雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

信頼

2020-03-31 00:33:48 | 願い
今回のコロナ・ショックに際しては、
あらゆる職業の人が厳しい状況にさらされているのだと思います。
僕の働くエンターテイメント業界も、当然、例外ではなく。
毎日、沢山のネガティブな問題と向き合っています。

昨日に至っては、あの、志村けんさんまで......
未だ現実感が無く。
信じたくない気持ちでいっぱいなのですが......
限りない感謝と共にご冥福をお祈りいたします。

そんな僕の様な人間にとっては、
10日ほど前にも結構、
衝撃的なニュースが飛び込んで来ていました......



—————————カナダ・モントリオールを拠点に活動する
エンターテインメント集団
「シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)」
は19日、新型コロナウイルスの感染拡大により、
世界各地で行われる予定だった44公演が中止となったことを受け、
全スタッフの95%に当たる4679人を一時的に解雇すると発表した。
シルク・ドゥ・ソレイユは解雇の理由について、

「公演を行う都市や国がすべて、
250人以上が集まる場所の閉鎖を決めたため」

だと説明し、

「パンデミック(世界的な大流行)が抑えられ、出演者、職員、
観客がリスクにさらされることがなくなるまで
活動を停止するという前例のない措置を取らざる以外なかった」

と釈明した。
ただ、年内および来年の公演のチケット販売は継続し、
今後の公演計画も引き続き進めるとしている—————————



上記テキストは「AFP」通信が世界に発信したものですが、

しかし......

一時的とはいえ、

今や世界の誰もが知っているであろう!?

あの、シルクド、で、、、

4600人以上もの人が.......

......

ちょっと言葉が見つかりません.......

シルク・ドゥ・ソレイユのステージというのは、
ライブなどの現場でステージ演出も行なっていた僕にとっては、
参考書のようなものでもあり、
いつも尊敬の気持ちを抱いていたものの一つでした。
書棚のファイルをゴソゴソと掘り返してみても、
彼ら関連の公演チケットは沢山出て来ます......



以前記していた、思い出のホテルのペンなども出て来ましたが......
やはり、改めて、
彼らのステージは特別なものが多いように思います。
中でも一際好きだったのが、
シルク・ドゥ・ソレイユの名を世界に轟かせた

「O(オー)」

でしょうか。
1998年の初演以来、
今現在もラス・ベガス(Las Vegas)で公演され続けています。
松任谷由実さんが長年、
逗子マリーナでやっていたライブショウ「Surf & Snow」も、
この「O」にインスパイアされたものだったと思います。
今やベガスの代名詞的ホテルといっても過言ではない
ベラージオ(Bellagio Las Vegas)」が運営するショウ。



「O(オー)」とは、
フランス語で水を意味する「eau(オウ)」からとったタイトルだそうで。
とにかく、今もって圧巻なのは、
1800人収容できる巨大な屋内ステージが
そのままプールになってしまうという舞台装置。演出。
最初に見た時は開いた口が塞がりませんでした。
つい数秒前までダンサーが水しぶきを上げて歌い、
踊っていたソノ場所に、
大きなホールの天井の、何メートルもの高さから!
真っ逆さまに!
頭から!
人が飛び込んでいく......

「ああぁ!アブナイんちゃうーーーんんんっっ!?(°◇°;) 」

と思った、その刹那。
人が飛び込んでいったその場所が、
さっきまでダンサーが踊っていたソノ場所が、
水深何メートルもの深い飛び込みプールに変わっている!
なんていうことに.......

「ほへーーーー。。。。(;゜0゜) 」

そんな演出の雨あられ。
そんな舞台装置のキモは、特注開発をしたという超強力なポンプと、
これまた特注の、
底床が自動で瞬時に上下するモーターが組み込まれたプール。
そんなもの......よくも作ったな.......と。
いったい、幾らかかってるのか?このステージ......と。
しかも、他のどのショウを見ても
こんな斬新な試みと機構は必ずあって。
こんなポンチ・ブログ1回程度では
トテモ書ききれないほどのものばかり。

......そもそも、

この部分の演出だけを考えたとしても、

何メートルもの高さから、

頭から人が飛び込んだ、その場所が、

そのステージ装置が、

もし、

万が一動かなかったり、

動かすタイミングを間違えたりしたら......

死んでしまうのです。

人が。

間違いなく。

ショウとは、

サーカスとは、

信頼なのか......

そんな感動。衝撃。教え。

今やハリウッドや様々なステージでも当たり前の
「ワイヤー・アクション」にしても、
高度に磨いていったのは、もしかしたらシルクドではないか?
という気もしています。
プロジェクション・マッピングや、
動くターゲットを追いかけながら映像を投射していく装置なども、
シルクドはいち早くステージに持ち込んでいました。
「Ka(カー)」
なんて、そんなプロジェクターやワイヤー・アクションに加え、
巨大なステージの全てが!
突然浮き上がり、回り、天地逆転して、傾いたり沈んだり......
ほんと、何度ドギモを抜かれたことか。
ま、そんなシルクドさんですから。
近い将来、必ず立ち直ってくれるのではないかと信じているのです。
早く皆でウィルスを克服して、
そんな凄いショウを皆でまた見にいければいいなぁ、と。
そう願わずにはいられないのです。



上の写真は、カナダはケベック州、
モントリオールにあるシルク・ドゥ・ソレイユさんの本社ビル。
僕さん、シルクドさんをリスペクトするあまり、一度、
ビルの見学をさせてもらいました。
この時はケベック州政府の人が隅々まで案内をしてくれたのですが、
ほんとに、まぁ、一々驚かされることばかりのビルでした。
基本、撮影禁止だったので、写真などは載せられないのですが、
とにかく、エグかったでヤンス。
敷地の入り口にはシルクドの根本精神を表しているであろう、
大道芸人的な靴のオブジェがあって。
どこまで大きくなっても原点は決して忘れない......
という気持ちが伝わっても来て、とても印象的でした。



同じく印象的だったのが衣装部。
ワン・フロア丸々、完全に「縫製工場」といった趣(おもむ)き。
更に、生地素材のサンプルや、
過去に制作した衣装のストックだけでワン・フロア。
特殊な生地素材も多く。
衣装は勿論、素材にも全てコードがふってあり。
デザイナーやクリエーター、プロデューサーさん達が来て、
フロアのスタッフさんに

