テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

ギブソンレスポールの内部配線を交換したよ

2019年06月30日 | 楽器
昨日はまたまた一歩前進したのだ

実はGT-001のノイズの件が完璧に解決していなかったのだ

修理から戻った直後は何となく良い感じで使っていたのだが・・
数日ほど経過した頃からまたまた例のノイズに悩まされるようになっていた

”筐体以外の内部基盤は交換済み・・”

といってもすべてのパーツを交換したわけではないのだ

プロの仕事を疑うわけではないが・・

『もしや?』

と感じたのも事実

結果としてノイズの問題が解決していないのだ

レスポール、ストラト、テレキャスという感じで個体テストなども行った
一番ノイズが出るのがレスポールなのだ

廉価でシングルピックアップのテレキャスよりもノイズが大きい
精神的にショックだったのも事実

「ハムってノイズ出ないんじゃない?」

電気に関してはこの程度の知識なのだ

一番優秀なのはストラト

ノイズレスピックアップの効果が如実に感じ取れる

それでも疑似ハムモードに切り替えると若干ノイズが出る

非常にノイズに神経質になっていたのも事実

本来、パッシブエレキのノイズを皆無にすることは物理的に不可能なのだ

それを物理的に可能にするのが『ノイズゲート』なのだ

ノイズゲートに関しては実機よりもマルチエフェクターの方が分かり易い

限度を超えたノイズには無効なのだ

ガッツリとノイズゲートをかけた音は違和感の塊

もはや原音の良さなど微塵も感じられない

”ノイズゲートは薄めにかける・・”

ということが最良であることに気づいた

つまり、多少のノイズを残しておくという発想に至る

「GT-001もかなり使い込んだし・・買い替えかな?」

「う~む。。。やっぱり修理には限界があるのかな?」

他社の代替え品を調べたが・・

正直、存在しない

高い、大きい、求める機能ではない

色々な面でGT-001の性能や使い勝手が私のニーズに合致している

結局、ノイズレスシールドも意味がなかったのだ

話は戻るが・・

ハムピックアップのレスポールのノイズが尋常ではない

という部分が気になっていたのだ

『弦アース』は反応しているのだ

結局、買い替えと点検を含めて楽器店にレスポールを持ち込んだのだ

「特に不具合箇所(配線外れ)は見当たりませんね~」

「でも、このノイズの出方は異常ですね 原因不明です」

という診断だった

そこはプロの仕事なのだ
サクサクッと慣れた手付きでハンダをと取り出して配線のチェックを始めたのだ
気になる部分の配線をキャンセルして『直付け』する作業で不具合箇所を炙り出すという
「ピックアップがノイズの原因になることも多いですよね」

「でも、ピックには問題が無さそうですね・・何だろう?」

電気に詳しい店員さんもお手上げ状態だった
少し不安な気持ちになったのも事実なのだ
まぁ、このレスポールは一生の良き相棒なので・・
内部パーツの総入れ替えでも良いくらいの勢いだった

安レスポールモデルならば、これが原因で嫌いになる
そもそも修理する気持ちにすらならない

”高いギターと安いギターの差って何ですか?”
という感じの質問をネットで見かけることも多い

何がどうのこうの・・
というよりは気持ちの違い
入れ込み具合の差だと思う
何故気持ちが入るのか?

それは音と演奏性なのだ
精度が云々という人もいまだに少なくないが・・
やはり、本家のギターには色気がある
ギブソンもフェンダーもギターを知り尽くしている
材の選定から組み込みまで熟練しているのだ
細部が雑なのは仕方がない
文化の違いなのだ

究極、ギターにとって何が必要なのか?
を本家のギターが教えてくれた気がする

またまた脱線したが・・
私のレスポールに対する入れ込みと本気度は結構なレベルなのだ

”金に糸目は付けね~ぜ”
という勢いなのだ

これはストラトにもいえる
買い替えに相当する修理代がかかっても維持するつもりなのだ

経年変化はお金では買えないことに気づいたのだ
共に歩むギターを一から育てる気力は私には残っていない

”高齢になってからの子育て・・・”
と似ているような気がする(経験はないが・・)
ヘッドもボディも良い具合に焼けたストラトにも同様に愛着を感じる
それを選んだ自分を褒めてあげたいと思うことも多い

レスポールも5本の中から音で選んだ一本なのだ
エレキに個体差があることを実感として知った
ここだけの話・・
劇的に違うのだ
ここ一番のギターはネック裏から心地良い振動が伝わってくる
新品時からこんな調子なのだ
良い意味で末恐ろしい・・

”育てる価値があるギター・・”
が存在するのも事実
モデル名やグレード、価格などはどうでもよいのだ
直感として良いか?悪いか?
判断は自分自身なのだ

読者の皆さんも良いと感じたギターは押さえておいた方が良いと思う
ギターは人生における結婚にも似ている
そこに至るまでに色々と付き合ってみるのだ
私は振り返れば安ギター道楽を満喫した気がする
それはそれで楽しいギターライフだった

色々と語れるのはこれらの事実と経験があるからなのだ
ギターを買わない人がネットで拾ってきた言葉をコピペしても読者に見抜かれる
そういうものなのだ

私は正直者なのだ
得意な分野と不得意な分野を読者の皆さんにお伝えしている
先にも述べたように電気的な部分には疎い
一方でギターを使った遊び方や選定する感覚に関しては一流なのだ
その辺の妙な蘊蓄を語っているおじさんとは区別していただきたい

