テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《 顔 》を描く。

2014-12-21 21:37:42 | ブックス
「こんにちわッふるゥ!テディちゃでス!
 つよいィぞォ、れあるまどりィ!」
「がるる!ぐるるるーる!」(←訳:虎です!カンピオーネ!)

 こんにちは、ネーさです。
 クラブ世界一!の座に輝いたのは、やっぱりね、
 レアルマドリードの(リッチな)おにいさんたち!
 おめでとうの拍手を送りつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらで~す♪

  



             ―― ゴッホ《自画像》紀行 ――



 著者は木下長宏(きのした・ながひろ)さん、2014年11月に発行されました。
 画家ゴッホさんに関する評論書で知られる著者・木下さんの最新刊は、
 カラー図版豊富な新書です。
 
「てーまはァ、ずばりィ!」
「ぐるる!」(←訳:自画像!)

 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホさん(1853~1890)が
 数多くの自画像を描いた画家さんである、
 ということは有名ですよね。

 ゴッホさんの画家人生は、
 たった10年余の短いものでしたが、
 その10年のうちの一時期に、
 なんと、
 40点を超える自画像を制作しました。

「かきまくりィましたねッ!」
「がるるーるる!」(←訳:猛スピードで!)

 糸杉を、月夜を、麦畑を、
 そして自画像を、
 ゴッホさんが描きに描きまくったのは何故でしょう?

 いえ、もちろん、他にもいるんですよ、
 自画像をたくさん描いている画家さんは。

 たとえば、
 レンブラント・ファン・レインさんは、120点!

「ええッ? ひゃくにじゅうゥ??」
「ぐるるるっ??」(←訳:そこまでっ??)

 エドゥアルド・ムンクさんも、やはり120点以上!

 ポール・セザンヌさんは62点!

 ポール・ゴーギャンさんは15点!

 ……とはいえ、画家としての活動期間を考慮するなら、
 レンブラントさんやムンクさんはゴッホさんよりずっと長生き。
 つまり、ゴッホさんは比類なく濃い密度で
 自画像を制作していった、とも言えます。

 なぜ、それほど自画像にこだわったのか?

「うゥ~んッ? なぜだろゥ?」
「がるぐるる?」(←訳:深い意味が?)

 画家人生の後半、
 33最から37歳の間に集中して描かれた自画像群。

 そこに見られるのは、
 或る種の“バリエーション”現象であるようです。

 著者・木下さんは、
 当時のパリの画家さんたちを魅了した日本の浮世絵に
 ゴッホさんの真理と行動を読み解く鍵がある、と
 考えているようですが……?

「ごッほさんはァ、うきよえまにあッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:ニホン大好き!)

 ゴッホさん最晩年を描写する著者・木下さんの筆は、
 心なしか、ひどく寂しげに思えます。
 自画像の迷路を通り抜けた先に
 ゴッホさんが目にしたものとは――

 ゴッホさん大好きな御方は、
 手に取ってみてくださいね。
 珍しい図版も掲載されていて、
 ロートレックさん画『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』(1887/パステル・紙)なんてもう
 初めて拝見しましたわ(本文193ページ)!

「あーとまにあさんにィ~♪」
「がるるるぐる!」(←訳:おすすめです!)
 

  
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新春は、レトロなミュゼへ。

2014-12-20 21:43:24 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでスッ!
 ♪るるゥ~♪くりすますゥきゃらるゥがァ~♪」
「がるる!ぐっるがるぐるる~♪」(←訳:虎です!きっと君は来ない~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 クリスマスソングを歌いながら、
 さあ、今日も読書……をおサボりして、
 展覧会情報を御紹介いたしましょう。
 本日は、新春の東京・谷根千の美術館へ、どうぞ~!

  



 
             ―― 小田富弥 展 ――



 東京都文京区の弥生(やよい)美術館にて、
 会期は2015年1月3日~3月29日(月曜休館、ただし1/12は開館して翌1/13が休館)、
 『生誕120年 時代小説の挿絵画家』と副題がふされています。

 ↑上の画像は、林不忘さん著『大岡政談』の装幀(部分)ですよ。
 小田富弥(おだ・とみや)さん描く
 隻眼隻手の怪剣士・丹下左膳さんが、どーん!

「むむゥ! これはァ、しんしゅんッそうそうゥ~」
「ぐるるがる??」(←訳:過激な剣劇??)

