キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

1991年の坂井泉水

2020年01月30日 | Weblog
坂井泉水が1991年にラジオに出演した時の音声を聴いた。
長く話したのを聴くことは珍しいが、多分人見知りのせいで話しにくいんだろうね、この時はデヴューした年の11月で、ラジオのパーソナリティが同じ事務所ビーイングのB'sのギタリスト松本孝弘だったのでぺらぺらと話せたのだろう。
恋愛の詩が多いけど、詩は実体験ですかと松本が訊いたら、半分くらいと答えていたから、純情路線でのスタートではなかったんだ。
去年ラグビーで俄ファンというのが一躍注目されたが、何がきっけかけか忘れたが、坂井泉水を聴きだしたのは1年半前のことで、実際に彼女が一番活躍していた90年代には意識して観たことも聴いたこともなく、流行っていたから町のどこかで聴いたことがある程度の事で、俄ファンそのもの、昔の映像や音源が当時を偲ぶ縁なのだ。
だから世間でどのように受け止められていたかを全然知らない。

短大二年の時から2年間湘南のアパートで同棲していたとの事だから、その恋はプラトニックなものではなく、その後のレースクイーンで披露したハイレグ姿やセミヌードの写真集の色っぽさが了解される。

恋愛の歌なんだけど不倫の詩が結構あるね? 
毎日ご飯でお味噌汁を食べてるのに、男の人は中華やフランス料理を食べたくなるでしょ、女は競馬馬だから前しか観ない。
中華料理食べたいと言われたら?
もう一品おかずを増やして、自分をブラッシュアップする。

デヴューした24歳にして男の本質をこれだけ理解していたんだなあ。
僕がほかの女を好きになったらどうすると聞いたら、なすすべがないから諦めるといったガールフレンドがいたが、もう一品おかずを作って駄目なら、自分を磨いて見返してやるって方向に行くしかないんだよなあ。
東映のカラオケクイーンや日清カップヌードルのレーシングチームのレースクイーンは本来やりたい仕事ではなく、歌手になりたいという強い希望を持っていた。
「踊るぽんぽこりん」で一躍スターになったBBクイーンのバックコーラスのオーディションに出て不採用になったが、歌が上手いので、ビーイングの社長長戸大幸がソロでデビューさせることにした。
楽曲は暗いブリティッシュロックで、そこに澄んだ声が乗った。
美人なので女性から反感をかわないように、美人に映っている写真は使わない、男っぽい地味な色の服を着る、化粧をしない、髪は洗いざらしなどと緻密な戦略を実行した。

恥ずかしがり屋で人見知りだから初めての人とはあまり話ができないが、気心の知れた人とは、あれだけの詩を書いたんだから言葉や表現に不自由はなく、かなりお喋りだったんじゃないかなと思っていたが、馴染みの松本孝弘との会話は滑らかで面白かった。

ひどく熱い一日になった。
昼に妻が買って来た東華軒の鯛めし弁当に、鮪の刺身とスナップエンドウを食べて、七沢の母のところへ行ったが、車の中が温室で暑くてたまらず窓を開けて走ったが、ほかの車も殆ど窓を開けていた。
エンジンも直ぐに温まり、燃費もℓ当たり30㎞近くまで直ぐになった。
母は一所懸命リハビリを行ったが、足の具合が思うようにならず、もう自力で移乗することはかなわず、家に帰れないことを悲観して死にたいと口走っていた。
もうずいぶん前から死にたいと言っているので驚かないが、今回はかなり真剣で、喉を詰まらせて窒息死を考えていると話していた。
膝から下の血管が一部消失して痺れと痛みが常にあるのが悩みの種であったが、麻痺が酷くなり安定して立つことができなくなったので車椅子から便器への移乗が難しくなった。
家にいるのが理想だが、24時間トイレの補助が必要になり、自宅介護ができない、今までは週2回デイサービスに行っていたが、施設にいて週1回昼に家に帰って来ることを愉しみにしてもらえないだろうか。

5時過ぎから栄螺の刺身、スナップエンドウ、金目煮つけ、チーズなどを肴に「菊正純米生酛辛口」をぬる燗にして妻を相手に呑んだ。
2合徳利で3,4本呑んで止めたが、ここの所飲み過ぎで母の部屋でうたた寝をした。
9時から鑑真の海南島から揚州までの旅を空から撮影して辿った番組があり面白く観た。
中国共産党が支配する今の支那はまったく酷いが、多くの部族がそれぞれの風土の中で伝統と文化を継承していた時代には魅力的なものが沢山あった。
漢民族の勢力が及ばない辺鄙な地域にそれが多くみられたと思うが、今はどうなんだろうなあ、辺鄙なところまで共産党員が配置され管理しているというから消え去ってしまったのだろうか。
でも、人間はしたたかだから、彼らから上手く隠れ、密かに村の伝統や慣習を維持して暮らしている人たちがいるのかもしれない。
空から眺めているとそういった空想が大きく広がる。

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