カドノート

フレンチアンティーク・カド店主の日常のあんなこと、こんなこと。

達成感***

2020-09-30 21:27:41 | 只今、仕入れチュウ

こんにちは(*^^*)

コンテナへの積み込みを終え、久しぶりののんびり時間を送っています。
昨晩は数か月ぶりに、お湯を張ってお風呂に入りました。
寒くなってきましたもんね。

今回はコロナ禍とあって、イレギュラーな事ばかり。
中大規模の蚤の市は殆ど中止となりました。

当初は思うように商品が集まらず、内心は焦ったり落ち込んだり。




コンテナ、キャンセルした方が良いのかも…と思ってる頃。

お察しの通りコンテナは、ガラガラ状態で送っても、扉を開けたら雪崩が起きるくらい積み込んでも
海運費は同じなので、高い経費をカバーするためにはたくさん商品を詰めた方が有利なのですが。。。
気に入らないものはどうしても買いたくない。
「このままじゃ全部売れたとしても赤字じゃん」と、言える相手もおらず悶々としてる頃。

ある時、潮の流れが変わる瞬間があって(その話は長いのでまた今度)
それからはホイホイとはいかないけれど、順調に買い付けが進み
最終的には倉庫に入りきれないほどの物量です(*^^*)




この写真の後にも増えて「(倉庫の)シャッター閉まるかな」と思うほどになったのです。
勿論、全部がお気に入り!妥協は有りません。

私もいつの間にか年を重ね初老の域に入りそうだ(入ってる?)し、
お客さんも一緒に成長してきたので、大人になったよね。
いつまでも可愛い可愛いだけで、モノは選べない年齢になってきているので
大人の家具を意識して選びました。
おばあちゃんになっても、センスの良いおばあちゃんでいられるように。




ナポⅢのミュージックシェルフ(画像が斜めでスミマセン)
黒ばかりじゃないだね、黒よりずっと柔らかくなりますね。

本当にいつも自分との闘いですが、これがいつまで続くのか。。。
でもまたひとつ(低い)山を乗り越え成長できたかなって感じです。
もうこうなったら早く日本にかえりたーい!

コンテナは10月初旬にルアーブル港を出発し11月3日に名古屋へ入港予定です。
楽しみにしててくださいね。



ちょっと落ち込んだりしてる時に、お客さんに愚痴ったら
「カドちゃんは誰よりもいいものを引き寄せる力を持ってるから大丈夫」って返事くれて
この言葉にも随分x2、励まされました。
Nobaraちゃん、ありがとう!
相手の心に寄り添った言葉が伝えられる「こんな大人になりたい」と思いました。

後記(大人になりたいどころか、十分すぎるほど大人になってるので
「こんな大人になるべきだった」に訂正させて頂きます)

ピション オクトゴナル***

2020-09-25 15:16:14 | 只今、仕入れチュウ


こんにちは。
何だか左手首を痛めたようで、じっとしています(>_<)



原因は👆これ。

ピションのオクトゴナルシリーズ。
激レアと言われる「グリーン」、刻印は19世紀の初代。

今まで、「緑のお皿でどうなんだろう?」と思ってた自分がいますが
正直な感想としては「実に美しい」です。
19世紀と言うキーワードが大きいのかもしれませんが、釉薬の掛かりが均等でなく
それぞれ表情が違うあたり、のっぺりしてなくて魅力的です。

「お皿だけ下さい」って言ってみたけど、軽く却下!
(そりゃそうだろうなぁ。。。)




ヴェルサイユ近くの大邸宅からの放出品です。
殆ど使用されなかったようで箱に入っていたのですが…そこは100年。
🕸とかひっくり返ってる小さな🐞が箱の隅にいて、
これを車に積んで持って来て、台所のシンクに水を張り数時間浸けてから
洗剤でゴシゴシ洗いを1日掛けてやったわけだけど、ゆうても150ピースちょい有りまして
洗剤で滑って落とさないように、左手に力が入り過ぎていたんでしょう「痛いですぅ~」




こうやってアイテムごとに集めて写真を撮ってから梱包をしていくのですが




手首が痛いのと、その量に途方に暮れてしまって2日間ほど黄昏ていました。

「その当時に、南仏のユゼスからここまでこの食器を運ぶ事は、
かなりの時間と労力とお金が掛かったろうね。
汽車を乗り継いでパリのオルセー駅(現オルセー美術館)とかに着いたのを、
使用人が馬車などで運んだんだろうね…」のムッシューの言葉に
思わず「ダウントンアビー」の世界が頭の中で広がる(笑)

えっ、最後に運んだんは私かいっ!


フランスでコロナ対策***

2020-09-15 21:21:51 | 只今、仕入れチュウ


元気です!