 年明けすぐに刺激が強いぞ?
 ちょっとこれ、おどろおどろしくない?
 と、若干ヒキ気味の皆さま、
 御安心ください♪

 弥生美術館の姉妹館である竹久夢二美術館では、
 ↓こんな展覧会が~♪♪

  



 
        ―― 竹久夢二と乙女のハイカラらいふ 展 ――



 
 『~女学生・職業婦人・淑女たちの憧れ~』と副題が付されています。
 会期は『小田富弥 展』と同期間、
 ふたつの美術館は同じ建物内で見学ができ、
 一枚のチケットで両館に入場できます。

「♪るるゥ~♪はなのォ~じょがくせいィ~♪」
「♪がるるぐる~♪」(←訳:♪乙女の世界~♪」

  

 ドラマ『花子とアン』にも通じてますでしょ、
 このビジュアルって。

 
「ごきげんようゥ~!」
「がるるる!」(←訳:女子力だ!)

 上野界隈へ初詣にお出掛け&散策予定の方々におすすめの、
 花も嵐も併せ持つ企画展です。
 ギャラリートークの日時等、
 詳しい情報を美術館HPで調べてから
 ご訪問くださいな♪





   では、週末恒例オマケ画像も、どうぞっ!
   
   
   こちらは、『資生堂パーラー』さんの
   《クリスマススイーツ》。
   「やほほいッ!きらきらっ!」
   「ぐるるぅ!」(←訳:華やかぁ!)
   美味しそうなお菓子は祝日にいただくことにしましょう♪

   明日あたりから寒さもやや緩む……といいですね。
   皆さま、風邪に気を付けて楽しい休日を!



   
   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《主な登場人物》大集合♪

2014-12-19 21:18:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くりすますゥまでェ、あとすこしィ!」
「がるる!ぐるるがるるるるぐる!」(←訳:虎です!来週はクリスマス週間!)

 こんにちは、ネーさです。
 クリスマス用のお買物に忙しい御方もそうでない御方も、
 週末の読書タイムには、さあ、
 こちらの愉快な“贋作”を、どうぞ~!

  



             ―― ホームズ連盟の事件簿 ――



 著者は北原尚彦(きたはら・なおひこ)さん、2014年10月に発行されました。
 『The Casebook of Holmes League』と英語題名が付されています。
 ええ、御本の題名からもう分かっちゃってますね~♪

「ふァいッ! ほーむずゥさんでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:ただし偽者の!)

 世界中に溢れる《贋作版ホームズ》と《パロディ版ホームズ》作品……
 拙ブログでは先日、著者・北原さんによる
 BBCドラマ『シャーロック』の変形パロディ作品
 『ジョン、全裸同盟へ行く』を御紹介いたしました。

 けれど北原さん、
 ドラマ『シャーロック』をパロディ化する作業だけでは
 飽き足りなかったのでしょうか?
 
 本家コナン・ドイル卿の《ホームズ》シリーズをネタに、
 堂々の正統系贋作化に挑みます。

「おおッ! ちゃれんじゃーでスねッ!」
「がるがるー!」(←訳:行け行けー!)

 さらに、
 銀行に預けておいたワトスン先生の原稿が発掘された、なぁんて
 ありきたりな設定ではつまらない――
 と言わんばかりに、
 この御本にはカラクリが仕掛けられました。

 それはすなわち、

    《主な登場人物》たちが語り手に変身!

 という変化球です。

「むぐゥ! ひねッてまスゥ!」
「ぐるる!」(←訳:魔球だ!)

 御本に収録されている第一話
 『ケンジントン診療所の怪』では、
 正統な贋作を意識してか、
 ジョン・H・ワトソン博士が語り手を務めます。

 が、第二話の
 『読書好きな泥棒』の語り手は
 ハドスン夫人!

「えッ? げしゅくのォ、おおやさんッ?」
「がるるる!」(←訳:あの人が!)

 語り手になるだけじゃありません。
 ハドスン夫人、ホームズさんばりの推理の技を発揮します。

 そして、第三話『グレヴィレア屋敷の秘密』では
 レストレード警部が!

 第四話『バスカヴィル秘話』では
 サー・ヘンリー・バスカヴィルが!

「みんなァ、たんていィにィ、なッちゃうゥ??」
「ぐーるるがるるぐる?」(←訳:ホームズさんの影響?)