「いついつの、なんて公演の、あの役の衣装が見たいのだけど......」
「この衣装に合う素材って、どんなものだろう?」

などと話せば、アッ!
と言う間にデーターベースから検索したり、
その衣装や素材のある場所に案内してくれます。
靴や帽子だけでも1工場?工房!?を持っていて。
服とは別の専門デザイナーさんや制作職人さんがいて。
演者さん全ての頭や足の形(カタ)もとってあって。
そのカタ置き場だけでも大きな部屋が一つ埋まってしまう感じ。
そんなスケール。
極東の小国から来たおバカさんにはドビックリ☆満載のビル。
ワイヤー・アクションのリハーサル室なんて、もう、
完全に体育館。
オフィス・ビルの中に体育館。
オリンピック選手のトレーニング施設。
ハリウッド映画の撮影にも使えちゃう。
これぞストリート・パフォーマーの皆さんが必要に応じて造りあげてきたビル。
そんな完璧さ。



そんなビルを回ってみても、

やっぱり、つくづく、

エンターテイメントって、

信頼なんだ、、、と。

そうでない関係の場合は、、、利とか、用とか、、、

偉大なものはつくれないのかもしれないなぁ、、、と。

志村けんさんの生み出していた偉大なお笑いも、きっと、

そんな絶大な信頼関係の中で生まれていたモノだったのだろうなぁ、と。

そう思うのです。









例えば「Ka」とか「O」とか、
会場キャパは1800人程度のホールで行うと仮定して。
公演一回の観客動員数を80%とみると=1公演1540人の動員。

チケット価格を平均120ドル=12,000円ぐらいと仮定して。
1日2回の公演を週に5日。
一週間で10公演。
一ヶ月で40公演。
年間では480公演。

チケット12,000円×1540人=1公演当たりの売上は¥18,720,000
1公演売上¥18,720,000×年間480公演=¥8,985,600,000



年間で約90億円の売上。



このチケット80%のセールスを2年間続けられると仮定すると、
2年で180億円の売上。
2年間ランニングさせたいショウの予算は、
この金額をベースに考えていくことが可能となります。
更には、公演回数を増やす。
チケット値段を上げていく......と言う選択肢もあります。
それだけで、軽く●億円の上乗せ試算も可能。
仮に、作品が大ヒットして、チケットのソールドアウトが続いたら、
単純計算でも年間15億円ほどの売上を乗せれます。
ここに、様々な物販の売上や、ドリンクやフード、
スポンサーなどの売上を乗せていくことも可能。
こんな感じがラスベガスや
ニューヨークのブロード・ウェイにおけるショウの構造。
出演者のギャラや宣伝費も、
こんな試算からはじき出していくわけです。



ステージ年間予算100億円超えも全然、可能。



上のチケット写真の中にも入ってますが、
もはや伝説ともなっている
「セリーヌ・ディオン(Céline Dion)」さんがラス・ベガスで長年行なっていた
「ア・ニュー・デイ(A New Day)」というショウ。
シルクドの演出家だった
フランコ・ドラゴーヌ(Franco Dragone)さんが手がけた
このステージにおける彼女のギャラは
年間で40億円ほどと言われていました。

トンデモネー額!

メッシかクリスチアーノ!?クラス!?

ですが、こんな試算をしていくと、
ヒット作品であれば
そのくらい問題なく払えてしまうこともわかるわけです。
世界中の人々を顧客にできるビジネスというのは
少々桁が違って来る様です。


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棚卸し

2020-03-27 00:40:00 | セツナイ
1月17日」という過去記事に、こんなことを記していました。



================================
命は宝物だということ。

明日死んでも後悔の無い様に生きなければ、ということ。

大切な人の安否が分かって初めて次の心配も行動も出来るんだ、ということ。

異常な災害時には人間それぞれの本質が表れてくる、ということ。

そして、改めて、

強く生きたい、強くなりたい......ということ。

そんな当たり前のことばかり。

でも、そんな当たり前のことも成すのは難しいということ。

当たり前に生き抜くということも大変なことなのだということ。
================================



コロナ・ショックの最中でも、やはりチラホラと、
その本質が外世界に漏れ、
見え出している人々やモノゴトがあるように思えていまして......



経済なるものの側面や姿。
世界の繋がりと距離感。
WHOの体質とテドロス事務局長の能力。
中国の虚実と罪。
イタリアの医療環境。社会文化。
ドイツの堅実さ。社会文化。
イギリスの社会文化。
フランスの社会文化。
韓国の社会文化。
ブラジル大統領の姿。
台湾の賢明さ。
アメリカの慢心。
東京の慢心。
和歌山県の賢明さ。
北海道の真摯さ。
安倍内閣の姿。
森喜朗オリ・パラ競技大会組織委員会会長の姿。
IOCの本性。姿。
現、貨幣経済の限界。姿。
何よりも責任回避に注力している人の姿。
何よりも人命救助に奔走している人の姿。
テッシュやトイレットペーパー、食料を買い占める人の姿。
漫画「AKIRA」の凄み。
日本国民の......



耳慣れない言葉も沢山飛び交っています.......



クラスター(集団感染)
オーバー・シュート(爆発感染)
パンデミック(世界流行)
ロック・ダウン(首都封鎖)
ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)
緊急事態宣言
外出禁止令
移動制限



こんな言葉を毎日、何十回と見聞きさせられたら、
疲れている人もいるのではないでしょうか、ね。
自分では気づきにくい部分に雪のように降り積もる疲れ。恐れ。

でも、なんとか、頑張らねばと。ええ。

僕さんのオリンピック関連の仕事も、
先日の安倍首相とIOCの発表をもって幾つか正式に飛びまちた。
なので、そんな予定外に生まれた時間を使って、
自分の力の及ばないことは考えずに、
今は様々なことを「棚卸し」してるんす。
たなおろし君。(*´ω`*)僕さん。ええ。
冷静沈着に、厳しい自己批判カウンターを持って棚卸しちうなんす。



本当は必要なかったのに、必要としちゃっていたモノ。
そんな風にしてしまっていた根本要因。
本当に必要で、大事なモノ。
この時世に、本来の姿を取り戻しているモノ。場所。
実は、しばらくおかしな形になっていたモノ。場所。
変えなければいけないもの。
変えてはいけないもの。
取り戻したいもの。



————————棚卸(たなおろし)。
物品の有高(ありだか)を調査、確認すること。
元来棚卸とは、商品を棚からおろして、
その数量を実地調査し、品質を吟味し、
その価額を評定すること。
また、簿記上における棚卸とは、
商品や製品などの棚卸資産だけでなく、企業の決算期末において、
数量および品質の実地調査を必要とするものや、
勘定残高の金額修正をしなければならないもの全てを指す用語である。
つまり、棚卸しとは在庫を実際に数えることであり、
正確な在庫を把握することである。
それを行うことではじめて正しい決算も可能となる。
棚卸しとは決算作業のひとつともいえる。
よく、スーパーやドラッグストアなどでこの様な知らせが出されるが......