昨今はギター作りに作業性やコストを優先させる傾向が見られる
ギブソンは一枚のプレートにポットなどを配置する方法を採用している
数十年前までは個別に取り付けやハンダ処理を行っていたようだ
生産ラインでプレートを仕上げ、それをボディに組み込む方法により
作業効率が大きく改善されたという
プレート自体がアースの働きも兼ねているようだ
欧米的な合理性を感じる
コスト面では配線材などコストカットしているのだ
かつては極太の網線で基幹部分の配線が行われていたようだ

レスポールの配線は少し特殊でボディーの中央部分に35センチ程度の配線が
配置されている
トグルスイッチは離れていることが理由なのだ

距離が長いだけに配線の素材や配置で音が変わるという
高級オーディオの世界でも究極はケーブルで音をチューニングするのだ

基幹部分には4芯の線が必要なのだ
画像をご覧いただきたい






極太の網線が4本とプラモデルに使うような極細の線が4本・・・
これで結果が同じとは思えない

取り外した配線・・





配線に拘る人も多いようだ

『ギブソン配線』『レスポール配線材』『レスポールキャビティ』
などで通常検索や画像検索を試してみていただきたい
マニアックでディープな世界に触れられる
youtubeなどでも配線実験の動画がチラホラあるのだ
単線と網線の音の違いがネット配信でも感じられる

今回の作業は楽器店のお兄さんも愛用しているという高級網線で作業を進めてもらった
値段差は倍以上なのだ
アース線の処理もビンテージ風に組み替えてもらった
作業が丁寧だった時代を真似てみる
手間を惜しめば、音に出る
量産品の宿命なのだ

極めて精度が高い製品が欲しいならば、手工ギターを求めるしかない
手工ギターを何本か弾いたことがある
本家の量産ギターとは別の次元のギターなのだ
優劣をつけることはできない
車とバイクくらいの差なのだ

私は個人工房で作られるようなギターにはまだ興味がない
現状では本家の音に惚れているのだ
むしろ、もっと手間と時間をかけて極めてみたくなってきた

そんなこんなで最良で最高のメニューで作業を進めてもらったのだ
たまたま、他の修理の作業が入っていなかったので数十分で終わったのだ
「どうですかね~ ノイズ減ってますね」
という感じで作業が無事に終了したのだ

GT-001のノイズの原因はレスポールだったのだ

危うく、買い換えるところだった・・・
しかしながら、ハンダが割れているわけでもなく

目で確認できる不具合もない故障が存在することを知ったのだ
今回は目に見えない部分の配線材の劣化でよいと思う

配線交換で良い結果が得られなければどうなっていたのだろう?
先にも述べたようにポット類の総入れ替えやジャックの交換なども視野に入れていた

まぁ、結果オーライということで良かったのだ

実際の音はどうか?

”たかが配線、されど配線・・・”
劇的に変わった
音が太くなり輪郭が増したのだ

間違いなく2ランク音質が良くなっている

余談だが・・
GT-001もアダプターで鳴らしているのだ
USBバスパワーで駆動するのだが・・
ノイズ軽減の為にスタンドアローンで試していた矢先の発見なのだ

アダプターで駆動することで音が良く感じられるのだ
やはり音が太く、輪郭や音像がハッキリ感じられる
まさに目から鱗の世界・・

手持ちの機材でさらなる感動が得られるというのは素晴らしい!

つまりは平素のギターライフは隙だらけということ
改善の余地がいくらでもあるということだと思う

読者の皆さんもギターシールドを良い物に交換するところから始めてみては如何だろか?
思い切って最高グレードに買い換えるくらいの勢いが大事
3000円を4000円に替えたくらいではその差は微々たるもの
シールドもピンキリなのだ

お勧めは楽器店の店員さんの愛用品を真似ること
プロが選ぶ機材に大きな間違いはない
素人が金額的に追従できるか?
という問題はあるが・・
販売のプロはケチらない

シールドをケチる意味を知っているからなのだ
3メートルで10,000円くらいのシールドはゴロゴロしているのだ
私は購入には至らないが・・
試してみたことはある
試した場所が楽器店なので微妙なのだ
やはり、購入して自宅環境でジックリと試してみたのは本音

自宅環境は私のデフォルトであり
音質的には最良の場だといえる

あーじゃない、こーじゃないとコツコツと作り上げてきた環境なのだ
自分専用の小さなレコーディングスタジオなのだ

取り急ぎ、配線交換の結果リポートなのだ
音源は合間をみつけてご紹介するつもり

余談だが・・
もう一台のマルチMS-50G・・

配線に不具合があったレスポールでも問題なく使えた
特にノイズゲートをガッツリとかけた記憶はない
この辺りも電子機器の謎なのだ

そんなこともあってか、ノイズの原因をGT-001に決めつけてしまったのだ
MS-50Gが高機能なのか?
GT-001と比較すると作りが雑なのか?
電気に疎い私には分からない

一つだけいえるのは
ギターを知り尽くしたベテランでも結構楽しめること
プロの現場のボードに組み込んでいるということ
読者の皆さんが敬愛するあの若手テレキャス弾きもボードに組み込んでいるのだ
頭が硬いおじさん層は相変わらずのアンチマルチなのだ
まぁ、どうでもいい話だが・・


読者の皆さんには柔軟な姿勢でギターと向き合っていただきたい










 



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