Activated Sludge ブログ ~日々読学~

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●坂本龍一さん「…市民一人一人がこの問題を知り、直視し、将来はどのような姿であってほしいのか、それぞれが声を上げるべきだと思います」

2023年06月01日 00時00分36秒 | Weblog

[※ 「3.11から12年 脱原発の約束はどこに」(週刊金曜日 1415号、2023年03月10日) ↑]


(2023年05月16日[火])
坂本龍一さん曰く、(リテラ)「…市民一人一人がこの問題を知り、直視し、将来はどのような姿であってほしいのか、それぞれが声を上げるべきだと思います。日々の生活でたった今・この時に声を上げることが難しい場合でも、次の選挙で意向を投影することは可能です選挙も消費行動も等しい力を持って1票になると思います」と。

   『●「これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵
     を得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません。この樹々は一度失ったら…」
   『●「日本人は新聞やテレビなんかが言うことを素直に信じちゃう傾向が
     ある」 「戦時中はみんなが大本営発表に騙されて…変わっていません」

 以前のリテラの記事では、こんなことも。《金平茂紀氏と対談した坂本龍一は、清志郎を偲んでこのように語っている。「清志郎のことで言うと、これは僕も強く思っていることで、きっと清志郎もすごく言いたかったことだと想像するんだけど、なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのかってことなんですよ。それをずっと清志郎は言っているんですよ。僕も本当にそう思う。なにが怖くてみんな言いたいことが言えないんだろうと。みんなもっと言いたいことを言いましょうよ。それは、個人も、ミュージシャンも、メディアも、みんなそうですよ」》。

   『●《メディアコントロール》…こんな「広報」マスメディア
      ばかりでは第25回参議院議員通常選挙が思いやられる
    《ロックスター忌野清志郎。この世を去って、はや十年。
     でも今も、今だからこそ、あのフレーズが聞こえてきそう。
     みんな、アイシアッテルカーイ-。

      ♪何 言ってんだー/ふざけんじゃねぇー/核などいらねえ…。

     おなかの底から“絞りたて”とでも言うような少ししゃがれた
     あの声が、真っすぐこちらへ向かってきます。伝説のロック
     バンド、RCサクセションが歌う「ラヴ・ミー・テンダー」。
     エルビス・プレスリーの代表曲に、ボーカルの清志郎さんが、
     日本語の“訳詞”をつけました》

 そして、森本智之記者による、東京新聞の記事【「まるで遺言じゃないか…」死の3週間前、坂本龍一さんから届いた本紙への取材依頼 伝えたかったことは<ニュースあなた発>】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/246491)によると、《実は坂本さんには外苑の問題ともうひとつ、最後まで気に掛けていた問題があった。福島県の除染作業で集めた土の新宿御苑への持ち込みだ。ただ、声高に反対することはあえて避けた。「声を上げることで福島の方々を傷つけることになるのではないか」と、周囲にはその理由を話していたという》。
 《除染作業で集めた土の新宿御苑への持ち込みだ》…福島の皆さんには、本当に申し訳ない。でも、ブログ主は、日本中に汚染を拡散させてはいけないと思っています。究極的には、《原状回復》、つまり、原子炉の中にすべての核物質を〝戻す〟こと。核発電人災以前の元の姿に〝戻す〟。それを出来ないというのならば、2度と核発電などやってはいけない。そのためには自公お維コミではダメです。結局、選挙では彼らに投票する、選挙に行かないことで間接的に支持していては、あとの祭り」「元の木阿弥です。核に「寄生」する人達を追い出さなければいけない。

   『●<金口木舌>《反原発を歌った清志郎さんなら、福島第一原発事故で
     生じた処理水の海洋放出を許さなかっただろう ▼沖縄でも海が汚された》
   『●東京電力核発電人災から何年経とうとも、坂本龍一さん《「人々の記憶
     は薄れているかもしれないけれど、いつまでたっても原発は危険だ」》
   『●《坂本さんは…『声を上げる。上げ続ける。あきらめないで、がっかり
     しないで、根気よく。…』。本当にそう。勇気を出して諦めないで…》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/246491

「まるで遺言じゃないか…」死の3週間前、坂本龍一さんから届いた本紙への取材依頼 伝えたかったことは<ニュースあなた発>
2023年4月27日 06時00分

     (坂本龍一さん=2020年03月撮影)

 「再開発に反対していることを記事にしていただけないでしょうか」。音楽家の坂本龍一さんから東京新聞に連絡があったのは3月7日、亡くなる3週間前のことだった。東京・明治神宮外苑地区の再開発の見直しを求めるインタビューは同16日にウェブで先行公開、関連報道は今も続く。病床から伝えたかったメッセージは何だったのか。坂本さんが亡くなって、明日28日で1カ月となる。(森本智之


◆望月記者通じ「力をお貸しください」

 ツイッター経由で、その連絡を受けたのは望月衣塑子記者だった。2人はツイッターでつながっていたが面識はない。それでも知り合いを介した方が少しでも早く記事にしてもらえる、と考えた。「坂本さんには時間がなかった」(関係者)。本紙を選んだのは「外苑問題を追う数少ないメディア」だったからだ。

 「子供たちに美しい日本の姿を残せない現実には忸怩(じくじ)たる思いがあります。病床からでもできることはしたいと願っています」

 外苑の取材を続ける私は望月記者から転送されたメッセージを読み、緊張した。がん闘病中のため、マネジャーが代筆。対面取材も無理。だが、書面インタビューは受ける、とあり「お力をお貸しください」と結んであった。

 回答でさらにたじろいだ。反対運動に参加するほどの体力が残っていないことを告白。「未来のことを考えた時、あの美しい場所を守るために何もしなかったのでは禍根を残すことになると思いました」「後悔しないように」と声を上げる理由を記していた。

 同僚は「まるで遺言じゃないか」と驚いた。

 東京生まれの坂本さんにとって、外苑一帯は思い出をはぐくんだ場所だった。周辺には親に連れられて現代音楽を聴いた草月会館があり、新宿高校時代には青山通りでデモに参加。プロになってからはビクター青山スタジオに通った。

 その外苑を、坂本さんはがん闘病の合間を縫って訪ねていた。樹木を眺め、外苑の中をわざと遠回りすることもあった。没後の取材で、関係者が明かした。

 書面インタビューでは最後にこんな言葉を残した。

 「自分たちが住む地域がどんな場所であってほしいかそれぞれがビジョンを持つことが大切だと思います。私は自然豊かな公園や墓地が好きですし、樹木の多い道を歩くのが好きです。皆さんはどんな東京に住みたいですか」

――――――――――――――――――――
明治神宮外苑地区の再開発 秩父宮ラグビー場と神宮球場の敷地を入れ替えて建て替えるほか、190メートル、185メートルの超高層ビルを建て商業開発も行う。その過程で大量の樹木が伐採されることが判明。事業者は見直したが743本が伐採される見通し。事業は3月に着工しており完了は2036年。一帯は風致地区に指定され、神宮創建以来、100年近く景観が守られてきたが、節目になる。
――――――――――――――――――――

【関連記事】神宮外苑の価値は284億円 「坂本龍一さんの遺志継ぐ」上智大生ら試算 知事への見直し求める手紙とも縁

     (東京電力福島第一原発事故の被災地の海岸で波を見詰める
      坂本龍一さん=2014年3月11日、福島県双葉町で)


◆気に掛けていた福島、原発…声を上げなかった理由は

 実は坂本さんには外苑の問題ともうひとつ、最後まで気に掛けていた問題があった。福島県の除染作業で集めた土の新宿御苑への持ち込みだ。ただ、声高に反対することはあえて避けた。「声を上げることで福島の方々を傷つけることになるのではないか」と、周囲にはその理由を話していたという。

 インタビューでは「驚いた」としながらこうつづった。

 「原発事故の問題は福島だけが背負わされるべきではないと思います。皆が福島を支え、汚染を広げるのではなく、できるだけ封じ込めることがなされるべきではないかと思います」
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●《「スガ総理」…内閣支持率の下落が止まらない。その要因はコロナ対策の度重なる不手際と、国民に我慢を強いながら五輪開催に…》

2021年07月23日 00時00分30秒 | Weblog

[※歴代自民党内閣は「国民のために働」いていなかった!? 縁故主義・政権の私物化もアベ様から《継承》 (日刊ゲンダイ 2020年10月14日)↑]


(20210718[])
立尾良二記者による、東京新聞の記事【「スガ総理」ですが何か… 「ザ・ニュースペーパー」山本天心 コロナ、五輪、支持率 本物以上に本音がチラリ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/116824?rct=tag_movie)。

 《内閣支持率の下落が止まらないその要因はコロナ対策の度重なる不手際と、国民に我慢を強いながら五輪開催に突き進む矛盾に尽きる。ならば、社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」で「スガ総理」を演じる山本天心(58)に、“本人”が置かれた立場や心境をどう表現しているのか直撃した。(立尾良二)》。

   『●『東京番外地』読了
    《…劇団「ザ・ニュースペーパー」…の風刺コント「さる高貴なご一家」を
     この広場で、さらに天皇家の目前でやってもらい、その様子を撮影する》

   『●再稼働・輸出問題に続いて、
     東京電力原発人災下の五輪招致騒動: 「あろうことか」、の連続
    《木内さんが安倍晋三首相を紹介した。「ザ・ニュースペーパー」の
     ものまねコントにホールは爆笑の連続。
     懐かしい小泉純一郎氏も駆けつけた》

   『●ご冗談を橋下さん:「泣き落とし」の一環、
     「やめたらアカン」…なんて許されない、すっぱり政界引退を
    「また、同記事によると、「コント集団「ザ・ニュースペーパー」の
     2人が登場。橋下徹大阪市長(大阪維新の会代表)と小泉純一郎
     元首相に扮して、コントを披露した。 「二重行政、二ついらないん
     ですよ。通天閣の隣にもう一つ通天閣あったらどうですか、小泉さん」
     「それうれしいねえ。なんか楽しいねえ。ツインタワーみたいで」
     軽妙なやりとりに参加者から大きな笑いが起きた。橋下氏は住民投票で
     都構想案が否決された場合、政界を引退すると表明している。橋下氏に
     扮した福本ヒデさんが「みなさんに頑張っていただいて、私に二度と
     橋下さんの役をやらせないで下さい」と呼びかけると、
     会場がどっと沸いた」。
     是非、「憲法くん」の意見も聞いてみたいものです」

   『●『憲法くん』の誇りとは? 《私は六六年間、戦争という名前で
              他国の人々を殺したことがない。それが誇り》


 カネカネカネの金(カネ)色の五つの輪は《スガ政権の祭典だからスガさんの生命維持装置》。
 東京の第5波の危険な増加傾向、ざっくり、2週間で倍増のペース。先週土曜は950人…来週は2000人前後か? それでも バカの祭典パソナ五輪を強行する無為無策無能な政権。最早、殺人オリンピック
 7月17日(土)の東京新聞の記事【<新型コロナ・17日>東京都で新たに1410人感染 4日連続の1000人超え】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/117361)によると、《東京都は17日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1410人、死者が2人報告されたと発表した。前の週の同じ曜日に比べて増えたのは28日連続となった。都内の累計の患者数は18万8108人で、このうち現在入院している重症患者は59人となった。新規感染者数(1週間平均)は、17日時点で対前週比140.5%となった》。
 そして、試合も始まり、開会式前夜の22日(木) …【<新型コロナ・22日>東京都で新たに1979人の感染確認 33日連続で前週の同じ曜日を上回る】。2000人間近…。

   『●無観客開催にすり替え…緊急事態宣言の最中、五輪貴族やその取り巻き
         連中による醜悪な〝バカの祭典〟〝パソナの祭典〟をやる気?
   『●《大会経費の赤字の尻拭いを背負わされるのは国民だ》 ―――
     どこまでも醜悪なバカの祭典、パソナ五輪。一体どちらが《反日的》か?
   『●《人々を苦しめているのは…満足に給付や補償をせずに自粛を強制
        する政権》(町山智浩さん)…一体どちらがバカで、《反日的》か?

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/116824?rct=tag_movie

「スガ総理」ですが何か… 「ザ・ニュースペーパー」山本天心 コロナ、五輪、支持率 本物以上に本音がチラリ
2021年7月15日 07時28分

 内閣支持率の下落が止まらないその要因はコロナ対策の度重なる不手際と、国民に我慢を強いながら五輪開催に突き進む矛盾に尽きる。ならば、社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」で「スガ総理」を演じる山本天心(58)に、“本人”が置かれた立場や心境をどう表現しているのか直撃した。 (立尾良二)


 七月五日、東京・有楽町で催された自主公演。観客を前に、スガ総理に扮(ふん)した山本が一喝した。「皆さん、来ていただいたのはうれしいが、私、何度も言いましたよね。不要不急の外出は控えろと」。ドッカーンと笑いがはじけた。

 ザ・ニュースペーパーもコロナ禍で定期公演や地方巡業、寄席出演がほとんどなくなった。久しぶりの大舞台に山本は「僕らのホームグラウンドは舞台。この閉塞(へいそく)的で息苦しい時代を、笑い飛ばして発散したい。それがわれわれの使命であり仕事。笑って免疫力を上げましょう」と言う。

 そんな山本がスガ総理に“変身”してインタビューに応じた。

 東京は四度目の緊急事態宣言に入った。首相の声色で「四度目ともなると、国民に緊張感がなくなるのは分かっていた。だからもう緊急じゃないので、『緊急辞退宣言』にしようと思った。五度目はそうしますよ」と悪びれない。支持率も落ちた。「NHKや読売新聞が私を忖度(そんたく)しないのか、見放されたと思いましたね」と肩を落とす。

 迫る五輪開幕。「人類がコロナに打ち勝った証しとして絶対やりますよ。こんな状況でなぜやるのか、説明責任を果たしてないと言われるが、何回も私、説明しましたよね。安全安心なオリンピックを開催すると。何度も何度も、しっかり、明確に、分かりやすく、はぐらかしてきているじゃないですか

 「しかも専門家の皆さんにもちゃんと耳を傾けていますよ。耳を傾けているだけで、話を聞くなんてひと言も言ってませんよ。五輪はやれば絶対盛り上がる。リスクが逆に特効薬になるんですリスク、リスクリ、クスリ…。反対から読めば薬なんです」

 ここまで五輪にこだわる理由を「スガ政権の祭典だからスガさんの生命維持装置なんです。五輪がぽしゃったらスガ政権も終わっちゃいます」と言いつつ、「全責任は小池(百合子)都知事にあるんですよ。なぜ私ばかり前面に立つんでしょうか」と“本音”も。

 東京都議選で、首相は「自公で過半数」との約束を果たせなかった。「総理は自民党総裁なのに、どこからも選挙応援に呼ばれなかった。来たら迷惑と言われた。まさに党内は一枚岩です。寂しい」と嘆く。

 小池都知事について「入院して支持率を上げた。うらやましい限りですよ。総選挙で私が使おうとした策略だったのに先を越された。これ、トップシークレットですよ」。さらに秋までにある衆院選の“秘策”を明かす。

 「意表を突いて五輪開催中に解散しようかと。野党は準備していないから大騒ぎですよ。そして解散二、三週間前に、全国民に特別給付金を配布いたします。これは効きますよ。賄賂ではない。ちゃんとした給付金だから、いわば公的賄賂です。二十〜三十万円も配れば、ああ自民はありがてえなあとなる」とニヤリ。「皆さん、ダマされちゃだめですよ」と付け加えた。

 山本に戻って「菅さんの最大の弱点は言葉、表現が下手なことです。小池都知事は言葉がうまい。ダイバーシティーとか、ステイホームとか。ちょっと気が利いている」と指摘する。

 その対策として「誰かとコンビを組むこと」と提言。「感染症対策分科会の尾身(茂)会長とよく会見するでしょ。私、それを見ながら思うんです。『最近は本当に首相らしくなってきた。貫禄が出てきたね…、隣の尾身さんが』と。だから尾身さんと組むか、私と組んで『Wスガ』はいかが。突っ込みどころ満載の会見になって支持率上昇!」と笑う。

 ここで再びスガ総理に登場してもらおう。酒類提供が感染者増加の主因なのか。「その科学的エビデンスを調べるより、私の前任者が配ったアベノマスクの飛沫(ひまつ)が漏れ漏れだったことを科学的に証明されたら、まずいですよ。あれ、税金を二百五十億円も投入したんだから」とおびえる。しかし、そこは自民党。「偽装、隠蔽(いんぺい)、改ざん、賄賂、横領は伝統芸なんです先輩が作り上げたものは、ちゃんと踏襲して、美しい日本を守っていくそれが自民党らしさではないでしょうか」と胸を張った。

 最後に西村康稔経済再生担当相の問題発言について「飲食業、酒販売業の皆さんにおわびしたい。コロナ終息宣言を出した暁には、総理官邸で国民総出のビールかけを催します。お酒の消費量も上がります。西村大臣の顔に思い切りビールを浴びせてください」と締めくくった。


<やまもと・てんしん> 1962年、愛媛県生まれ。ミュージカル活動の後、88年「ザ・ニュースペーパー」の結成メンバーとして参加。一時期、独立してコントグループを立ち上げるが復帰。ダンスやパントマイムを駆使している。ほかに持ちネタは猪瀬ナオキなど。

 ◇

 「スガ総理」の激白を動画(撮影、編集・甲斐毅)でもお楽しみください。



https://youtu.be/9Wru8oYsMJ8


◆スガりたい? キーパーソン

 山本が舞台で扮するスガ総理以外のあの人たちから一言。


<田原ソウイチロウ> ここからどう日本を立て直すか、経済にかかっている。いかにアクセルとブレーキをバランス良く使い分けるかだが、スガ政権はジジイが多い。アクセルとブレーキを間違えて踏むから気を付けて。


<河野タロウ> 総理に謝りたい。ワクチン配布は最初から足りないと分かっていました。ただ総理の支持率が下がっているのを見るとワクワクしてきた。投球練習で肩を温めた方がいいかなと。ワクチンは冷やしておりますよ。


<レンホウ> アベさんからスガさんへ、誰のおかげで長期政権を続かせてもらっているとお思いでしょうか。私たち野党がだらしないからです。次の選挙では身を引き締めて勝ちにいきます。


◆生スガを見たいなら

 ◆ザ・ニュースペーパーの公演予定 8月28日14時と17時30分、東京・亀戸文化センター▽9月17日14時と18時、練馬文化センター▽18日14時と18時、大手町・日経ホール▽19日14時と17時30分、横浜・神奈川県民ホール。問い合わせは東京労音チケットセンター(電)047・365・9960、日経ホール公演のみ(電)03・5227・4227まで。詳しくは公式ホームページ(t-np.jp)。

 ◆メンバー福本ヒデの「超入門☆美術お笑いトーク」 10月2日11時と15時、美術アカデミー&スクール(東京都千代田区)まで(https://shop.art-a-school.info/?pid=161333043参照)。

     (福本ヒデのパロディー画「水を差す女」)
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●『「安倍晋三」大研究』(望月衣塑子&特別取材班著)読了…《「なぜ安倍さんは〈噓〉をつくのか」という…疑問…》

2019年08月20日 00時00分08秒 | Weblog

『「安倍晋三」大研究』https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/510Kb47bYQL._SX338_BO1,204,203,200_.jpg)↑]



「安倍晋三」大研究』(望月衣塑子&特別取材班[佐々木芳郎]著、KKベストセラーズ)読了(2019年8月13日)。2019年6月5日初版第一刷。税別¥1500。

   『●《テンチョンニュース》で決して報じない
     《安倍さんが直接関わった疑惑。民主主義の根幹を壊す犯罪行為》
    「山岡俊介さんの『アクセスジャーナル』の記事【<再度紹介>
     「安倍首相自宅放火未遂事件の闇」で本紙・山岡インタビューも掲載
     (『「安倍晋三」大研究』。望月衣塑子)】…《この疑惑が一過性で過ぎ去った
     のは、表面上しかなぞらない安易な安倍首相叩きに終始したことも大きな原因
     であると思っている。その点、このインタビュー原稿は、
     限られたスペースとはいえ、基本的な奥深い「闇」の部分が説明されている。
     目を通していただければ、そう実感してもらえると思う》」

 《『安倍三代』…を書き上げた青木理さんは若き日の安倍晋三を評して「恐ろしくつまらない男だった」とし…》(p.83)、それが、今やニッポン国の首相。後半の内田樹さんとの対談でも語られているが、この国のシステムの問題で、アベ様のような政治屋に投票する有権者にも問題あり。
 《今回「なぜ安倍さんは〈噓〉をつくのか」という漠然とした疑問からこの本の企画をスタートした…》(p.83)。息吐く様にウソをつくアベ様

 マンガ《一四. 火炎瓶放火未遂事件》(pp.108-109)。
 マンガ《一五. タカ派の貴公子として》(pp.110-111)核兵器保有論者。アベ様ときたら、《憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね》…こんな人がニッポン国の首相。この国はあまりに恥ずかし過ぎる

 「『アクセスジャーナル』編集長 山岡俊介氏に訊く! 「昭恵夫人も語る、安倍邸放火未遂事件の真相」とは?」(p.168-198)。
 《安倍事務所・秘書が選挙妨害を依頼 !? …大スクープの掲載を止めた共同通信》。《大スクープは「出稿見送り」となった。この経緯については、三年後の二○○六年、月刊『現代』(一二月号)で、ジャーナリストの魚住昭氏と青木理氏がレポート。「これは報道機関の自殺である!」「記事差し止めと「平壌支局」開設のただならぬ関係」「権力にすりよるメディアの腐敗体質を問う」と、古巣である共同通信の安倍政権への「忖度」を糾弾した》(pp.169-170)。アベ様の政で唯一〝うまく行っている〟メディアコントロールの先例の一つ。
 《二〇年近く前のこととはいえ、現総理大臣の事務所による公職選挙法違反は、重大な問題…そしてまた、当時もいまも、大手メディアがこのことを報道しない背景には、政治家とメディアの癒着という問題があります》(p.173)。

 内田樹さん、《憲政史上最長となるかもしれない総理大臣 …噓をつくことに心理的抵抗のない人物、明らかな失敗であっても決しておのれの非を認めない人物が久しく総理大臣の職位にあって、次第に独裁的な権限を有するに至っていることを座視している日本の有権者たちの方です。いったい何を根拠に、それほど無防備で楽観的にしていられるのか。僕にはこちらのほうが理解が難しい。…安倍首相はいずれどこかの時点で首相の地位を去る。でも、彼を独裁的な権力者にして担ぎ上げた政治体制と国民意識がそのあとも手つかずで残るなら、いずれ第二第三の安倍晋三が出てくることを防ぐ手立てがない》(pp.209-210)。
 《ふつうの国の統治者は自国益を最優先するけれど、安倍政権は自国益よりもアメリカの国益のほうを優先する。日本国民から吸い上げた税金をアメリカの軍隊や企業にどんどん注ぎ込む》(p.213)。

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https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784584139059

紹介
憲政史上最長も見えてきた安倍政権。閉塞感が続く日本の政治だが、安倍政権のどこが問題なのか? 政治家・安倍晋三とは何者なのか? いま知っておきたい日本の政治で起きていること、日本の未来。
第1章は「まんが・安倍晋三物語」。岸信介の孫に生まれた安倍首相の誕生から第一次内閣辞任までを、特別取材班・佐々木芳郎氏が検証しまとめた物語を、漫画家・ぼうごなつこさんによる描き下ろし(80P超)。続く第2章は安倍話法と安倍史観から政治家・安倍首相を分析。第3章は思想家・内田樹氏と、「安倍晋三はなぜをつくのか?」について激論! 元事務次官・前川喜平氏から籠池泰典氏まで、安倍首相を知る面々にインタビュー。
東京新聞記者・望月衣塑子氏&特別取材班が、安倍政治を徹底的に考えてみた1冊です!


目次

第1章 まんが・安倍晋三物語
 ~誕生から、第一次安倍内閣総理大臣辞任まで~

人物相関図 政財界に広がる華麗なる安倍家の閨閥

1.未来の大宰相誕生 ~岸信介の孫に生まれて~/2.寂しがりやだった幼年時代/3.強情だった成蹊小学校時代/4.反抗期を迎える中学校時代/5.成蹊高等学校時代 ~安保とおじいちゃま~ /6.成蹊大学へ ~勉強は好きじゃない~/7.アメリカに留学 ~英語に磨きをかける~ /8.社会人デビュー ~神戸製鋼時代~

政治ジャーナリスト 野上忠興氏に訊く!
「安倍晋三とは何者なのか?」

9.政治家への道/10.昭恵夫人との出会い/11.リクルート事件と父の死 /12.拉致問題への取り組み /13.新人議員時代/14.火炎瓶放火未遂事件 /15.タカ派の貴公子として /16.幹事長に抜擢/17.戦後最年少の総理大臣/18.内閣総理大臣を辞任
岸・安倍家三代年表


第 2章 最強首相・安倍晋三を考える
 ~安倍話法と安倍史観 ~

安倍話法を考える①②③④

「ご飯論法」で論点をずらす/「一」「1」で強調して否定する/Y E S(はい)N O(いいえ)で答えない/「印象操作」は時間稼ぎのテクニック

印象操作 実践編「メディア・コントロール」

大新聞で「印象操作」された元文科省事務次官

interview 元文科省事務次官 前川喜平氏に訊く! 
読売新聞報道の舞台裏

安倍史観①②

「戦後レジームからの脱却」を謳う安倍首相の歴史認識/自衛隊と核戦術

『アクセスジャーナル』編集長 山岡俊介氏に訊く!
「昭恵夫人も語る、安倍邸放火未遂事件の真相」とは?

安倍事務所・秘書が選挙妨害を依頼 /大スクープの掲載を止めた共同通信/「これがあるから、わしは捕まらん」/三つの証拠文書があった!/放火未遂事件について赤裸々に語った昭恵夫人/安倍氏は犯人は誰かを知っていた/小山氏と安倍氏は何を話したのか?他


第三章 民主主義と安倍政権

思想家・内田樹氏に訊く!
「安倍晋三はなぜ、〝嘘〟をつくのか?」

日本の政治機構の致命的な欠陥/余人を以って代え難い統治者・安倍晋三/官僚の言い分、メディアの言い分/行政機構の悪魔のしくみ/政治家の資質と立法府の空洞化/安倍マイレージ・システム/教育改革のベクトル ~大学の自治とスクリーニング~ /改憲問題と美しい日本/時間意識の縮減と「嘘」

Special interview 元森友学園理事長・籠池泰典&諄子夫妻に訊く!
「いまだから、話せること」
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●ウソとデマな行政府の長…「立法府の長」になったり、「森羅万象すべて担当」したり…今度は「私が国家」

2019年03月19日 00時00分38秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



週刊朝日の記事【室井佑月「最強? いや最恐」】(https://dot.asahi.com/wa/2019022700011.html)。
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「安倍4選」「ポスト安倍」の無神経さ】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201903010000146.html)。

 《「事実か? いつどこでそれを聞いたのか?」と聞いた。安倍首相はいきなり激高しだした。…痛いところを指摘されると激高し、論点をすり替える。一気にまくし立て、最後、指摘してきた相手が悪いことにするまでできたら、褒めてつかわしたのに。紛れもなく、トンデモ・キングですと。…堂々たるトンデモ・キング。一国を危機にさらすなんて最強? いや最恐》。
 《幹事長・二階俊博が2月10日の党大会後に安倍4選を示唆…党総務会長・加藤勝信が…「国民から『さらに』という声が出てくれば、そうした状況が生まれるかもしれない」と4選の可能性に言及…内外には積み残され解決されていない問題が山積の中、ポスト安倍や4選の議論を始めようとする党幹部たちの無神経さや自民党の鈍感ぶりには驚く》。

   『●《野党は政府の答弁にこう質問すればいい。 
       「その数字、書き換えてませんか、本当の数字ですか」》?
   『●GDP600兆円へ忖度…《アベノミクスの成果が数字に出ない、 
                     ならば統計のやり方を変えればいい》!?
   『●《安倍首相は…14年4月、政府として運用停止期限を
           「19年2月」とすることを確認》、閣議決定まで…

 ウソとデマで出来上がった首相、行政府の長。
 普天間運用停止や統計データ改ざん問題なんてその典型。

 東京新聞の記事【統計不正、首相「厚労省反省を」 再調査の監察委員長、隠蔽を否定】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2019022801000927.html)によると、《安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で、厚生労働省の毎月勤労統計不正を再調査した特別監察委員会の追加報告書を受け「厚労省は真摯に反省し、信頼回復と再発防止に全力を挙げる必要がある」と指摘》。
 また、西日本新聞の記事【統計不正再調査 独立した機関で調べ直せ】(https://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/490408/)によると、《改めて調べ直してみましたが、やはり組織的な隠蔽は認められませんでした-。そんな安直な結論で国民が納得すると本気で思っているのだろうか…まるで、「身内によるお手盛り調査ではないか」「第三者委員会としての客観性や中立性に疑問がある」と批判された、前回の調査と報告書をなぞるような内容である。これでは一体何のための再調査だったのかと、厳しく指摘せざるを得ない》。
 そして、東京新聞の記事【「隠蔽ない」根拠薄弱 定義厳格化で認定回避 統計不正 再調査報告】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019022802000154.html)によると、《一月に発表した前回の報告書と同様に、組織的隠蔽は認められないと結論づけたが、根拠の薄弱さが際立つ。組織的隠蔽の定義をことさら厳しくし、隠蔽の認定を避けた印象も。国民目線とかけ離れた内容との批判は避けられない》。
 さらに、東京新聞の社説【統計不正調査 やはり隠蔽の疑念残る】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019022802000188.html)においても、《毎月勤労統計の不正問題を調査していた特別監察委員会は、追加調査の結果を公表した。やはり組織的な隠蔽は認定しなかった。監察委の独立性が疑問視されている。額面通りには受け取れない。追加調査でも疑問は残った…誰がどんな動機で始めたのか、それが長年放置されたことはなぜか厚生労働省に組織的隠蔽はなかったのかなぜ、突然データを復元したのか。これらが知りたいことだが、前回の報告書から解明が前進した部分はほぼないと言っていい》。
 行政府の長に皆が過剰に忖度。その監察では、《悪夢》なドロナワ…行政府の長こそ《反省》すべきなのでは? 《悪夢》なドロナワをやっている限り、結論は見えている。ウソツキやドロボウたちに調査らしきものをやらせても意味はない。なぜ独立した第三者機関にやらせないの? 何度やっても、結果は自明。

   『●アベ様曰く「悪夢のような旧民主党政権に戻すわけ…」
         …最悪の《悪夢》なアベ様政権に言われては、ねぇ?

 リテラの記事【安倍首相が統計不正追及に「だから何だってんだ!」と逆ギレ野次! 「私が国家」とまた独裁発言もポロリ】(https://lite-ra.com/2019/02/post-4575.html)によると、《「席からヤジるのだけは、やめてもらえませんか?」「誠意をもってお答えしているんですから」と述べていた。「ヤジはやめろ」と言った本人が、そのすぐあとヤジを飛ばした…「私が国家です」また出た安倍首相の傲慢発言自民党では4選の動きも》。
 「立法府の長」になったり、「森羅万象すべて担当」したり…今度は《国家》ですってさ。
 それにしても、自民党の「壊れ」っぷりが凄まじい…でも内閣支持率が4割強、1/4の支持者と選挙に行きもしない2/4の眠り猫な皆さんがニッポンを破壊し続けている。

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https://dot.asahi.com/wa/2019022700011.html

室井佑月最強? いや最恐
連載「しがみつく女」
室井佑月 2019.2.28 07:00 週刊朝日 #安倍政権 #室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中

 作家・室井佑月氏は、安倍晋三首相の改憲理由の説明に呆れる。

【この記事のイラストはこちら】
https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2019022700011_2
イラスト/小田原ドラゴン

*  *  * 

 その昔、トンデモない男と付き合っていたことがある。その男には多額の借金があった。あたしは彼に請われ、職場から賃金の前借りをしてまで、彼の借金の支払いを助けていた。なのにその男、あたし以外の女と海外旅行へいった。温泉旅行へもいっていた。

 落ちていたカードの支払い明細を見て、そのことがわかった。あたしはその男に、「どうなってるの?」と尋ねた。するとその男は、いきなり怒りだした。自分を信用していないと。そして、最後はカードの支払い明細を勝手に見たあたしが、悪いことになっていた。いかに人としてダメであるかを罵られた。

 なんか、つまんねーこと思い出しちゃったな。というのも、2月13日の衆議院予算委員会の、安倍首相と立憲民主党の本多議員のやり取りを観たからだ。

 本多議員は安倍首相に、改憲したい理由を尋ねた。その一つとして、安倍首相がいっている──自衛隊員の息子がお父さんに、「お父さんは憲法違反なの?」と涙ながらに訴えたという話──を取り上げた。駐屯地のそばで育った本多議員の実感としてそれはないそうで、彼は「事実か? いつどこでそれを聞いたのか?」と聞いた。

 安倍首相はいきなり激高しだした。「私の言ったことは嘘だと言っているんでしょ。それは非常に無礼な話ですよ。本当だったらどうするんですか、これ」という風に。このときはいわなかったが、〆に「旧民主党政権より……」ってまたいうのかと思っちゃった。

 痛いところを指摘されると激高し、論点をすり替える。一気にまくし立て、最後、指摘してきた相手が悪いことにするまでできたら、褒めてつかわしたのに。紛れもなく、トンデモ・キングですと。

 ま、安倍首相は、「旧民主党政権より」とよくいうわけで、そう思っているのは確かだけど。

 そうそうこの件に関し、16日、週刊朝日の元敏腕編集長であり、現『THE POWER NEWS』代表の山口一臣さんのコラム、『「日本会議」のチラシを鵜呑みにしていた安倍首相の“改憲理由”』がYahoo!ニュースにあがっていた。

 元ネタは「朝日新聞」の16日付朝刊。昨年開かれた日本会議系の「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の大会で配られたチラシの裏に、<全国6割の自治体が、自衛隊員募集に非協力的><自治体が円滑に業務を遂行するため、自衛隊の憲法明記を!>って書かれてあったってよー!

 さすがの一臣さんも、「驚いた」といっている。

   <一国の首相たるものが一民間団体のチラシに書いてあった「話」を
     鵜呑みにして、改憲の理由にしていたのだ。
     (中略)真偽もわからない情報を鵜呑みにする──。
     日本がいま、どれほどの危機にあるかがおわかりいただけたと思う>

 わかった、やっぱあのお方が、堂々たるトンデモ・キング。一国を危機にさらすなんて最強? いや最恐。

※週刊朝日  2019年3月8日号
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201903010000146.html

コラム
政界地獄耳
2019年3月1日8時52分
「安倍4選」「ポスト安倍」の無神経さ

★自民党とは不思議な党である。年始にテレビ朝日のインタビューで首相・安倍晋三は安倍4選について「少なくとも(安倍4選)というのはないんですが」としながら「3年後、今から完全に予測することはできません」とぼかした。すると今度は党3役の一角、幹事長・二階俊博が2月10日の党大会後に安倍4選を示唆したという。すぐにオフレコがかけられたものの効果的に発言したのだろう。

★すると27日、党総務会長・加藤勝信が講演で「ご本人がどう判断するか分からない」と前置きした上で、「国民から『さらに』という声が出てくれば、そうした状況が生まれるかもしれない」と4選の可能性に言及した。17年の党則改正で総裁任期は「連続3期9年」に延長されたばかり。「また規約改正するか、ロシアのプーチン・メドベージェフのように1度下がって誰かにやらせてまた返り咲くという手法も俎上(そじょう)に上っている」(政界関係者)。

★加藤発言の晩には距離があるといわれる二階と副総理兼財務相・麻生太郎が会食した。会合には麻生派の国対委員長代理・松本純、二階派の幹事長代理・林幹雄が同席した。党内情勢や産経新聞によるとポスト安倍が話題になったという。3選を果たしてまだ半年にもなっていないこの時期にポスト安倍が党幹部の中で議論になるのは、これからも安倍でいきますよという選挙用のシグナルなのだろう。加えてライバルを競わせながら、やっぱり安倍しかいないを演出するのだろう。幹部たちはそのほうが自らのポストが安泰だからか内外には積み残され解決されていない問題が山積の中、ポスト安倍や4選の議論を始めようとする党幹部たちの無神経さや自民党の鈍感ぶりには驚く。(K)※敬称略
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●アベ様は、「政治への強い志も知の蓄積の気配すらも見られなかった」(青木理さん)…原点回帰な9条壊憲

2017年10月22日 00時00分28秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



AERAの抜粋記事【“ブレブレ”安倍首相の改憲項目 発言から振り返ってみた】(https://dot.asahi.com/aera/2017101800057.html)。

 《安倍首相が掲げてきた憲法改正は“改憲項目のブレの歴史だった。ジャーナリスト・青木理氏がその変遷を辿りながら背景を探る》。

 そのブレの歴史の大筋は…《そもそも政治への強い志も知の蓄積の気配すらも見られなかった》 ⇒ 《世襲政治家の3代目として祖父が成し得なかった夢を実現したい──その程度の初心だからか、具体的な改憲項目はしばしばブレる》 ⇒ 《要は改憲さえできれば何でも構わないのではないか》 ⇒ 《自らのコアな支持基盤である日本会議などの支援や助言を受け、その意向に最大限配慮しつつ、ついに9条改憲」という“原点”に立ち戻った》。

 「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、憲法を「壊憲」して「違憲」を解消…。トンデモの「ト」な自民党壊憲草案の云う「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」から、一足飛びに、9条壊憲。2017年10月衆院選後には、自公政権は《緊急事態条項の新設》を目指しています。癒党お維キトもそれに続くでしょう。大政翼賛・独裁社会の完成です。「地獄」な社会。
 「平和な未来」を希求する党や候補者に一票でも多く投票され、一人でも多くの国会議員が誕生することをひたすら祈っています。賢明な選択を。 

   『●「我が軍」的自衛隊の「違憲」状態を「合憲」へと改めず、
                憲法を「壊憲」して「違憲」を解消する!?

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https://dot.asahi.com/aera/2017101800057.html

“ブレブレ”安倍首相の改憲項目 発言から振り返ってみた
青木理 2017.10.19  07:00

     (10月11日、静岡県焼津市で行われた安倍首相の遊説に
      集まった有権者たち。安倍首相や自民党を応援する
      ポスターやパンフであふれた(撮影/今村拓馬))

 安倍首相が掲げてきた憲法改正は“改憲項目のブレの歴史だった。ジャーナリスト・青木理氏がその変遷を辿りながら背景を探る。


 私は少し前、幼少期からの首相を徹底取材し、「安倍晋三とは何者か」についての連載ルポを本誌上で発表した(『安倍三代』<朝日新聞出版>として書籍化)が、政界入り前の首相に現在のような右派的政治スタンスの影は微塵(みじん)もなかった。いや、そもそも政治への強い志も知の蓄積の気配すらも見られなかった

 あるとするなら、溺愛(できあい)してくれた祖父・岸信介元首相への敬慕と、父を猛批判した左派陣営への嫌悪と反発。首相自身、小泉政権の官房長官だった06年7月、こんな表現で改憲への意欲を語ったこともある。

   「経済成長は達成できたが、憲法改正は後回しになった。
    父も祖父もできなかった課題を達成したい」
    (自民党東京都連の会合で)

 世襲政治家の3代目として祖父が成し得なかった夢を実現したい──その程度の初心だからか、具体的な改憲項目はしばしばブレる。政界入り後からしばらくは、祖父も願っていただろう「9条改憲」にこだわった。政界入り直後の発言はこうだ。

   「自衛権があることが分かるように9条を変えたらいい」
    (1996年8月、朝日新聞の取材)

 党幹事長に抜擢(ばってき)された04年時点でも、1次政権発足間もない06年時点でも同様だった。

   「9条改正を意識しない改正論は常識的には考えられない」
    (04年8月、アエラの取材に)

   「自衛隊を憲法の中に明示的に書く必要がある」(06年11月、党首討論で)

 ところが、第2次政権になると、何としても改憲を実現したい焦りからか、突如として「96条改憲」を口にし始める。

   「憲法を変えたいと思っても、たった3分の1ちょっとの国会議員が
    反対すればできないのはおかしい」(12年9月、京都府での講演で)

   「最初に行うことは96条の改正」(12年12月、自民党本部での会見)

 周知の通り、憲法96条は「改憲手続き」を定めている。改憲発議には衆参両院議員の3分の2以上の賛成を必要とし、さらに国民投票で過半数の同意を得なければならないのだが、両院の半数が賛成すれば発議できるようにしてしまおう、という主張だった。

 しかし、国民が権力者を縛るための最高法規を、他の一般法と同程度の改正手続きにハードルを下げてしまうのは邪道」「裏口入学(憲法学者の小林節・慶應大学名誉教授)といった当然の批判が噴き出し、世論調査でも反対が優勢だった。そのためか、プロ野球の始球式に「96」の背番号で登場して臆測を呼んだ首相は間もなく、この主張を封印する。

 代わって浮上したのが緊急事態条項の新設や教育無償化といった部分の改憲を訴える動きである。首相自身が積極的に提案することは少なくなったが、与党や日本維新の会などがこうした主張をすると首相も賛意や理解を示す発言を繰り返した。

   「緊急事態という条項からやるべきだという議論も有力
    (15年11月、衆院予算委で)

   「緊急時において、国家そして国民がどのような役割を
    果たすべきかを憲法にどう位置づけるかは、
    極めて重く大切な課題」(16年1月、衆院本会議で)

   「御党(日本維新の会)は憲法改正で教育費無償化を書き込んで
    いくべきではないかと主張されている。(略)建設的な形で
    改正条項を提出されていることに敬意を表したい」
    (16年10月、衆院予算委で)

 要は改憲さえできれば何でも構わないのではないか──そんな疑念が持たれる中、首相最側近の首相補佐官(当時)で自民党の憲法改正推進本部事務局長も務めた礒崎陽輔・参院議員が15年2月、党の会合でこんなことを口走ってしまう。

   「憲法改正を国民に1回味わってもらう。『そんなに怖いものではない
    となったら、2回目以降は難しいことをやっていこうと思う」

 おそらくは本音だったのだろう。だが、こうした態度は“お試し改憲”の非難も浴び、国会で追及されると、首相が「レッテル貼りだ」(16年3月、衆院予算委で)とお得意のフレーズで反論を迫られるほどだった。

 ところが一転、首相は今年5月、正面突破を図る姿勢を示した。前述の通り、9条に第3項を追加し、自衛隊を明記しようと突如訴えたのである。実は、これを表明したのはまたも「美しい日本の憲法をつくる国民の会」などが主催した改憲集会。首相はビデオメッセージを寄せてこうぶち上げた。

   「(9条の)1項、2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込んだ考え方は
    国民的な議論に値する」

 背後には、やはり日本会議の意向が色濃く漂っている。なぜなら「9条加憲」案は、日本会議の中枢メンバーの一人で首相のブレーンとささやかれる伊藤哲夫・日本政策研究センター代表が自身の機関誌で訴えた内容とほぼ同一だったからである。

 つまり首相は、自らのコアな支持基盤である日本会議などの支援や助言を受け、その意向に最大限配慮しつつ、ついに9条改憲」という“原点”に立ち戻った。それが今後の改憲論議にどのような影響を及ぼすか。(ジャーナリスト・青木理

※AERA 2017年10月23日号より抜粋
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●《推定ウン千万〜1億円弱も払って出した》「ト」な広告…出稿側も「ト」なら、掲載側も「報道」の放棄

2017年09月22日 00時00分57秒 | Weblog


リテラの記事【失笑! 安倍応援団「視聴者の会」が加計報道で“加戸氏の発言を放送しないのは放送法違反”のトンデモ意見広告】(http://lite-ra.com/2017/08/post-3408.html)。

 《うわ、また出たよ……。22日付の読売新聞産経新聞朝刊を見て、こんなセリフが思わず口をついて出た。例の報道圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)がまたぞろ“意見広告”を掲載していたのだ…同会の中心人物たちが安倍晋三応援団だらけであることや、賛同人の多数を日本最大の右派団体日本会議の関係者が占めていることなどを報じてきた…またまた読売と産経に推定ウン千万〜1億円弱も払って出した一面カラー広告…「視聴者の会」代表になった百田尚樹が「テレビの24時間停波を主張》。

 『下足番』新聞アベ様広報新聞に「ト」な集団の「ト」な広告が再び。両新聞に関連する…NNN、NTV、YTVやフジは自分の首を絞めることにつながらないか? トンデモ中の最も「ト」な、《「視聴者の会」代表になった百田尚樹が「テレビの24時間停波を主張》って、《悪意ある意図をもって捏造報道》という濡れ衣でテレ朝やTBSが《一定期間放送を認めない》状況にさせられても、読売系や産経系の(報道者と呼べる方はとても少ない)アベ様広報官らは、それに賛成するのね?
 《推定ウン千万〜1億円弱も払って出した》「ト」な広告…出稿する方も「ト」なら、掲載する方も「報道」機関の役割を放棄している。

   『●岸井成格氏を支持する: 「TBSは今日、
      再び、死んだに等しいと思います」なんてことが起こらぬために
    《「NEWS23」岸井氏を名指し攻撃…異様な“意見広告”の真の狙い…
     産経新聞と15日付の読売新聞に掲載された全面意見広告
     国紙の紙面を買い取って広告を出したのは「放送法遵守を求める
     視聴者の会」。呼びかけ人には作曲家のすぎやまこういち氏、
     上智大名誉教授の渡部昇一氏ら“安倍応援団”の面々が並んでいた》

   『●「TBSは今日、再び、死んだに等しいと思います」
       なんて方向に進んでいないか? 報道は見て見ぬふり?
    《このまま岸井氏が降板すれば、TBSは完全に“死んだ”ことになる
     こんなムチャクチャな団体にビビって、岸井氏を降板させれば、
     TBSは報道機関としてオシマイだ》

   『●スガ殿が「粛々」とジャーナリズムを破壊していく
             ~「安倍政権の圧力、狡猾なやり口」~
    《古賀茂明氏…は「いやー、ここまでやるかなという感じです」と
     驚嘆し、このように述べている。「賛同人の名前を見れば、
     安倍政権の応援団がしてることです。安倍政権が本気で
     このまま突き進めば放送については完全に
     国家統制の時代に入りますね」》

   『●いま、「陰謀論丸出し」でアベ様の取り巻きが
        攻撃を開始: 吉永小百合さんを断固支持する
    《安倍首相お抱え、NEWS 23岸井攻撃の仕掛け人が今度は
     吉永小百合を標的に!「共産党の広告塔」と陰謀論丸出し…
     読売新聞全国版朝刊に、またしても
     「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)が
     一面広告を出稿した。既報の通り、安倍応援団を母体とする
     この団体は、昨年11月14・15日にも産経と読売に一面広告を出稿、
     TBS『NEWS23』アンカーの岸井成格氏の発言をやり玉に上げ、
     番組降板の大きなきっかけになった》

   『●東電核発電人災から5年: 「今や世界の笑い者…
       政権批判をいとわないキャスターの首を差し出した」
    《任意団体「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)が、
     読売新聞と産経新聞に1ページ全面の意見広告を掲載。そこでは、
     岸井氏を名指しで「放送法第4条の規定に対する重大な違反行為」
     と批判した。…視聴者の会が安倍首相を応援する論客を中心に
     構成されていることも、臆測を呼んだ》

   『●ギャラクシー賞受賞: 「報道への圧力が高まる
        テレビ界の危機的状況に対し、警鐘を鳴らす…」
    《そもそも、この「独ワイマール憲法の“教訓”」は、
     例の極右団体「放送法遵守を求める視聴者の会」が…。
     このような団体が激怒するという点その報道の正当性が
     浮き彫りになるかのようだが…》

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http://lite-ra.com/2017/08/post-3408.html

失笑! 安倍応援団「視聴者の会」が加計報道で加戸氏の発言を放送しないのは放送法違反のトンデモ意見広告
2017.08.24

     (22日付の新聞に出された広告(奥が産経新聞で手前が読売新聞))

 うわ、また出たよ……。22日付の読売新聞と産経新聞朝刊を見て、こんなセリフが思わず口をついて出た。例の報道圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)がまたぞろ“意見広告”を掲載していたのだ。
 本サイトではおなじみだが、「視聴者の会」といえば、一昨年、安保法制を番組内で批判したTBS『NEWS23』アンカー・岸井成格氏を放送法違反だとする新聞意見広告を打ち、結果、岸井氏を降板へと追いやった民間団体。本サイトは「視聴者の会」の結成当初からその動向を追い続け、同会の中心人物たちが安倍晋三応援団だらけであることや、賛同人の多数を日本最大の右派団体「日本会議」の関係者が占めていることなどを報じてきた。
 そんな「視聴者の会」が今回、またまた読売と産経に推定ウン千万〜1億円弱も払って出した一面カラー広告。性懲りもなく、見出しには〈異常に歪んだテレビ報道 視聴者の知る権利が奪われ続けています〉(読売版)、〈テレビにはしっかり事実を伝えて欲しい…それが、視聴者の切なる願いです〉(産経版)との文言が躍っているわけだが、今回、連中が“テレビ報道が捻じ曲げられている!放送法違反じゃないのか!”と言いがかりをつけたのは、やっぱり例の“あのこと”だった。
 そう、加計学園問題で、ネット右翼や極右文化人たちがわめき立てている「なぜ前川喜平氏ばかり取り上げて、加戸守行氏の発言を報じないのか!」なるトンデモな主張をそのままぶつけてきたのである。
 「視聴者の会」の意見広告では、「閉会中審査における驚くべき放送時間の格差」と題し、前川喜平・前文科事務次官と、加戸守行・前愛媛県知事及び原英史・国家戦略特区ワーキンググループ委員など与党側参考人の発言について、7月10日から7月11日にかけてテレビで報道された時間を比較。そのうえで、〈テレビ報道では2日間ほとんどの番組で前川喜平氏による証言を大幅に取り上げ、他の参考人がほとんど存在しないかのような報道になっていました〉と結論づけている。ちなみに、これを調査したという「日本平和学研究所」なる社団法人は、「視聴者の会」前事務局長の評論家小川榮太郎氏が仕切っている団体だ。
 この身内調査のお手盛りっぷりについては前々から指摘しているのであえて繰り返さないが、それにしても、この連中、悪い意味で予想を裏切らない。賢明な読者はよもやこんな詭弁に騙されまいが、念のため、連中の主張がいかにトンデモか、そして国民の「知る権利」を侵害しようとしているのはどっちなのか、きちんと指摘しておく必要があるだろう。


無関係な加戸氏と目撃者の前川氏の証言を同列に並べる詐術

 そもそも“前川氏と加戸氏の発言を同じ時間で報じないテレビはおかしい”という連中の前提自体、噴飯モノとしかいいようがない。
 なぜなら、前川氏と加戸氏では、加計学園問題を解明するにあたっての証言の重要性がまったくちがうからだ。当然だが、加計問題の本質は、加計学園の獣医学部新設が認められたプロセスに不正や恣意性があったかどうかを検証することにある。そして、前川氏は所轄省庁の前トップであり、加計学園の獣医学部新設をめぐる政府内でのやりとりや加計側との“交渉”について、統括的に把握している立場にあった。
 一方、与党の参考人である加戸氏は本人も「(安倍首相の)応援団の一員」だと自認していたように、前愛媛県知事として加計学園側にくっついて、政府に陳情していたにすぎない。しかも、これまで10回以上も認められてこなかった加計学園の今治獣医学部新設がトントン拍子に進んだのは第二次安倍政権以降のことだが、加戸氏が知事を務めたのは2010年まで。ようは、安倍政権での特区指定の行政プロセスに、加戸氏はまったくタッチする機会もなければ、その内実を知る立場でもない
 たとえば、何かの犯罪の証人にたとえて言うなら、前川氏は事件現場に何度も立ち会っていた犯罪の目撃者。これに対して、加戸氏は容疑者を擁護し、支援する親戚のおじさんというレベルでしかない。マスコミが親戚のおじさんより、事件の目撃者の証言を何倍もの量で報道するのは当然だろう。
 実際、国民の関心も、前川氏が新たにどんな具体的な証言をするのか、発言自体にどれだけの信憑性があるのかに向けられていた。だからこそ、テレビメディアも前川氏の一挙一投足に着目していったのである。
 それを「視聴者の会」は、国民の関心ごとを無視して、安倍VS.反安倍のイデオロギー対立であるかのように矮小化。不公平だ、偏向だとわめいているのだ。イデオロギーにかぶれて、偏向しているのはいったいどっちだ、という話だろう。


加戸氏や原氏の証言はとっくにデタラメや嘘がばれている

 しかも、唖然としたのが、「視聴者の会」が今回の新聞意見広告で、〈これらの発言を、皆さんはご存知でしたか?〉なる見出しをつけ、加戸氏らの国会での発言をあたかも「これが真実だ!」といわんばかりに紹介していたことだ。
 言っておくが、これらの発言のほとんどはとっくに反証されたり、嘘があきらかになっている。
 たとえば、意見広告には、7月10日閉会中審査で加戸氏が、鳥インフルエンザや狂牛病、口蹄疫の問題をもち出し、「(知事在任時)愛媛県で公務員獣医師、産業担当獣医師の数の少なさ、確保の困難さ、そして獣医学部の偏在等々の状況のときに、ちょうどたまたま加計学園が今治の新都市への進出という構想を持ってこられた」などと発言したことが紹介されている。
 しかし、各都道府県が公表し農林水産省がまとめている2020年度の「獣医師の確保目標」では愛媛県は0人。しかも、公務員獣医師の地域的偏りはその場所に学校を新設したからといって解決するものでないことは、さまざまな専門家から指摘されている。
 また、「視聴者の会」は同じく、国家戦略特区WGメンバーの原英史氏の発言もほとんど報道されていないとして、メディアを攻撃。この原氏が7月10日の衆院閉会中審査での「規制改革のプロセスに一点の曇りもない」という発言、そして7月24日の同審査での「加計ありきなどという指摘は全くの虚構であることは、公開されている議事録を見ていただければすぐにわかることではないかと思います」という発言を紹介している。
 しかし、その原氏が「公開している」「一点の曇りもない」と言った政府公開の議事録には、WGの会合に加計学園の幹部が同席していたにもかかわらず記載されていなかったことが判明している。原氏はやはり7月10日に「判断に至る議論の過程については公開しており、中立性、公平性についても担保している」などとも言っていたが、これは真っ赤な嘘であったことがわかっているのだ。

 「視聴者の会」が取り上げろ、とがなり立てている人物たちの発言はこれ以外も、たんに安倍首相や菅義偉官房長官と同じ、なんの客観的証拠も示さないまま「不正はない」と言い張るものばかり。加戸氏にいたっては、「今治地域の夢と希望」などと、自分たちがなんとしても獣医学部新設をしたかったという身勝手な理屈を主張しただけだった。


視聴者の会が意見広告でネグった加戸氏の内閣府の忖度を認める発言

 また、「視聴者の会」はネグっているが、加戸氏はまったく逆に、この閉会中審査で口を滑らし、不正や忖度があったことをほのめかす発言までしている。

   「小泉内閣時代からありました構造改革特区に申請して、
    表門から行けないなら、せめて搦手門(=裏門)でも入れてもらおう
    という努力を重ねました」
   「愛媛県と今治市にとって、黒い猫でも白い猫でも、獣医学部を
    つくっていただく猫が一番いい猫でありまして」
   「有識者会議の判断と、内閣府のあるいは虎の威を借りるような狐
    発言を用いてでも強行突破していただいたことは、私は大変よろこんで
    今日にいたっています」

 これらの発言からは、加戸氏が獣医学部新設が実現すれば、プロセスの公正さなんて関係ないという姿勢であったことがよくわかる。おまけに狐=内閣府虎=安倍首相の威を借りて、獣医学部設置を突破したというようなセリフ。これは加戸氏が今治市の獣医学部特区選定が安倍政権の恣意的な決定だったことを認めたようなものだろう。
 「視聴者の会」は“加戸氏の発言を報道しろ”というなら、なぜこの発言を「意見広告」で紹介しないのか
 とにかく加戸氏にしても、原氏にしても、実際にはこんなレベルの発言しかしていないのだ。こんなものを前川氏の具体的な発言と同じように紹介しろ、と言うほうがどうかしている。
 しかも、彼らはもともと安倍政権の応援団であり、国家戦略特区の利害関係者だ。たとえば、加戸氏は、日本会議系の「美しい日本の憲法をつくる愛媛県民の会」の実行委員長を務め、安倍首相肝いりの諮問機関教育再生実行会議の有識者メンバーにも選出。『報道特集』(TBS)のインタビューでの前川氏の証言によれば、加戸氏が有識者メンバーに選ばれたのは「総理から直々にご指名があった」ためだという。
 ちなみに、この特区とはなんの関係もない「教育再生実行会議」の場でも、加戸氏は2013年10月11日に、獣医学部新設について、こんな主張を繰り広げていた。

   「三十数年間固定されておりますけれども、総理の言葉を
    借りまして、固い岩盤も愛媛県という小さいドリルであかないので、
    実行会議の大きなドリルで穴をあけていただければ

 また、原氏についても、本サイトで以前、報じたように、国家戦略特区を利用した“コンサルビジネス”に関与していた形跡もある。つまりバリバリの利害関係者なのだ。こんな人物たちの発言を、教育行政のトップでありながら内部告発をした前川氏と同じ時間を使って報道しろなどとクレームをつけるのは、無理筋にもほどがあるだろう。


「視聴者の会」代表になった百田尚樹が「テレビの24時間停波」を主張

 ようするに「視聴者の会」は、安倍応援団が政権擁護をするために、同じ安倍応援団の発言をもっと大きく報道しろとがなり立てているにすぎないのだ。
 しかし、連中がタチが悪いのは、証言の内容や証拠では大した反論ができないから放送法までもち出し、“報道時間を同じにしろ!”“国民の「知る権利」を守れ!”などと見当違いのいちゃもんをつけ、テレビ局に圧力をかけていることだ。言っておくが、放送法は、本来、放送局を取り締まる法律ではなく、むしろ政府などの公権力が放送に圧力をかけないように定めたものであって、当たり前だが、政治権力側の言い分を「公平・公正」に垂れ流せ、と命令するものではない。
 だいたい知る権利を重視するならば、批判すべきはマスコミではなく安倍政権のほうだろう。そもそも「知る権利」とは、表現の自由報道の自由と深く関連し、国家権力による情報統制に対抗するための概念だが、政権は文科省の内部文書など“加計ありき”の証拠が次々飛び出すなかにあって、「記憶にない」「怪文書」などと説明責任を放棄、省内の調査すら批判が高まるまで拒絶してきた。それこそ国民の「知る権利」を無視する暴挙であって、だからこそ一層、国民は“内部告発者”である前川氏の証言を求め、メディアも国民の「知る権利」を代行するために大きく取り上げたのである。
 いずれにせよ、今回、読売・産経に出稿した広告だけの話ではなく、「視聴者の会」がやっていることは、まさに、メディアへの報道圧力と、国民の「知る権利」に応えない安倍政権の援護であり、その別働部隊としか言いようがない反民主主義的な行為だ。
 実際、「視聴者の会」は今年になって、代表に作家の百田尚樹氏が就き、前述の小川榮太郎氏の後任として経済評論家の上念司氏が新事務局長となった。上念氏は、既報の通り、加計問題で文科省の高等教育局長専門教育課長補佐に対する個人攻撃をラジオで繰り広げた挙げ句、内閣府の職員と混同するというネトウヨによるデマを拡散した人物だ。
 また、新代表である百田センセイといえば、自民党勉強会での露骨な言論弾圧推進などで知られるが、最近もウヨク雑誌「月刊Hanada」(飛鳥新社)9月号で、例の「沖縄二紙はつぶさなあかん」に匹敵するこんなトンデモ発言をしていた。

   「悪意ある意図をもって捏造報道を行った局に対しては
    二十四時間停波するとか、該当番組に関しては一定期間放送を
    認めないなどの措置を検討してはどうか」

 連中の狙いがなんなのか、誰の目にも明らかではないか。これから「視聴者の会」が、報道の自由への意識が著しく欠けた百田・上念体制のもと、政治権力と二人三脚で報道への圧力を強めていくのは間違いないだろう。どこから巨額のカネが出ているかも怪しい新聞意見広告の詐術に騙されてはならないのはもちろんだが、今後も「視聴者の会」の動向を注意し、その報道圧力に徹底して抗う必要がある。

(編集部)
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●沖縄破壊: 「生物多様性の生きた教科書」な「海」や「森」を殺す…「つくづく人間は愚か」(金平茂紀さん)

2017年08月22日 00時00分07秒 | Weblog

[※ 三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



沖縄タイムスの金平茂紀さんのコラム【「驕れる人」久しからず 新基地 時空超えた想像力を【金平茂紀の新・ワジワジー通信(27)】】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/115905)。

 《そして忘れてはならないのは、沖縄県の声に対して聞く耳を持たない強圧的姿勢…ダブルスタンダード(二重基準)を多用する指導者は信用できない…ところがそんな当たり前のことが、自国民である沖縄に限っては通じないのだ。ダブルスタンダード、問題ない。批判はあたらない適切な処置が講ぜられているものと考えております》。

   『●「環境権」を「お試し壊憲」に悪用しつつ、一方で、
        畏敬の念も無く、何の躊躇もなく「海を殺す」人達の愚

 何の躊躇も無く「海」や「森」を殺す人々の大愚。《自然の宝庫》《生物多様性の生きた教科書》な沖縄の「海」や「森」を殺す…《つくづく人間は愚か》(金平茂紀さん)というか、つくづく「本土」のニッポン人は愚か。《彼らの一人一人は、目の前に広がる美しい海が埋め立てられることを本当に望んでいるのか》!?

 レイバーネットの記事【●木下昌明の映画の部屋/ここに日本の〈いま〉がある!~レイバー映画祭2017】(http://www.labornetjp.org/news/2017/0719eiga)によると、《最近のドキュメンタリー映画では、三上智恵監督『標的の島~風(かじ)かたか』がベストワンである。これを観ると、沖縄や宮古島石垣島いま何が起きているか――時代の移り変わりの早さに驚かされる。三上は『標的の村』(2013年)、『戦場(いくさば)ぬ止(とうどう)み』(15年)で米軍基地の拡充に反対する住民とその暮らしに焦点を当ててきた。今度は宮古、石垣などの先島諸島に自衛隊を配備しミサイル基地を設けようとしている動きを追った。日本も「平和」から「戦争」へと向かうのか。圧巻は、本土から高江に1000人の機動隊が押しかけ、抵抗する人々を排除するシーン。それは黒澤明監督の『七人の侍』の野武士の襲来を彷彿(ほうふつ)させる。リーダーの山城博治はさながら〝百姓″たちを率いる侍大将で、そこで非暴力に徹した彼の人となりも浮かび上がってくる》。

   『●『DAYS JAPAN』(2015,APR,Vol.12,No.04)の
                         最新号についてのつぶやき
   『●中学生を「青田買い」する自衛隊: 
     「体験入隊や防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」も
   『●自衛隊配備で「住民分断」: 
     「自衛隊の配備計画…いずれの島でも人々は分断されている」
    「東京新聞の半田滋さんによるコラム【【私説・論説室から】
     島を分断する自衛隊配備】…。《「賛成派が新たな職を得て
     優遇される一方、反対した人は干され、島を出ている」という。
     …自衛隊の配備計画は与那国に続き、奄美大島、宮古島、
     石垣島でも急速に進む。いずれの島でも人々は分断されている》」

   『●「しかし、沖縄にはいまだ“戦後”は 
     一度たりとも訪れていない」…安倍昭恵氏には理解できたのだろうか?
   『●現在進行形の「身代わり」: 「反省と不戦の誓いを…
             沖縄を二度と、身代わりにしてはならない」
   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
                …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その1)
    《しかし、三上監督は最新作『標的の島 風かたか』で、さらに切迫した
     問題を沖縄から日本全国へ提起する。それは現在、安倍政権が
     進めている石垣島、宮古島、奄美大島、与那国島への
     大規模な自衛隊とミサイル基地の配備についてだ。政府は南西諸島の
     防衛強化を謳うが、その実態はアメリカが中国の軍事的脅威に
     対抗すべく打ち出した「統合エアシーバトル構想」にある》

   『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」
                …米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その2)
   『●米中戦争の「防波堤」: 与那国駐屯地による「活性化」? 
                         「島民との融和」か分断か?

   『●島袋文子さん「基地を置くから戦争が起こる。
      戦争をしたいなら、血の泥水を飲んでからにしてほしい」


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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/115905

「驕れる人」久しからず 新基地 時空超えた想像力を
金平茂紀の新・ワジワジー通信(27)】
2017年7月20日 18:30 金平茂紀 辺野古新基地 辺野古埋め立て
金平茂紀


金平茂紀 (かねひら しげのり)
TBS報道記者、キャスター、ディレクター
1953年北海道生まれ。TBS報道記者、キャスター、ディレクター。2004年ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に「ホワイトハウスから徒歩5分」ほか。


 驕(おご)れる人も久しからず。「平家物語」冒頭の文章に含まれるこのセンテンスの重みを僕らは今思い知らされている。「安倍一強」などと中世の貴族のごとく栄華を極めたかのように語られてきた政権のありように、国民は今醒(さ)めた視線を送り始めている森友学園問題加計学園問題「共謀罪」法の強引な可決成立のさせ方、政権内での身内・お友だちに対する度を越した庇(かば)いよう、そして忘れてはならないのは、沖縄県の声に対して聞く耳を持たない強圧的姿勢、それらに向けられた国民の視線である。驕れる人も久しからず。

     (名護市辺野古の新基地建設が進む大浦湾内の
      海中の様子(牧志治さん撮影)=2017年7月)

 この「平家物語」に材をとって、平清盛の四男・知盛を主人公に描いた木下順二の戯曲に『子午線の祀り』がある。壮大な歴史叙事詩との確固とした評価を勝ちえた名作だ。つい最近、この戯曲の野村萬斎による新演出ステージをみる機会を得た。実にすばらしい舞台だった。クライマックスは平家が滅亡に至った壇ノ浦海戦だ。当初は劣勢だった源氏軍が、子午線を月が通過したことによる潮力の強力な変化で潮流が逆向きに変わったことから一気に攻勢にたち、ついには平家軍に打ち勝つという筋立てだ。グレゴリオ暦1185年5月2日の出来事とされている。

 平家側にいた当時8歳の安徳天皇は海に身を投じ死に至る。天皇家の正統性を証明する「三種の神器」とともに平家側の高位の者たちは次々に海に身を投げた。つまり集団入水自殺を遂げたのである。海上で展開された人間同士による戦争でも、月の軌道上の移動による潮流の変化という自然の摂理の前には人間など全くあらがうことができない。今から800年以上前にあったとされる海の上での人間の悲劇の根源にある冷徹な事実である。

 ダブルスタンダード(二重基準)を多用する指導者は信用できない。信頼されない。尊敬されない。驕れる人も久しからず。自国民に対しては「美しい日本の自然環境を守りましょう」と説きながら、他国民に対してなら「自然環境を壊すことも仕方がないだろう」と言えば、その指導者は人間としても失格だ。ところがそんな当たり前のことが、自国民である沖縄に限っては通じないのだ。ダブルスタンダード、問題ない。批判はあたらない適切な処置が講ぜられているものと考えております。いけない、官房長官話法がうつったか。

 北部沖縄の大浦湾海域は豊かな自然に恵まれ、とりわけサンゴの群生地もあって、生物多様性の生きた教科書と言われている。海と近接して生態系で深くつながっている「やんばるの森」は環境省が国立公園に指定している自然の宝庫だ。そんな場所に軍事基地やヘリパッドをつくろうという発想自体がまず正気の沙汰ではないのだ。

 ごく普通のアメリカ人100人を大浦湾に招いて、彼ら彼女らに海の美しさを見せたらいいああ、何て美しい海なんだこんな豊かで美しい海をもつあなたたちがうらやましいと言うだろう。キャンプ・シュワブの兵士やその家族だってそのことを本能的にわかっているから、これまでも大浦湾で潜水や水泳を堂々とやっていたそこを埋め立てて巨大なあなたたちアメリカ軍のための新基地をつくるというのだ。おかしいと思うでしょ? 北谷海岸に溢(あふ)れているアメリカ人ダイバーたちに聞いてみてもいい。大浦湾を埋め立てるなんて本当は馬鹿(ばか)げていると思うでしょう? 彼らは軽くウインクするだろう(イエス)。

 6月に僕は、大浦湾の通称チリビシという場所で潜ってみて群生するアオサンゴをみた。かなり大きなアオサンゴが垂直方向に成長していた。大浦湾にはアオサンゴやハマサンゴ、ミドリイシ、ユビエダハマサンゴなど多様なサンゴが生きている。直径5メートルくらいのハマサンゴは500年から1千年生きているそうだ。ミドリイシでさえ2メートルまでなるのには20年近くの歳月がかかると言われている。

 今月13日に、地元ダイバーたちが大浦湾に潜って、キャンプ・シュワブ内の「K9」護岸工事地点先端からわずか30メートルほどの海中にコブハマサンゴが生息していて、周囲をサカナたちが泳ぐ姿を確認したという。その護岸からは今も次々に砕石が海中に投入されている

 沖縄防衛局海上保安庁沖縄県警および本土派遣の警察官、砕石をピストン輸送する建設業者は、彼らから見れば「全員一心一丸となって」、逆から見れば「まるで、ぐるになって基地建設工事を推進している。今現在も彼らは時々刻々作業にまい進している。彼らの一人一人は、目の前に広がる美しい海が埋め立てられることを本当に望んでいるのか

 滅私は僕ら日本人の得意技だ反対派の人々が体を張って工事を止めようとしている。抗議船や手こぎのカヌーで海に繰り出す。圧倒的な物理的な力で排除される。美しい海の上を毎日のように防衛局や海保の警備艇が航行する。防衛局に借り上げられた漁船が海上をたゆたっている。それで決して少なくない日銭が銀行口座に振り込まれる。

 僕はその海上の実景をみながらもう一つの光景を幻視していた。平家が滅亡した壇ノ浦の海戦の頃からすでにこの大浦湾で生きていたサンゴを、800年以上の時を経て、今僕ら人間はそれを殺そうとしている。その「驕れる人たち」は、海を殺すばかりかその海で代々生活を営んできた漁業者たちから漁を奪おうとしている運用年数40年、耐用年数200年という設計仕様で巨大な軍事基地を、海を埋め立ててつくろうとしている

 できてしまえばもっと長く使われるかもしれない。嘉手納基地普天間基地もできてからもう70年以上がたっている。アオサンゴは100年単位で生きている。驕れる平家の時代から生きているのもいる。つくづく人間は愚かだと思う。それでいいはずはない。

(テレビ報道記者・キャスター)=随時掲載
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●島袋文子さん「基地を置くから戦争が起こる。戦争をしたいなら、血の泥水を飲んでからにしてほしい」

2017年08月21日 00時00分56秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



毎日新聞の斎藤良太記者の記事【辺野古 88歳島袋おばあ 東京で移設強行「反対」訴え】(https://mainichi.jp/articles/20170818/k00/00m/040/096000c)。

 まずは、記事冒頭の映像中の文字お越し部分は以下の通り。5分ほどの映像ですので、是非、見ていただきたい。

==================================================================================
https://mainichi.jp/articles/20170818/k00/00m/040/096000c

安倍さん
私があなたに手紙を託した島袋文子でございます
是非会いたいです

あなたはなんで美しい日本をつくるとか
なんとか言っているんですけど
美しい日本どころか戦争のできる国
つくろうとやっているじゃないですか
それほどにあなたが戦争が好きなら
あんたは自分の故郷に全基地を持っていって
置いたらどうなんですか
あんたの心は喜びますか どうですか


=------------------------------------------------------------=
辺野古のおばぁ 東京で訴え
沖縄戦を経験 島袋文子

(参議院議員会館)

米軍普天間飛行場(沖縄宜野湾市)の
移設先とされる同県名護市辺野古で暮らし
移設への抗議活動を長年続けている
島袋文子さん(88)が都内で講演した
=------------------------------------------------------------=


戦争はだめですよ
自分の身内を犬死させるということは駄目です
基地はどこにも置いてはいけません

私は戦争体験者です
戦争の時に15歳でしたけど
目の見えない母と10歳になる弟と
2人を連れて逃げ回って
生きるためには本当に
食べるものはないし水はない
その水を飲んだのが
人間の浮かんでいる池から水を汲んで飲んだ
だってそれが人が浮いているというのが
分かっていたら飲まなかったと思いますけどね
どんなに喉が渇いていても
夜のことですから
夜飲んで、朝どっかに移動しようと思って
振り向いてみたら、そこには人間が浮いている

いつか日本軍が
私たちを助けに来てくれるだろう
でもその信じていた日本軍は
沖縄の住民を助けはしないで殺したんです
殺したんですけど、人間は
その人を恨むんではなくて
誰がその戦争を起こさせたのか
何のために戦争を起こすのか
戦争をやって何ができたのか
それを私は問いたいです

それをやっているのが今の安倍である
戦争のできる国を作りだそうとしている

何か言うと「国民の命と財産を守る」と
言うんですけど
どういうふうにして国民の命と財産を守るのか
私はそこが知りたいんです
私たちは戦争に追われておって
自分の兄弟、親でも救いきれなかったんです
あの弾の中で火の海の中でどういうふうにして
国民の命を守ることができるのですか
我が国を守るためにといって自衛隊も
軍隊つくっているのですけど
自衛隊の命も安倍晋三の命も
同じなんです
人間誰しも命の予備を持っている人は
いないんですよ

私たちは2度と戦争はやってはいけない
思っているんです
ですから命をかけてゲート前に座っているんであって
面白半分に座っているんじゃないですよ
家庭も何もかも犠牲にして
毎日のあのゲート前に座って
機動隊にごぼう抜きにされて
私の小指も5針縫ったんです
でも私たちは基地をつくらせては
いけないと思っているんです
その基地を止めない限り
私は死んではいけないと
残りはいくらしか残っていないですけど
私は今88歳なんです
だけど生きながらえて
どんなにしてでも基地を止めようと思っています

みんなで止めましょうね
力を借してください沖縄に

お願いします
==================================================================================


 《米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とされる同県名護市辺野古で暮らし、移設への抗議活動を長年続けている島袋文子さん(88)が17日、東京都内で講演した。「辺野古に基地を作らせない」と訴え、首相官邸前でも街頭宣伝をした…「基地を置くから戦争が起こる戦争をしたいなら、血の泥水を飲んでからにしてほしい」などと安倍政権を批判》。

   『●普天間「番犬様」基地: 「毎日頭上を飛ぶヘリの
       機体にストロンチウム」…墜落により放射性物質が飛散
    《辺野古から島袋文子おばあも駆けつけた。辺野古区民である
     おばあにとっては、辺野古に作らせてはいけないというのは、
     決して普天間基地が今のままでいいという意味ではないという
     苦しさがあるのだ。だから炎天下、宜野湾の皆さんと連帯したい、
     共になくしていきましょうというメッセージを送りたかったのだろう。
     車イスで3キロ近い道のりを共に進んでいった。
       おばあの覚悟。参加した県民の堅い決意。空に突き上げた
     その拳をあざ笑うかのようなヘリの低空飛行。デモに絡む
     右翼団体の大音量のアピール…》

   『●異常な日々…「異常な状態が続く」山城博治さん長期「拉致」、
      そして、いま、野蛮な辺野古破壊
   『●沖縄でのプレ「平成の治安維持法」実験…
      《実験の結果、今の国民の無関心は国に自信を与えてしまった》 
    《「こんなの裁判じゃない!」「私たちを犯罪者扱いするのか!」、
     傍聴席にいた文子おばあは閉廷した後も最後まで抗議を続けた
     という。そのあとの傍聴者の怒りは動画を見てほしい。
     なぜ、こんな不当な長期勾留にも抗議の声を上げる沖縄県民
     全体を罪びと扱いされる屈辱にも、耐えなければならないのか。
     この島に生まれたのだから仕方がないと思えというのか》

 「本土」の無関心。そして、「「戦争屋のアベ様」やアノ木原稔氏のココロには響かない女性の訴え…「基地を造ったら沖縄が戦場になる」」…島袋文子さんの《基地を置くから戦争が起こる。戦争をしたいなら、血の泥水を飲んでからにしてほしい》という血を吐くような叫びも、彼らのココロには響きもしないし、伝わりもしないようだ。
 森を殺し、海を殺す大愚、「《安倍政権が進めている石垣島宮古島奄美大島与那国島への大規模な自衛隊とミサイル基地の配備》は「統合エアシーバトル構想」へとつながる」愚行…島袋文子さんの訴え《本土の皆さん、力を貸してください》《みんなで止めましょうね…力を借してください沖縄に》は「本土」に伝わっているか?。
 
   『●大田昌秀さん「軍隊は人を守らない」と、
      従軍記者ボールドウィン氏「沖縄戦は、戦争の醜さの極致だ」
   『●目を逸らす本土…「米国側からみた心温まる
      ヒューマン・ストーリーだけではなく、そこに暮らす人々」に…
    「「慰霊の日」に際して、「沖縄全戦没者追悼式」でのアベ様の挨拶の
     前に、「平和の礎あらゆる戦争を正当化させない思いでつくった
     県民の礎でしょ。そこへ戦争屋の安倍がのうのうと挨拶すること自体が
     県民として許せません」(『報道特集』2017年6月24日)。
     県民の怒りの声は届かないロバ耳東風な「戦争屋のアベ様」」

   『●「本土という安全地帯から」沖縄イジメに加担する愚…
         誤解というレベルを超えた悪質な沖縄「デマ」に抗う
   『●「番犬様の尾っぽ」=世界一危険な基地・ 
      普天間は返還されない!? 辺野古は単なる破壊損なのか??
   『●「戦争の愚かさを身に染みて知っているはず…
       9条の「戦争放棄」「戦力不保持」の理念はその教訓の結晶」
   『●「日米安保の根幹を成す地位協定の不平等性を
       そのままにしておいて、もう一方の9条だけをいじり…」
   『●「戦争屋のアベ様」やアノ木原稔氏のココロには
       響かない女性の訴え…「基地を造ったら沖縄が戦場になる」
   『●全国戦没者追悼式を前に…阿部岳さん「県民大会で、
            沖縄は再び「尊い犠牲」となることを拒否した」
    「全国戦没者追悼式を前に…
     《全ては次の犠牲を強要し再生産する仕組み》であり、
     《県民大会で、沖縄は再び「尊い犠牲」となることを拒否した》そうだ。
     アベ様や自公政権、「本土」により、今も「尊い犠牲」論を強いられる沖縄。
     その典型が、高江であり、辺野古」

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https://mainichi.jp/articles/20170818/k00/00m/040/096000c

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とされる同県名護市辺野古で暮らし、移設への抗議活動を長年続けている袋文子さん(88)が17日、東京都内で講演した。「辺野古に基地を作らせない」と訴え、首相官邸前でも街頭宣伝をした。

 市民団体でつくる実行委員会が主催。参院議員会館の講堂で開いた講演会は、実行委によると約500人が参加した。

 島袋さんは沖縄本島南部の糸満出身。1945年4月に本格的な地上戦が始まると、目が不自由だった母、小学生の弟と逃げ回り、自身は米軍の火炎放射器で左半身に大やけどを負った。3人は生き残ることはできたが、「鉄の暴風下の逃避行で、住民の凄惨(せいさん)な遺体を至る所で目撃した。

 戦後に結婚した夫と移り住んだ辺野古への移設計画が浮上すると、反対運動に参加。足が衰えた現在も、埋め立て工事の中止を求め、辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを続けている。

 講演で島袋さんは、時折声を詰まらせながら、遺体が浮かんだ池の水を飲むなどした沖縄戦での体験を振り返り「基地を置くから戦争が起こる。戦争をしたいなら、血の泥水を飲んでからにしてほしい」などと安倍政権を批判。「(抗議活動中に)機動隊にゴボウ抜きに(排除)され、工事車両がゲート内に入っていくのを見ると涙が出るほど悔しいが諦めるわけにはいかない本土の皆さん、力を貸してください」と呼びかけた。【斎藤良太】
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●アベ様や「政府のアシスト」に努める「メディアの欺瞞」と「メディアが三流ならば、政治も社会も三流」

2017年05月27日 00時00分02秒 | Weblog

[※ 東京新聞(2017年3月8日)↑]



アサヒコムの室井佑月さんのコラム【室井佑月「新興宗教みたい」】(https://dot.asahi.com/wa/2017051700057.html)。

 《それにしてもさすがに「報道の自由度ランキング72位」の国である。「北朝鮮ガー」「ミサイルの先にサリンつけてー」と騒いだ御大将が、騒ぐのを一旦やめて休暇を取れば、それに合わせてメディアも報道を見合わせるのね》。


 室井佑月さんが《メディアの欺瞞》を指摘。森達也さん風に言えば、「メディアが二流ならば、政治も社会も二流」。
 「2016年、17年の「報道の自由度ランキング」、2年連続72位なニッポン。《メディアが三流》なのですから、《社会と政治も三流》ということですね…。《絶望の絶対量が足りない国》…もう十分に《絶望》してますけれどもね、まだ足りないのでしょうか? この社会や政治のダメさ加減、《もう制御はできない》のか…」(『●2016年、17年の「報道の自由度ランキング」、2年連続72位なニッポン…「社会と政治も三流」』)。

   『●2016年報道の自由度ランキング72位: 
      「メディアは二流ならば社会も二流」、アベ政治も…粗悪
    《森達也監督…政治が一流だけど、メディアは三流なんて国はありません
     メディアは二流ならば社会も二流なんです。相互作用ですから。
     「国境なき記者団」が発表する「報道の自由度ランキング」でも、
     上位に位置するノルウェーデンマークスウェーデンは、僕から見れば
     確かに政治も一流だし、社会も成熟していると感じます。
      2010年に自由度11位だった日本のメディアが、2016年には72位にまで
     下落しました。ならばメディアだけではなくて政治も国民も、同じように下落
     したということです。今のこの国のレベルは途上国以下

   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」
      「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
    《つまり法案はさくさくとすべて通る。ねじれ解消良かったね。
     ならば二院制の意味は何だろうと思うけれど、もう言わない。
     だって将棋でいえば詰み。チェスならチェックメイト。臨界は超えた。
     もう制御はできない》」

   『●2016年、17年の「報道の自由度ランキング」、
        2年連続72位なニッポン…「社会と政治も三流」
    《「ちょっと待って」とか「やっぱりこれは変だ」などの声を、
     もう少し多くの人が発していたならば、こんな状況には
     なっていなかったはずだ》。

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https://dot.asahi.com/wa/2017051700057.html

室井佑月「新興宗教みたい」
(更新 2017/5/19 07:00)

      (北朝鮮が我が国の御大将の都合に合わせてくれるのか、
       それとも我が国の御大将が北朝鮮危機を煽りすぎたのか
       (※写真はイメージ))

 作家・室井佑月氏は、ゴールデンウィーク中も安倍政権とメディアの関係についてウォッチする。

*  *  * 

 (この原稿を執筆している)今はゴールデンウィーク後半。さすがに、「北朝鮮ガー!」と今にも戦争に突入しそうな煽り番組は減った。ほとんどのワイドショーが、穏やかな行楽特集を組みはじめた。

 前半には残り汁がまだあったけど。ある専門家の方が出て来て、北朝鮮が核実験をする「新たなXデー」を指定していた。

 この方、これまでに何度もXデーを指定し、外している。テレビからお呼びがかかる限り、当たるまでやるつもりか?

 それにしてもさすがに「報道の自由度ランキング72位」の国である。

 「北朝鮮ガー」「ミサイルの先にサリンつけてー」と騒いだ御大将が、騒ぐのを一旦やめて休暇を取ればそれに合わせてメディアも報道を見合わせるのね

 北朝鮮が我が国の御大将の都合に合わせてくれるのか、それとも我が国の御大将が北朝鮮危機を煽りすぎたのか。

 メディアはそこの部分を、山梨の首相の別荘までいってしつこく聞いてこなきゃ。北朝鮮とアメリカが……と緊張を煽りに煽っておいて、いきなりあの方が呑気にゴルフしている姿を見せられてもさぁ。

 そうそうあの方、外遊先のロシアからなんの成果もあげず手ぶらで帰って来た。その後、山梨の別荘にゴルフしに出かけるんだけど、その間、3日の憲法記念日に、

   「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」

と、ある集会にビデオメッセージを出した。

 ある集会ってのは、日本会議が主導する、美しい日本の憲法をつくる国民の会などの憲法改正集会だ。

 憲法とは権力者を縛るためのものそれをまったく理解していなそうな、あの方が改憲をいいだすって悪夢でしかない。てか、あの方、2020年まで首相やるって? なに、やる気満々? それが一番の悪夢だわいな

 ここまで調子づかせたのはメディアのせいだ

 山梨の別荘いって、あの方と日本会議の関係くらい深く突っ込んで訊いてこいよ

 てか、あの方、ゴールデンウィークの間、ずっと疑惑の女房と一緒だった。「あなたの女房、説明責任も果たさず、なにやってんの?くらい訊けばいいのに。それはみんなが知りたいことだろう。

 ゴールデンウィークが明けたら、国会で再び森友学園問題の集中審議をするみたいだ。

 けれど、またまた安倍首相が追いつめられたら、メディアは北朝鮮問題を扱うのかね? いやいや、今度は都議会議員選か。

 そうやって政府のアシストをすることが、どう国民のためになるというのだ

 共謀罪に改憲に、この国が変わってしまうかもしれない大事な問題でさえ、その時にやらなくてもいい問題を前に持って来て、目隠しをしてしまう。さすが72位だ。あっぱれだ。

 安倍という新興宗教に加入していない人間は、メディアの欺瞞に気づいてる。

※週刊朝日  2017年5月26日号
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●《全国民を勝負師に》…「さすがに六時間で可決させるのは無理だろうな」「だったら、賭けるか」(筆洗)

2016年12月11日 00時00分39秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016120402000112.html)。

 《▼「文七元結」の左官屋長兵衛の場合は博打(ばくち)である。腕の良い職人だったが、仲間に誘われ手を出したのが運の尽き。借金まみれとなり、見かねた娘は吉原に身を沈める決意を固める…序盤は切なく身につまされる真面目な人間がふとしたことで転落。誰にでも起こり得る》


   『●「まん延する差別」な、「御持て成し」どころでない
        「うらあり」だったニッポン…「病んだ空気」が蔓延
    「《日本再生の切り札》《全国民を勝負師に
     (©橋下徹元大阪「ト」知事)なカジノ法案について、東京新聞の
     記事【カジノ法案 自民きょうの採決提案 公明は態度保留】
     (http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201612/CK2016120202000143.html)には、
     《安倍政権は観光客増加による経済成長を期待するが…》と
     あります。《観光客増加》ですって!? 《経済成長》だそうです。
     「軽罪」の間違いか? ギャンブル依存者が増加して、社会は
     「病む」方向に行くのではないですか。
       引用しているコラムは《観光にも大きなダメージを与えかねない
     と言います。とんだ《おもてなし》(表無)をしておいて、とんだ「うらあり
     (裏有)なニッポンだった訳です」

   『●《全国民を勝負師に》…「国民にギャンブルを
      奨励するギャンブル国家の道…憲政史上、由々しき法案」
    《景気は上向かず、アベノミクスの失敗をかわすためか、
     ついに国民にギャンブルを奨励するギャンブル国家の道を、
     言論の府とはいいがたい連中のいいかげんな審議によって
     成立させた憲政史上、由々しき法案となった》

 胴元のカネ儲けのために不幸を量産それに集るアサマシキ政治屋


 あ~あっ、衆院を通過しちゃったょ。あとは、参院が何を言おうとも…。「良識の府」は機能せず、をアベ様らは悪用。
 東京新聞の記事【カジノ法案が衆院通過 民進、自由、社民は退席】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201612/CK2016120602000245.html)によると、《衆院本会議で、自民党と日本維新の会などの賛成多数で可決…維新を除く野党は、衆院内閣委員会での審議が六時間弱と少なかった上、ギャンブル依存症増加への懸念が残るままでの採決に反発。民進、自由、社民三党は採決に加わらず、共産党は反対した》。

 ニッポンの美しい「言論の府」ですね。 《人間を不幸に陥れるばくちで経済成長をという発想自体がゆがんでいる》…「言論の府」で議論するような中味でしょうか?
 東京新聞の社説【カジノ法案 それが「美しい日本」か】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016120702000137.html)によると、《カジノを解禁する統合型リゾート施設(IR)の整備推進法案が衆院を通過した。ギャンブルの副作用を直視せず、まともな議論を欠いたまま成立を図る動きは異常である。参院の良識は大丈夫か。…社会が抱え込みかねない負の側面と向き合わず、法案を押し通そうとする自民党や日本維新の会などは、国民の不安と不信を招いていることを自覚すべきだ。人間を不幸に陥れるばくちで経済成長をという発想自体がゆがんでいる》。


   『●アベ様参院選公約「子育て…」: 「3歳児、おなかすいて盗んだ」 
                      …アベ様のニッポン、病んでいないか?
   『●差別主義者を東京「ト」知事にできる、
      そんなニッポンの社会そのものが歪んでいる
   『●2016年報道の自由度ランキング72位: 
      「メディアは二流ならば社会も二流」、アベ政治も…粗悪
   『●「歳出抑制が狙い」ならば、教育破壊ではなく、
      「害遊」のカネバラマキ「害交」こそ何とかしなさいよ
   『●未来に投資しない国: 「そういうせりふは、
      ハコモノではなく、子どもたちのために言ってほしいものだ」
   『●そもそも、子どもたちのためにこそ 
       「ドブガネしている」税金を使ったらどうなのか?
   『●残酷な現実・・・自公支持者や「眠り猫」の皆さんのお好きな「格差社会」
   『●沖縄県「子どもを育てている県内世帯の3分の1以上が貧困」
                   …アベ様らは「思いやる」先を間違ている
   『●室井佑月さん、アベ様らによる「勝ち組への贔屓は
                  政治家の仕事じゃない、逆だ、逆」
   『●政治家の浅ましさ、政治の貧困:
     「あたかも完璧な貧困者でないと許さないかのような社会」は病んでいる

 年金もカットされ…自公支持者は一体どんな社会を目指しているの? 文句も言わず、せっせと自公や翼賛野党に投票できる、まったく不思議。
 日刊ゲンダイの記事【依存症の4割が高齢者 カジノで老後破産深刻化の恐れ】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/195119)、《衆院内閣委員会で「カジノ解禁法案」が可決され、今国会で成立する公算が大きくなった。いまから懸念されているのは、これでますます「老後破産」が増えるということだ》。


 生産性なきカジノ…無駄な「賭け」に夢中な今の国会にソックリ、生産性なき〝議論モドキ〟。
 沖縄タイムスの【社説[カジノ法案可決]審議の形骸化は深刻だ】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/74161)、《11月30日に審議入りしたばかりだった。審議時間は2日間でわずか6時間自民党が採決を強行したために、論点の多くが議論もされず、積み残されたままだ》。

 観光客が増えたり、景気が良くなる!?…バカなギャンブル法案、《全国民を勝負師に》法案で《日本再生の切り札》(©橋下徹元大阪「ト」知事)だってさ、アホらしい。「沖縄差別」で虐げられる沖縄…《沖縄はカジノ法案に目もくれず、潜在的な魅力を磨き上げる観光振興に力を注ぎたい》、さすがに賢明。「本土」と違う、政治的な洗練さ。
 琉球新聞の【<社説>カジノ解禁法案 国民不在の成立認めない】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-406147.html)、《唐突かつどさくさ紛れに、国民生活に悪影響を与えかねない重要法案を数の力で成立させるのか…翁長雄志知事はカジノ導入を「考えていない」と明言している。沖縄はカジノ法案に目もくれず、潜在的な魅力を磨き上げる観光振興に力を注ぎたい》。

 《「般若心経」唱え時間消費》…アタマオカシイんじゃないのか? そりゃぁ、《消費》じゃなくて、浪費。どこが「言論の府」なのか? 笑いさえ漏れたと云う。ニッポンの美しい「言論の府」で一体何が〝議論〟されていたのか? 放置する委員長、正気??
 アサヒコムの記事【カジノ審議中、「般若心経」唱え時間消費 自民・谷川氏】(http://www.asahi.com/articles/ASJD556HXJD5UTFK00C.html?iref=comtop_8_07)、《推進派である自民党の谷川弥一・元文部科学副大臣(長崎3区)が「(質問)時間が余っている」と言って、法案の内容とは直接関係のない般若心経を唱えて解説し、自分の持ち時間を費やす場面があった》。

   『●《全国民を勝負師に》…「国民にギャンブルを
      奨励するギャンブル国家の道…憲政史上、由々しき法案」
    「お維の現大阪「ト」知事が《国民の方を全く見ず日本のこと
     考えず党利党略、個人的な好き嫌いで物事を考える》…なんて
     言葉を吐くのは噴飯ものでしょう。オタクの橋下徹元大阪「ト」知事
     一体何なんですか? 他党を《バカな政党だ》なんて云えるほどに、
     自党のお維は偉いのか? 政界を引退したはずのお維の
     フィクサーはカジノにご執心で、おまけに、《日本再生の切り札
     《全国民を勝負師に》(©橋下徹元大阪「ト」知事)だそうですが、
     一体どちらの党が《バカな政党》ですか?
       胴元が必ず儲かる訳で、利権・カネの匂いが紛々なんですが、
     お維が《バカな政党》という党の議員が大変に良い質問をしています。
     それに対して自民党やお維の議員は《「政治資金規正法にのっとって
     適正に処理している答弁するにとどめた》そうです。
     《議論に入る前提として、カジノ業界や業界団体、遊戯産業関係業者、
     業界団体からの政治資金パーティー券の購入、さらには政治団体への
     寄付はそれぞれある》…のであれば、素直に答弁すべきでしょうに、
     直ぐにバレることを…一体どっちが(お維支持の大阪人の好きな)
     「アホ」なのか?」

   『●テイクテイク…な「民進に信用がないのを
     野党で支える構造をわかっていない」「なぜ偉そうに上から目線」

 『サンデーモーニング』(2016年12月4日)yによると、識者は、地域に「荒廃だけを残す」と。カジノ法案=ギャンブル中毒法案。そして、相も変わらず、現大阪「ト」知事は、(法案に否定的な)「民進党はバカな政党だ」と吠えていました。お維に言われるようでは、民進党も御仕舞いですね。《日本再生の切り札》《全国民を勝負師に》なんて寝言を言ってた橋下徹元大阪「ト」知事はお維のフィクサー。
 お維から《バカな政党》と蔑まれた党の幹事長であり、元首相・ムダ氏にまで反論される酷さ。リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」① 議論なきカジノ法案衆院通過の暴挙 推進議員の献金疑惑も浮上!?の官邸主導売国法の本質』(http://lite-ra.com/2016/12/post-2749.html)、《これに対し野田幹事長は、こう反論した。「自分たちが一生懸命推進しようとする法案に対して(他者が)異論を言ったり慎重な姿勢を取ると『バカ』という表現をするのはあまりにも品位のない、見識のない、狭量な意見だ」》。ムダ氏にしては、御尤もな意見。珍しくマトモな言説。


 さて、最後に。年金カット法案についてですけれども、なんて傲慢な人たち、でしょうね。一事が万事。「沖縄破壊」についても同様。
 日刊ゲンダイの記事【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/安倍首相、そもそもあなたの語る日本語がわかりづらい】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194932)、《「私が述べたことを全くご理解頂いていないようでは、(審議を)何時間やっても同じですよ」(25日、安倍晋三首相)…これは公的年金の支給額を引き下げる新しいルールを盛り込んだ年金制度改革法案を審議している衆院厚生労働委員会での、安倍首相の発言だ》そうです。アベ様の「語る日本語」を《ご理解頂》ける方が「言論の府」や「良識の府」に居る訳も無く、なんて「傲慢」なアベ国の国王様。さすがに、今時、世界でも珍しい「人治主義国家」ニッポン。「民主主義」の放棄。
 

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016120402000112.html

筆洗
2016年12月4日

 古典落語、特に人情噺(ばなし)には三道楽(さんどら)煩悩でつまずく人物があふれている。「飲む打つ買う」。やめなければ。そう思ってもやめられぬ。今でいえば依存症と呼ばれるか▼「文七元結(ぶんしちもっとい)」の左官屋長兵衛の場合は博打(ばくち)である。腕の良い職人だったが、仲間に誘われ手を出したのが運の尽き借金まみれとなり、見かねた娘は吉原に身を沈める決意を固める▼幸せな結末が待っているとはいえ、序盤は切なく身につまされる真面目な人間がふとしたことで転落。誰にでも起こり得る▼長兵衛をこしらえるかもしれぬ賭場を開くのに何も国がお先棒を担ぐことはあるまいに。カジノを解禁する法案が今国会で成立するやもしれぬ▼カジノで経済成長、地方の活性化というけれど、博打、ギャンブルである以上、それで不幸になる人もいるだろう。なによりも、博打で負けた人の恨みのこもった金まで当て込んで成長」「活性化とは、了見違いも甚だしい。他の国にもカジノがある。それはそうだが、カジノに手を染めぬことをまっとうと考える国があってもおかしくはないし、それは誇ってよい▼それにしても世間で意見が分かれる法案が約六時間の審議で衆院委員会を通過とは乱暴にすぎる。「さすがに六時間で可決させるのは無理だろうな」「だったら、賭けるか」。ふざけた博打が与党内で行われていたとしか小欄には思えぬ。
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●「あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され露わになった瞬間」…「茹でガエル」ニッポン

2016年10月13日 00時00分55秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の水井多賀子氏の記事【安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史が痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」「ユーゲントのよう」】(http://lite-ra.com/2016/10/post-2610.html)。

 《安倍首相のお仲間たちは、白紙領収書を「問題なし」と揃って開き直るなど、権力を笠に着て完全に増長…このような国民無視の“オレ様国会”となることは、所信表明演説の「拍手・起立」問題が起こったときから明々白々…あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され露わになった瞬間》。

 アベ王国国王様に「権力集中」。今国会やその他で顕在化したその種の《グロテスクさ》に何も感じないのでしょうか? 自公投票者や「癒(着)」党投票者、「眠り猫」の皆さん、ニッポンのおおよそ7割の皆さん、は何も感じず、だからこそ平気で、そういう投票行動をとってこられて来たのでしょう…。「あとの祭り」と感じることも無いようです。アベノサギに気付きもしない。
 いい加減、ウンザリです。思考停止の押しつけ憲法論」の押し付け。日々飼いならされ、「茹でガエル」が茹で上がってしまいそう。

   『●総立ちで拍手: 三権分立、「権力分立」なんて
       ニッポンには無いようで、アベ王国国王様に「権力集中」
    「立法・行政・司法の三権分立、「権力分立」なんてニッポンには
     無いようで、人治主義国家・アベ王国国王様アベ様に「権力集中」。
     あぁ…どの辺が民主主義国家、法治国家なんでしょうね?」

   『●沈黙するマスコミ…「機動隊に加え、防衛省、自衛隊、
           そして米軍が総掛かりで住民たちを排除し、監視」
   『●「平成の治安維持法」…「共謀罪の本質は
       テロ対策に名を借りて「心の中で思ったこと」を処罰」
   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
      「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
   『●「ト」な自民党壊憲草案の「新たな三原則」…
      「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限」
   『●「5月0日」?…内閣法制局は安保関連法案の審査を 
          いつ決裁したのか? そもそも審査したのか??
   『●稲田朋美氏はアベ様一押しの「未来の総理」だそうです。
             あ~、カンベンシテクダサイ、オネガイデスカラ…

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http://lite-ra.com/2016/10/post-2610.html

安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史が痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」「ユーゲントのよう」
安倍晋三 水井多賀子 2016.10.08

     (左・「キネマ旬報」10年5月15日号(キネマ旬報社)より
       /右・松尾貴史ツイッターより)

 今国会でも、安倍首相が相変わらぬ横暴な態度を全開にしている。既報の通り、3日の衆院予算委員会では、野党に自民党憲法改正草案の中身に踏み込まれると「私じゃなく谷垣総裁が出したもの」とリハビリ療養中の谷垣氏に責任を押し付けたかと思えば、その態度をたしなめられるとデマゴーグだ!激昂。4日の同委員会でも介護保険見直しなどについて質問されると「厚労相を呼んで聞けばいい」と繰り返した。

 他方、安倍首相のお仲間たちは、白紙領収書を「問題なしと揃って開き直るなど、権力を笠に着て完全に増長している。

 しかし、このような国民無視の“オレ様国会”となることは、所信表明演説の「拍手・起立」問題が起こったときから明々白々だったとも言えるだろう。あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され露わになった瞬間でもあったが、あのパフォーマンスに対して、映画監督の井筒和幸が辛辣な意見をぶつけている。

 井筒監督は、「アサヒ芸能」(徳間書店)10月13日特大号に掲載された連載エッセイのなかでアメリカ大統領候補のトランプ氏を批判し、〈アベノミクスも、美しい日本も、一億総活躍も、トランプの煽りパフォーマンスと大差ないどっちも異常なたわ言だ〉とバッサリ。そして、例の安倍首相のパフォーマンスにこう切り込んでいる。

   〈異常といえば、自民党の国会での拍手喝采事件。まるで宗教団体や。
    大臣どもは「感動して自然に起こったイカれたことをヌカしていたが、
    自然発生したなら、それこそ洗脳宗教だろうが。裏ではアベの腰巾着
    「皆で盛り上げてくれ」と台本書いてたらしいな。そのカラクリも宗教と同じだ〉

   〈小泉の甘っちょろい倅も立ち上がって拍手してから「あれはおかしい」と。
    だったら立つな、バカタレが! 本当に自民党はワケのわからない集団だ〉

 さらに井筒監督は、〈何がわが国の領土、領海を防衛している自衛隊諸君に感謝だ。生活防衛でヘトヘトなのは、お前らの薄情な政治に唇を噛んで耐えてる末端の国民やろが〉と喝破。あのパフォーマンスが今後のための地ならしなのではと睨み、こんな恐ろしい未来予想を行う。

   〈自演の拍手喝采で調子こいて、このまま憲法改正に乗り出し、
    今度は自衛隊の兵隊が負傷し死んでいくたびに、
    国会で“感謝”の拍手でも贈るつもりか


 さすがは忌憚なく発言する井筒監督らしい鋭い政治批判だが、あのパフォーマンスにはもうひとり、敏感に反応した芸能人がいる。タレント、コラムニストの松尾貴史だ。

 松尾は10月2日の毎日新聞日曜くらぶのコラムで、例の自民党議員総立ちの拍手パフォーマンスを〈嫌悪感しかなかった〉〈多くの人が感じているように、異様というか、面妖とすら言える光景だった〉と述べ、現在の自民党の異常さをこう書き綴っている。

   〈私は昔のドキュメンタリー映画で見た何とかユーゲントのような集団
    興奮状態に似たものを感じて寒気がした。あれだけの大勢の自民党議員が、
    皆同じ方向を向いていることの気色悪さに、自覚症状はないのだろうか
    「自民党は幅広い」と言っていた時代は、とっくの昔に終わってしまっているのか〉

 そして松尾は、〈社会のために必死で働いている人は安倍氏の部下である海上保安官、警察官、自衛官だけではない〉といい、農業に従事する人や介護福祉士、保育士など、社会貢献する人々は数多くいると指摘。その上で、安倍首相の腹づもりを以下のように読み解いている。

   〈今回のパフォーマンスは、「国家のために命を提供することも辞さない職業」
    に対して、優位に評価する価値基準を定着させようという目論見の
    一環であるとも感じられる。そして、この30分以上ある演説の中で、
    弱者が虐待、虐殺されるような社会問題には一切触れられていない

 松尾も井筒監督と同様に、このパフォーマンスの延長に憲法改正があることの意味を重く受け止めている。所信表明演説で安倍首相は“改憲案を国民に提示するのが国会議員の責任”などと改憲ありきの姿勢をより強く打ち出したが、松尾はこうした流れを〈茹でガエルのように、この動きについてじわじわと慣らされていく感触を禁じ得ない〉と危険視。これまで安倍政権が、特定秘密保護法安保法制を強引に押し切り、新たに共謀罪を創設しようとしている点を踏まえて、憲法改正は〈現政権のもとでは、絶対に御免こうむりたい〉と断言する。

   〈どうして憲法の質を低下させることが改正だと思えるのか
    不思議で仕方がない。私には、「改正」「思考停止してはいけません」
    という言葉に、罠が潜んでいるとしか思えない〉

 そもそも、原発事故や少子化、介護など問題が山積しているなかで憲法改正を“喫緊の課題”に仕立て上げたのは安倍首相だ。しかも、自民党が示している憲法改正草案は、為政者に課せられている憲法遵守義務国民にすり替え基本的人権表現の自由などの制約さえ掲げている。実際、「このままでは人権が制約されるのでは」という懸念の声が上がっているが、これを国会で追及されると、安倍首相はこう言ってのけたのだ。

   「国民が心配しているというが、我々はこれを示した4回の選挙で、
    みなさんよりは圧倒的勝利を収めている」

 おいおい、いつ自民党は選挙でこれがぼくたちがつくった憲法改正素案です。よく読んで投票してください!と国民に説明したというのだ。そんなことは一度たりともないし、今年7月の参院選の遊説で、安倍首相は憲法改正のケの字すら1回も出さなかったではないか。

 さらには、今国会で憲法改正素案の中身について踏み込まれると、「憲法審査会で議論してよ」の一点張り。だが、憲法審査会がすべてテレビ中継される可能性は極めて低い。結局、安倍首相はテレビで国民が監視できる場では憲法改正草案の中身には触れず、国民にとことん隠し通すつもりなのだ。

 前述したコラムのなかで松尾は、安倍政権や報道が他国からの脅威、恐怖をことさら煽っているのではと疑義を呈し、ナチス・ドイツの国家元帥だったヘルマン・ゲーリングの国民を戦争に引きずり込むのは簡単である。外国に攻撃されつつあると言えばいい。それでも戦争に反対する者に対しては『愛国心がない』と批判するだけでいい」という証言を紹介。そして、こんな言葉で文章を締めくくっている。

   〈今がそうではないと、誰か安心させてはもらえないだろうか。
    「雰囲気がおかしい」と違和感を覚えた時に歯止めをかけないと
    悔やんでも悔やみきれないことになる〉

 まさに茹でガエルのように、日々わたしたちは勝手につくり出された空気に馴らされつつある。拍手喝采パフォーマンスは気持ち悪いし、憲法の改悪など必要ない。──そんな松尾や井筒のような真っ当で当然の反応が社会のなかで薄れてしまっているその現状ほど怖いものはないのかもしれない。

水井多賀子
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●アベノサギで違法な壊憲: 永六輔さん曰く「「9条を守る」ことは「99条を守ることだ」」

2016年07月15日 00時00分58秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016071202000135.html)と、
LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の新田樹氏による記事【永六輔が自民の改憲草案を「ちゃんちゃらおかしい」と痛烈批判していた!“総理が改憲と言い出すのは憲法違反”とも】(http://lite-ra.com/2016/07/post-2412.html)。

   『●『ぢぢ放談』読了
   『●言葉が見つかりません・・・
   『●永さんとラジオ
   『●「スクールカースト」『週刊金曜日』
      (2013年5月24日、944号)についてのつぶやき
     永六輔さん【無名人語録398】、「憲法を改正して、
      戦争が出来るように従っている連中は、戦争に行かない連中だよ。
      行くのは若者だよ。命を国に捧げるんじゃないよ、
      生命を国に奪われるんだよ」。「戦争絶滅受合法案
      (http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8c42dbd1fe90afdf198502fb0d873bd3
     永さん「強い日本から美しい日本へ。総理大臣が急に日本を美しい
      と言い出したね。そういえば、死ぬことも美化する国だったよな」。
      矢崎泰久さん【発言2013】、「要するに日本はもう終わっている。
      …自由を剥奪された国民は奴隷である」。必読

 《「上を向いて歩こう」には安保闘争の挫折の悲しみを込めた▼五四年ごろか、戦力を持たぬはずの日本に戦力があると皮肉るコントをNHKラジオの娯楽番組に書いている。「いないいないばあっ!自衛隊」》。
 《戦争そして憲法について繰り返し語ってきたことでも知られる》

 永六輔さんがお亡くなりになりました。『無名人語録』や『「永六輔[放送タレント]×矢崎泰久[元『話の特集』編集長]ぢぢ放談』など、とても好きでしたし、ラジオを愛しておられた点も、尊敬していました。とても残念です。ご冥福をお祈りします。
 《戦争に行かない連中》が好き勝手に壊憲しています。それを座視して、アベノサギに騙されるニッポン。立憲主義が否定される恐ろしい時代に。永さん曰く、《「9条を守る」ことは「99条を守ることだ」》。後悔しても、「あとの祭り」…。
 2016年7月参院選を目前に、永さんが亡くなってしまいました。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
     「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●青木理さん: ジャーナリストの矜持
      「権力や権威の監視」「強者にこそ徹底した監視の目を」
   『●2016年7月参院選、今回も「眠り猫」だった皆さん…
   『●2016年7月参院選、「あとの祭り」…
      教育破壊の効果とアベノサギという「壊憲=争点」隠し
   『●2016年7月参院選、
      「あとの祭」の要因の大きな一つは片棒担ぎのマスコミにあり

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016071202000135.html

【コラム】
筆洗
2016年7月12日

 「夢であいましょう」「黒い花びら」「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」。曲名を並べ、不思議だなあと首をひねる。なぜか曲名だけで次の歌詞が自然と出てくる▼「黒い花びら」の曲名を見れば「静かに散った」と、「見上げてごらん夜の星を」と見れば「小さな星の」と浮かぶ。どんな仕掛けか。もう一度、曲名を見る。曲の歌い出しがそのまま曲名になっていることに気がつく▼直球にして明快な方法である。覚えやすさの点で優しさも感じる。書いたのはそういう方だったに違いない。いずれも作詞は亡くなった永六輔さん。往年の「六、八(作曲家の中村八大さん)、九(歌手の坂本九さん)」の間を埋める、ちゃめっ気か七日に逝く。八十三歳▼放送作家に作詞家、タレント、文筆家。マルチな活躍の一方、絶えず権力を見張る側にいた方である。安保反対にわく一九六〇年、「デモと番組とどっちが大切なんだ」と聞かれデモですねと台本を書いていた番組を降板。「上を向いて歩こうには安保闘争の挫折の悲しみを込めた▼五四年ごろか、戦力を持たぬはずの日本に戦力があると皮肉るコントをNHKラジオの娯楽番組に書いている。「いないいないばあっ!自衛隊」▼選挙に勝つため不利な争点を隠すいないいないばあっ!改憲の時代に直球、明快のガンコ者との別れが何とも心もとない
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http://lite-ra.com/2016/07/post-2412.html

永六輔が自民の改憲草案を「ちゃんちゃらおかしい」と痛烈批判していた!“総理が改憲と言い出すのは憲法違反”とも
憲法 新田樹 自民党 2016.07.12

      (TBSラジオ「六輔七転八倒九十分」番組サイトより)

 永六輔氏が、先週の7月7日に逝去していたことが、きのう明らかになった。永といえば「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「こんにちは赤ちゃん」の作詞など、戦後を代表するタレント、作詞家だが、戦争そして憲法について繰り返し語ってきたことでも知られる

 周知の通り、先日行われた参院選の結果、改憲勢力が3分の2議席を獲得した。それを受けて安倍首相は改憲について「今回の選挙の争点は改憲ではない」「今後、与野党で議論しながら慎重に進めていく」と語っているが、昨年の安保法制の時の国会運営を思い出してもわかる通り、議論すらまともに行わないまま数の暴力で強行に進めていくとみて間違いないだろう。

 権力者によって憲法が蹂躙されようとしているいまだからこそ、あらためて永氏の憲法そして反戦への思いをあらためて振り返りたい。

   「本来、一般市民は憲法なんて気にしなくてもいい、それが平和な世の中
    というものですよ。市民が『改憲ハンタ〜イ』なんてデモするのは、
    けっして平和な状況ではない憲法はあくまで国の舵取りをする政治家や役人
    つまり為政者を縛るための法律なんであって、国民は憲法に縁がなくても、
    幸せならそれでいいんですよ」(「現代」06年6月号/講談社)

 市民が「改憲反対」なんてデモをしなくてはいけないような状況になること自体が、すでに異常事態である、と。まさに現在の状況を予見するような重要な指摘を、永は10年も前に語っていたのである。

 憲法は為政者を縛るためのもの。昨年夏の安保法強行採決や今回の騙し討ち選挙によって破壊された立憲主義について、永はさらにこんな指摘もしている。それは、9条を守る」ことは「99条を守ることだ」というものだ。

   「憲法議論でいうとね。第9条ばかりに目がいきがちだけど、
    条文の最後のほうの第99条には、憲法をまとめるように、
    『天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、
    この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ』とあるんですよ。
    この大事な99条にまで議論が及ばない」(「現代」05年8月号)

 しかし、現在自民党が出している改憲草案では、この条文に全て国民は、この憲法を尊重しなければならないという文章が加えられ、本来為政者を縛るためにあるはずの憲法が国民を縛るものに変わっているこれは「憲法」の根幹を揺るがすような変化なのだが、選挙前にこの事実を伝えるマスコミはほとんどなかった

   「(99条は)憲法を変えてはいけないという条文です。天皇陛下といえども
    変えられない。それなのに国会議員が変えると言い出すのはおかしいでしょう」

   「国民に義務を課すなんてちゃんちゃらおかしいですよ。憲法は国民を守る
    ためのルール。それなのに99条を変えると言い出すなんて政治家が
    憲法を勉強してこなかった証しです」(毎日新聞13年5月23日付夕刊)

 自民党の改憲草案をちゃんちゃらおかしいと批判そもそも総理大臣や国会議員が憲法を変えると言い出すこと自体憲法違反だとまで語っているのだ。

 ただ、永氏は憲法を改正すること自体に反対とは言っていない。しかし、それは、日本を確実に戦争ができる国に変え、国民を縛る監視国家にしようとする自民党の考える改正とはまったく違う発想のものである。

   「ぼくが前から言っているのは、9条だけを日本国憲法にすべきだということ。
    ほかは全部、他の法律に入れちゃえばいい」(『この国が好き』所収の鼎談より
    /文・鎌田實、絵・木内達朗、マガジンハウス)

 永氏の考える日本国憲法は、たった一行だけ。「二度と飢えた子供の顔は見たくない」。これだけである。

   「僕は憲法はこれでいいと思うんです。条文を書き連ねるんじゃなくて、
    この言葉の中に全部盛り込まれていると思う。戦争の問題、
    貧困の問題、教育・福祉の問題。僕は戦争が終わって、最初に選挙する時、
    興奮したし感動もしました。その感情がいまは無くなってしまった。
    だからもう一度元に戻して、『二度と飢えた子供の顔は見たくない』という、
    たった一行、世界でいちばん短い憲法にしたらどうかと思うんです」
    (「創」13年9・10月号/創出版)

 永氏が「二度と飢えた子供の顔は見たくない」という一行を生み出した理由。それはもちろん、1933年生まれの彼自身が戦争を体験した世代だからだ。

 永氏はこれまで、事あるごとに自分の戦争体験を語ってきた。それは、「中年御三家」の盟友であった小沢昭一野坂昭如と変わらないし、他の戦争を体験した人々とも同様である。ただ、その戦争体験の「伝え方」に関し、永氏には反省があるようだ

 戦争を体験した世代の人々が先の戦争を語る際、強調されるのは当然のことながら家族や友人の死など、悲惨な出来事ばかりである。ただ、幸運にも戦争中そのような悲しい憂き目にはあわなかった人もいるし、また、終戦時にはまだまだ子どもで戦争の実態がいまいち分かっていなかったという世代もいる。

 終戦時、国民学校の6年生だった永氏は、戦争体験について聞かれた際、「僕は戦争が面白かった」と答えている。東京大空襲の時も疎開先の長野から真っ赤に見えた東京の空を見て、「まるで夕焼けみたいに綺麗だった」とも感想を述べた。戦争体験としてはあまりに異質な感想だが、それが、終戦時12歳だった子どもの“実体験からの感想”だったのだ。

   「子どもからすれば、自分の家さえ燃えなければ、火事というのは面白い。
    空襲もそんなものにすぎなかった。
    親子関係だって、別れていくのが当たり前。
    毎日、近所のお兄さんが出征していき、かわりに遺骨が帰ってくる。
    『だれそれが亡くなった、こんどは誰ん家が焼けた』、とそれが日常でした。
    僕がもう少し大人だったのなら、戦争のすさまじさが分かったのだと思います。
    三つ年上の野坂昭如さんは、軍需工場で働いているから、戦火を
    逃げ回った経験をお持ちです。小沢昭一さんは、飛行機に乗って
    突っ込んでいく準備をしているわけです。
    でも僕は子供だったからそんな経験もない。だから戦争は面白かった。
    (略)
    大人になってから気が付きました。
    『戦争が面白い』
    そんな風に思っている子供がいたなんて、そんな子供時代をすごしていた
    なんて、なんと怖いことだろうと」(「小説宝石」05年8月号/光文社)

 戦争がどれだけたくさんの悲しみを生み、そして自分の命すら脅かしてしまうものなのかを理解できぬまま軍国教育を受け続けるとこのような感想を抱く子どもが生まれてしまう永氏は実体験からその恐ろしさを伝えようとしているのである。

 戦後の平和な時代になり、このような率直な感想を語る人は少ないが、これもまた、戦争の恐ろしさを十二分に伝える逸話である。だからこそ、戦争を体験した世代は、自分たちが本当に感じた「戦争」を後の世代に語り継いでいかなくてはならなかった。永氏はそのように感じていたようだ。

   「体験といっても、ぼくらのような学童疎開した世代と、実際に
    戦争に行った人では『戦争』の意味が違うし、同じ昭和ひとケタでも、
    小沢昭一さんと野坂昭如さんと、そしてぼくの『戦中』『戦後』はまったく違う。
    (略)疎開世代でいえば、小沢さんも野坂さんも、ぼくもそれぞれ違う。
    それを「昭和ひとケタ」でくくってしまうところが釈然としないだけで。
    戦争体験といっても、ほんとに撃ったり、撃たれたり、戦地での経験を
    持っている人と、戦地へ行く手前の少年兵だった小沢昭一さんたちと、
    動員されて軍需工場で働いていた野坂昭如さんと、ぼくらみたいに、
    ただ疎開したというのが一緒になっているから、話はズレます」
    (前出「現代」05年8月号)

 小沢昭一氏は2012年に亡くなり、野坂昭如氏も昨年12月に亡くなってしまった。「中年御三家」最後の一人だった永六輔氏も、もうこの世にはいない。戦争体験を語り継いでくれる人も年々減り続け、現在の日本は「戦争の本当の恐ろしさ」を理解している世代が次々と鬼籍に入りつつある

 日本国内から「戦争」への忌避感が急速に失われつつある。そして、70年ものあいだ、日本を戦争から守ってきた憲法が破壊されようとしている。いまいちど、永六輔氏の残してくれた言葉を肝に銘じておきたい。

新田樹
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●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ: 「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策

2016年05月29日 00時00分29秒 | Weblog


東京新聞の金杉貴雄記者の二つの記事【海兵隊撤退に自民「反対」せず 沖縄県議会が抗議決議】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052702000119.html)、
【沖縄県民に無関心」 翁長知事、日米首脳会談に不満】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052702000116.html)と、
社説【日米首脳会談 「綱紀粛正」に頼る限界】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016052702000139.html)。

 《決議案には公明党も賛成した。自民党は反対するとみられていたが「県議会として全会一致の形で抗議の意思を表すため」として退席した》。

 沖縄の皆様は理解されているでしょう。あくまでも自公お維大地の選挙対策に過ぎない、騙されてはいけない。本土で通じても、沖縄では通じないと信じる。



 《日米首脳会談でオバマ米大統領から謝罪の言葉がなかったことについて「今の日米関係を表しているのではないか日本は独立国家なのか、とみな疑問を持つ」と批判》。

 アベ王国、人治主義国家の王様・アベ様の言う『日本を取り戻す』『美しい日本』の正体はこんなもの。アベ様は最低の官房長官スガ殿の唱える呪文は「…沖縄県民の耳には「期待するな」「何も改善しない」と冷たく翻訳」。
 最低の官房長官《菅義偉官房長官は…「…外交は中央政府で協議するのが当然ではないか」》というが、政府の体を成していない。(沖縄タイムス2016年5月22日付社説)《性暴力に脅かされないで当たり前に生きる権利すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない》。


 《日本側は米側に「綱紀粛正」を求めているが、日米地位協定を改定し、沖縄の米軍基地を削減しなければ、真の再発防止策とはなり得ない》。

 削減だけではもはやダメでしょう。《基地撤去こそが最も有効な再発防止策》。「日本政府による命の二重基準」に沖縄の人々はウンザリしている。「日米両政府の空虚な言葉」は不要であり、基地撤去が抜本対策。

   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052702000119.html

海兵隊撤退に自民「反対」せず 沖縄県議会が抗議決議
2016年5月27日 朝刊

 沖縄県議会は二十六日の臨時会で、元米海兵隊員で米軍属の男が逮捕された女性遺棄事件に抗議する決議案を可決した。決議では、米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の県内移設断念とともに、初めて沖縄の全ての米海兵隊の撤退を求めた。採決では県政野党の自民党が賛否を示さずに退席し、他の出席議員はすべて賛成した。討論では、各議員から沖縄に基地を集中させている日本政府への怒りの声が相次いだ

 決議は米政府、米軍宛てで、在日米軍の法的地位を定めた日米地位協定の抜本改定も求めた。決議と同じ内容の日本政府宛ての意見書も可決した。

 討論では「基地押し付けは日本政府による命の二重基準だ日米両政府から再発防止や綱紀粛正という空虚な言葉を聞く気はない。県民の怒りは頂点に達している」などの批判や「県民は一体いつまで嘆き、苦しめられるのかと考えると怒りが抑えられない。凶悪事件の多くを占める海兵隊は全面撤退させなければならない」といった要求が相次いだ。

 決議案には公明党も賛成た。自民党は反対するとみられていたが「県議会として全会一致の形で抗議の意思を表すため」として退席した。二十七日告示の県議選をにらみ、事件に反発する県民世論を懸念したとみられる。

 政府は日米地位協定について運用改善で対応する方針だが、自民党県連は臨時会後、県連会長を務める島尻安伊子沖縄北方担当相も出席して会議を開催。県議選では日米地位協定の改定を主張すると確認した。

 自民党の県連幹部は取材に、二十五日の日米首脳会談で安倍晋三首相が日米地位協定の改定を求めなかったことについて「県民の思いを全く伝えていない」と指摘した。 (金杉貴雄
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201605/CK2016052702000116.html

「沖縄県民に無関心」 翁長知事、日米首脳会談に不満
2016年5月27日 朝刊

 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事は二十六日に県庁で記者会見し、米軍属が逮捕された女性遺体遺棄事件に対し、日米首脳会談でオバマ米大統領から謝罪の言葉がなかったことについて今の日米関係を表しているのではないか。日本は独立国家なのか、とみな疑問を持つ」と批判した。

 会談で、安倍晋三首相が米軍普天間(ふてんま)飛行場の返還について「辺野古(へのこ)への移設が唯一の解決策」と伝えたことには「二十歳の女性がああなった中で話すこと自体沖縄の民意を含め、県民に寄り添うことに何ら関心がないということが見透かされる」と述べた。

 翁長氏は「首相が言う日本を取り戻す中に沖縄は入っているのか。県民の生命、財産は入っているのか。日本は法治国家ではなく沖縄をほっておく放置国家ではないか」と述べた。 (金杉貴雄
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016052702000139.html

【社説】
日米首脳会談 「綱紀粛正」に頼る限界
2016年5月27日

 沖縄県で起きた元米海兵隊員の軍属による女性遺棄事件。日本側は米側に「綱紀粛正」を求めているが、日米地位協定を改定し、沖縄の米軍基地を削減しなければ、真の再発防止策とはなり得ない

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)開幕に先立ち、二十五日夜に行われた日米首脳会談。約五十分間の会談前半に行われた少人数会談は、すべての時間が沖縄県での事件に費やされた、という。

 安倍晋三首相はオバマ米大統領に「身勝手で卑劣極まりない犯行に憤りを覚える」と伝えた上で「実効的な再発防止策の徹底など厳正な対応」を求めたが、具体的に何を指すのかは不明だ。

 日本政府はこれまでも、米兵や米軍基地に勤める軍属による事件や事故が起きるたびに、米軍側に綱紀粛正や再発防止を求めてきたが、今回の事件は、その抑止効果に限界があることを示す

 事件や事故を起こしても米軍基地内に逃げ込めば地位協定に守られるこんな特権意識が凶悪犯罪を誘発していると、沖縄県民の事件を見る目は厳しい。

 一九九五年に県内で起きた少女暴行事件を受けて、殺人、強姦(ごうかん)の凶悪事件に限って起訴前の身柄引き渡しに米側が「好意的配慮を払う」よう運用が改善されたが、身柄引き渡しはあくまでも米側の判断であり、拒否した例もある。

 米兵らの特権意識が犯罪や事故を誘発すると指摘される状況を解消するには、運用改善では限界がある。翁長雄志知事をはじめ沖縄県側が切実に求めているにもかかわらず、首相はなぜ、地位協定の改定に踏み込まなかったのか

 沖縄県には在日米軍専用施設の約74%が集中する。日本国民たる沖縄県民の命と平穏な暮らしを守るには米軍施設の大幅削減が急務だが、日米両政府は、県民の抜本的な基地負担軽減にはつながらない米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への「県内移設」が、「唯一の解決策」であるとの立場を変えようとしない

 首相は会談後の記者会見で「日本国民の命と財産を守る責任を果たすために、あらゆる手を尽くす決意だ」と強調した。首相たる者の心構えとしては当然だが行動が伴わなければ意味がない

 首相は今回の会談で、地位協定の改定と普天間飛行場の国外・県外移設を提起すべきだった。沖縄の状況が劇的に改善すれば、大統領にとってもレガシー(政治的遺産)になったはずだ。機を逸したことは残念でならない。
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●アベ様のオツムの中身のネタ元: 「憲法改正、愛国心教育、自虐的歴史教育是正、戦後レジーム脱却」

2014年09月12日 00時00分48秒 | Weblog


nikkan-gendai のゾッとする記事【19閣僚中15人がメンバー 最大右翼組織「日本会議」の危険度】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153143)。

 以前からツイッター上で話題に。で、最近、赤旗が取り上げたこと(?)からさらに話題となりまりた「日本会議」・・・・・・「憲法改正、愛国心教育、“自虐的”な歴史教育の是正、戦後レジームからの脱却──これらはすべて日本会議が提言してきたものだ。安倍政権の政策と見事に重なっている」・・・・・・って、凄ッいね。頭がクラクラします。これらアベ様のオツムの中身のネタ元がどうも「日本会議」らしいです。それにしてもすごい中身ですし、閣内や自民などの党内の「信者」の顔ぶれは酷いものです。

   『●ブレーキは無く、二つの「アクセル」な自公政権

 佐高信さんと松元ヒロさんがアベ様のご友人について大変に面白いことを言っておられます。ここに取り上げられている「信者」を眺めてみると、まさにそういうメンツで、「異なる考えをもった」お友達は全く見当たりません。

   『●「パレスチナ」 『週刊金曜日』
         (2014年9月5日号、1006号)についてのつぶやき
    「■⑧『週刊金曜日』(2014年9月5日号、1006号) / 
     【
佐高信の新・政経外科第11回/笑いが殺される日を前に】、
     「「安倍晋三の敵は
松元ヒロ」・・・・・・安倍は「違う」ことが
     嫌いな人で、
友達がいません・・・・・・安倍と同じ考えのコピーの
     ような〝友だち〟はいても、
     
異なる考えをもった友だちをもつ幅やゆとりはないという、
     ヒロさんの指摘に私も共感します」」

==============================================================================
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153143

19閣僚中15人がメンバー 最大右翼組織「日本会議」の危険度
2014年9月6日

    (日本会議HPから)

 改造内閣の発足でガ然、注目を集めている団体がある。日本最大の右翼組織「日本会議」だ。

 日本会議のHPを見ると、「私たちは、美しい日本の再建と誇りある国づくりのために、政策提言と国民運動を推進する」と書かれている。どこかで聞いたような言葉だが、憲法改正、愛国心教育、“自虐的”な歴史教育の是正、戦後レジームからの脱却──これらはすべて日本会議が提言してきたものだ。安倍政権の政策と見事に重なっている

 それもそのはずで、政界には日本会議を支持する「日本会議国会議員懇談会日本会議議連)」があるが、そこには安倍政権の主要メンバーがズラリなのだ。

 特別顧問は安倍首相と麻生財務相で、会長は次世代の党の平沼代表。石破地方創生相が相談役を務め、副会長には菅官房長官、下村文科相、高市総務相が並ぶ。幹事長は衛藤首相補佐官、副幹事長は加藤官房副長官、萩生田総裁特別補佐は政策審議副会長だ

 留任した甘利経済再生相と岸田外相も日本会議議連のメンバー。新入閣組の江渡防衛・安保相も竹下復興相、望月環境相、山口沖縄・北方担当相もそうだし、女性閣僚の山谷拉致担当相は政策審議会長、有村女性活躍相もこの議連の会員である。改造内閣では、安倍首相を含めて19人の閣僚のうち、実に15人が日本会議議連に名を連ねているのだ

 党役員の顔ぶれを見ても、谷垣幹事長は日本会議議連の顧問で、稲田政調会長は政策審議副会長。茂木選対委員長も会員だ

 改造内閣で日本会議議連に所属していないのは太田国交相、小渕経産相、松島法相、西川農相の4人。もっとも、西川農相と二階総務会長は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」には名を連ねている。どちらにも所属していないのは、公明党の太田国交相はまぁ当然として、小渕経産相と松島法相だけということになる。

   「そういうウルトラ右翼の内閣が誕生したわけです。
    大メディアは『安定感のある内閣』だとか『重厚布陣』だとか
    報じていますが、とんでもないこんなアブない内閣はありません
    (政治評論家・森田実氏)


■海外メディアも「ナショナリスト組織」と報道

 日本会議は、国際社会でも危険視されていて、海外メディアでは「ナショナリスト組織」(米ニューヨーク・タイムズ)や「ナショナリスト・シンクタンク」(英エコノミスト)などと報じられている。米議会調査局が今年2月にまとめた議会報告書にも、日本会議の名前が出てくる。昨年12月に安倍首相が靖国参拝を強行した背景には、日本会議の後押しがあったと分析しているのだ。

   「日本会議が安倍政権を裏で操るというより、もはや一体化している
    とみるべきです。内閣に15人も入ったのは、自民党が右翼政党に
    変質したことの証左でもある。安倍首相をはじめとする日本会議系の
    右翼議員に党が乗っ取られ、内閣も官邸も占拠された。このままでは
    国が乗っ取られてしまいます」(元法大教授・五十嵐仁氏)

 集団的自衛権の行使を容認し、自衛隊法の改正など有事法制を整備して、軍備強化で世界平和に貢献するという方針も、日本会議が目指す「誇りある国づくり」の一環だ。

 それを着実に進めてきたのが安倍政権であり、改造によって、ますます日本会議が掲げる政策を「実行実現」する内閣になったのである。
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●「スクールカースト」『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号)についてのつぶやき

2013年05月27日 00時00分56秒 | Weblog


週刊金曜日』(2013年5月24日、944号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge

 今週のブログ主のお薦めは、矢崎泰久さん【発言2013】。

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■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / ようやく到着。「スクールカースト 大人には視えないいじめ」。阪上武氏【もんじゅは再開できず、敦賀原発は廃炉か 規制委の判断に揺れる推進側】。木野龍逸さん【東電福島第一原発地下水の海への放出 県漁連合意せず混乱続く】

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 横田一さん【TPP交渉参加表明するも進まぬ交渉 「コメにおいても例外はない」】、「コメすら除外にならない・・・重要品目が聖域になるはずがない」、公約は一体どこに行ったの?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8129b48c30ee0d0c533c9d72b88ce5c0

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 赤岩友香氏【「憲法を変えるのは、もっと悪くなることを選択すること」 「九条の会」が96条改憲に警鐘】。高田健さん【安倍首相の言動に99条違反の疑い】。壊憲派に勝たせてはいけない(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/6da14b7714aee0afc190c32ad59e61fb

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 【アンドリュー・デウィットの経済私考/分散型エネルギー経済社会こそ未来への指針だ 自民や維新の会の“旧態依然”から脱却を】。【西川伸一の政治時評/男性たちは日頃、自覚なく女性差別的発言をしている その極みが橋下氏らの妄言だ】

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 「言語道断の橋下発言」、川田文子氏【「慰安婦」問題の本質とは何か】、横田一さん【参院選前に孤立深める日本維新の会】。なんといっても元「ト」知事ですから(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8074cd4d2693a574fe801edc94eec670

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 八柏龍紀氏【教育勅語と靖国神社 ―現憲法が持つ〝知性〟について】、「「明治憲法」から改憲タカ派の幼稚さを学ぶ」。高橋哲哉氏【自民党憲法改正草案徹底批判シリーズ6/天皇・国旗・国歌】、「九条改憲と密接に連動」「新たな「英霊」の再現へ」

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 田岡俊次氏【なぜ失敗続きの米国の組織を真似るのか 日本版NSC創設の愚】。“くらしの泉”【映画『世界が食べられなくなる日』監督に聞く GMに「NO」と言わないのは「YES」と言っているのと同じ】、天笠啓祐さん【GM食品の長期摂取の有害性を明らかに】

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 永六輔さん【無名人語録398】、「憲法を改正して、戦争が出来るように従っている連中は、戦争に行かない連中だよ。行くのは若者だよ。命を国に捧げるんじゃないよ、生命を国に奪われるんだよ」。「戦争絶滅受合法案」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8c42dbd1fe90afdf198502fb0d873bd3

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 永さん「強い日本から美しい日本へ。沢入大臣が急に日本を美しいと言い出したね。そういえば、死ぬことも美化する国だったよな」。矢崎泰久さん【発言2013】、「要するに日本はもう終わっている。・・・自由を剥奪された国民は奴隷である」。必読

■『週刊金曜日』(2013年5月24日、944号) / 平井康嗣氏【編集長後記】、「これは政治家がドヤ顔で言うことだろうか。・・・人権のハードルが大きく引き下げられる。リーダーたる政治家には〝本音〟より理想を語る姿を見せてほしい」
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