読者のみなさんは夏の連休を如何お過ごしだろうか?
私はたまった雑務などを片付ける予定なのだ
久しぶりにたっぷりとギター達と向き合いたいとも考えているのだ
エレキを忘れたわけではないがマイブームはアコギなのだ
”一人で完結できる・・”
という点においてはアコギに勝るものはない
特に『一人ブルース』は最高に楽しい
親指でベースのラインを弾き、その他の指でコードとメロディを弾き分ける
興味ある方はYouTubeなどで検索してみていただきたい
一流プロの秀逸な演奏に出会えると思う
天才ジミヘンの原点もブルースなのだ
ブルースをRockに昇華させた功績は大きいと思う
ジミヘンのスタイルはアコギとエレキのボーダレス
私の耳にはそう聞こえる
フォークソングからアコギに入った私にとってジミヘンの演奏スタイルは衝撃だった
ジミヘンはアコギをピックで弾くスタイルなのだ
ジミヘンでブルースに興味を持ちブルースの沼に足を踏み入れたという感じなのだ
アコギ系の小物はアナログなのだ
こんな簡易な道具で世界が広がるなのだ
ジミヘンに影響を受けた一流のプロも多い
クラプトンやジェフベックがストラトを使い始めたのもジミヘンの影響だと思う
当ブログの過去記事でもジミヘンとクラプトンの出会いを書いた記事がある
興味ある方は検索してみていただきたい
レスポールを使い続けたジミーペイジには意地を感じる
しかしながらペイジ氏は隠れフェンダー好きでも有名なのだ
表向きはギブソンを使うがレコーディングではフェンダーのギターの使用頻度が高い
名曲『天国への階段』でもバッキング部分のエレキはフェンダーのダブルネックギターを使用している
後半のギターソロは氏の初期キャリアの相棒であるドラゴンテレなのだ
余談だがペイジ氏もクラプトン氏もブルースの愛好家なのだ
とにかく、ブルースという存在がなければ現在のRockは成立しない
亡き天才ギタリストであるエディ・ヴァンヘイレンも言っている
「大事なことは速弾きじゃないよ 大事なのはバッキングだよ」
「バッキングを学びたいならブルースを学ぶべきだね」
「ブルースにはRockのヒントが隠されているのさ」
ある雑誌のインタビューでこんな感じで答えていた
素人ギター弾きには二種類の人種が存在する
”考えるギター弾き・・・” と ”考えないギター弾き・・”
だと思う
一生を他人のコピーで終わる人は後者だと思う
何も考えていない
とにかく上手く真似ることだけに集中するのだ
バッキングのバリエーションやコード進行などを考えるはずもない
そもそも、そこに疑問を抱くこともない
とにかくtab譜に書いてある数字を目と指で追いかけるだけなのだ
私の知り合いにもそんなギター弾きが少なくない
練習の果てに待っているのは『飽き』と『挫折』なのだ
どちらが先かはわからないが・・
とにかく、思い半ばでギターに飽きてしまうのだ
飽きを通り越して挫折や虚無感を抱く人の少なくない気がする
進むべき道ややるべき事を失ったギター弾きは混迷する
頑張って買ったギター達も壁に吊され、スタンドに立てかけられて泣いている
気づけば弾かぬままに弦は劣化し、ギターは埃をかぶっているのだ
読者の皆さんは如何だろうか?
ブルースは単純な音楽なのだ
それ故に創意工夫が不可欠になってくる
ブルースの発展形として複雑なコード(テンションコードなど)を使ったオシャレ系のブルースもあるが基本は3コード進行なのだ
初対面の人ともセッションが始められる
世界共通の言語なのだ
YouTubeなどでもプロの掛け合いを観られる動画も多い
交互にバッキングとソロを繰り返す辺りにセンスとマナーを感じる
ギターは一音ですべてがわかるのだ
ごちゃごちゃと面倒くさい説明や言い訳は不要の世界なのだ
多少の語弊があるかと思うが・・・
上手いプレイヤーの言葉は正義なのだ
問答無用の事実なのだ
上手いプレイヤーは多くを語らない
その最たる存在がジミヘンなのだ
氏は短いプロのキャリアでもギターに関して多くを語っていない
気取った言葉も偉そうな言葉も存在しない
その一音がすべてを物語っている
氏のブルースには味がある
残念ながら氏のアコギの動画はあまり遺っていない
ジミヘンが長生きをしていたら、音楽シーンやギター業界はどのように変化していたのだろうか?