「本日棚卸しのため午後5時に閉店させていただきます」
「棚卸しのために〇月×日は出荷停止いたします」

この様に、店舗においては、早めに営業を終えたり、
業務を止めたりしなければできないほど
時間がかかる作業でもある——————————————







オリンピック延期が決まった時、
僕さんの頭に浮かんだ「AKIRA(アキラ)」という漫画。
大友克洋さんの作品で、1982年から90年にかけて漫画誌で連載され、
後にアニメ映画化もされ、世界中を席巻した名作。
今や世界におけるジャパン・コンテンツの代名詞の一つでもあるでしょうか。
この漫画の舞台設定は2019年の東京。
翌年の2020年に日本で開催される予定だったオリンピックが無くなってしまう!
なんていうところから始まります。
現実は延期でしたが。ね。ええ。
今更ながら驚くッス。
漫画も映画版DVDも自宅の書棚にエターナル・コレクションとなってます。
棚卸でもコイツわ捨てないのでする。ええ。ええ。(*´ー`*)


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うしおととら

2020-03-23 00:04:30 | 面白い
九州で神職も務めているMさんのポンチキ能力の高さに関しては、
僕の中では疑念の余地など無く。
このブログの過去記事......

財布
99%
維新と維新
やらかすよね。
大嘗祭
直会(なおらい)
ナイアガラ徒然
急ぐべからず
ちゃぽーーん
マンハッタン徒然
橿原徒然
「青き炎」大和編
青き炎
いただきます

......などでもチョロチョロと記してきた通り、
その質も技術も経験も知識も文句なしの一線級。
何かとやってくるポンチキ・ピンチ!?などにしても、
よく助けてもらっています。
そんなヨタ話に関しては、
ここで記すにはタイミングを図ってしまうようなものが
まだまだ沢山あるのですが、そんなMさんにして、

「霊能者必読の書」

と言わしめる漫画が「うしおととら」。
元々、少年サンデー誌に連載されていた
藤田和日郎(ふじたかずひろ)さんによるベストセラー作品。
30年も前に書かれたものでありながら、最近、
アニメ化もされて大人気となっていたことも記憶に新しく。
最早、時代を超えた名作との誉れも高く。
「鬼滅の刃(きめつのやいば)」も良いですが、コチラさんも、
読めば読むほどMさんの意見には大賛成の作品。
他にも同じようなことを言っているポンチキーズは数知れず。
今では文庫版なんぞも出ていたりします。



作品全体の感触としてはワンピースにも似た感じ。
そのあたりの作品が好きな人には問題なくハマるのではないかと。
少年漫画らしい、まっすぐで、純粋で、
不器用ながら一生懸命突っ走る男の子が主人公の物語。

でも、だからなのか、
僕のような稚拙な馬鹿者には思わず泣けてしまうシーンも沢山......という感じ。
しかししかし、一番の特徴としては、
その物語構成の緻密さではないでしょうか。
その部分においては、ちょっと群を抜いているのではないかと。
長編でありながら、
全ての話やキャラクターが一つ残らず収斂されていく流れには圧倒もされます。
そんな長編作の中で、この一コマこそ!
この漫画の全てを表しているのではないか?と思える、
個人的にとても印象に残っているカットというのがありまして。
それがコチラさん......



もしかしたら、
「これから読んでみようかなぁ、、、」
なんて人もいるやも!?しれないので、
筋に関わることを書くのは避けますが、
きっと、このコマこそ「うしおととら」そのものなのではないかと。
僕はそう思うのです。
この作品に寄せられて来た多くの賛辞の中で、
田中芳樹さんという作家の方が同じことを書いていたと記憶していますが、
僕もまったくの同感なのです。



国の一つぐらい簡単に滅ぼしてしまいそうな、
圧倒的な悪意に満ちた目。
「白面のもの」と呼ばれる、その存在の巨大さと力感。
そんな巨悪の前で凛として端座する一人の女性。
武器など何ひとつ持たず、
ただひたすらに悪意の権化と向き合う......後ろ......姿。
その姿は、
無力感に襲われるほど圧倒的に巨大なモノに対して絶望的に小さく。
しかし、なぜか?どこか?
その小さな女性の方が強いという感覚もあって。
そんな複雑な感覚をもたらす絵の力感と緻密さと構図バランス。
美しさ。
エモーション。
奥ゆかしさ。



このコマを見た時に僕はちょっとシビレてしまいました。
叙情的であり。
アートでもあり。
しかし、ちゃんと少年漫画ともなっていて。
作品全体を美的に表してもいて。
物語を知らない人が見ても?
つい引き付けてしまうであろう「何か」が入り込んでもいる絵。
この一コマで、
この漫画が通り一遍のものでないことが感じられもするのではないでしょうか。
素晴らしい。
傑作。
作者の藤田さんは、自ら生み出したこの作品の終わりに寄せて、
こんな言葉を残しています。



「アタマのワルイ大っキライな自分自身を漫画の中に登場させて、
それを俺の憧れる大好きな連中に叩きつぶさせてやる!!
そうだ。自分の大っキライな昔話やら童話も、全身全霊をあげて
“イヤだよ!!”
と否定してくれるわ。わは、わはははははははは」

「ただひとつ、しかも断固として言えることは、
登場人物は全員幸せになりました。
それに沿って、皆さんが各自、登場人物のその後を想像していただけたら、
本当に嬉しいのでございます」

「最後にダメ押し。
“うしおととら” の登場人物は、この後一人残らず幸せになりました」



作品の連載が続けられるかなど、
全く分からない週刊漫画誌の厳しいサバイバル世界。
たとえ作品がヒットしたとしても、
それ故に巻き起こってくる周囲からの様々な横やりや圧力。
そんな中で不本意な延命や話の終わり方などもせず。
作者が当初から思い描いていた通りの物語を
キッチリと紡げた作品というのは、この世にいかほどあるのか。
「うしおととら」というのは、そんな稀で幸福なる傑作なんだろうなぁ、と。
本当に信頼できる漫画だなぁ、と。
上に記した作者さんの言葉は、そんなこともよくわかる言葉だなぁ、と。
そう思うのです。(^^)



とても私的なことなのですが、最近、
「九尾の狐」さんと向き合わねばならないような状況?予感?
がありまして。
それは「うしおととら」の物語と少々似ている!?
シチュエーションでもあり。
そのための助力ともなるようなものが、この漫画作品でもあり。
Mさんであり、ポンチキーズの皆さんでもあり。
平成からバトンを受けた令和の仕事のようでもあって。
その九尾は白面で金毛なのか?
どーなのか。
琵琶湖とは!?
竹生島とは?
面向不背の玉(めんこうふはいのたま)とは......
なるほど、そもそもは中国から送られて来たのか......
志度(しど)は死渡。
死をわたる。
四国は死国ではないのか?
その四国の地に空海さんは何をしかけたのか。
「8(ハチ)」とはなんなのか。
八十八とはなんなのか。
お遍路とはなんなのか。
諏訪と同じではないのか。
揖屋(いや)と祖谷(いや)。
イザナミさんの真実とは?
いったい、どれだけの人が知っているのだ?
オリエントな響きと。
ユダヤの匂いと。
ヤハウェであり、星の彼方のことでもあり.......