ここ数日は30℃前後の陽気に恵まれ、日本から持ってきた半袖Tが日の目を浴びています(笑)
随分陽が短くなったとはいえ、20時過ぎでも十分明るいので
ついついアペリティフタイムが長くなってしまいます。

朝早くに街を散歩すると…「こんなところにパン屋さんが出来たの?」と思う状況に
出くわすことがあちらこちらで有ります。
ラボでPCR検査を受けるために、7時前から人が並んでいるんです。

並んでる人達がお気軽に見えて仕方がないんですけど(笑)
前の人と適当に間隔を保ちながらも、
壁にもたれてスマホいじったり、花壇のへりに腰かけて誰かと携帯で話したり。。。
私だったら、不安で口から心臓が飛び出そうになってると思うんですけどね(笑)
フランスは連日、8000人から1万人近くの感染者が確認されています((+_+))
でもPCR検査の実施は1日100万人が目標なんだそうです。




1日100万人の検査を目標にすることの意味が私にはよくわかりませんが
この調子でいけばすぐに国民の過半数はキャリアになるような気がするんですけど?
受ける人達がお気軽に見える…のもそうですが、罹患した人達がいじめの対象になっていないのでしょう。

先日の蚤の市でも、「あら、久しぶりね」と声を掛けられて
「コロナで来れなかったんです。飛行機飛んでなくて…」なんて言うと
「私はコロナに掛かって入院してたのよー」と笑う顔見知りのディーラーさんがいました。
隣3軒筒抜けになる大声で言って、けらけら笑ってました。

「でも罹っちゃダメだよ!身体が以前とは全然違うから。
ひどく疲れやすくなって、1日中ソファーに転がっていたいくらい」と後遺症を訴えていました。




私は、ドアの取っ手を触っても ATMでお金を下しても
直ぐに「シュッ!シュッ!」と手指消毒。
最初は臭いなぁと思っていた消毒も、いつの間にか快感になり?
今やエタノールの匂いがしないと落ち着かないまでになってしまいました(笑)
「エタノール・マリコ」と呼んでもらってもいいくらいです(笑)

冬でもないのに消毒で手がカサカサですが。。。

ご無沙汰しております***

2020-09-08 21:11:33 | 只今、仕入れチュウ

こんにちは。
ご無沙汰しました。

8月の終わりから、猛暑の名古屋を抜け出してフランスに買い付けに来ています。
今年のパリも暑いと聞いていましたが、私が着いたころには既に秋の気配。
持参した半袖のTシャツなどは結局、一度も袖を通さず今日まで来ています。

コロナ禍にあって、入国後2週間ほど自主的におとなしくしているつもりも有って
今回は10月の頭まで、と比較的長い滞在を予定しています。



手慣らし(?)もあって覗いた蚤の市は、本当に静か。。。
出店者の方も隔週で出るよう指示が有るようで、店と店の間に間隔が出来ゆったり。
観光客はほぼいないでしょうし、入国制限もあってか英語も日本語も聞こえてこない蚤の市です。




蚤の市入り口や、各スタンドには必ず消毒ジェルが設置されてました。
蚤の市だけでなく、バス停にもこんな機械が設置され「ずいぶんお金を掛けてるなぁ」と言った印象。
一度乗ったメトロは、消毒液を持ったオジサンが手すりという手すりを拭いて回っていました。
行き帰りで3回も遭遇したので、かなりの確率です。




コロナが流行る前までは、「マスク=疫病感染者」というイメージが強く
フランス人にマスクがどこまで受け入れられるんだろうと疑問がありましたが
パリは日本同様、マスク無しで歩いてる人はほぼいないです。
マスク不着用者はその場で35ユーロ(5千円くらい?)の罰金ですから(笑)
フランス人には、そのくらい罰則を与えないと誰も守らないでしょ。。。って事でした。

日本と違って、手作りマスクをしてる人はさほど多くは有りません。
日本のような白いマスクも少なく、80%以上が不織布のブルーのマスクですね。
試しにひと箱私も買ってみました。
鏡の前でしてみると「財前教授のご回診」ぽくなるわけですが、
鼻の上のワイヤー部分がキチンと鼻に沿ってくれるので(メガネが曇らず)
アゴの下まですっぽり覆ってくれるので案外優れものかもしれません。
フランス人の特に若い子達は、耳のゴムを一回クロスして(X⊃)掛けてる人が多いのはなぜだろう。
もしかして…お顔が小さくてゴムが長いの?
(オバサンはゴムが痛くてたまらんけど (笑))
財前マスク、お土産にしようともうひと箱買いました(笑)(買えるまでにもっと増えるかも)(笑)

マスクなんて一生懸命買っていないで、仕入れをしなさい!
と、自分に喝をいれて仕入れに励んでいます。



田舎に行く度に、大きく深呼吸!