電脳筆写『 心超臨界 』

不平等の最悪の形態は
平等でないものを平等にしようとすることである
( アリストテレス )

真理のひびき 《 健全なる精神は人生の一切に対して――中村天風 》

2024-05-14 | 03-自己・信念・努力
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[箴言十五]

健全なる精神は 人生の一切に対して
其心の態度が 積極的である時にのみ 正しく 作為される
A sound mind is formed rightly only when one’s mental
attitude is positive towards everything in life.


『真理のひびき』
( 中村天風、講談社 (1996/7/18)、p140 )

多くいうまでもなく、精神状態の健全ということが人生を健康的にも運命的にも完全に解決する唯一の根本要素であるということが、峻厳な人生真理であると同時に、また侵すべからざる自然法則であるということは、古今東西を通じて普遍的によく知られていることである。

が、この重大な事実=すなわち精神状態を健全にするという重大な事実を、それならばどのようにすれば現実化できるかという問題になると、まことに遺憾なことに、現代において相当の理智教養をもつ人でも、この箴言に示してあるように健全なる精神状態を現実化するには、何をおいてもまずその心の態度が人生の一切に対して積極的であるときにのみ、正しく作り上げられるという重大な事実=いいかえれば、人生に存在するこの絶対真理を正しく理解している人が、われら天風会員以外には極めて少ないのである。

何を証拠にそのように断言するかというと、今なお今の世の中に「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という文化の未発達な時代の人間のいっていた過去思想を、さも絶対真理のごとく思ったり、あるいは口にしている人があるからである。

そもそもこの言葉が、相対理論であって絶対真理でないことは十分諒解されていると信ずるが、前掲の通り、この言葉を絶対の真理のように軽率に早合点している人が、専門の医者やあるいは学究の中にも今なおかつ相当多い傾向が見られる。

すなわち、この言葉を一途(いちず)に絶対の真理のごとく思う人々は、健全な肉体をもつはずの人々、たとえば運動家=スポーツマン、または武術家、あるいはレスラーやボクサーたちが、必ずしも健全な精神状態の持ち主でなく、その人々の中にも気の弱い神経過敏的な、すなわち精神状態の不健全な人をよく見受けるということを見落としている。

のみならずこの種の人々は、肝心かなめの健全な肉体を作るのにも、その先決要諦はなによりもまず精神状態を健全にしなければその目的を達することは絶対に不可能だということを、正しく自覚していない。

つまりこの種の人々は、人生に存在する皮相的事実の片鱗(へんりん)だけをみて、それを教義として全体論をする人である。もっとわかりやすくいえば、肉体に少しでも故障が生ずると元気がなくなって、当然精神状態も消極的になるではないかという、世人の一般的な事実だけに考察の焦点をおくからで、さらにそのときにその人が精神状態を積極的にすれば、その病的故障はその積極的な精神状態の反映でたちまち自然良能(りょうのう)が促進されて、その恢復(かいふく)を早めるという貴重な大事実を理解していない人なのである。

だから万一会員諸子の知友の中に、この種の無自覚の人がおられたなら、私の著書である『真人生の探求』の購読を奨めなさい。あの著書の中の「精神生命の法則」を読めば、どんな偏狭な教義を固執する人でも、真理に反抗する者はありえないから、必ずや正しい自覚を人生に得られて、宇宙真理に順応して、純正なる人生に活きるわれら統一道のよきお仲間に入来されて、ほんとうの人生幸福を味得することになると信ずるから……。

要するに、われわれ天風会員は自分だけの幸福でなく、一人でもおおく健康的にも運命的にも完全な人生に活きるという幸福な人をこの世に殖やすというのが、その教義精神なのであるから、もしも真理に無自覚の人々を見出したらまごころを込めて、幸福の殿堂である統一道へ、尊い人類愛の手を延べて誘ってほしいのである。

そこでもちろん修練会を修行された会員には分っていることであるが、まだ修練会をやらない会員のために精神積極状態ということを、要約的に簡単にここに示しておくことにするから、充分正当に諒解されんことを切望する。

すなわち精神の積極状態というのは、厳密にいうと二つに分類される。

  A 絶対積極
  B 相対積極

そして絶対積極とは、

曰く、「何事に対しても虚心平気の状態」

相対積極とは、

曰く、「何事に対しても、できうる限り明朗恬淡(てんたん)潑剌(はつらつ)颯爽(さっそう)として対応すること」

いずれにしても、人生建設の先決要諦である健全精神の完成は、その基本条件である精神状態を絶対積極の状態に到達させることである。そしてその到達過程の方便手段として、相対積極からまず到入すべきであるということは、すでに修練会で講述しているから、修練会員は一般会員への模範としてその実際を示し現してくれることをあえて奨励して実践への厳粛なる祈望(きぼう)とする。
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