なんのこっちゃ!

って、ね。

ええ。(@ ̄ρ ̄@)

......さて、と。

色々と。

令和最初の深遠なる物語が、

僕のかたわらでも動き出して来てはいる様です。

コロナ・ショックも起こっておりますし。

神々も腰をあげたようではありますし。

また、各地で、

それぞれが、それぞれで、

動かねばならぬようでは......あります。



☆過去の漫画記事はこちら☆
暗黒神話———【ニコニコ(^^)BAR
海街diary———【光と、白と青と
うる星やつら———【ニコニコ(^^)BAR
陰陽師———【お・ま・じ・な・い・☆
風の谷のナウシカ———【風の谷
岳———【スケール
キングダム———【キングダム!】【レーザー
攻殻機動隊———【The Year of Ghost
ゲゲゲの鬼太郎———【大切なもの
5億年ボタン(アルバイト BUTTON)———【5億年ボタン
進撃の巨人———【進撃する正義
銃夢———【何も無いけどいい所!
スラムダンク———【天上天下唯我独尊
ゲゲゲの鬼太郎———【シュードネグレクト
東京ヨガガールズ———【パルプ・フィクション
のんのんばあとオレ———【恐山徒然
バガボンド———【五輪と五輪書
火の鳥———【風の谷】【居場所
ピアノの森———【Chopin
水木しげるの古代出雲———【大切なもの


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草津徒然 2

2020-03-19 00:00:11 | 美味い
そんな草津温泉の徒然旅。
スキーとかスノボとかと一緒だと更に楽しくもなる感じでしょうか、ね。
一回ではとても記しきれない街ですので、
お気に入りのオミセーズ(お店ーず)のお話は、
次回、「2」に続かせてもらおうかと。
申し訳ないのです。
何卒なのです。
ちなみに、温泉マイスター「ランプの精」さんの温泉ランキングでは16位っす。
(^ν^)ええ。ええ。




お店ーズ筆頭としては、この「三國屋」さんでしょうか。
「きざみ鴨せいろ蕎麦」が抜群においちいのです。
以前記した、神奈川県は横浜の田中屋さんの登録商標っす。
さらにわ!絶対に外せない!
「下仁田名人手作り 刺身コンニャク!」



でもって!この!天丼!
はもう完膚なきまでに間違い無いっす。
一口食べると、黙っちゃうのです。ええ。
このお店はお太り様専用なんですの(*´ー`*)



お蕎麦といえば、この「かない」さんも。
おとーさま、おかーさまに優しい柔らかめの蕎麦。





蕎麦湯フェチの僕さんとしたら
「やすらぎ亭」さんの蕎麦湯は見逃せないのです。



うどん屋さんでは「まつもと」さんがお好みっす。
上州名物「ひもかわうどん」ってやつです。
ザルでも煮込みでもイケちゃうのです(*´ー`*)







いつも看板に誘われてしまう欧風なカレー屋さん
「NEUE POST DINING(ノイエポストダイニング)」
湯上りカレーも嫌いじゃないっす。ええ。



潔い(いさぎよい)カレーさんです。



デザートは「草津温泉プリン」を買って湯の町をそぞろ歩き。
熱海プリンとどっちが先だったのだろーか......とか、
湯畑を見ながら考えちゃったり......
グリーンゼリーが乗った「湯畑プリン」が意外な美味しさ♪



寺子屋本舗さんの「櫛ぬれおかき」。
食感が斬新。



そして、これだけはマスト中のマスト。
草津温泉たまご。
僕さんは「草津ガラス蔵」さんが軒先で売っているものが超!
お気にいり。
食べないとわからない他の温泉卵とは一味違う草津の味。
何なのだろうか?この味わ......
うますぐる......





しかしながら、
僕さんが草津の町で1番好きなのは
「茶房 ぐーてらいぜ」
さんなのです。
ココは場所的にパワースポットってやつです。ええ。
マジ、元気になっちゃうカフェ。抜群。





湯上がりに飲む「岩泉のむヨーグルト」も「軽井沢ビール」も......
こりがリア充ってやつにゃのか......(´ω`)





良き湯の町やなぁぁ......(*´ω`*)ぽふーん......













草津徒然。
最後は小林一茶さんが寄せた
「ふすぼらない=くもらない=くすぶらない」
一句にて、お開きに(^^)



湯けむりに
ふすぼりもせぬ
月の貌(つきのかお)

————————小林一茶


☆温泉関連の過去記事はコチラ☆
・豊富温泉(北海道、豊富)———【豊富温泉
・コタン温泉(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ
・砂湯(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ
・和琴温泉(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ
・丸駒温泉(北海道、千歳)———【丸駒温泉
・カムイワッカ湯の滝(北海道、知床)———【ランプの精の湯 7
・恐山温泉(青森県、恐山)———【恐山徒然
・十和田湖西湖畔温泉(青森県、十和田)———【十和田湖徒然
・矢櫃温泉 瑞泉閣(岩手県、一関)———【邪馬台国徒然
・山王山温泉 瑞泉郷(岩手県、一関)———【邪馬台国徒然
・ほったらかし温泉(山梨県、笛吹川)———【イチロー備忘録
・上の湯(山形県、肘折)———【ランプの静の湯 5
・伊香保温泉(群馬県、伊香保)———【榛名徒然
・宝川温泉(群馬県、水上)———【宝の川の日
・積善館———(群馬県、四万)【Shima Blue
・西の河原露天風呂(群馬県、草津)———【草津徒然
・御座之湯(群馬県、草津)———【草津徒然
・大滝乃湯(群馬県、草津)———【草津徒然
・草庵(群馬県、草津)———【草津徒然
・富士眺望の湯 ゆらり(山梨県、鳴沢)———【此花咲耶姫
・もえぎの湯(東京都、奥多摩)———【鳩ノ巣徒然
・龍宮殿本館(神奈川県、箱根)———【ランプの精の湯
・七沢荘(神奈川県、七沢)———【ランプの精の湯 2
・天山湯治郷(神奈川県、箱根)———【箱根徒然】【ランプの精の湯
・黒根岩風呂(静岡県、北川)———【ランプの精の湯
・ホテルミクラス(静岡県、熱海)———【ランプの精の湯
・オーシャンスパ Fuua(静岡県、熱海)———【熱海徒然 2
・縄文真脇温泉(石川県、真脇)———【巫女姫の太鼓
・杉の子温泉(石川県、白山)———【ここ掘れワンワン
・みくりが池温泉(富山県、立山)———【立山徒然
・須佐温泉(島根県、須佐)———【青き炎
・玉造温泉(島根県、松江)———【猿田彦ミステリー
・道後温泉(愛媛県、松山)———【ここ掘れワンワン
・白良湯(和歌山県、白浜)———【ランプの精の湯 4
・牟婁の湯———(和歌山県、白浜)【ランプの精の湯 4
・崎の湯———(和歌山県、白浜)【ランプの精の湯 4
・浜千鳥の湯———(和歌山県、白浜)【ランプの精の湯 4
・下ん湯———(大分県、由布院)【ランプの精の湯 6
・亀の井 別荘———(大分県、由布院)【ランプの精の湯 6
・夢想園———(大分県、由布院)【ランプの精の湯 6
・壁湯温泉(熊本県、宝泉寺)———【ランプの精の湯 3
・たまて箱温泉(鹿児島県、指宿)———【かんぱかぱーん


