私の家系には特殊能力がある。
とは言っても一芸に秀でている訳でも、記憶力がいいだの運動神経がいいだの、あるいは超能力を使えるだのそういう話ではなく、クッソ特段の役にも立たない能力がある。
それは水を注ぐ音で、熱湯かぬるいのかを当てると言う、本当どこで使うんだという能力があるのである。
と言うか、これは能力とかでもなんでもなく、実際聞けばみんな分かると思うのだが、分からないという人がいて、しかもそれが結構な人数になる、と言う方が驚きであった。
熱湯だと「サパパパパ」みたいな音なのに対し、ぬるいお湯だと「トポポポ」みたいな音になる。
と言うか人間の8割方が分かるこれを能力と言っていいのかどうか疑問だが、とにかく分かる人と分からない人の二者に世間がわかれ、分からない人がそれなりに多いというのは私にとって、若干のある種のカルチャーショックであった。
色彩で言えば、赤と赤紫ぐらい違う。連続はしているが、しかし両者は違うのだ。
とは言っても一芸に秀でている訳でも、記憶力がいいだの運動神経がいいだの、あるいは超能力を使えるだのそういう話ではなく、クッソ特段の役にも立たない能力がある。
それは水を注ぐ音で、熱湯かぬるいのかを当てると言う、本当どこで使うんだという能力があるのである。
と言うか、これは能力とかでもなんでもなく、実際聞けばみんな分かると思うのだが、分からないという人がいて、しかもそれが結構な人数になる、と言う方が驚きであった。
熱湯だと「サパパパパ」みたいな音なのに対し、ぬるいお湯だと「トポポポ」みたいな音になる。
と言うか人間の8割方が分かるこれを能力と言っていいのかどうか疑問だが、とにかく分かる人と分からない人の二者に世間がわかれ、分からない人がそれなりに多いというのは私にとって、若干のある種のカルチャーショックであった。
色彩で言えば、赤と赤紫ぐらい違う。連続はしているが、しかし両者は違うのだ。