攻殻機動隊SAC第12話「タチコマの家出 映画監督の夢 ESCAPE FROM」

個人的なまとめ＆雑感。

この回は下記の３部構成から成る。
１．一つのタチコマが家出した。原因は天然オイルによるイレギュラーな因子。
２．少女が犬を探した（＋少女の金魚の話）→本当は死んでいたのを親が隠していた。
３．映画監督が構築した夢と、それに囚われた人たち

ここに通底するテーマがある。
それは、人間にはイレギュラーに構成する心情と言うものが発生し、それを大切にすべき、と言うものである。

それぞれのストーリーには、それぞれの登場人物の対応がある。
タチコマは受け入れ、かつ客観的に分析した。
少女はその悲しみを大切にした。
少佐は人間的心情を瞬間露わにしつつも、現実に立ち戻るべきだと判断した。
鑑識を含む多くの観客は現実に立ち返らず、夢の中にとどまっていようとした。
映画監督はそうした映画を撮ろうとした。