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草津徒然

2020-03-15 01:47:20 | 面白い...パワスポ寺社
久々の温泉記事でしょうか。。(●´ω`●)ええ。
言わずと知れた、群馬県の草津温泉でございまちゅ。

「お医者様でも草津の湯でも、惚れたやまいは治りゃせぬ〜」

ってね。ええ。
恋の病い以外は治っちゃう温泉!?らしいっす。
何故か?今年の冬はコチラさんに惹かれることが多く。
既に幾度か湯巡っちゃってますの。

夢のユメグリ。

とにかく今、熱海
と共に若い子に大人気のようなのでやんす。
やっぱり、世界に一つ、草津ならではの、
この湯畑(ゆばたけ)なるものが夜昼となくバエるから?なのか、







この地獄のような!?
「西の河原公園」が夜昼となくエモいから!?なのか......











とにかく人は多いっす。
女子大生天国。
嫌いなわけがないっす(*´ω`*)
ええ。ええ。
僕さんがタマに来ていた頃の「スキー客が多い」というイメージは
完全に無くなっちゃった感じ。
今や外国人さんもかなり多いっす。
沢山ある街湯の湯巡りとしては、先ずは三つの湯が基本でしょうか。
筆頭!はなんといっても、
スキーヤー時代から幾度となくお世話になっている
「西の河原露天風呂」
完全無欠っす。
カピバラの気持ちになれるんす。ええ。







草津に着いたら真っ先に行って。
夜にはエモい「西の河原公園」を散歩しつつ立ち寄って、と。
幾度でも入りたい風呂っす。
金曜の夜は混浴になるんすの。ええ。
( ̄+ー ̄)キラーン☆メモメモ......



町の中心にあって、湯巡りの中心ともなるのは
「御座之湯(みくらのゆ)」
風呂写真はHPより。





泉質的には仕上げに良い感じの
「大滝の湯」
オリジナルのサイダーがあるのでやんす。



広々とした飲食店や休憩所、お土産屋もあって。
何かと設備充実のスパランド的構造。
なので、湯巡り順としては3番目とか、
帰る日の朝とかが僕さんのパターン。
風呂写真はHPより。





3つ巡ると、
こんな「三湯めぐり」の完湯認定証がもらえちゃうのです。
個人的には「南紀白浜温泉」や「黒川温泉」の様な、
木製の手形的なものの導入を希望してるのですけど。ね。



草津といえば、少し前に記した、この
四万温泉(しまおんせん)
とセットで訪れるとバランスが良い......
なんてことも言われるくらい、とにかく温泉成分が強く。
巡っているとお肌ピリピリになったりもするのですけど。
なので、
街並みはどこかしら湯治場的な雰囲気が漂い残る感じでしょうか。
「熱の湯(あつのゆ)」という所では伝統の「湯もみ」も見れますし。
「湯もみガールズ」ですって。ええ。



ガールズです。あくまで。
熱の湯さんの持ちネタです( ̄▽ ̄)ええ。
センター争いが激しそうです。
挙手制の「早いもの順」で、
ガールズと一緒に「湯もみ体験」などもできるんスけど。
僕の友人関係においては過去にたった1人だけ、
この恥ずかしい体験をして表彰状を手に入れた強者(つわもの)がおりまする。
大切な友達ですけど、この時ばかりは僕さんも、
決して目を合わせないように頑張ったんす。
幾ら楽しそうにこっちを向かれようとも知らんぷりっす。ええ。
がんばったっす。



そんな湯畑の主はコチラの光泉寺さん。
元は神社だったと思われまする。
外せないっす。







お酒と、お花も持って行っちゃったり。ね。ええ。
そして、草津の町全体を上から見守る白根神社さんの方にもご挨拶。
昔はこの高台の境内に池?があったように思われまする。
沼神社さんなる摂社(せっしゃ)さんはその名残でしょうか......
時々、諏訪のタケミナカタさんもいらっしゃいます。
草津の町の聖地っす。外せないっす。



全て外さないと!?
こーなるんす( ̄+ー ̄)キラーン☆





......えぐいっす。ええ。
日輪と......
UFOさん!?





お泊りは、僕さんのお気に入りのお宿「草庵」さん♪( ´▽`)



実はカフェなんすけど、泊まれちゃうんす。
流行りの「カフェ泊」っす。ええ。
勝手に流行らせてようと企んでる言葉っすけど。



「足湯カフェ」一階のレジカウンターがチェックインカウンターなのです。
良い感じなんすぅぅ。。( ´ ▽ ` )
しかし、しかし、僕さん。
コチラさんでは2部屋しかない
「湯畑ビュー」のお部屋以外は泊まらないことにしてまちゅの。
そこわワガママなんす。ええ。
ここが空いていなければ草津は無し。
もしくは他の宿に、と。
頑な(かたくな)に決心しちゃってるんす。勝手に。





そんな草津温泉の徒然旅。
スキーとかスノボとかと一緒だと更に楽しくもなる感じでしょうか、ね。
一回ではとても記しきれない街ですので、
お気に入りのオミセーズ(お店ーず)のお話は、
次回、「2」に続かせてもらおうかと。
申し訳ないのです。
何卒なのです。
ちなみに、温泉マイスター「ランプの精」さんの温泉ランキングでは16位っす。
(^ν^)ええ。ええ。