氏はとにかく音の選び方のセンスが良いのだ
ソロも秀逸だが私は氏のバッキングに惹かれる
自分では絶対に浮かばない発想だったり運指だったりするのだ
ジミヘンから学んだフレーズや音選びを自分自身の引き出しとして蓄えているのだ
知り合いに質問されることがある
「そのブルースのフレーズって何で学んだの?」
私は答えに迷うことがある
巷の中途半端なギター弾きの前でジミヘンという名前を出すと怪訝な顔をされることがある
『お前レベルがジミヘンを語ってるんじゃね~わ』
という心の声が聞こえてくる
私は面倒くさいお付き合いが苦手なのだ
ギター弾きとして競い合う気もない
仲良く話しがしたいだけなのだ
「特に教則本とかはないね 動画で何となく・・」
という感じでお茶を濁すことが多い
実はジミヘンに影響を受けたレイヴォーンなどからも多大な影響を受けているのだ
目で見て耳で聴いたカッコイイと感じるフレーズを吸収するのだ
ブルースの難しいところは単体のフレーズを連結しても完結しないところ
そこが『考えるギター』になるのだ
レコーダーで録音して客観的に何度も聴いてみる
これが私の練習方法なのだ
上達を目指すギター弾きにとっては必須アイテムなのだ
使いどころがわからないエフェクターを買うならばレコーダーを買った方が良い
レコーダー機能が備わっているMTRがお勧めなのだ
上達を思えば安い買い物だと思う
読者の皆さんは耳が肥えているのだ
自分自身の演奏を他人の耳になったつもりで聴くと良いと思う
これからの進むべき道や策が見えてくる
自分を知らないから混迷するのだ
混迷するから無駄遣いをしてしまうのだ
実は私も通ってきた道なのだ
「ギターを買い換えれば上手くなるんじゃね?」
それは甘い考えなのだ
結局、ギターは弾き手の技量だということを悟る
上手いプレイヤーが弾く3万円のギターと下手なプレイヤーが弾く30万円のギターの音を比較すればわかる
一聴しただけですべてが見える
ギターはとても潔い
それ故にやり甲斐を感じる
それに気づいた人は練習に精が出る
進むべき道や目指す方向へと邁進できるのだ
行き詰まっているギター弾きにこそブルースをお勧めしたい
教則本などを購入してみるのも入り口として悪くないと思う
とにかく飽きることなく最後まで読破してみると良いと思う
最初の数ページで飽きてしまう人はどんな教則本を買っても同じ
ギターを買い換えても同じ、弦を高価な製品に張り替えても一緒
ギターの楽しさに気づくとギターなど何でも良いと思えてくる
何でも良いというよりは値段はどうでも良いという感じ
40年前の貰い物のギターにも魂を吹き込める
やるべきメンテの方向性が見えてくる
”このギターで何を弾きたいのか?”
実はわかっていない人が多い
万能なセッティングはあり得ない
速弾きに特化したギターとブルースのバッキングに特化したギターは異なる
何が異なるのか?
ネックの状態と弦高なのだ
賢明なる読者のみなさんには掘り下げた説明は不要だと思う
最近の私はエレキとアコギを問わず、弦高が高めが好みになってきた
エレキに関して述べるならば12フレットで2㎜より少し高めがベスト
私はバッキング(カッティングなど)で弾きやすさと音の良さをバランスさせている
ギターは弦楽器なのだ
弦の張りが強いほどに良い響きになる
これは間違いない事実
弦の振動を増やす為にはどうすれば良いのか?
極端な例だがレイヴォーンの激高な弦高がすべてを物語る
極太の弦にストラトのネックが耐えられなかったと言われている
ネックの中間辺りではとんでもなく高い弦高だったらしい
普通の人には弾けないのだ
一流はじゃじゃ馬を好む
レギュラーの状態でギターをセッティングしている一流プロは少ない
プロと素人では技量を含めていろいろと異なることも多いが敬愛すプロのセッティングを真似てみるのも良いと思う
世界に通用する一流ギタリストChar氏も私が敬愛する一人なのだ
とにかく多大な影響を受けた
氏もジミヘンや三大ギタリストに多大な影響を受けた
そんな氏に私は影響を受けているのだs
氏も総じて弦高は高めのセッティングなのだ
ギターに関して細かいことを言わない
潔いその姿勢に感銘を受けているのだ
繰り返しになるが上手い人は機材や弦などどうでもよいのだ
良い意味でアナログであるのだと思う
氏もブルースが上手い
YouTubeなどで参考にしているのだ
私が得意な目コピなのだ
バッキング時の左手(コードを作る指)などもとても参考になる
話しは変わるが・・
お手軽にギターの弾き心地と音色を変える方法がある
それはチューニングの変更なのだ
お勧めは半音下げチューニングなのだ
今では普通に用いられることも多いがそれを発明?したのは先人のブルースマン達なのだ
それを普及&浸透させたのはジミヘンなのだ
ジミヘンが半音下げを好んだ理由には諸説ある
右利き用のギターを逆向きに使っていたことも謎を解明するうえで重要なのだ
氏は歌いながらギター弾くスタイル、おそらく自分の声にギターを合わせたのではないかと推測できる
結果として低音感が増したことを良しとしたのではないか?
