電脳筆写『 心超臨界 』

不平等の最悪の形態は
平等でないものを平等にしようとすることである
( アリストテレス )

自分を鍛える! 《 使えば使うほど回転がよくなる……——ジョン・トッド 》

2024-05-14 | 03-自己・信念・努力
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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私がここで言いたいのは、若い人がまず第一の目標とすべきことは、これから集めていく知識を活用できる頭をつくりあげることであって、始めから知識を集める必要はないということである。


『自分を鍛える!』
( ジョン・トッド、三笠書房(2002/02)、p29 )
1章 ものを「考える頭」には限界がない!

◆使えば使うほど回転がよくなる――それが頭脳というものだ

「学ぶこと」のもう一つの目的は、判断力を養うことである。それは頭脳がものごとを探求できるようにするためばかりでなく、単なる意見にすぎないものと裏づけのある学説を比較検討できるようにするためである。

この判断力がないと、読むべき本とそうでない本とを決められない。つまり、どの著者が信用がおけないか、どの意見がもっともまともな意見かという判断ができない。

際立った努力家や勤勉な読書家の中にさえ、何一つ立派な業績をあげずに生涯を終える人がいるが、これもいわゆる均衡のとれた判断力に欠けていたからに他ならない。そういう人にとっては、たとえ事実に照らしてどんなに不備があったとしても、一番新しく耳にした説が正しいのだ。たとえ価値のない書物であっても、一番新しく読んだ書物がもっともすばらしいのだ。また、知らない面が一番多くあるという理由で、新しく知り合いになった人物が最も大切なのだ。

この世で人が従事している対象というのは山ほどあるが、実際、何の役に立たないものも少なくないのである。ただ骨が折れるだけのつまらない対象もあり、そんなものに取り組んでいると、知力を価値あるものに傾注できなくなってしまう。不毛で無意味でとりとめのない対象に足を突っ込んでしまうことになる。

あるイタリア人の作家は次のように書いている。

「私がかつて出会った羊飼いは、いつも一人で卵を空中に放り上げ、それを割らないように受け止めては楽しんでいた。その腕前たるやまったくすばらしいもので、同時に4個の卵を空中に放り上げては順々に手の中に落とすといったことを数分間も続けてやってのけるほどであった。私はこの男の表情ほど厳しい表情をいまだかつて見たことがないような気がする。というのは、そのみごとな忍耐心と一心不乱の様子は、枢密顧問官の真剣さと厳粛さを髣髴(ほうふつ)させたからである。これだけの努力と注意力を然るべきことに向けていたら、この羊飼いはアルキメデスよりすぐれた数学者にだってなれたかもしれないと考えたくらいであった」

こうした例は少なくないが、私の知っている少年は本を逆さに持って読む練習にひたすら時間をかけていた。この少年はそうやってすらすらと本が読めるようになり、ラテン語の文法なども、どんなこまかいことも、すべてこうやって身につけていた。これは単に時間の浪費であるばかりか、本筋を離れた無駄な趣味的技能を磨いているにすぎない。学ぶべきこととそうでないことを峻別することは、教育や勉学の重要な部分なのである。

私がこれまで述べてきたことから、有名で影響力があり、かつ有能な人物になるためには広い知識は必要でないという印象をみなさんが持ったとしたら、それは間違いである。この本を読み進めるうちに、それはしだいにわかってくると思う。

私がここで言いたいのは、若い人がまず第一の目標とすべきことは、これから集めていく知識を活用できる頭をつくりあげることであって、始めから知識を集める必要はないということである。
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