 さらにさらに、
 第六話で語り手を務めるのは……
 わお!

「ほほゥ! びッくりィ!」
「がるるぅ!」(←訳:驚きぃ!)

 いったい語り手さんは誰なのか。
 そこだけは、活字マニア/ホームズさんマニアの皆さまが
 御自身で確かめてくださいね。
 読んでびっくり、
 読み終えてウフフ♪な、
 6話から成る連作《贋作》集、
 ミステリ好きさんにおすすめです!
  
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安心の、怖さ?

2014-12-18 21:39:17 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わきゃゥ! しゃちほこにィ、ゆきィ?」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!名古屋城が~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ニュース映像で見た雪化粧した名古屋のお城にビックリしましたよ。
 金鯱ちゃんが白い~!
 そんな本日の読書タイムは、
 顔面蒼白?な、ちょこっとホラー系の御本を、さあ、どうぞ~♪

  



          ―― 怪奇大作戦 ミステリー・ファイル ――



 著者は小林弘利(こばやし・ひろとし)さん、2013年9月に発行されました。
 私ネーさ、あまり詳しくないのですけど、
 およそ40年の昔、
 『怪奇大作戦』というTVドラマが放送されたのだそうですね?
 今に至るも熱狂的なファンさんを有する、
 伝説の円谷プロダクション制作作品であったとか。

 その“レジェンド”が、新たに
 『怪奇大作戦 セカンド・ファイル』(2007)となって
 再び映像化!
 好評を得て、さらに『怪奇大作戦 ミステリー・ファイル』(2013)が誕生!

 この御本は、
 『怪奇大作戦 ミステリー・ファイル』の
 ノベライズ作品であり、
 4編の奇々怪々な物語が収録されています。

「あわわわわわッ、ふゆのォ、ほらーッ??」
「ぐるぅーっ!」(←訳:怖いぃーっ!)

 現実には有り得ないような、
 戦慄の怪奇現象……?

 いや待て!
 これは怪奇現象じゃなくて
 警察が扱うべき事件なのかもしれない――

 となったら、
 SRIの登場です!

 SRIとは、特殊科学捜査研究所(Science Research Institute)のこと。

 一見したところでは不可解な、
 嘘でしょ?と言いたくなる事象を
 真面目に調査/捜査する機関なのです。

「そッ、それはァ、たのもしいィ!」
「がぅるぅっるぐるるがる!」(←訳:ちゃちゃっと怪奇を解明!)

 『ミステリー・ファイル01』は
 連続ミイラ化事件。

「…………みいらッ?」
「ぐっるるがるー!」(←訳:やっぱり怖いー!)

 人間が、あっという間にミイラになってしまった。
 不可解にも、同様の事件が連続して、
 SRIは調査を開始。
 現場にカメラを設置して事象の解明を図ります。
 その折も折、
 調査員から緊急の報告が!

 一瞬にして生物をミイラ化する、
 そのトリックとは?

「むッ? とりッくゥ??」
「がるるぐるる~…」(←訳:ということは~…)

 ホラーとミステリ、
 ダークなファンタジー、
 それらの境界線上をさまようかのような、
 怪奇にして不可思議な御話は、
 怖い!
 ではなくて、
 ほんのり&じわ~っとした怖さ、
 を湛えています。

 ドぎついホラー作品とは違うので、
 怖いモノ嫌いな活字マニアさんにも
 おすすめですよ♪

「ふゥ~、それならァいいでス!」
「ぐっるがる!」(←訳:ほっとした!)

 昔のドラマってどんなだったのかな?
 この役を演じてほしい俳優さんは?と
 想像しながら読みすすむと楽しさも倍増ですね。
 映像マニアさんも、ぜひ一読を!
 



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チビっ子よりも、大人さんに。

2014-12-17 21:36:31 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みなさまッ、ごぶじィでスかッ?」
「がるる!ぐるるぅがるる!」(←訳:虎です!怖いよぅ低気圧!)

 こんにちは、ネーさです。
 各地で嵐や吹雪になっているとの報道に胸が痛みます。
 どうか皆さま、お気を付けてくださいね!
 用心第一で悪天候を乗り切ったら、
 本日もしばし、のどかな読書タイム、じゃなくて
 展覧会情報にお付き合いのほどを~!

