カドノート

フレンチアンティーク・カド店主の日常のあんなこと、こんなこと。

突破口はつかめるのか**

2023-02-22 07:50:00 | 只今、仕入れチュウ

こんにちはー。
早いもので、フランスに入ってもう2週間になろうとしています。

今回は、寒さに打ちのめされ(早朝はマイナス気温)、
モノが思うように集まらないジレンマに苦しんだ2週間でした。
モノはたくさん見てるんだけど、なんだかピンと来なくて。。。
「もっと美しいモノ」「もっと珍しいモノ」って言ってるから
気が付いたら僅かな戦利品しかない。
以前は持ちきれないくらい買えて、ヒーヒー言いながら運んでたのにね。

こんな時は流れに逆らわず、ただ耐えれば良いのかな?って思ってたら
日にちだけが過ぎていき、焦り始めています(笑)





古物商人の為の蚤の市ってのが、フランスのあちらこちらで開催されていて
フランス人のみならず、私たちのような外人も入り乱れスゴイ人出です。

私たちの好きそうなものだけでなく、いろんなモノが売られてますが
人の趣味は様々で「こんなん買う人いるの?」というものも
売買されていくので、「えー、それいくの!」って見ていて楽しいです。

しかし、このプロ専用の蚤の市ですが、殆どが入場は有料!
おまけに決して安くは無くて、価格の面でも二の足を踏むことも多いです。
値段を聞いてから「それはうちの売値だって」って呟くのはしょっちゅう(笑)


話は変わりますが、新幹線で南フランスに入った時は
レンタカーを借ります。
元々、洒落た車に乗りたいという願望は無いので
「一番安い車」にするのですが、
一番安いものでもやっぱり観光地はそれなりなのかしら
いつも最新式の車があてがわれて、操作に慌てる事が多いんだな。



今回、あてがわれたのはこの車
どこの何ていう車なのかもわかりませんが、初めての電気自動車。

その静かさにはビックリです。
「どうやってエンジン掛けるんですか?」って聞いたら
「もう掛かってますよ。アクセル踏んだら動きます」
エンジンが起動した音がしないんですけど。。。



車に乗る時も、「ここにカメラが付いてますから、このカードを当てて下さい」
(でもロック解除されても、どうやってドア開けたらいいかわからないし)

「サイドブレーキはどこですか?」って聞いたら、「有りません」って。
サイドブレーキの無い車なんて初めて乗りましたよ(笑)

「車は動けばいい」って、いつもうそぶいてますが
良い車は本当に快適ですね。
座り心地の良いフォトイユに掛けたまま移動してる感が有ります。



自分の周りの車の位置も教えてくれる!

「新幹線以上に便利なものは必要がないよね」って
亡き母の口癖を思い出して、ふっと笑います。


明日は雰囲気を変えるために、少し遠出をしてみます。

1月が行く***

2023-01-29 16:41:49 | 今日のコト

ここのところ毎日の寒さが厳しいですね。
北国、雪国の方達はどんな風に過ごしておられますか。
「水が出ない」「ホワイトアウト」「立ち往生」などのワードを
耳にする度に、私は絶望を感じてしまう。
1日の終わりに、温かいものを食し、お風呂で疲れをほぐすことの出来る
生活が早く戻りますように。


1月があっという間に終わろうとしていて
私もフランスへ買い付けに参る日が刻々と近づいています。

フランスからは「今年は寒い!」って声がいっぱい聞こえてきて
ねぇ、いつも寒いのに、もっと寒いってこと?
極寒から極寒への武者修行(笑)?
本来、寒さに弱い私は冬の間はほぼ冬眠状態で
買い付けどころか、友達と会ったり外食とかも避けたいくらいなのに(冬はお小遣いがたまります)
2月の買い付けは同業のCさんの「2月は、寒いけどモノは豊富ですよ」の
プロポーズを受けてのこと。
騙されたと思って見てきますね、ダルマのようになって。



珍しい!柄の入っていないラヴィエ。
決して軽くないよ!100年たってる風格がある白です。
小さなオーバル皿も「ラヴィエ」になっちゃってる昨今ですが
形も笹の葉のように理想的だと思うのです。
アップしてますのでご覧くださいませ。






小さめのレリーフフレームも2点。
光りが当たると高低が影と共に浮き彫りになり震えるほどの美しさです。








キュノワールの双耳ブイヨンカップもご紹介しています。
18世紀に誕生したそうです。
ニュウ有りますが、経年効果なのかお水を張っても染みない漏れないでした。
お花も良いですが、私ならピスタッチオとか落花生なんかを入れてテーブルに置きますね。
乾いた陶器と乾物が何故か相性が良いような気がして。。。

お気に入りを見つけて頂けたら嬉しいです。

2022年もお世話になりました**

2022-12-29 15:16:34 | お知らせデス

12月29日、本日を持ちまして2022年の店舗営業を終えさせて頂きます。

今年もたいへん、たいへん、お世話になりました。
お客様おひとりおひとりに、お礼を申し上げます。
ありがとうございました。

本当に忙しい1年でした。
(なのに、私ったらちっとも痩せなくて(-_-;))
個人的なプロジェクトも最近ようやく片がつきまして。




2023年はもう少し、じっくりと腰を据えて生活できるような気がします。
根っからのせっかち病も、なんとかしなくてはいけませんが(笑)

来年も仕事に向かうポジションは変わりません。
今まで通り、自分の目で見て、触って確認したものだけを集めてきます。
フランスの市場は枯渇しつつあり私の欲しいものも
以前のように簡単には手に入らなくなってきたような気もしますが
その分、たくさん歩いて探せば何とかカバーできるかな?なんて思っています。
+沢山のラッキーが私の仕入れに起こりますように。