これが私の見解なのだ
歌ありき・・
ジミヘンを完コピするにはリバースヘッドのストラトが必須なのだ
ジミヘンのファンとしてはいつかは手に入れたいと考えているのだ
まぁ、とりあえず半音下げだけでもダルダルなテンションを感じられるので満足しているのだ
ブリッジが可動するストラトはバランスが難しい
半音下げるだけでバランスさせることがより難しくなる
ピッチも不安定になる
それでも余りある魅力があるのはダウンチューニングなのだ
単純に半音を下げるだけで迫力が増す
弦のテンションが辛いという理由で弦を細くする人がいる
個人的には賛成しない
その音が狙いならば良いと思う
自分弾き心地に合わせるのはNGだと思う
ましてや不慣れな初心者の好みに寄せたギターは最悪だと思う
特にアコギの場合など、サドルをかなり下げて(削って)しまう
もちろん、中古店が店頭に並べる時に標準値戻すことが多いがまれにサドルが低いままで販売されることも多い
”初心者が持ち込んだギターは初心者が買う・・”
ということだと思う
まれにギターに熟知したベテランがサブギターとして廉価なギターを購入することがある
ギターという楽器を季節を問わずハードに使い倒すならば廉価なギターは必須だと思う
これは私持論なのだ
極端な話、高温多湿な車のトランクに放置できるようなギターが必要だとおもう
酷暑の最中に汗をだらだらと流しながら弾いて気にならない
汗で劣化した弦も気にならない
少々脱線したが・・
ブルースを好むと劣化した弦が気にならない
むしろ少し劣化したくらいの弦が都合が良い
ブリッジミュートで低音弦などを弾くと古のブルースを感じられる
私は良く5弦と4弦を切ってしまう
気持ちよくカッティングなどをしているとこの二本が切れる
切れることを悪いとは思っていない
決まった弦が切れるということは狙った弦を確実にヒットしている証拠になる
初心者は1弦などをよく切ることが多い
カッティング(アップ時)の力加減がわかっていない証拠なのだ
細い弦はフレーズを構築する上で重要なのだ
メロディを浮き立たせる意味でも欠かせない
だからといって力いっぱいに弾き倒せば良いわけではない
この辺りの手加減は説明できないのだ
車のハンドルの握る感じにも似ている
ギターはアナログの最たる存在なのだ
ギターが世に出た最初期から何も変わっていない
その形状の材料も大きな違いはない
時代は進化してもギターはそこの止まる
良い意味で停滞しているのだ
60年代から70年代辺りをピークだと考える
その辺りにすべてが出尽くしているような気がしている
時代遅れを言われるような音楽に傾倒する意味がそこにある
新しくて古いのだ
私のようなコテコテの昭和生まれのオジサンの出る幕がある
竹ひごで竹とんぼを作るような感じでギターと向き合う
それも広義な意味でブルースだと思う
ブルースっなんだろう?
一つの音楽のジャンルであることに違いはないが・・
個人的にはギター弾きの生き様のようにも感じている
弦の巻き方もギターごとに微妙に変えているのだ
理屈というよりは感覚に近い
少しダルいペグも良い雰囲気だと思える
ブルースは貧しい人々から生まれた音楽なのだ
限られた楽器を最大に引き出す知恵と術がそこにある
私はそんなところにも魅力を感じているのだ
音色が悪い時代のブルースをあえてレコード盤で聴くことに意味を感じる
弦の不安定な部分を指先でコントロールしている感が堪らない
ダラダラと語っているが・・
ブルースを通らなければ上手くならない
ギターの上達に最短はない
面倒くさい遠回りを楽しめる心の余裕が不可欠なのだ
自分の微妙な上達を感じられるのもブルースの魅力
少し自信がついたならば他人の前で弾いてみるのも良い勉強になる
人は正直だと思う
目の前で読者の皆さんの演奏に耳を傾けている人の顔を眺めてほしい
それが答えなのだ
ギター弾きの間に忖度などない
読者のみなさんはアコギをお持ちだろうか?
すでにお持ちという方は錆びた弦を張り替えてアコギを抱えていただきたい
お持ちでない方はアコギの購入を検討してみていただきたい
好き嫌いを問わず、アコギはギター上達の必須アイテムであることに違いはない
上手い人は間違いなくアコギを持っている
アコギの生かし方を知っている
一人で遊べる(一人で完結できる)人は他人とのセッションでも良いプレイができる
伝わっているだろうか?