  



         ―― フェルディナンド・ホドラー 展 ――



 既に今春の展覧会情報で御紹介しました、
 スイスと日本の国交樹立150周年を記念した特別企画展ですが、
 ちょっと面白いリーフレットを入手しましたので、
 あらためてまた取り上げちゃいましょう♪

 東京・上野の国立西洋美術館にて、
 会期は2014年10月7日~2015年1月12日(月曜休館、12/28~1/1の年末年始も休館)、
 『躍動する生命のリズム―― スイスが誇る異才、40年ぶりの大回顧展。』
 と副題が付されています。

「こちらがァ、ほどらーおじさんッ!」
「ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:スイスの国民画家さん!)

  

 上記の画像は、
 一般向けのチラシ(フライヤー)のものですが、
 私ネーさが、面白さにニヤリ♪としてしまったのは
 ↓こちらの――

  

 NHKさん制作による、
 おそらくは、小学生のチビっ子ちゃんたちを対象とした
 『ホドラー展へアートなおでかけ!』
 という、小判のリーフレットです。

「ぷふッ♪ こみかるゥ!」
「がるるる!」(←訳:カラフル!)

  

 なんかね、このリーフレットがね、
 ものすっごく分かりやすいんです!
 
 一般向けのチラシやポスター、
 WebのHP、広告、美術雑誌の解説文より、
 はるかに明快で、理解しやすい!
 ホドラーさんの創作の傾向、
 外国ではなく母国での活動を選んだこと、
 スイスの紙幣のデザインをしていたこと等、
 小ネタも満載!

「おとなにもォ、おすすめェでスねッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:読んでて楽しい!)

 薄くて小さなリーフレットですけれど、
 美術館のインフォメーションで
 これを見つけたら、
 アート好きさん、見逃しちゃダメですよ。
 記念品として
 ちゃあんとお家に持って帰りましょう♪

「ほどらーおじさんがァ~」
「がるぐるるがるるる!」(←訳:より身近になります!)

 



    ではここで、美味しいオマケ画像もどうぞ~♪ 
   
   『不二家』さんの
   《カントリーマアム 大人のおいしさ あまおう》!
   「いちごだァ!」
   「ぐるるる!」(←訳:季節の赤!)
   クリスマスシーズンらしい赤いお菓子は期間限定品かしら?
   ファンの御方は、早めに確保を~♪
   


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

感涙の、ねこはい。

2014-12-16 21:36:15 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 ひたすらァ、かさねぎッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!着膨れです!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日のような寒さを乗り切るには、
 極暖ヒートテック×極暖ヒートテックの重ね着。
 でなければパタゴニアか、ブレスサーモもいいわね♪
 充分に着膨れたら、さあ、本日の読書タイムは
 こちらの《俳句》本を、どうぞ~! 

  



               ―― ねこはい ――



 著者は南伸坊(みなみ・しんぼう)さん、2013年7月に発行されました。
 『ねこはい』……?
 『吾輩は猫である』にひっかけて『ねこはい』なのかしら……?
 と、お考えの貴方、違います。
 『ねこはい』とは――

「にゃんこのォ、はいくゥ~!」
「ぐるがっるがるるるるるぐるるる!」(←訳:猫が作った俳句だからねこはい!)

 御本のまえがきには、こう記されています。

    ねこはいは
    ねこが はいくを
    つくるので
    ねこはいです

 ね?
 ねこはい、でしょ?
 でもしかし、この次の行では……

    ほんとは ぼくが
    つくりました
    じぶんが ねこだったら
    どんなかな とおもって
    つくったので
    ほぼ ねこはい

「てへへッ♪」
「がるる♪」

 著者・南伸坊さん、早々にカミングアウトしちゃってますが、
 ねこ気分でヒネった“ほぼねこはい”、
 句ごとに伸坊さんの画が添えられて、
 それはもう、微笑ましくも麗しい画句集となりました。

 四季折々、
 白ちゃんやら三毛ちゃんやら真っ黒ちゃんやら
 句才ゆたかなネコちゃんたちが
 ぽろりとつぶやくのは、
 味わい深く、
 素朴で気取りのない、こころもよう。

  ―― あすはれて ほしきひとあり てるぼうず ――

  ―― ひだまりで まんぷくである ごーしちご ――

「むゥ! なんかァ、ものたりないィでス!」
「ぐるがるるるるる!」(←訳:画が足りないんだ!)

