テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

ストラトの3弦の音程が狂ってしまう症状に打開策を講じてみた・・

2013年04月26日 | 日記
常連読者の方々は私が『チューニングオタク』である事はご存じだと思う

「何となく弾ければいいや・・・」

という人は別にしてやはり楽器として音程が狂っているのは気持ち悪い


読者の皆さんのギターの調子は如何だろうか?

特に問題ない、絶好調!という人は軽く読み流していただきたい

さらには好調なギターを末永く大切にしていただきたい


価格帯の低いギターを購入した人に共通している感情がある

ギターの不具合を見つけても生産国や価格を理由に見過ごしてしまう傾向が見られる

「チューニングなんか狂いまくりだけど・・・」

「○○生産の初心者向けモデルだから仕方がないよ」

その手の人に限ってUSA製に過大な憧れと期待を抱いている事が多いようだ


実際のところ、メンテの手間に関しては価格はまったく関係なのだ

価格が高いギターでも間違ったメンテを行ったり、メンテを怠れば酷い状態になってしまうのだ


行きつけの楽器店では我が子を送り出すような感じで完璧なメンテを施してお客さんに渡しているのだ

しかしながら、購入から数カ月くらいするとコンディションを悪化させて持ち込まれることが多いようだ


何でもかんでも『保証期間』が有効だと勘違いしている人も多いようだ

楽器店も商売なのでその辺りはかなりシビアなのだ

「このギター、気に入らないから交換してくれない?」

というような無茶な申し出は99%却下されると思う


それ故に購入時にはギターの状態もさることながら自身のスキルを再確認すべきなのだ

メンテに自信がない人は高級ギターで失敗する前にもう一段下のクラスで腕を磨くべきなのだ


速弾きなどギターテクにばかり目が向くようだが・・・

もっとも大切なのはメンテだと思う


まれに酷いコンディションにも関わらず非常に上手い少年に出会うことがある

本人はそんな状態に慣れているのだろうが・・・

完璧な状態で演奏すればもっと上を目指せるはずなのだ


実はここのところストラトの調子があまり良くなかったのだ

先日、ご紹介した曲を録音した時にもそんな状態で弾いていたのだ


派手なチョーキングやアーミングで音程が狂ってしまうのだ

全部の弦で狂うのではないのだ

何故だけ3弦だけなのだ


チューニング狂いはすべてのギター弾きの悩みの一つだといえる

ちなみにレスポールのようなアームレスのギターでも狂う時には狂うのだ


チョーキングも大きな解釈としては音程差のあるアームアップと一緒なのだ


チューニング狂いの要因は色々とあるのだ

ストラトのようなアーム付きの場合にはスプリングの調整不備

ブリッジやサドルのガタが原因の場合もある


私の経験と実験の結果として主要な原因は『ナットの摩擦』にあるという結論に達したのだ



ブリッジが固定されているレスポールでもチューニングが狂うのはその為なのだ


ペグの不良という事も多々ある

非常に強い張力に耐えているだけにこんな事も起こり得るのだ


”固定されているナットの上で弦がいかにスムースに滑るか?”

これは簡単なようなかなり難しいテーマなのだ

摩擦抵抗を軽減する為にローラーを仕込んだナットも存在するが音質面でデメリットが多いのだ

減りを軽減してくれるステンレスフレットと同じような発想なのだ


やはり楽器として一番重要なのは『音』だと思う

快適になったは良いが・・音が気に入らないのでは本末転倒なのだ


ロックペグなのに何で音程が狂うのか?



スプリングの調整も完璧なのだ

弦の巻き方にも特に不備はないように感じる

さらには滑りを良くする為にナットの溝に鉛筆で細工までしているのだ


実はちょっとした事が原因だったのだ

ペグポストを支える6角ナットが緩んでいたのだ



車用のレンチがあったので軽く増し締めしたのだ

ついでに他のギターの緩みもチェックしたのだ



ワッシャーが入っているが締め過ぎは厳禁だと思う

相手は木材なのだ


とりあえず、ナットの緩みは解決したのだが・・・

まだ音程が狂うのだ

音程の狂いにも二種類ある


チョーキングの後に音程が上がる場合、下がる場合なのだ

似て非なりなのだ


症状によって対処方法も若干違ってくるのだ

さらには原因そのものが根本から異なる場合が多いのだ


色々と調べたのがお手上げ状態になりつつあったのだ


後日、弦交換の際に原因が判明したのだ

結局はナットの溝に不具合が生じてしたことが音程狂いの原因だったのだ

「だって鉛筆で滑るようにしてるんじゃない?」

と思った人も多いと思う


実はこれが盲点だったのだ

滑りを良くする為の鉛筆が溝に詰まっていたのだ

弦交換の時には勿論、気が付けば弦を緩めて鉛筆の芯をシコシコと塗っていたのだ


劣化した芯が残った上からまた鉛筆の芯を塗るという繰り返しだったのだ

それがカスになってしまったようなのだ


特に3弦の動きがかなり渋くなっていたのだ


とりあえず、ナットの溝を『リセット』する事にしたのだ



原始的な方法だが爪楊枝が重宝するのだ



お馴染みの潤滑剤なのだ

皆さんのご家庭にも一本はあるのではないだろうか?

私の場合には潤滑というよりは磨きを目的に用いることが多いのだ

とりあえず溝をキレイにしたのだ


楽器店のお兄さんの勧めで『LUBRIKIT』というギター専用の潤滑剤を購入したのだ



以前からその存在は知っていたが値段が高いので購入を見送っていたのだ

ボトルの中身はこんな感じなのだ



注射器とお手入れ棒が2本なのだ


注射器の中にはゼリー状のグリスが入っているのだ

ゼリー状というのがポイントらしい


塗布した部分に留まってくれるのだ

液体の場合にはすぐに流れてしまうのだ


触った感触としてはあまり滑らかではないのだ

油とも違った独特の感触なのだ

「こんなので滑るのかな?」

半信半疑だったのだ


注射器の内容量はかなり少ない

これで価格は2000円近いのだ



ナット以外にもサドルと弦が接触する部分、ブリッジと支柱が接触する部分にも効果的らしい



摩擦抵抗が生じる部分ならば何処にでも使える優れモノなのだ


ベタベタに塗る必要はないのだ

注射器で6弦の溝に少量落とし、付属のお手入れ棒で他の溝に塗り広げれば良いのだ



実際に使った感想だが・・・


想像以上に良好なのだ



当たり前だが鉛筆の芯を塗った時よりも滑りが良いのだ

ロックナットの性能を最大限に引き出してくれるような気がするのだ




特に動きが渋かった3弦の溝はワンサイズ上の4弦を使って溝を少し広げたのだ

ビビりが出ないように慎重に作業を進めたのだ


ストラトの調子が良いので他のギターにも塗ってみたのだ




チューニングが不安定な方は一度試してみていただきたい

値段の高さはさておき、効果は私が保証するのだ



ちなみにパフォーマンスを最大限に発揮する為には最低限のセットアップが必要なのだ


まさに

”魔法のゼリー・・”

なのだ


久々に目から鱗・・状態なのだ

調整後のストラトで弾いてみたのだ

ストラトは本当に懐の深いギターだと思う

こんな音を出すのはジェフベックと私だけだと思う




もう一曲はスティーブヴァイがいかにも弾きそうなリフを作ってみたのだ

二音のパワーコードではこのような広がりは出せないと思う

”コード感が感じられるリフ・・”

を常に頭に置いてリフを考えているのだ

初心者の人の参考になれば良いと思う
































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