言葉でお伝えすることは難しい
雰囲気で買ったアコギが生き生きと使えるようになれば本物だと思う
ブルースがすべてだと言わないがそれも一つの選択だと思う
「ギターで何か弾いてよ」
と言われることもあると思う
”ギターを知らない人・・”
を納得させる何かがほしい
有名な曲のソロギター(独奏)でも良いと思う
3コードのブルースも誰にでも分かり易いといえる
「なんか良い感じじゃね?」
「ブルースってカッケ~な」
となるのだ
デートなどで楽器店を訪れるのも悪くない
得意な物や技術を要所で披露するのも悪くない
ギターが上手くて損することはない
ギターが上手ければ得をすることが多い
その人の環境にもよるが間違いなくプラスに作用する
私の場合には人生の良き相棒だと感じられるようになった
ここ近年の雑多で多忙な日々を癒やしてくれるのもギターだった
私の場合には一日のお疲れ様はギターで締めくくる
酒を軽く飲みながらの一演奏も悪くない
深夜に軽く爪弾くアコギの音に癒やされる
周囲の音が無音になることで天然のリバーブが感じられる
深夜のギターの音には本当に癒やされる
エレキなど小さな音で鳴らすこともある
常識の演奏時間と音量に配慮する
そのくらいは許されると思う
夜中にギターを弾いていても家族はスルースしてくれる
それが私の活力になっていることを知っているのだ
酷暑が続けているが・・
自分に合った癒やしを早急に見つけるべきだ思う
栄養ドリンクという人もいると思う
お疲れの一杯が生き甲斐という人もいると思う
私の場合にはそれがギターなのだ
どんなに忙しくても就寝時間が遅くてもギターは欠かさない
ギターは私にとっては体の一部であり生活に欠かせない存在なのだ
色々な趣味に手を出して飽きてしまった
ギターだけは何十年も続いているのだ
振り返れば私に合っていたのだと思える
ギターだけは飽きない
白米にも似ている
いくら弾いてもいくら食べても飽きない
結局のところ、漬物に味噌汁のようなシンプルに落ち着く
シンプルだが奥深い
毎日飲むからとインスタントの味噌汁では納得しない
ギターもそれに似ていると思う
高価である必要はないが最低限の拘りを持っていたい
料理に家庭の味があるようにギターにも個々人のオリジナリティがほしい
他人が最新のヒット曲をコピーするならば、自分はメタルで良い
私のようなブルース三昧でも良いと思う
最近は欲張ることをやめたのだ
出来ないことはできない・・
それに気づいたのだ
何でも少しずつ弾ける私だがジャズには苦手意識がある
それなりに勉強した時期もあるが今はやっていない
深追いはしない
自分があまり好きではないことに気づいたのだ
楽しいと感じられない
結局のところ、流行など関係ないことに気づく
自分が好きなことを徹底的に追い求めれば良いの
そんな生き様もブルースだ思う
自分の旬や好みは自分自身の中にある
他人に押しつける意味もない、他人から強要される必要もない
お試しでアコギを買う人は安いギターで良いと思う
今時の廉価なギターはとても信頼できる
”安かろう悪かろう・・”
では生き残れない時代になりつつある
高品質を低価格で求められる時代になった
高価格を売りにしているブランドはもっと頑張る必要がある気がする
ギターケースなどの周辺アクセサリーにもいえる
低価格帯の製品の性能が迫ってきているのだ
「安いから仕方がないなぁ・・」
私が愛用している廉価なアコギだがオールマホの単板なのだ
某有名ブランドのアコギ肉薄する音で楽しませてくれる
他人が何を言ってかまわない
自分がそれに納得していれば良いのだ
自分がそれに納得するにはそれなりの経験値と耳が不可欠になってくる
それを引き出すのは自分の演奏力なのだ
言葉はあれだが・・・
下手な人が大金を握りしめて高価なギターを買いに行っても意味がない
そのギターが本当に良いギターなのか?
分からないと思う
まぁ、その楽器店を信じるしかないと思う
その多くは値段に見合ったギターだといえる
先にも述べたが詐欺のような商売では続かない
今はSNSの時代なのだ
目先のわずかな利益が自分の首を絞める
正しい商売でなくては生き残れない
そんな時代に個性や利益を追求するショップは大変だと思う
「ネットの方が少し安かったけど・・?」
というお客さんには来店しほしくないという
行きつけの楽器店の店員さんが愚痴っていた
お察しするのだ
以前にもお話したが良い楽器店とは長く付き合える
自分の『カルテ』もっているのだ
私は行きつけの楽器店で小物などを購入しているのだ
ほしい楽器があると相談することも多い
取り扱いがないブランドに限っては他の購入方法を考える
楽器屋さんと私はブルースのセッションのような関係性なのだ
阿吽の呼吸がそこにある
長くなったのでこの辺で・・・😉