ここも、もう少し日々の事をお伝え出来ると思います。
来年もどうぞよろしくお願い致します。

新年は1月5日より皆様のご来店をお待ちいたします。

カド 柴田眞理子

パントレイ**

2022-09-30 16:19:35 | 今日のコト

10月からは海外から日本入国がもっとラクになるそうだよ。

今はスマホに「My SOS」ってアプリを入れて、ワクチンの接種履歴とか
機内の座席番号とか情報を読み込ませ提示しなくちゃいけなかったけど
それも無くなるらしいので、仕事ではない人も海外がまた1歩近づきます(*^^*)

コロナが流行り始めた頃に比べれば、随分と簡略されて飛行機降りてからも
時間が取られなくなって喜んでいたけど、更に短くなる!

でも、戦争によるサーチャージの高騰などで航空運賃は高いままなので
海外旅行はもう少し我慢した方が良いのかなー。
ヨーロッパの空港はどこもコロナ前の賑わいなんだけどね。

蚤の市で見つけると必ず購入するものがあります。



ビストロやカフェで使われていたパントレイ。

アルミだけでなく、今回はステンレスのワンランク上のも見つけた。



閉店したお店の物なのか、時々20枚くらいまとまって
蚤の市に出てくるんだけど。
側面のアジュールがポイントなんです、私の中では。
朝日がテーブルに挨拶してるのがみたいから(笑)



大衆的なお店に入ると、まずテーブルにカットしたバゲットが
ドーン!と置かれるんだけど。
日本から来た人はまずこれで「パン、美味しい♪」で食べ始めて
メイン料理が来た時には、パンでお腹がいっぱいになっててって
パターンになりがちです。これは気をつけないと。。。

(日本の洋食屋さんですと、2cmくらいの厚さに切ったバゲットが1枚ぽっきり!
お皿にやうやうしくサーヴされますよね。
何ですかね?あれは。。。)

そんなフランスも坪効率を気にしてか、ビストロのテーブルも
どんどんコンパクトになってきて
人気店は特に、お隣のテーブルの人と肩が触れてしまうような間隔です。

それによって、こんなに大きなものは邪魔になり、小さなカゴ系のパントレイに。
私の好きなこのパントレイも、姿を消しつつあります。

都会は、バゲット自体が細く細くなってきているので、
これじゃやっぱりちょっと大きいのかもしれません。
(*_*;
パントレイ ステンレス 完売
      アルミ ¥3800 酷使されてきてるので凹みとか有ります(*_*;

手荷物調達中***

2022-09-07 17:32:32 | 只今、仕入れチュウ
こんにちは。

部屋の中は商品と梱包材料で、足の踏み場を探すのも大変だったのに
全てコンテナに積み込んでしまい、またイチから初めています。

これからは手荷物で持って帰る商品。



お人形ちゃんも一緒に飛行機に乗ります。

あんなに慌ててコンテナに積み込んで、翌日がルアーブル出航の日と
思っていたので、輸出に必要な書類を食事もとらず作ったのに
コンテナヤードの混雑で…まだコンテナ出発してないんだって
なーーーんだ💦
名古屋到着も1週間ほど遅れる見込みです。スミマセン。

私自身も今週末の仕入れを終えたら、帰国の予定です。が
昨晩、航空会社からフライトに変更が有ったので電話くださいメールを貰いました。
当然、昨晩は時間外で今朝も電話していますが
英語で「‥‥イギリス時間の10Hから‥‥」とペラペラ自動音声です。

飛行機も嫌な予感がしますが
(だって私、帰国2日後にネットで注文した消耗品とかの配達が有って。
スーパーセールやってたでしょ、8件も配達指定してるのに (笑))
このブログを書き終えたら、航空会社に電話してみます。。。




同じ時期に買い付けに来ていた、あのNさんと
共にソロソロ日本へ帰ることもあり、打ち上げやりましょうとなり
レストラン近くの地下鉄を降りた処
私が、地下鉄に乗ってる15分くらいの間に大雨が降ったようで道はびしょびしょ。

あのフランス国旗のところから大きく虹が出てたのに(写ってない)
レストランに入ってアペロを始めた途端、
バケツをひっくり返したような大雨
私たちは少しも濡れずに済んだけど、
この雨がもうちょっと早ければ良かったね。
田舎を走ると、サトウキビも鮮やかな黄色の地平線で目を楽しませてくれたひまわり畑も
今年はかわいそうなくらい、どこもぐったりでした。



私が頼んだんは、いつものヴァベット(お肉)エシャロット(ソース)
日本のハラミに似たお肉で噛めば噛むほどおいしい。
Nさんも「それしかないの?」と言いたくなる(笑)タルタルステーキ。
前菜には、エスカルゴとニシンの酢漬けを取りました。

Nさんが「このサラダってなんていうの?」「ちょっと苦みが有って美味しい」って。
「これはフリゼと言う葉っぱ」
わーっと広がっているので、のど越しが悪いという人もいるけど
私は大好きです。多分ビションフリーゼってワンコの名前もここから?

食事を楽しんだあと、バスに乗って帰ろうという事になり
バス停まで行ったのに「次のバスまで25分」
じゃちょっといっぱい飲んで時間を潰そうとなり横のカフェに入って
ロゼで乾杯、話し込むうちにどんどんバスは行ってしまい。
最終便に乗り遅れないように、バス停で25分次のバスを待ったのでした(笑)

愉しい夜をありがとうございました。