 そうねー、そうなのよねー、
 伸坊さんの画と一緒に見て/読んでみなくちゃ、
 “ねこはい”の良さは伝わらないのよね。

 ですから、活字アニアの皆さまには、
 ぜひ!書店さんや図書館で
 『ねこはい』の御本を手に取って、
 御自分でページを捲り、
 画を眺めつつ、
 “ねこはい”を口遊んでいただきたい、のですけれど……

 ここで朗報です!

「よいィおしらせッ♪」
「がるっ♪」(←訳:わはっ♪)

 “ねこはい”が、カレンダーになりました!

 きっと、ネコ好きさんたちにあまりにも好評だったのね、『ねこはい』!
 大判のカレンダーになって、
 現在、2015カレンダー売り場に並んでいます。
 ひと月に、
 “ねこはい”ひとつ、画もひとつ
 (一葉や一枚ではなく、ひとつ、といいたくなる画なのです)。

 
 ぐっと来ます。
 ぐいぐい、じわじわ、ふんわり、と来ます。
 何度読み返しても、飽きません。

「ねこはいィ、まじッくゥ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:ねこミラクル!)

 まだカレンダー買ってないなぁ~…
 という御方は、お近くの書店さんや文具店さん、
 ショッピングセンターなどのカレンダー売り場へ行ってみてくださいね。
 貴方の宝物になるかもしれない
 『ねこはい2015カレンダー』、
 もちろん御本の方の『ねこはい』も、
 激おすすめです!
 



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読めば騒然?

2014-12-15 21:34:17 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 のーもあッ、おおゆきィ!」
「がるる!ぐるるー!」(←訳:虎です!雪ヤダー!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日は関東南部にも雪が降っちゃうのか?それとも雨?
 不安にハラハラしながら、
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



             ―― しだれ桜恋心中 ――



 著者は松浦千恵美(まつうら・ちえみ)さん、2014年10月に発行されました。
 第4回アガサ・クリスティー賞受賞作品!というので
 ミステリ好きさんはこの御本に注目しているのじゃないかしら?

「ぱちぱちぱちィ! おめでとうございまスゥ!」
「ぐるるるるがるるぐる~!」(←訳:めでたさにサクラ咲く~!)

 サクラは春に咲くもの、ですが。

 演劇――時節を超越した舞台の世界では、
 現実世界が冬であろうと夏であろうと、
 サクラが咲き、
 嵐が襲い来ます。

 物語の主人公、屋島達也(やしま・たつや)さんも
 時ならぬ“さくら咲く”予感に、
 困惑……いえ、戦々恐々としていました。

「なぜェ、でスかァ??」
「がるるるぐるるぐるる!」(←訳:サクラはきれいなのに!)

 達也さんのお仕事は、
 文楽人形遣い。

 伝統芸能である、あの文楽の、
 お人形を操る役どころ、ですね。

「むむむッ、むずかしそゥ!」
「ぐるるがる……!」(←訳:伝統の重み……!)

 達也さんは、
 お客さんにまだ名前を知られてもいないような若手さん、ですが、
 心配事を抱えています。

 協会への助成金が削減される、らしい。
 
 追い詰められた文楽協会は、
 思い切った手に出ます。

 それは、昔に上演されたきり、
 封じられていた演目『しだれ桜恋心中』を舞台にかけ、
 観客を呼び込もう!という
 あざとい企み――

「ほほゥ! ろくじゅうねんぶりィにィ?」
「がるぐるがるるる?」(←訳:なぜ封印してたの?)

 初演の折に、不思議な出来事があったのです。
 
 公演三日目に
 太夫さん、そして三味線を担当した技芸員さんが
 心臓発作で倒れ、
 帰らぬ人となった、のだそうです。
 やむなく、公演は中止され
 誰いうともなく
 《呪い》とう囁きが……。

「ひえええッ!」
「ぐるぅ!」(←訳:怖いぃ!)

 そんな不吉な演目を、
 話題作り、客寄せに利用しようとするなんて。

 達也さんの懸念は、
 21世紀の現代には相応しくない、のでしょうか?
 ただの気にし過ぎ?
 非科学的?

 けれど、不穏な気配が
 じわり、じわり、と……。

「にげだしたいィ!」
「がるるる!」(←訳:逃げよう!)