☆温泉関連の過去記事はコチラ☆
・豊富温泉(北海道、豊富)———【豊富温泉
・コタン温泉(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ
・砂湯(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ
・和琴温泉(北海道、弟子屈)———【鍔とアイヌ
・丸駒温泉(北海道、千歳)———【丸駒温泉
・カムイワッカ湯の滝(北海道、知床)———【ランプの精の湯 7
・恐山温泉(青森県、恐山)———【恐山徒然
・十和田湖西湖畔温泉(青森県、十和田)———【十和田湖徒然
・矢櫃温泉 瑞泉閣(岩手県、一関)———【邪馬台国徒然
・山王山温泉 瑞泉郷(岩手県、一関)———【邪馬台国徒然
・ほったらかし温泉(山梨県、笛吹川)———【イチロー備忘録
・上の湯(山形県、肘折)———【ランプの静の湯 5
・伊香保温泉(群馬県、伊香保)———【榛名徒然
・宝川温泉(群馬県、水上)———【宝の川の日
・積善館———(群馬県、四万)【Shima Blue
・富士眺望の湯 ゆらり(山梨県、鳴沢)———【此花咲耶姫
・もえぎの湯(東京都、奥多摩)———【鳩ノ巣徒然
・龍宮殿本館(神奈川県、箱根)———【ランプの精の湯
・七沢荘(神奈川県、七沢)———【ランプの精の湯 2
・天山湯治郷(神奈川県、箱根)———【箱根徒然】【ランプの精の湯
・黒根岩風呂(静岡県、北川)———【ランプの精の湯
・ホテルミクラス(静岡県、熱海)———【ランプの精の湯
・オーシャンスパ Fuua(静岡県、熱海)———【熱海徒然 2
・縄文真脇温泉(石川県、真脇)———【巫女姫の太鼓
・杉の子温泉(石川県、白山)———【ここ掘れワンワン
・みくりが池温泉(富山県、立山)———【立山徒然
・須佐温泉(島根県、須佐)———【青き炎
・玉造温泉(島根県、松江)———【猿田彦ミステリー
・道後温泉(愛媛県、松山)———【ここ掘れワンワン
・白良湯(和歌山県、白浜)———【ランプの精の湯 4
・牟婁の湯———(和歌山県、白浜)【ランプの精の湯 4
・崎の湯———(和歌山県、白浜)【ランプの精の湯 4
・浜千鳥の湯———(和歌山県、白浜)【ランプの精の湯 4
・下ん湯———(大分県、由布院)【ランプの精の湯 6
・亀の井 別荘———(大分県、由布院)【ランプの精の湯 6
・夢想園———(大分県、由布院)【ランプの精の湯 6
・壁湯温泉(熊本県、宝泉寺)———【ランプの精の湯 3
・たまて箱温泉(鹿児島県、指宿)———【かんぱかぱーん


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3月11日

2020-03-11 01:44:00 | 願い
忘れようにも
忘れられないから
思い出さないようにした。

そうやって
息をひそめて生きてきた。

嘘はつけないから
誤魔化しながら歩いている。
 
風化をさせるな。
風化をさせるな。

あちこちから聞こえる声。
でも、忘れたいことだってあるのだ、と。
風化をさせたいことだってあるのだ、と。
身を屈めて叫んでみる。

流れ出した血は大地に溶けて
色もわからなくなった。

涙はいつも行き場がなく
岩の隙間に染み込んでいった。

負った傷はふさがったけれど
傷であることに違いはなく。
そのまま体に張り付いている。
傷が消えるなんて
そんなことはありはしない。

希望と言われ
差し出されたものは
なんだかとても嘘くさく。
手のひらに広げてみると
悲しくもなった。

僕を支えてくれたのは
何かに没頭するということだけで
色々なことを隠してくれた。

生きるとは
かくも厳しいことなのか。

人生とは
かくも困難なものなのか。

本当は、本当は、

こんなはずではなかったろうに。

時々、消えて無くなりたくなる。

どこかへ行きたい。

どこかへ帰りたい。

どこかへ、どこかへ.。

とにかく、どこかへ。

逃げるように見つめた空も
寄り添うように広がる海も
いつもなにも教えてはくれない。
蒼く押し黙り
なにも答えてくはくれない。
これこそが絶望というものなのか。
苦しみというものなのか。

声を、

聞かせて。

教えて、欲しい。

見せて欲しい。

希望とはなんなのか。

溢れ出るのは赤い血の叫び。

見ていろよ!

いつか!

いつか!

見ていろよ!

いつか!

その叫びは

雲だけが聞いている。

流れゆく

雲だけが知っている。











このブログは、東日本大震災をきっかけに色々なことがあり、
2012年の7月から書き出すことになりました。
記し始めて、もう7年以上が経ったようです。
いつまで続くのか、
明日には閉じてしまうのか、わかりませんが......
今日は3月11日。
少しの時間、1人になって。
静かに黙祷を捧げたく思っています。
僕たちは、きっと、
1人残らず幸せを知ることが出来ると思います。
愛を知ることが出来ると思います。
1人残らず。
必ず。


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圧倒的な幸せ

2020-03-07 00:17:48 | 感動
「クリコ」さんという方がいらっしゃいまして。
先日、某イベントの現場でご一緒させていただきました。
聞けば、本名は保森千枝(やすもりちえ)さんとのことで、
料理研究家であり、「介護食アドバイザー」
という仕事を主軸に活躍されているのだそうです。
僕にとっては耳慣れない「介護食アドバイザー」なる言葉の意味は、
イベントでの彼女のトークパートで知ることが出来ました。
 
 
 
クリコさんの考案している「介護食」というのは、
咀嚼がうまくできない人のために考えられたものなのだそうで、
流動食しか食べられないような人に
食べやすくしてあるのは勿論のこと、その上で、
見た目や味や食感も、出来る限り普通の食事と
変わらなく感じられる工夫がなされているものなのだそうです。
健康な方が日頃食べる食事と同じように食欲がそそられ、
食べることが楽しくなるような、
食べることに喜びを感じられるような、
そんなモノを提供することに全力を注いだメニュー、レシピ......
というものらしいのです。
 
 
 
イベントではクリコさんがそんな料理を作り始めた
キッカケの物語をスピーチされていました。
そのキッカケというのは、互いに働き盛りで、
とても楽しい毎日を一緒に仲良く送っていた最愛の夫が、
ある日、口腔底ガンにかかってしまったことによる様でした。
そこから、壮絶な、
夫婦の癌との闘いの毎日が始まったのだそうです。
 
夫の「アキオ」さんは優秀な新聞記者さんだったそうで。
常に活動的で明るく、勤勉で前向きな人だったそうです。
それは癌になった後でもまったく変わらず。
どんな時も希望を捨てず。
明るく、楽しく。
奥さんのクリコさんに辛い思いをさせないように心を使い、
気を張りながら生きていたのだそうです。
 
 
 
クリコさんは、そんな夫に、
自分の方が何度も何度も励まされてきた、と、言っていました。
 
 
 
ここまでの文章が過去形となっているのは、
そんなアキオさんも病気の発症から一年ほどたった
2012年の11月に、この世を去ったのだそうです。
アキオさんはガンの発症後もしっかりと記者業を続け、
周囲の心配をものともせず。
死の直前まで「自分の天職」
とも語っていた仕事を全うしていたそうです。
 
アキオさんは食べることがとても好きな方だったようなのですが、
手術で舌の一部を含む口の中の大部分を切除され、
残ったのは奥歯一本。
病院に入院していた時に出されていた食事はドロドロとした流動食で、
食欲も沸きにくく。
気がつくと体重も7キロほど落ちてしまっていたそうです。
沢山食べて、一日でも早く回復してほしいと願っていたクリコさんは、
そんな夫の姿を見て、たまりかねてこんなことを言ったのだそうです。
 
「どうして食べられないの?」
 
クリコさんは自分でもその流動食を味見してみたらしいのですが、
それは、見た目は勿論、味も想像以上においしいものではなく。
しかも、下あごに麻痺も残っていた夫は、
そんな食べ物でも、スプーンをひとくち、口に運ぶ毎に、
体の中に流し込めていのるか?どうか?を、
いちいち確認しなくてはいけないような状態だったのだそうです。
1食を終えるのに、いつも1時間半ほどかかっていたようで、
その時、クリコさんはこう思ったそうです......

