テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《主な登場人物》大集合♪

2014-12-19 21:18:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くりすますゥまでェ、あとすこしィ!」
「がるる!ぐるるがるるるるぐる!」(←訳:虎です!来週はクリスマス週間!)

 こんにちは、ネーさです。
 クリスマス用のお買物に忙しい御方もそうでない御方も、
 週末の読書タイムには、さあ、
 こちらの愉快な“贋作”を、どうぞ~!

  



             ―― ホームズ連盟の事件簿 ――



 著者は北原尚彦(きたはら・なおひこ)さん、2014年10月に発行されました。
 『The Casebook of Holmes League』と英語題名が付されています。
 ええ、御本の題名からもう分かっちゃってますね~♪

「ふァいッ! ほーむずゥさんでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:ただし偽者の!)

 世界中に溢れる《贋作版ホームズ》と《パロディ版ホームズ》作品……
 拙ブログでは先日、著者・北原さんによる
 BBCドラマ『シャーロック』の変形パロディ作品
 『ジョン、全裸同盟へ行く』を御紹介いたしました。

 けれど北原さん、
 ドラマ『シャーロック』をパロディ化する作業だけでは
 飽き足りなかったのでしょうか?
 
 本家コナン・ドイル卿の《ホームズ》シリーズをネタに、
 堂々の正統系贋作化に挑みます。

「おおッ! ちゃれんじゃーでスねッ!」
「がるがるー!」(←訳:行け行けー!)

 さらに、
 銀行に預けておいたワトスン先生の原稿が発掘された、なぁんて
 ありきたりな設定ではつまらない――
 と言わんばかりに、
 この御本にはカラクリが仕掛けられました。

 それはすなわち、

    《主な登場人物》たちが語り手に変身!

 という変化球です。

「むぐゥ! ひねッてまスゥ!」
「ぐるる!」(←訳:魔球だ!)

 御本に収録されている第一話
 『ケンジントン診療所の怪』では、
 正統な贋作を意識してか、
 ジョン・H・ワトソン博士が語り手を務めます。

 が、第二話の
 『読書好きな泥棒』の語り手は
 ハドスン夫人!

「えッ? げしゅくのォ、おおやさんッ?」
「がるるる!」(←訳:あの人が!)

 語り手になるだけじゃありません。
 ハドスン夫人、ホームズさんばりの推理の技を発揮します。

 そして、第三話『グレヴィレア屋敷の秘密』では
 レストレード警部が!

 第四話『バスカヴィル秘話』では
 サー・ヘンリー・バスカヴィルが!

「みんなァ、たんていィにィ、なッちゃうゥ??」
「ぐーるるがるるぐる?」(←訳:ホームズさんの影響?)

 さらにさらに、
 第六話で語り手を務めるのは……
 わお!

「ほほゥ! びッくりィ!」
「がるるぅ!」(←訳:驚きぃ!)

 いったい語り手さんは誰なのか。
 そこだけは、活字マニア/ホームズさんマニアの皆さまが
 御自身で確かめてくださいね。
 読んでびっくり、
 読み終えてウフフ♪な、
 6話から成る連作《贋作》集、
 ミステリ好きさんにおすすめです!
  
 
コメント
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