語で説明し、通訳をつける。そうすれば、中身は半分で済む
・質問に対して「学生の安全を最重要視した」という言葉のみを繰り返させる。会見の中身がなければ(考えを語らなければ)槍玉にあげられる材料もなく、やり過ごせる。総長の好感度も下がらない。

 総長の元教え子の質問(訴え)に、学者としての魂を思い出し、腹をくくり、講演を行うことを決意する。英語で信念を述べる総長は格好良かった。

【第1話、第2話より面白かったが、不満・疑問点はある】
 広報課主催の会見対策委員会で、石田課長や沢田教授が激論していたのを見て、自分の意見を主張する彼らに心底感心していた神崎が面白い。
 自分の言葉に中身のないことを自覚し、劣等感らしきものを抱いているようだが、今回は中身のないことに価値を見出し、活路を求めた。

 中身のない会見で致命傷は避けられても、それは相手にされないだけ。軽視されるだけ。
 神崎は、総長の好感度を守りたいというが、好感度以上に失うものが多いと思う


 神崎の改心(「改心」より、もっと適切な言葉はないのかな?)
「先生の言葉なら意味がある。だから、先生の言いたいことを言って欲しい」と会見直前に伝えた
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新型コロナウイルス その98「ワクチン接種の検証 ~発症だけでなく、感染も予防できるのか?~」

2021-05-16 12:05:59 | 時事
ワクチン接種が進んでいるイスラエルが、ワクチンパスポートの発行を導入するにあたり、詳細な検証を行った。
(イスラエルに関しては、ガザ地区の空爆などパレスチナとの衝突が早く治まって欲しい)

 ワクチンパスポートはワクチンを接種したことを証明するもので、移動(旅行)や活動の制限が緩和されるというもの。
 金銭や設備的な理由や健康上の理由で接種が受けられない人たちとの差別が起きる危険性もあり、導入に当たっては、慎重な検証(法整備や発生するであろう諸問題)がなされるべきである。

 イスラエル政府は導入に当たって、ワクチン接種の効果について国民120万人(60万人という説もある)について、詳細な検証を行い
①ワクチン接種者の94%が発症していない
②ワクチン接種者の92%が感染していない

というデータが出た。(ワクチンはファイザー社製らしい
 特に、②が重要。
 発症の予防はもちろん重要だが、感染を防げない場合、ワクチン接種者が《もう大丈夫だ》と思い警戒を緩め、感染を広げてしまうケースが多数発生しそうだ。

 日本政府も「ワクチン接種が感染予防の切り札」と謳うなら、「ワクチン接種で感染自体を防げる」かをきちんと検証すべき。その確証がないなら、「発症は防げるが、感染の危険性はあるので、感染予防は緩めないでください」と強くアナウンスしなければならないだろう。

 また、イスラエル政府は《抗体の持続力》も検証している。
 世界各国の研究論文を検証し、アメリカの「免疫の持続期間」に関する論文で《2度のワクチン接種によって増えた“ウイルスを無効化する抗体”は、半年後もあまり減らない》というデータを確認したという。


 いろいろ大変なニュースが多い中、ちょっとした朗報だ。
 ワクチンの効果について、詳細をお知りの方は教えていただけると嬉しいです。
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気象予報士の東京中心の天気の振り返り

2021-05-14 11:25:49 | 気象
 報道などが東京中心になるのは、仕方のないことだとは思っていますが、時折、気持ちに引っかかり、記事にしてしまっています(こことかここ
 昨日の場合、キャスター(アナウンサー)ではなく、気象予報士の解説だったので、余計、気になりました。(一応、NHKの「ご意見・問い合わせ」フォームで文句を送ったのですが、スルーされると思います→スルーされました)

 昨日(5月13日)の『ニュース7』の気象情報で、平野気象予報士が冒頭
「すっきりしない空模様になりました。今日は全国的に雲が広がり、東京では雨が降ったり止んだりの天気になりました」
(画面では、大阪、札幌、福岡、東京の曇り空の画像が並んでいた)


 で、実際の日照時間のデータは、札幌0.4h、青森8.1h、秋田13.1h、盛岡10.1h、仙台11.0h、山形8.9h、福島7.9h、水戸0h、宇都宮0h、前橋0h、さいたま0h、東京0h、八丈島0h、千葉0h、横浜0h、長野4.1h、甲府2.2h、静岡1.0h、名古屋2.8h、岐阜5.8h、津2.2h、新潟13.5h、富山6.5h、金沢4.5h、福井5.0h、大津1.4h、京都2.2h、大阪10.2h、神戸9.0h、奈良4.7h、和歌山5.4h、岡山1.3h、広島1.3h、鳥取3.2h、松江1.0h、高松2.7h、徳島2.5h、松山0.2h、高知0h、山口0.5h、福岡1.2h、大分1.4h、長崎0.5h、佐賀2.9h、熊本3.5h、宮崎0.1h、鹿児島0.3h、名瀬0h、那覇8.4h。
 確かに、北海道、関東、東海、中国、四国、九州は曇りがちの天気で、平野氏の言葉は間違いとは言い切れませんが、東北、北陸、近畿などは天気が良かったので、「今日は全国的に雲が広がり」という解説と合致していたとは言い難いです。

 平野気象予報士は好きなのですが、昨夜は残念な気持ちになりました。
 
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新型コロナウイルス その97「論理が破綻…道知事の“札幌限定で宣言を”の要請に対する官房長官の発言」

2021-05-13 21:18:49 | 時事
私事が忙しくて、記事が滞っていて(記事アップも“私事”なのですが)、こんな記事を書いている余裕はないのですが……(ちなみに“私事”は悪い事ではないです。良い事でもないですが)

 北海道、特に札幌市が感染拡大していて、今日の道の新規感染者数は712人と過去最多となった。
 今日の午後の段階では感染者数が確定していなかったが、道知事は「札幌市に限定して緊急事態宣言を出すよう国に求める」考えを示したが、加藤官房長官は
「緊急事態宣言は全国的かつ急速な蔓延の恐れがあるときに公示をするということになっている。
 それをさらに限定して実施するということはその趣旨から言って、合理的などうか?またそれが感染対策として必要十分なのか?
 こういった観点から慎重な検討が必要ではないか」


 一見、論理的だが、現在、緊急事態宣言を東京都、大阪府、兵庫県、京都府、愛知県、福岡県に限定して発出しているのは矛盾していないか?
 直近1週間の人口10万人あたりの感染者数は大阪府の69.68人を筆頭に長崎県の25.62人までの21都道府県がステージ4の25人を超えている。官房全国的な蔓延状態になっているのだ(“蔓延のおそれ”ではない)。
 上記の21都道府県以外の県も、感染者が増加している。
 さらに、入院できずに自宅待機の感染者が亡くなっているケースが多発している。

 そんなのんびりていていいのだろうか?
 札幌も大変なのだが、全国的な対策が必要なのではないだろうか?
コメント
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