 達也さん、達也さんのお師匠さん、兄弟子さんたちの
 逃げ道は――?

 ミステリ好きさんの間に喧々諤々の論議を呼ぶに違いない意欲作、
 さあ、貴方はこの御本の結末をどう思われますか?
 アリか、ナシか、
 拍手喝采か?
 ぜひ、一読の後に、

「うゥ~むむッ!」
「ぐるる!」

 と唸ってくださいね~♪
 


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キラリとはばたく、連想の国へ♪

2014-12-14 21:33:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はなまるおにいさんッ、だいきちおにいさんッ、やッたねッ!」
「がるる!ぐる・がるるるぐる~!」(←訳:虎です!祝ザ・マンザイ優勝~!)

 こんにちは、ネーさです。
 “脚本”“配役”“テンポ”“勢い”、
 すべて揃った最高品質の漫才でしたね。
 では、本日の読書タイムも、
 最高品質のエッセイ作品を、どうぞ~♪

  



             ―― 今日はぶどうパン ――



 著者は平松洋子(ひらまつ・ようこ)さん、2014年11月に発行されました。
 食の雑誌『dancyu』に連載された《台所の時間》2010年5月号から
 2014年6月号掲載分に加筆・修正し、
 楽しくも美味し~いエッセイブックが出来上がりましたよ。

「ぶどうぱんッ、すきさッ♪」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:あの香りが好き!)

 表題作『干しぶどう 今日はぶどうパン』をはじめ、
 収録されているのは、
 テーマとサブテーマの組み合わせから成る46編の、
 《食》と《日々》のおはなし。

 例えばそれは、

  『噛む いいことずくめ』
  『絞る 手加減ひとつ』

 だったり、

  『パンの耳 ひそかな宝物』
  『炒り卵 食卓の太陽』

 だったり、

  『緩衝材 籾殻(もみがら)が懐かしい』や、
  『ペットボトル マラカスにもなる』。

「まらかすゥ??」
「がるぐるるるっ」(←訳:そう来ますかっ)

 著者・平松さんの《食》へのこだわりは、
 ときに、読み手の意表をつく転回をみせます。

 『しずく これも味のうち』で
 蒸し煮や煮物をしながら
 平松さんが想うのは、
 正岡子規さんの随筆『墨汁一滴』――
 病床の子規さんの切なる願い。

 『手袋 ふたつでひとつ』では、
 郵便局で見かけた、
 ぽつんとひとつだけ置き去りにされていた手袋から、
 新見南吉さんの『手袋を買いに』を。

 『夕焼け 一瞬の祭事』では、
 向田邦子さんの『あ・うん』を。

「えッせいィなのにィ~」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:どんどん広がる!)

 映画のように、
 想像力がワイドにひろがってゆく文章には、
 親しみやすさと、
 ある種の神々しさが同居しています。

 身近なのに、清々しい。
 馴染みがあるのに、凛々しく、美しい。

「おしゃしんもォ、すてきィでスねッ♪」
「がるぐるっるぅる!」(←訳:つい見入っちゃう!)

 エッセイ一編ごとに
 添えられている日置武晴さんの写真にも
 心を打たれます。
 平松さんのファンの方々のみならず、
 写真好きな方々も、
 ぜひ、手に取ってみてくださいな♪
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

邸宅、復原~♪♪

2014-12-13 21:28:51 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 さむいィけどォ、おめでたいィでス~!」
「がるる!ぐっるるるる~!」(←訳:虎です!待ってたもん~!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日は、例のごとく読書をお休みして、
 アートマニアさんたちが首を長~くして待っていたあの美術館の、
 最新展覧会情報を、さあ、どうぞ~!

  



 ――『アーキテクツ/1933/Shirokane アール・デコ建築を見る』展+『内藤礼 信の感情』展 ―― 



 東京都港区の東京都庭園美術館にて、
 会期は2014年11月22日~12月25日(毎月第2・第4水曜日休、ただし12/24は開館)、
 “日本で最も美しい美術館”東京都庭園美術館の
 リニューアルオープンを記念しての特別展ですよ~♪

「とうとうッ、りにゅーあるゥ!」
「ぐる~!」(←訳:完成~!)