「退院したら、私が3食、おいしいものを食べさせないと」
 
その通り、クリコさんは夫が退院した後、
とにかく彼に美味しいものを食べさせてあげようと、その一心で、
噛む力が無くても美味しく食べられる食事の開発に
猛烈な努力と研鑽を重ねたようでした。
そして、見た目も味も通常的な食事と変わらないような
奇跡的なメニューを幾つも作り出していきました。
 
アキオさんが自宅療養に入った最初のころ。
クリコさんが懸命に作ったおかゆを食べれない、と、
残してしまったこともあったそうです。
その時は、介護疲れのピークと、
常に様々な不安にさいなまれていた心とが重なり、
クリコさんは夫にこんなことを言ってしまったのだそうです......
 
「なぜそんなわがままを!」
 
アキオさんはこう答えたそうです......
 
「手術した口の中の状況が傷の回復とともに毎日変わるようで、
昨日食べられたものが今日食べられないんだ......」
 
口の中の状況が変わる......
クリコさんは想像もしていなかった夫のこの言葉に衝撃を受け、
同時に、夫が健人には想像も出来ないほどの苦しい状況の中で
生きていることを強く感じたのだそうです。
 
「余裕を失っていたとはいえ、
苛立ってしまった自分にとても後悔をしました、、、」
 
クリコさんは、そう語っていました。
 
そんな状況や思いの中で作ってきたクリコさんの介護食の数々や、
メニュー開発の物語は、既に本としても世に沢山出ているとのことで。
今や、多くの方々に喜びや力を与えてもいるようでした。
その日、僕が拝聴させていただいた講演のような仕事に関しても、
アチコチから引っ張りだこの様子で、
毎日忙しく過ごされているようでもありました。
 
 
 
クリコさんのこんなお話の中で、
この日、僕がとても印象に残った言葉が一つありました。
それは、余命いくばくとなってしまった夫のアキオさんが、
死の直前に、
毎日、毎日、一生懸命、
世話や看病をしてくれていたクリコさんに言った感謝の言葉。
 
 
 
「僕の人生は圧倒的に幸せだった」
 
 
 
クリコさんは、この言葉に涙した、、、と、言っていました。
その言葉は大切な宝物として、
クリコさんの胸に今も仕舞われている様でした。
 

 
死を考える時、
命とは強く、儚いものなのだ、と。
あらためて、痛切に思うのです。
 
 
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調和

2020-03-03 00:08:23 | 願い
僕としては、このお話の中にはツカヘイさん達からの
大切なメッセージが含まれているように思えているのです。
それは、
 
 
 
「なぜ?ハナちゃんがRCRアーキテクツ関連の建物に生まれ変わったのか」
「なぜ?日本ではなく、バルセロナやオロットの町だったのか」
 
 
 
バルセロナは陽光あふれる美しい街です。
街の人々は皆、こう言っていました。
 
 
 
「この街は緑が素晴らしいんだ。
どこに行っても高い街路樹や公園が沢山ある。
建物も高くないしね。
どの道も広くて明るいんだ。
サイコーだから。楽しんでくれ」
 
 
 
オロットの町は、
バルセロナを東京と見立てると那須高原や軽井沢、小淵沢のような所。
3万ぐらいの人々が豊かな自然の中でゆったりと暮らしているような町。
移民も積極的に受け入れています。
そんなカントリー・タウンにオフィスを構えるRCRアーキテクツ。
2017年に建築界のノーベル賞ともいえる
「プリツカー賞」
を受賞した時には、建築業界は少なからず騒然とし、
世界的なメディアはこんな言葉で伝えていたそうです。
 
 
 
スター・アーキテクトが活躍する時代は終わった」
 
 
 
とても乱暴に書けば、
 
 
 
「どうしてこんな無名の!?田舎町の建築家が!?」
 
 
 
そんな感じで、
受賞時には様々なところで物議を醸していたのだそうです。
興味深いのは、
RCRさんがこの賞をとった2017年にハナちゃんは亡くなっています。
そして、ハナちゃんは、
そんな物議を醸していたRCRさんの建物に生まれ変わりました。
この日本に、ではなくスペインに、です。
座敷童(ざしきわらし)さんなど本当にいるのか!?いないのか!?
なんていうポンチキな議論を棚上げして記してみれば、
わらしさんは、この日本という国においてはもはや絶滅危惧種です。
本来、自然霊であり、精霊であり、神の使いでもあります。
人と自然とが調和するトコロに存在し、
そんな調和のために活躍出来るような存在。
RCRの建築は全てを周辺環境から発想するモダン建築。
カントリーサイドとシティとを、
古き良きものと新しきものとを、
高度な感覚と技術とで繋ぎ、美をもって融合させる様式。
この国にはそこまで高度な調和がとれている場所があまり見当たらない.......
のでしょうか。
のでしょうか。
敗戦後に育まれた成金趣味的精神構造から抜けれない.......
のでしょうか。
以下はプリツカー賞の委員会が発表しているRCRさんの授賞理由—————
 
 
 
=================================
現代社会には、世界中の人々が問いかける重要な問いがある。
それは建築に関してだけでなく、法律、政治、そして政府に関してである。
わたしたちはグローバルな世界に住んでいて、
国際的な影響、貿易、議論、取引などに頼らなければならない。
しかし、ますます多くの人がこの国際的な影響により、
地元の価値や芸術、習慣を失うことを心配し、恐れるようになっている。
ラファエル・アランダ、カルメ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタ(RCR)は、
地域性と国際性の両方を維持することができるかもしれないということを
わたしたちに教えてくれている。
彼らは、この問いに対する答えは「どちらか」ではなく、
少なくとも建築に関しては、両方を維持することができると、
最も美しく、詩的な方法で、わたしたちに教えてくれたのだ。
根はしっかりと地元に生やしながら、
腕はほかの世界へと伸ばすことができるのだと。
もし現代人の生活にもその性質を当てはめることができれば、
彼らの答えは、素晴らしく心強いものになる。
=================================
 
 
 
また、様々なメディアに載るRCR関連の記事を簡潔に列記すると、
こんな感じです————————————
 
 
 
=================================
<HOUZZ誌>
リサイクルした鉄や木を使い、
周囲のランドスケープに溶け込みながら、
見事にエイジングしていく彼らの作品には、建築と自然、
サステナビリティに対する深い洞察に基づく実践がある。
 
 

<マーカット氏(プリツカー賞の選定委員長)>
パブリックとプライベートの共存、適切なスケール、
自然環境との融合、歴史への配慮。
そして、歴史的建造物の保存・修復に関するユネスコの
ヴェネチア憲章についても、しっかりと理解しており、
古きものから新しきものを生み出し、
 
RCRについては全員が支持しました。
全員一致で選ばれたのです。
委員長としてはありがたいことです。
毎年必ず、全員一致となるわけではありません。
 
 
 
<TOTO(日本企業)>
RCRは広大な敷地に研究施設や工房、宿泊施設、
パビリオンなどを配した「ラ・ヴィラ」において、
人びとが集い、ともに学び、自然を空間として体感してもらうことで、
知覚することそのものを学ぶ研究の場を実現しようとしています。
そのなかのひとつである「紙のパビリオン」は、
RCRが長年にわたり影響を受けてきた日本文化との
架け橋となるプロジェクトで、
奈良県吉野町の人びとと協力し、吉野の木材を用いながら、
RCR独自の世界観を表現しています。
=================================
 
 
 
メディアにある、含蓄溢れる本人達のコメントはこんな感じ———————
 
 
 
=================================
<アランダさん(RCRメンバー)>
建築と自然の関係についていえば、
私たちは、建築と内部と外部に境があるとは思っていません。
建築は中であり、外であり、それをつなぐものだと考えています。
中と外を融合(フュージョン)するものが建築であると考えているのです。
自然とは中であり外であり、それを融合するのが建築です。
 
 
 
<ピジェムさん(RCRメンバー)>
カタルーニャは私たちが生まれた場所です。
学校を卒業して、生まれ故郷に戻って仕事を始めることは、
私たちにとってはとても自然な選択でした。
それに、今ではインターネットも普及していますので、
特に自分たちの仕事がローカルな場所に特定されてしまっている
という感じはしません。
ですから、世界的大都市ではなく、
生まれ故郷の小さな町をベースとしていることに、
まったく何の問題も感じていません。

例えば、「日本の美」には影響を受けたといえるかもしれません。
私たちは1990年代に、
あるプロジェクトにかかわるために初めて日本を訪れました。
あのとき私たちが目にしたもの、
日本での体験は、まさに「美」だったと思います。
日本の居住空間、道具、食器など、目にしたものすべてに美を感じました。
美とは説明できないものであり、
「理解する」のではなく「感じる」しかないものだと私たちは考えています。
日本の美は、誰かに帰属しているものではありません。
 
 
 
<ヴィラルタさん(RCRメンバー)>
美とはあくまでもアノニマス(匿名)なものだと思っています。
特定の誰かから影響を受けるものではありません。
=================================
 
 
 
賞の委員会を動かしたRCRの作品はこんな感じ——————————
 

 
RCRの評価を飛躍的に高めた、グラウンドの中心部にも木を残した陸上競技場。
これまで、ありそうでなかったもの。
シンプルさと景観への溶け込み方が斬新でありながらノスタルジック。
彼らの地元、オロットにあります。この地にありながら、
世界に向けた作品を創ろうとする意欲が強く伝わってもきます。
下は、スぺイン、パラモスにあるワイナリー。
ぶどう畑の下にラボとワインセラーを設置。
中にある通路は、差し込む光と影とを計算し尽くしたマジカルな空間。
 
 

 
景観から浮き立っている様でもあり、馴染んでいる様でもあり。
絶妙で斬新な存在感を持つ......なんと、幼稚園......
 

 
建物の中も、子供達が楽しくなる様なカラフルさ。
太さもカラーもまちまちな柱は色鉛筆のような佇まい。
RCRさんの元を選んだハナちゃんのセンスもスゴイなぁ、と。思います。
 

 
地元、オロットにある森の中に溶け込むレストラン。
しかし、中に入ると独特の都市感と未来感。
 

 

 
周囲のランドスケープに溶け込むよう、
コールテン鋼のキューブを基本に建てられたフランス、スーラージュ美術館。
 

 
バルセロナの町の底に沈んでいるかの様な高齢者センターと中庭。
大きな図書館も併設されていますし、おそらく、
ハナちゃんが最初に生まれ出たところ。
 

 
その高齢者センターの図書館。
リーディングルームは明るい全面ガラス張り。
 

 
フランスの古城の中に作られたキッチン。
歴史ある城の雰囲気を壊さないモダンさと機能美。
 

 
都市の石壁の間に作られたテラスハウス。
 

 
半地下の一階がリビングダイニングで、
二階はベッドルームの様です。
家の中の外とがシームレスに繋がっている感覚を受けます。
 

 
さて。
 
僕らは、
 
この国は、
 
このままでいいのでしょうか。
 
「都市」と「田舎」とを分けて捉えている様な感覚。概念。文化。
 
「幸福」や「豊かさ」ということに関する概念。定義。目標。夢。
 
「富」や「貧」に関する理解。概念。
 
都市開発や国土整備に関する考え方。概念。立法。行政。
 
経済や政治、国家に関する理解。概念。
 
僕らは、本来、神の使いたる座敷わらしさんを感じとれることもできて、
 
一緒に暮らすこともできる存在かもしれなく。
 
もし、そうであれば、
 
われらこそ神であるかもしれなく。
 
その神とは、いったい、どのようなものなのか。
 
どのようなものであるべきなのか。
 
勝負の世紀なのだろうなぁ、と.......
 
ハナちゃんの生まれ変わりからは、
 
座敷わらしさん達からのメッセージも伝わって来るのです。
 

 
国連の定めたSDGs(エスディージーズ)。
 
=Sustainable Development Goals
=サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ
=持続可能な開発目標。
=17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)から成る目標。
 
このSDGsこそ、現在の世界トレンドではないのかと。
内容的にもとても素晴らしいものではないかと。そう思います。
僕さんも目下、勉強中☆(`_´)ゞ
女性ファッション誌の「FRAU(フラウ)」が
「一冊まるまる特集号」を出した時は流石に驚きましたが......
しかし、とても売れた!とのことで。
ま、フラウとは縁遠い僕さんが買っちゃってるくらいですから、
それは事実ではないかと。
国連さんも良い仕事をしたなぁ......と、個人的にはそうも思っています。
リスペクト。
そんな国連さんやRCRさんより凄いかもしれない!?
今一度リスペクト(^^)
 
 
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