キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

日本を深く知る

2020年01月05日 | Weblog
今年もいつの間にか5日目となり、松の内とはいえサラリーマンは明日からの仕事がある訳で、また退屈な日常が始まると嫌な気分になっているのではないだろうか。
僕のようなご隠居さんは毎日が日曜日で気楽なもんだと思われがちだが、メリハリのない日常をいかに刺激的に過ごすかに腐心しなきゃあいけない訳で、とは言っても毎日2時間から5,6時間読書をしているので、本のヴァリエーションで結構気分が変わる。
最近は経済学と国際政治学の本を読む頻度が高くなっているので、自然科学や歴史などにも目を通さなきゃいけないが、その気になっているときにそのカテゴリーの本を読んで置かないと急に熱が冷めて中途半端に終わってしまうから、飽きるほど読んでから次に移るってことにしている。
数年前までは月に一度野毛のにぎわい座に通って落語を聴いていたが、去年は知人に誘われて都内の落語会に一度行ったきりだったような気がする。
それと職業柄グルメ本を必ず月に数冊は読んでいたが、仕事を離れたことと底が観えちゃったような気がして興味が失せた。
それでも色川武大とか吉田健一のものは文章の芸を鑑賞するような楽しみがあり、時々読みたいなあと思うが、求める本の在処が分らなくなっている。
読書のほかには散歩が2時間、映画(TV鑑賞だが)2時間、音楽を聴いているのが4,5時間、これは読書をしながらが多いから重複してるけどね、それ以外は飯を喰っているか酒を呑んでいるかで、ある意味単調な生活だ。
母が入院してからは見舞いに3時間取られているが、運転しているときには音楽を聴いているからトータルすると音楽を聴いている時間がかなり多いんだなあ、だが、気に入ると同じアルバムを何度も聴いているから音楽の嗜好はきわめて狭い。

大みそかに届いた「日本の誕生」をずっと読んでいるが、酒を呑んでいることが多かったのと、古事記や日本書紀の引用が多く、漢字の語源や意味を辞書を引きながら読んでいるので遅々として進まない、しかもこの当時の人の名前もじつに覚えにくく読むそばから忘れ難航している。
でも、邪馬台国がみやま市瀬高町女山に在ったこと、神武天皇の東征のルートを今までになくきちんと説明して、多分これが真実だろうと思われ、長年の疑問が氷解しスッキリした。
また、韓国南部は日本人の国であったことの経緯がはっきりしたし、それに関連してY染色体のハプログループのD1bが日本人に多く、これは韓国中国にはみられず、彼らとは人種的に異なることがはっきりした。ご存じのように女系天応に反対する理由は、このY染色体の遺伝が男系天応でないと継承できないからだ。
この著者長浜浩明をなぜもっと早く知らなかったのかとも思ったが、令和二年を期して知りえたことに大きな意味があるのだと思いたい。
戦後に古代史がゆがめられて、75年経ってようやく真っ当なものに立ち返った事で時代は大きく変わる予感がする。

さて昨日は午前中に一人北へ向けて散歩をしたが、葛川で捕食している白鷺を多く見かけたが、嘴の黒い小型のものもいて、調べてみるとコサギらしい、何時も観ていたのはチュウサギのようだ。
釣友に逢い新年の挨拶をしたが、今年3月迄護岸工事をやっていて釣りは不能、連休明けから再開するという。
海岸の様子は工事の進度で全く変わってしまい、かつての豊かな砂浜はもう甦らないが、せめて釣りができるような状態に戻してもらいたいと話して別れた。
ビッグでポストカードホルダーを5個買って帰ってきて、長年溜まった年賀状を主とする葉書、去年すでに半分は整理したのだが、二年がかりで残り半分に取り掛かったが、とても5個では足りず買い足さないと終わらない。

何故か土曜日の午後にプレシネ「三丁目の夕日」があり、3本ともすでに観ているのだが、吉岡秀隆が小雪に指輪をプレゼントするが、カネがなくケースだけしか買えずエアーリングなんだけど、小雪が指を出し嵌めてと促し、吉岡が指に嵌めたのを小雪が手を掲げて眺めるシーンが観たくてね。
こんな女がいたら一生浮気なんかしないで一心に愛し続けることができるよなあ、てことは現実にはいないってことだけどね。
原作は西岸良平の漫画で、「鎌倉物語」もこの人の原作らしいが、あまり観たわけじゃないから軽々には言えないけど、どうもアニメとか漫画ってのは純愛が多いような気がするなあ。
小説が純愛を書けなくなってしまったから、新しいジャンルのアニメとか漫画が純愛を描いて受けているってことなんだろうな、人が求めているってのは陳腐であっても純愛なんだよね。
純文学って、誰もが求めていない世界に入り込んでしまったオートマニュピレーションてことか。

当時昭和30年代を理想化してるって批判もあったが、話題になったよね、2005年の映画だから15年も前のことなのか、うかうかしていると時間があっという間に過ぎて行く。
コメント
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