1993 Europe日記
1993.3.3(Wed)
St Mary'sの塔から下りて、聖堂内へ。
University Church of St Mary the Virgin(St Mary's)
身廊から内陣方向 Wikipedia(En)
天井は木造のようだ。上部の負荷があまりないせいか、窓が比較的大きく室内が割合に明るい。ゴシックアーチを用いているが、尖り方があまりきつくなく柔らかめ。一部にチューダーゴシックアーチも用いられている。
訪れ際に記録しなかったので、あまりよく覚えていないのだが、Wikiにも似た位置からの写真が載っていて、その説明によればこれは手前の身廊から奥の内陣方向の写真だという。とすると、身廊の途中の上階にパイプオルガン(1986年)が設置されているわけで、だとしたらちょっと変わったレイアウトだ。
ヨーロッパの石造の教会は、解体や火災による崩壊もある一方で、増築や設計変更で大きく形が変えられたり、資金不足や技術的問題で建設に時間が掛かったりすることが多い。このため、部分的には古いが、他の部分は結構最近の完成だったりして、現場で説明して貰わない限り、結局、全体的にはいつ頃の建物なのか分からないままのこともある。この教会も最近になって調べてみて、とにかく長い歴史があって増改築を繰り返してきたということだけはとりあえず分かった。だが、この身廊部分がいつ頃のものかをしっかり調べるのは面倒になってしまった。どうやら14~15世紀らしいが・・・。
University Church of St Mary the Virgin
身廊部にあるステンドグラス。フレームが細く華やか。
Bridge of Sighs(ため息橋) Wikipedia(En)
ため息橋というとベネツィアのものが有名だが、オックスフォードにもあった。こちらは牢獄への橋とかではなく、ハートフォードカレッジの二つのエリアの間をつなぐ橋だ。別にベネツィアのため息橋に似せたわけではないそうなのだが、似ているという話になってこちらも「ため息橋」と呼ばれるようになってしまったのだという。しかし公道上に架かる渡り廊下一つとっても、手が込んでいて美しく印象的だ。
Bodleian Library / Divinity School Wikipedia(En)
ボドリアン図書館(Wikipedia)
ファン・ヴォールトと呼ばれる、扇型に筋が広がったヴォールト空間。ファン・ヴォールトはイギリスでゴシック後期に流行ったと後で知ったのだが、確かにフランスやイタリアでは同様のものは見なかった。過剰とも言える天井の筋状の梁の様子に注目させるため、わざわざライトアップがされていた。
Bodleian Library(ボドリアン図書館)・5階建ての塔
ヨーロッパ旅行記 1993.2.28〜3.21
Google Map 1993.03 Europe
#古い建物 海外 #ゴシック #街並み 海外 #教会 #橋 #大学
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます