キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

カツ重と月餅

2020年01月07日 | Weblog
久し振りにJA湘南が開市したので勇んで出かけた。
農家のかたやレジのかたなどと新年の挨拶をし、お正月をいかに過ごしたかを話した。
皆さんご年配なので子供達や孫がやって来てゆっくりする間もなく帰っていたと話していたが、昔と違いそんなものなんだよね。
トランプ大統領が家族主義を高らかに謳っているが、元来それが強みだった日本の家族の紐帯は緩くなっている、社会が分断されたとよく言われるが、先ずは家族の分断を如何に繫ぎとめるかだなあ。
白菜の漬物が底をつき、新たに漬け込まなきゃと思っていたのに、小さな白菜が一つ出ているだけでちょっとがっかりした。
白菜、スティックブロッコリー、韮、九条葱、フリージアを買った。
ビックに行きポストカードケースを3個買った。

家に帰り葉書の整理をして、1961年から2020年までの葉書の整理が終了、気分がいいものである。
ぼんやりと過ごして来たので何時何があったかを正確に覚えていないが、整理した葉書のほとんどが年賀状であるにもかかわらず、忘れていた出来事やその年代が了解される。
じっくりと眺めれば人生終盤を迎え、ようやく過去の整理ができそうな気がする。

妻が買い物から帰ってきて、今日は伊佐木の凄いのがあったと三枚に卸したのと、今日入荷したと勧められた牡蛎を見せてくれた。
夜はカキフライを思う存分食べるという。
伊佐木は初夏が旬の魚だが、大型で脂がのっていて美味そうだった。

七沢へ行って昼飯を喰おうと妻を誘ったが嫌がっていたのに、マサで娘に会い、一緒に行きたいというものだから本人も行く気になって、そうと決まれば直ぐに出ようとせっつかされた。
人の奢りだと思って、休みで二階で寝ていた上の息子まで行くという。
4人で伊勢原の山間にある蕎麦屋に行ったら生憎の定休日で締まっていた。
寿司屋も月曜休みなので、七沢温泉郷の数件飲食店が集まっているところまで行き、何時も昼時に混んでいる店に入った。
店の前に猪鍋の幟があり山間の料理を喰わせるところだと思っていたが、娘がネットで調べた店の名物は鰻だった。
店内のポスターを見たら一色の鰻とあったので、元々鰻屋で土地柄の猪鍋もやっているらしい。
そこそこ入っていたお客が、皆さん鰻を喰っていたから鰻屋として通っているのだろう。
娘は甲州の地鶏と伊勢原の卵の親子丼、他の3人は群馬のもち豚と伊勢原の卵のカツ重を食べたが、息子は、鰻は我々のような貧乏人が喰えるもんじゃないと言いながら、カツ重に加えもり蕎麦を頼んでいたが、もう少し出せば鰻が喰えるのにねえ。
鰻は好みもあり喰ってみないと美味いのかどうか分からないが、猪鍋2,900円+税は酒を呑める態勢であれば喰ってみたかったな。
中学の頃、オヤジが家族を連れて車で良く出かけたが、相模湖の辺りで猪鍋を何度か食べた。
当時は酒を呑まなかったから、猪より牛肉のほうがいいのにと思ったが、今では野趣の点で猪がいいなあ。
カツ重は、黒豆、冷奴、味噌汁、漬物が付いていて、ちょっとからかったが中々美味かった。
昔、温泉客が大挙してやってきたころに飲食店街が出来たのだろうか、鰻、鮨、和食、イタリアン、和食、ラーメンと色とりどりの店が忽然と山間にある。

母はリハビリの最中で、秋田出身の新人の女の子の施療を受けていた。
曲がった足の指を延ばし、麻痺がある踵を丁寧にマッサージしていて上手そうだった。
母も気に入っているようで、今後母の担当になるとのこと。
ここは2月10日までなので、相談員のかたと面接をし、次の施設の検討をした。

帰りに妻と娘が「ワンピース」の最新刊を買いたいとのことで、大磯の文教堂が入ったCVSに寄り、レジ前の平台から月餅を取って妻のカゴに入れた。
子供達もそれぞれ好きなスナックや菓子を放り込んでいたが、妻はチョコレートを大量に買っていたうえに僕の月餅を観て、私もと言って買った。
家に帰りお茶を淹れ月餅をいただき、4時半を回っていたのですぐさま散歩に出た。
日が長くなったとはいえ5時には暗くなる、変電所隣の公園まで早歩きしストレッチをやって帰って来た。

風呂から出てくると妻が糯米に栗、ハム、叉焼などを入れた、要は粽の中身の飯を作っていた。
週に一度は喰わされるので飽きたと文句を言ったら、なら食べないでよと言われた。
ひじき煮、スティックブロッコリ―、牡蛎フライ、伊佐木の刺身があったから、「菊正純米辛口生」をぬる燗にして呑んだ。
妻はここ二日体調が悪く呑んでいない。
結婚をして33年、風邪で一日寝たのと腰痛で横になっていたのが数回あるだけで大病をしたことが無く、丈夫なやつだなあと思っていたが、ここ数年血圧が高くなり時々具合が悪くなるらしい。
煙草を止めず、肉や味の濃い油っぽいものが好きだから血圧が下がる可能性は薄いが、一病息災というから、あまりに頑健で突然コロッと死なれるよりはいいのかもしれない。

9時から「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」1976年を観た。
多分5回目だ、マドンナは太地喜和子、若いころはこの人の良さが全く理解できなかったが、年を取るといい女だなあと分かるようになった。
上野の飲み屋で画家の宇野重吉と知り合い、龍野で偶然再会し、宴会で芸者の太地と知り合う。
客にだまし取られた200万円を取り返しに太地が東京へやってくるが、相手はしたたかで取り込み詐欺の常習故にっちもさっちもいかない、寅はさくらに、明日警察がやって来ても寅とは縁を切ったと言ってくれと言い残し、相手と差し違える覚悟で出かけるが、行き先を知らない。
太地は寅の言葉を聞いて感動し寅に惚れちゃう、寅ってのは馬鹿だけれど西郷隆盛のような情の深いところがある、西郷は男に惚れられたが女にももてたろう。

妻が買ったチョコレートをかすめ、コニャックを飲みながら観た。

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