  

 アール・デコ様式の邸宅=美術館本館は、
 殿下居間の壁紙・カーテンの復原や……

  

 外装の塗り替え、
 香水塔の修復が行われ……

  

 本館に隣接する新館改装、
 展示室を新設し、
 ショップ&カフェもオープンしました♪

「きらきらッ♪♪」
「がるぐる!」(←訳:見事です!)

 現在は、新館ギャラリー1および本館を会場に
 内藤礼さんの『信の感情 』展、
 邸宅そのものを観賞する『アーキテクツ/1933/Shirokane』展が
 開催されています。

 ただね、庭園と茶室については、
 整備工事が継続中とのことですので、
 まだ公開されていません。
 お披露目は、平成27年度になる、のだそうですよ。

「はるにはァ、おにわもォ?」
「ぐるるるがるっ?」(←訳:見られるかなっ?)

 桜の咲く頃には
 庭園も公開されるでしょうか?
 アート好きな御方はぜひ訪問を!
 なお、今後の予定に関しては、
 美術館HPで詳細情報を参照してくださいな♪




   では、週末のオマケ画像は、こちらで!
   
   人気お菓子『ばかうけ』の限定版、
   《ブラックペッパーで仕上げた4種のチーズ味》!
   「おうちィでのォ、ぱーてィーにッ!」
   「がるるるぐる!」(←訳:おすすめです!)
   
   全国的に寒過ぎ!ですが、
   皆さま、どうか穏やかな休日を!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

良い日々に必要なモノって?

2014-12-12 21:25:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 もうすぐゥ、くるのでスよッ!」
「がるる!ぐーるるがるる!」(←訳:虎です!セールの季節が!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、そろそろ年末年始のSALEが始まりますね。
 既に福袋の予約に入ってるお店もありますけど、
 本日の読書タイムは、
 物欲上昇シーズンにぴったりのこちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



             ―― わたしのお買物 ――



 著者は大橋歩(おおはし・あゆみ)さん、2014年9月に発行されました。
 イラストレーターさんであり、
 エッセイストとしても知られる著者・大橋さんの、
 “私、こんなステキなもの買ってみました”を
 けっこう大胆に公開しちゃったのが、この御本です。

「ううむゥ! おとなのォ、おかいものォ、でスねッ!」
「ぐるるがるっ!」(←訳:センスいいっ!)

 御本のまえがきで、

 
    買い物好きなので買えるものは買ってきました。

 と言い切る著者・大橋さん。
 ファッションイラストの名手である大橋さんですから、
 品物を見る眼は、プロの眼です。
 その眼で買い集めてきたいろ~んな物のうち、
 買って良かった!
 と思える物ばかりが、
 この御本で紹介されているのですけれど……

 さすがだわね!

「このおようふくゥ、かッこいいィでス!」
「がっるるぐる!」(←訳:バッグや靴も!)

 女性ならきっと一目惚れ!なのは、
 バロックパールのネックレス。
 きゃあぁ♪可愛い~♪
 ネックレスとお揃いのような、
 バロックパールの指輪も、
 美しいですねえ。

 家具マニアさんがグッと来てしまうのは、
 こちらかしら?
 イタリア製の皮革の椅子。
 ル・コルビュジエの一人掛けソファ。
 古い形の、デスクライト……。

「まるゥ~いィ、めがねッ♪」
「がるるぐるがるる!」(←訳:大きな蓋のケトル!)

 身の周りに置きたい、選び抜かれたあれこれ。

 本文には、そのあれこれにまつわる大橋さんの文章も添えられているのですが、
 いちばん印象的だったのは、
 靴下についての一文でした。

    男は安物の靴下は履かない方がいい。
    何気ないこだわりが男の良い見かけにつながるから。
    『あっ、いい感じの靴下!』
    それで男前の点数はぐんと上がるから。

「ううむゥ、まさにィ!」
「ぐるぅ!」(←訳:納得ぅ!)

 見る眼を養う、という言葉を想い起こさせてくれる御本です。

 さらにまた、
 高い物も、
 そんなに高くない物も、
 一点物も、
 大量生産品も、
 すべては選ぶ者のセンス次第――という、
 ちょっと怖い現実を教えてくれる御本でもあります。

 ファッション好きさん、
 お買物好きさんにおすすめの
 コワくてステキなお買物帖、
 ぜひご覧くださいな♪

「よいィくつしたでェ!」
「がるぐるる!」(←訳:良い日々を!)




 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする