Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●懲りない人たち

2011年05月31日 00時45分11秒 | Weblog


中国では、石炭火力中心かと思っていましたが、原発への急激な移行が進んでいるのでしょうか。今年初めの時点で世界で建設・計画中の原発は166基」だそうだが、3・11以降どうなのだろう。

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http://www.asahi.com/international/update/0516/TKY201105160335.html

世界の原発、建設・計画中166基 1月1日時点
                                20115161828

 日本原子力産業協会は16日、今年初めの時点で世界で建設・計画中の原発は166基(出力合計約1億7548万キロワット)で、前年調査より26基増えたと発表した。運転中の原発は436基(3億9220万キロワット)で4基増えた。1月1日時点の調査のため、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響は反映されていない。同協会は「2010年は原発の開発機運が高まったが、今後の動向は不透明だ」としている。
 建設中は75基。最も多いのは中国の30基で全体の4割を占めた。ついでロシアが11基、インドが8基。計画中は91基で、中国が23基と最も多く、ロシアが13基、日本が11基だった。
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 そして、日本では、浜岡原発の停止について、原発立地14知事会が不満表明、説明要求だそうだ。こと浜岡に関してごちゃごちゃいう余地なし。だって、あのユルユルの原子力保安院が津波対策について、お墨付きを与えてないんですもの。甘々の原子力安全・保安院でさえが御墨付きを出せないんですから、運転できる訳がない。運転再開できる訳がない。させられる訳がない。そんなに「アメ」が美味しいのだろうか。FUKUSIMAの現実を見た上で、FUKUSIMAの子供たちの未来を見据えた上で、モノを言っているのだろうか?

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http://www.asahi.com/politics/update/0516/TKY201105160338.html

原発立地の14道県会合 「浜岡停止、合理的説明を」
                                20115161844

 原発立地や立地予定の14道県の知事でつくる原子力発電関係団体協議会(事務局・青森県)が16日、東京都内で臨時会合を開いた。菅直人首相が中部電力浜岡原発の停止を要請したことについて「極めてわかりにくい」として、国に説明を求めていくことを決めた。
 会議には青森、茨城、福井、島根、佐賀各県の5知事が参加。他は副知事らが代理で出席した。
 会長の三村申吾・青森県知事によると、会議では、原子力安全・保安院が中部電力側の緊急安全対策を適切と評価していたのに菅首相が停止を要請した経緯や、浜岡原発だけに要請した根拠が明確でないという意見が出た。今月中にも協議会として説明を求めることで一致したという。
 三村知事は報道陣に対し「原発立地自治体に合理的で整合性のある説明をするべきだ」と指摘。「福島第一原発の事故の十分な検証が終わっていないのに、菅首相はエネルギー基本計画の見直しについて発言した」とも述べ、国の対応に疑問を示した。
 会議では、各道県が抱える個別の事情に基づく国への要望も相次いだ。橋本昌・茨城県知事は「漁業や農作物の風評被害対策を政府に聞きたい」と述べた。古川康・佐賀県知事によると、「各地の原発が再稼働できない場合の日本の夏のあり方について政府はどう考えるのか」などの意見も出たという。
 協議会は原発立地自治体が安全対策や交付金などについて話し合う場として1974年に発足した。以来、各道県の課長や部長級による会議はあったが、「知事が参加しての会合は極めてまれ」(事務局)という。4月5日には「原発事故を受けて津波対策を検証し、必要な対策を講じること」などとする要請書を国に提出している。
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●浜岡原発〝一時〟停止のみでいいのか?

2011年05月30日 00時00分44秒 | Weblog


東京新聞の記事3連発。

 まず、社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011051002000055.html)。「一時的に」停止した浜岡原発以外の原発の検証について。菅首相や政府や電力会社は全く検討するつもりは無いようですけど。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011051002000055.html

「浜岡」停止 他の原発も検証したい
                                                             2011510

  中部電力が、首相の要請による浜岡原発の全面停止を受け入れた。五十四基の商業炉のうち三基が二年は止まる。だが、浜岡だけが本当に特殊な原発か。説明も検証も、まだ足りない。
 枝野幸男官房長官は、浜岡原発の停止要請は、大規模地震発生の確率が圧倒的に高いという特殊事情によるもので、原子力発電に関する基本政策に変わりはない、との見解を示した。
 「最も危険」と言われる浜岡原発を止める判断は、福島第一原発の危険な状態が続く中、首都圏や中京圏にも及ぶ住民の不安を思えば無理もない。
 だが、あまりにも唐突な要請だった。浜岡さえ止めればそれでよし、あとは今までのままで、将来の危険回避は本当に可能なのか。浜岡への停止要請も、その場しのぎと見られても仕方ない。
 日本は地震国である。どこで暮らしていようと、大地震への備えが必要な国である。近年、宮城県の女川原発や新潟県の柏崎刈羽原発も、想定を大きく超える揺れに見舞われ、そのたびに押っ取り刀で耐震強化や耐震基準の改定が図られた。この国で地震と原発が共存していくための根本的な安全策は、まだ見つかっていない。
 耐震性だけならば、浜岡3~5号機は三年前、国の審査指針を上回る地震の加速度に耐えられるよう、補強工事を終えている。
 東日本大震災のあと、各電力事業者は、津波対策に乗り出した。だが、それで本当に安全かどうか、国民にはよく分からない。
 浜岡の場合も、問題にされているのは津波対策だけである。十五メートル以上の防波壁を築くなど、今示されている対策が終われば、本当に今度こそ安全は盤石だと、政府と電力事業者が、地元はもちろん、国民が納得できるように説明しないと、安心は得られない。
 「関西も九州もいつ津波が来るか分からない。なぜ浜岡だけなのか」と、浜岡原発のある静岡県御前崎市の石原茂雄市長は、問いかける。
 電源立地交付金は減額しない方針だ。だが、協力企業も含め約千二百人という原発従事者の暮らしはどうするか、商店街など地域経済への影響はどうするかなど、国策に翻弄される地元への対応策は、明らかになっていない。
 原発を含むエネルギー政策は国民的課題であり、議論はようやく始まったばかりである。議論を前へ進めるには、まず政府の具体的な説明が不可欠だ。
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 次に、同日の「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011051002000041.html)。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2011051002000041.html

筆洗
                                        2011510

 それ以前に行われた主張や発言が「3・11」を境に、一気に浮世離れしたものになった感じがするケースは、少なくないこれなど、その最たるものだろう。今年二月に出た電気事業連合会の冊子『原子力発電四季報・冬号/2011』の特集。海外への原発輸出戦略を扱い、タイトルは高らかに「日本の原子力技術が世界から注目されています」その後、福島第一原発で起きたこと、それへの東京電力などの対処のお粗末さを考えると、哀(かな)しくさえある。記事の趣旨とは正反対の不安な視線で「日本の原子力技術は世界から注目され」たのだから浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止を求めた菅首相の要請を受け入れると、昨日、中部電力が発表した。いつ起きてもおかしくない東海地震の想定震源域の真上にあるということは、福島のような事態がいつ起きてもおかしくない、ともいえる。管内の産業や生活への影響は小さくないが、賢明な判断だ津波対策の安全性が確認されるまでの措置で、他原発にも波及させないというのが政権の姿勢らしい。だが、もっと広く、エネルギー利用のありかた全体を問い直す端緒とすべきだ省エネや節電、再生可能エネルギーの開発。そんな分野に日本の力を傾注し、それで「世界から注目され」るようになってこそ、本当に福島の経験から学んだということになるだろう。

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 さらに、前日の「私説・論説室から」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2011050902000047.html)。年間20ミリシーベルトへの疑念。ようやく文科省が重い重い腰を上げたようですが・・・。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2011050902000047.html

【私説・論説室から】
 「20ミリシーベルト」は本当に安全か

 福島県内の学校では、被ばく線量の暫定的な上限を年間二〇ミリシーベルトと設定している。この線引きに強い懸念を示し、涙ながらに「内閣官房参与」を辞任したのが、小佐古敏荘(としそう)東大大学院教授(放射線安全学)だ。専門家の抗議の辞任だけに、あらためて二〇ミリシーベルトという基準を考えてみたい。
 静岡県にある中部電力・浜岡原発の下請け労働者が一九九一年に骨髄性白血病で亡くなった。二十九歳の若さだった。原発で働いたのは八一年三月から八九年十二月までの八年十カ月。炉心下部にある計測器の保守などを担当していた。
 この青年が働いていた間に受けた被ばく量は、五〇・六三ミリシーベルトだった。単純に年単位で割り算してみると五・七ミリシーベルトである。実は青年の死は九四年に労災認定された。つまり、骨髄性白血病と放射線被ばくとは因果関係があると労働基準監督署が判断したわけだ。
 被ばくが原因で白血病などのがんを発症し、労災認定を受けた原発労働者は、七六年以降で十人いる。累積被ばく線量は最大一二九・八ミリシーベルト、最小で五・二ミリシーベルトである。
 これらの事実を知れば、子どもが通う学校で、二〇ミリシーベルトを基準に考えて大丈夫なのかと、本当に心配になる。小佐古氏は「ヒューマニズムからも受け入れがたい」と政府を批判した。
 とくに子どもは放射性物質の影響を受けやすい。二〇ミリシーベルトの許容は楽観的すぎる。 (桐山桂一)
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●何の反省もない強者の傲慢

2011年05月29日 00時01分24秒 | Weblog


東京新聞の社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011051602000035.html)を以下にコピペ。

 3・11東日本大震災で何か変わったのだろうか? 何の変化も感じない。今頃になってメルトダウンをようやく発表する始末だし、事態はじわじわと悪化し、閉塞感が漂うというのに、政治屋的・マスコミ的にはもう喉元を過ぎてしまった感。第2のFUKUSIMAはそう遠くないと感じてしまう。原発安全神話がそうなのだから、沖縄の苦難に何らかの変化があろうはずもない。「政権交代の意味」などもう忘れてしまった。自民党政権への復帰や、自民党もどき政権の樹立に向かわないことを祈る。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2011051602000035.html

【社説】

弱者に押し付ける傲慢 沖縄米軍基地と原発
                                           2011516

 十五日は沖縄返還記念日。復帰後三十九年たつが、在日米軍基地の約75%が集中する現実は変わらない。負担を押し付ける構図は原発と同じではないか。
 米軍普天間飛行場の「最低でも県外」移設を訴えた鳩山由紀夫前首相の「公約破り」から一年。その後も打開の道筋が見えず、民主党政権と沖縄県との溝は深い。
 今月七日、東日本大震災後初めて沖縄県を訪問した北沢俊美防衛相との会談で、仲井真弘多県知事は身を乗り出してこう訴えた。
 「(県外移設は)民主党として総選挙で訴えた公約だ。ぜひ県外ということに取り組んでほしい」

自民党と変わらず
 日米両政府は、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部にV字形滑走路を造る県内移設方針を堅持している。首相が今国会終了後に訪米、米側と最終確認する日程を描く。北沢氏の訪問は、その前に県側の理解を得る狙いだ。
 もともと仲井真氏は条件付きで県内移設を認める立場だが、県外を求める県民感情が高まり、昨年十一月の県知事選告示前に県外を求める姿勢に変えた。県が県内受け入れに再転換するのは至難だ。
 米上院軍事委員会のレビン委員長らが、辺野古案を全面的に見直し、これまでにも検討され、排除されてきた米空軍嘉手納基地への統合案を再び持ち出したのも、辺野古移設の難しさを表している。
 にもかかわらず、北沢氏は「大震災で膨大な支出が予想される。それによって沖縄振興に差し障りがあっては政府と沖縄との関係に齟齬(そご)が生じかねない」として、引き続き沖縄振興予算の確保に尽力する姿勢を強調した。
 重い基地負担に苦しむ沖縄に米軍基地を新たに造ろうとする無神経さといい、その受け入れを沖縄振興という金で迫る手法といい、自民党政権と何ら変わらない。政権交代の意味はどこにあるのか

交付金をアメ
 多くの人が好まない施設を、経済基盤が脆弱(ぜいじゃく)な地域に交付金や雇用、ハコモノなどの「アメとともに押し付けるこの構図は沖縄の米軍基地だけでなく、原子力発電所の立地にも共通する。
 安全保障も電力も、国民の生命と財産を守り、暮らしを豊かにするために欠かせない社会インフラであることは、誰しもが認める。
 本来なら、それに伴う負担は、その恩恵に浴する人々が、可能な限り公平に負担すべきだ。しかし、実際はそうなっていないところに問題の本質がある。
 沖縄の過剰な基地負担の上に成り立つ日本全体の安全保障。原発の電力は地元で使われることはなく、多くは人口密集地向けだ。
 民主党政権の公約破りは沖縄県民の、原発事故は福島県民や原発立地他県住民の、なぜ自分たちだけが負担を強いられているのかという不公平感を呼び覚ました。
 こうした地域の労苦は、負担を直接負ってこなかった多くの国民にとって他人事(ひとごと)であり、負担を押し付けることに、あまりにも無神経で傲慢(ごうまん)だったのではないか。
 政府ばかりを批判できない。それを許してきたのは、われわれ国民自身であるからだ。
 弱い立場に立つ人に押し付けて豊かさを享受する生き方を、そろそろ改めた方がいいのだろう。基地問題や原発事故の教訓は、そこにこそ見いだしたい。
 沖縄の米軍基地も原子力発電所も、今すぐに撤去することは現実的でないことは理解する。それにより雇用が生まれ、地域経済に組み込まれているのも事実だ。
 まずは、基地も原発も過渡的な施設と位置付けることから始めたい。その上で、新しい安全保障政策やエネルギー政策を議論し直し、実現のための工程表をしっかりと描かねばならない。
 アジア・太平洋地域の安定に実力組織はどこまで必要で、自衛隊と米軍は役割をどう分担するのか。その維持にはどのような施設が必要で、日本国内にどう配置するのか。その際、一地域に過重な負担を押し付けてはならない。
 また、原発をいつまで維持し続けるのか。新しいエネルギー源開発はどこまで可能か。電力供給に限りがあるのなら、電力に頼る生活の見直しも避けられない。
 国会議員や官僚、専門家だけでなく国民全体が当事者意識を持って議論に積極的に参加すべきだ。さもなくば、基地や原発の問題はいつまでたっても解決しない。

県内正当化は慎め
 地元自治体、警察、消防、自衛隊はもちろん、「トモダチ」作戦によって懸命の作業に当たった米軍将兵には感謝したい。人道支援に活動の幅を広げる日米同盟の意義を確認した思いだ。
 だが、この活動をもって普天間の県内移設を正当化しようとする動きには違和感を覚える。被災現場での献身的な活動を政治目的に利用することは厳に慎みたい
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●自民党派民主党最高顧問は政治生命をかけた

2011年05月28日 00時07分57秒 | Weblog


Gendai.netの記事http://gendai.net/articles/view/syakai/130284)のコピペ。今更過去の発言や行動は取り消せないけれども、原発を推進してきた自民党の皆さんや自民党派議員の皆さん、今、どんな言動・行動をとろうとしているのだろうか? その中でも、FUKUSIMA前から一貫して反対派(?)・慎重派として希少な方は河野太郎氏(岩上安身さんによるインタビューを参照 → http://iwakamiyasumi.com/archives/9141)ぐらいか。
 渡部恒三氏や中曾根中曽根)氏はいま何を思う・・・。石原慎太郎氏と同じで反省無しか?


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http://gendai.net/articles/view/syakai/130284

【原発・大震災 報じられない裏と事件簿】

 福島原発と渡部恒三、半世紀の癒着

                                                                    【政治・経済】
                                                                            201152日 掲載

 福島原発の暴走は誰も止められない惨状だが、そんな中、この人の責任がなぜかあまり報じられていない。厚相だった1984年、「原発つくれば国民は長生き」の舌禍で叩かれた民主党最高顧問の渡部恒三(78)だ。59年に26歳で福島県議に初当選。69年に国政に転じ、半世紀以上にわたって原子力行政に深く関わってきたのが渡部なのだ。

   「選挙区の会津には、猪苗代水系を使った東電の水力発電所が
    12カ所もあり、昔から東電とのパイプは太かった
    60年には同郷で東電社長の木川田一隆氏の原発計画に呼応し、
    県議会の一員として原発用地の提供を申し出た。
    恒三サンは原発の生みの親のひとりなのです」(福島県政関係者)


 国政では自民党・田中派に所属し、石油危機後に通産族として原発推進の旗を振った。74年には「電源3法交付金の制定に尽力。電力会社から吸い上げた税金を原発立地自治体にバラまく仕組みを完成させ、地元・福島で豊富な交付金を差配し、権勢を振るった。
 その後も党電源立地等推進本部の事務局長として、福島第2原発や柏崎刈羽原発の用地買収に関与。80年には党商工部会長となり、前年比45.1%増のエネルギー関連予算を獲得し、「史上空前の予算増」で通産省にも恩を売った。81年発行の自著にはこう書いている。

   「原発をやらないと、21世紀のエネルギーは確保できない。
    政治生命をかけてもいい」


 通産相就任は91年。ついに原発行政のトップに上り詰めたのである。

   「民主党参加後は電力労組に接近。東電と東北電という
    2つの労組の票を束ね、元秘書で甥の佐藤雄平・現福島県知事や、
    玄葉光一郎・現国家戦略相、増子輝彦・前経産副大臣と子飼いの
    政治家を次々と政治の表舞台に送り込んだのです」(前出の福島県政関係者)


 昨年、佐藤知事と増子副大臣は佐藤栄佐久前知事が抵抗した福島原発のプルサーマル計画を承諾し、それが恐怖の3号機の暴走につながっていく。そんなのが最高顧問の民主党に原発処理は任せられない。
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●山本作兵衛翁の作品がユネスコ世界記憶遺産に!!

2011年05月27日 00時21分05秒 | Weblog


朝のニュースでも取り上げられてて、びっくり。トップ記事ではないながらも、新聞も一面かな? asahi.comの記事(http://www.asahi.com/culture/update/0525/SEB201105250050.html)には、作品の一部も紹介されています。当時の炭鉱労働の大変さが伝わってきます。筑豊記憶」に値します。

 「筑豊文庫」の上野英信さんが生きておられたら非常に喜ばれていたことでしょう。読みっぱなしで、まだ紹介できていない上野朱さんの本『父を焼く ~上野英信と筑豊~』に、山本作兵衛さんの実家の取り壊しの際の描写がありました。

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http://www.asahi.com/culture/update/0525/SEB201105250050.html

筑豊の炭鉱画、国内初の「記憶遺産」に 山本作兵衛作

                                                                     2011年5月25日23時45分

 世界の人々の営みを記録した歴史的文書などの保存と振興をめざすユネスコの「世界記憶遺産」に25日、福岡県田川市などが所有・保管する炭鉱記録画家、山本作兵衛(1892~1984)の絵画や日記などが登録された。同日、英マンチェスターで開かれた国際諮問委員会を経て、ユネスコ事務局長が承認した。記憶遺産への登録は国内では初めて。

 記憶遺産は1992年に始まった事業。これまでに、フランスの手書き版「人権宣言」やアンネの日記など76カ国193件が登録されている。

 山本作兵衛は現在の福岡県飯塚市生まれ。7歳ごろから父について炭鉱で働き始め、採炭夫や鍛冶工として、筑豊地域の中小の炭鉱で働いた。63歳で炭鉱の警備員として働き始めたころ、孫らに当時の生活を伝えようと炭鉱の絵を描き始めるようになった92歳で亡くなるまで描いた絵は2千枚近いと言われる。

 申請していたのは、田川市が所有・保管する絵画585点、日記6点、雑記帳や原稿など36点と、山本家が所有し福岡県立大(田川市)が保管する絵画4点、日記59点、原稿など7点で、計697点。
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http://www.asahi.com/national/update/0526/SEB201105260018.html

世界記憶遺産、喜びに沸く地元・田川「保存、責任重大」
                                                     2011年5月26日13時50分

 炭鉱記録画家山本作兵衛(1892~1984)の絵画や日記など計697点が、ユネスコの「世界記憶遺産」への登録が決まってから一夜明けた26日、登録の申請をしていた福岡県田川市では、市幹部らが吉報を喜んだ。一方、フランスの手書き版「人権宣言」などにも並ぶ評価を受けたことから、今後の保存・活用へ重責を担うことになる。

 登録の可否を話し合うユネスコの会議は日本時間の25日深夜まで開かれていたため、市幹部は26日未明まで確認に追われた。

 26日朝、市役所では幹部らが早速、今後の対応を協議した。市は、山本作品の保存管理計画などを策定するための検討組織を、共同で申請した福岡県立大(田川市)と立ち上げることにしている。水彩などで描かれた作品の劣化防止策などを協議するという。

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http://www.asahi.com/national/update/0526/TKY201105260245.html

記憶遺産、文科省置いてけぼり 「様子見」中に先越され
                                                   2011年5月26日15時58分

 炭鉱記録画家山本作兵衛(1892~1984)の絵画や日記など計697点が、福岡県田川市などの申請でユネスコの世界記憶遺産に国内で初めて登録されることが決まった。今月になって藤原道長の「御堂関白記」などの申請を決めた文部科学省は、自治体に先を越された形となり、波紋が広がっている

 記憶遺産は1992年にユネスコが始めた制度。文科省は2004年ごろ、国宝などの中から推薦を検討したが、文化庁側から「国宝の順位付けにつながるのは良くない」との慎重論が出て、選定を見送った。

 ある政府高官は「文化庁は文化財を価値付けし、秩序を作ってきた。それを荒らされたくないという意識が出た」と指摘する。
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●日本医師会の見解: 年間20ミリシーベルトを被爆するということ

2011年05月26日 01時04分01秒 | Weblog


CMLに出ていた記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-May/009438.html)を孫引きさせて頂きます。日本医師会の見解です。政府や文科省はどこまでこういった批判を真面目に考えているのだろうか?

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-May/009438.html

                                                         (改行位置等若干変更)

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<http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20110512_31.pdf>
  平成 23 5 12
 
 文部科学省「福島県内の学校・校庭等の利用判断における暫定的な考え方」
 に対する日本医師会の見解
 
                      社団法人 日本医師会
 
  文部科学省は、 4 19日付けで、福島県内の学校の校庭利用等に
 係る限界放射線量を示す通知を福島県知事、福島県教育委員会等に
 して発出した。
 
 この通知では、幼児、児童、生徒が受ける放射線量の限界を年間 
 20ミリシーベルトと暫定的に規定している。そこから 16時間が屋
 内(木造)、8時間が屋外という生活パターンを想定して、1時間当
 たりの限界空間線量率を屋外 3.8マイクロシーベルト、屋内 1.52
 イクロシーベルトとし、これを下回る学校では年間 20ミリシーベ
 ルトを超えることはないとしている。
 
 しかし、そもそもこの数値の根拠としている国際放射線防護委員
 会(ICRP)が 3 21日に発表した声明では「今回のような非常事
 態が収束した後の一般公衆における参考レベルとして、120ミリ
 シーベルト/年の範囲で考えることも可能」としているにすぎない
 
 この 120ミリシーベルトを最大値の 20ミリシーベルトとして
 扱った科学的根拠が不明確である。また成人と比較し、成長期にあ
 る子どもたちの放射線感受性の高さを考慮すると、国の対応はより
 慎重であるべきと考える。
 
 成人についてももちろんであるが、とくに小児については、可能
 な限り放射線被曝量を減らすことに最大限の努力をすることが国の
 責務であり、これにより子どもたちの生命と健康を守ることこそが
 求められている。
 
 国は幼稚園・保育園の園庭、学校の校庭、公園等の表面の土を入
 れ替えるなど環境の改善方法について、福島県下の学校等の設置者
 に対して検討を進めるよう通知を出したが、国として責任をもって
 対応することが必要である。
 
 国ができうる最速・最大の方法で、子どもたちの放射線被曝量の
 減少に努めることを強く求めるものである。
  ----------------------------------------------------------------------------
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●布川事件の記録映画、・・・そして、・・・・・・・・・

2011年05月25日 01時04分07秒 | Weblog


魚の目の記事http://uonome.jp/read/1364)。布川事件の記録映画に関する記事が出ていましたので、一部をコピペ。原典にて、全文をお読みください。

 冤罪で30年近くも囚われの身となり、全く酷い話である。警察や検察だけでなく、裁判官のいい加減さが問題ではないか?

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http://uonome.jp/read/1364

映画「ジョージとタカオ」を観て 刑事司法の病理を体現するふたりの中年男
                             
2011 3 9 松林 要樹

 一九六七年に茨城県利根町で起きた布川事件と呼ばれる強盗殺人事件がある。その犯人とされ、冤罪を訴え続ける、桜井昌司(ショージ)と杉山卓男(タカオ)の二人を追った「ショージとタカオ」という記録映画がある。ある日突然、誰の人生にも降りかかってくるかもしれない冤罪。この映画はその事件と裁判の経過を詳細にたどる類の堅苦しいものではない。時間が一五八分だが、長さを感じさせない。それは彼ら二人が失った時間を取り戻そうと、前向きに生きてゆこうとする映画だからだ。人生は後ろには進まず、前にしか進まない。そんな前向きな印象をこの映画は与えてくれる。

 彼らが再審請求を求め、冤罪を訴えながら仮出所したのが一九九六年一一月。その仮出所の瞬間からカメラはとらえている。タカオは、すでに五十路になって頭の毛が薄くなっているが、その眼の輝きと、表情の幼さに二十歳前後の青年のような印象を受けた。それもそのはず、彼らが別件逮捕されたのが、一九六七年一〇月。ショージとタカオは、脛に傷を持つ茨城県の二〇代の不良少年だった。彼らが警察に狙われ、「自白しないと死刑になる」と密室で取調べに当たった警察から脅された。裁判で、彼らの自白が重要な証拠となっていた。その逮捕から約二九年間牢獄に入れられた。

 
・・・・・・・。
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・・・・・・・・・そして、・・・・・・









・・・・・・Aasahi.comの記事再審無罪!! すごいことです!!

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http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY201105240269.html

布川事件、再審無罪 発生から44年 水戸地裁土浦支部
                               2011年5月24日13時43分

 1967年8月に茨城県利根町布川(ふかわ)で起きた強盗殺人事件「布川事件」の裁判をやり直す再審の判決公判が24日午後、水戸地裁土浦支部であった。神田大助裁判長は、強盗殺人罪で無期懲役が確定後、96年に仮釈放された元被告2人に無罪を言い渡した。検察側は無期懲役を求刑していた。

 検察側は控訴を見送る方針を固めており、事件から44年近くを経て2人の無罪が確定する見込み。戦後に起きた重大事件で、死刑または無期懲役が確定後、再審で無罪となるのは7、8人目となる

 元被告は桜井昌司さん(64)と杉山卓男さん(64)。大工の男性(当時62)を殺害し現金10万円余を奪ったなどとして起訴された。物証はなく、2人を犯行に直接結びつける証拠は取り調べ段階の自白と「現場近くで2人を見た」とする目撃証言に限られた。2人は法廷で否認を貫いたが、一、二審で有罪となり、78年に最高裁が自白の信用性を認めて無期懲役が確定した。

 2001年から始まった2回目の再審請求審で、捜査資料を検討した弁護側は「殺害方法が自白と異なる」という鑑定書などを新たに提出。水戸地裁土浦支部は05年、「鑑定書が確定審の審理中に提出されていれば有罪認定に合理的疑いが生じた」と述べ、再審開始の決定をした。

 検察側は即時抗告したが、東京高裁は08年、11カ所の中断がみられる桜井さんの自白の録音テープについて「取調官の誘導があったことをうかがわせる」と指摘。検察側が新たに開示した「現場宅で見たのは杉山さんらではない」とする目撃証言も考慮し「確定判決の判断を維持できない」と認定した。最高裁も09年に再審開始を認めた。

 昨年7月に土浦支部で始まった再審で、検察側は事件現場で採取された遺留品のDNA型鑑定を求めたが、同支部は却下。立証の柱を失ったが、「2人とも逮捕直後に犯行を認めており、自白は信用できる」と確定審での主張を維持し、再び無期懲役を求刑した。

 弁護側は、検察側が2人に有利な証拠を再審請求審まで明らかにしていなかったことを「証拠隠し」と非難。裁判所の責任についても「冤罪(えんざい)の根絶のため、有罪になった構造を解明すべきだ」と求めてきた。

 再審判決は3月16日に言い渡される予定だったが、震災の影響で延期されていた。(石倉徹也)

     ◇

 杉山さんは暴行など、桜井さんは窃盗の罪にも問われていた。弁護側は免訴を求めていたが、土浦支部は主文で2人に懲役2年執行猶予3年を言い渡し、強盗殺人罪について無罪とした。
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●悲観的状況の中の楽観シナリオの垂れ流し: 「メルトダウンした核燃料を捜せ!」

2011年05月24日 01時43分33秒 | Weblog


videonews.comの記事(http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001891.php)。

 最悪シナリオ水蒸気爆発)に我々から目をそむけさせ、悲観的状況の中での楽観シナリオで洗脳。原子炉圧力容器に「冷却水」の〝水位は存在するのか? 数ヵ月後に、「実は、想定外で、圧力容器の底が抜けていることが〝判明〟しました」なんて声明が発表されるのではないか? 「メルトダウンした核燃料を捜せ!」。建屋が「我々の新たな圧力容器」になっている可能性さへ想定しないといけない。
 γ線の空間線量が安定・低下という楽観論。内部被爆によるα線とβ線を無視した楽観論。
 アイリーン・スミスさんによると、「子供に20ミリシーベルトを我慢せよ」は世界初の悪しき試み?
 20年後、30年後、子供たちに晩発性の疾患が出ても、知らぬ顔をするつもりだろう。でも、未来への遺産としての「放射能マップ」を消し去ることは出来ない
 野菜などを「洗えば大丈夫」は、色々な意味で危険との指摘。

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http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001891.php

ニュース・コメンタリー (2011年05月21日)
福島原発事故続報1
なぜ根拠なき楽観シナリオを垂れ流し続けるのか

 昨日のスペシャルリポートでお伝えした、京都大学原子炉実験所の小出裕章助教と琉球大学の矢ヶ崎克馬名誉教授による福島原発事故の現状分析をもとに、なぜ東京電力とマスメディアは根拠なき楽観的なシナリオを垂れ流し続けるのかを考えた。
 小出氏によると、メルトダウンが明らかになった福島第一原発1号機は、核燃料が圧力容器の中にとどまっていると考える根拠が希薄であり、また圧力容器の中にわずかでも水が入っていると考える根拠も乏しい
 にもかかわらず、東京電力は圧力容器の中には「測定不能なレベル」ではあるが一定量の水がたまっており、その中に核燃料もとどまっているとの見方を示し、マスメディアも基本的にはその説明をそのまま垂れ流している
 しかし、実際にはこれだけ大量の水を注いでも水位が確認できない圧力容器には大きな穴が空いていて、水が全くたまっていない可能性が否定できない。更に、その場合は核燃料もその一部もしくは全体が、圧力容器からその外側の格納容器に漏れ出している可能性がある。
 小出氏は核燃料が格納容器を突き破り、その外側の原子炉建屋の土台のコンクリートまで到達している可能性も視野に入れるべきと警鐘を鳴らす。
 一方、矢ヶ崎氏は、われわれが日夜耳にする放射線量が、実はガンマ線の線量に過ぎず、内部被曝でより深刻な影響を与えるアルファ線やベータ線は、まったく考慮に入れられていないことを指摘した上で、放射線量が多少下がったとしても、内部被曝のリスクは依然として高いため、市民はその防護策を怠るべきではないと指摘する。
 東京電力や政府がおのおのの思惑で内部被曝のリスクを無視した情報発信を続けたとしても、なぜマスメディアはそれをそのまま垂れ流すのか。
 神保哲生と宮台真司が医療ジャーナリストの藍原寛子氏と議論した。


小出 裕章 こいで ひろあき
(京都大学原子炉実験所助教)
1949年東京都生まれ。72年東北大学工学部原子核工学科卒業。74年東北大学大学院工学研究科原子核工学修了。74年から現職。伊方原発訴訟住民側証人。著書に『放射能汚染の現実を超えて』、『隠される原子力 核の真実』、共著に『原子力と共存できるか』など。


矢ヶ崎 克馬 やがさき かつま
(琉球大学名誉教授)1943年東京都生まれ。67年名古屋工業大学計測工学科卒業。74年広島大学大学院理学研究科博士課程物性学専攻単位取得満期退学。理学博士。74年琉球大学理学部教授、09年退職。03年より、原爆症認定集団訴訟で「内部被曝」について証言。著書に『隠された被曝』など。

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●見えない放射能をなぜ可視化するのか? ~未来への遺産・遺品・遺言として~

2011年05月23日 04時28分42秒 | Weblog


下記ETV特集をご覧になる前に、まず、ポット出版http://www.pot.co.jp/)WPでの松沢呉一さんの論説(http://www.pot.co.jp/matsukuro/20110518_211804493923933.html)を見てみてください。

   「松沢呉一の黒子の部屋/お部屋2212/放射能を見せる[追記あり]
        http://www.pot.co.jp/matsukuro/20110518_211804493923933.html

 このETV特集は、WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に映像が貼り付けられています(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/16/nhk-etv-may15/)。

 松沢さんの云うように非常に真摯なドキュメンタリーだと思いました。でも、暗澹たる気持ちに落ち込んでいく、絶望感を感じるものです。そして、人々の激しい怒りへの共感。想定外が許されない技術であるがゆえに、使ってはいけない技術だったのです。全ての責任は大人「国や電力会社ら」にあり、被害を受けるのは子供ら。
 小出裕章さんもちらりと出ておられます。〝熊取6人組〟のお仲間、今中哲二さんも。
 ホットスポットでの毎時300ミリシーベルトを越える場所(原子力関連従事者が年間50をさらに年間250ミリシーベルトに引き上げ。通常、われわれは年間1ミリシーベルトまでを我慢させられている)を車で走らせながら空間線量などを測定する研究者・・・・・・カメラが写しだす、車中でも内部被爆しないように防備したその姿にぞっとさせられます。その土壌からは、ヨウ素131が1億ベクレル超・・・・・・、素人でも分かるほどの信じられない値です。
 原子力安全委員会は、子供に年間20ミリシーベルトを強いることを認めていない。では、許容値を問われて口ごもる委員。許容値をまだ決めかねている、と。でも、文科省は年間20ミリシーベルトを大人どころか子供も許容せよ、と言うわけだ。我慢せよ、と言うわけだ。残酷だ。FUKUSIMAの子供の10年後、20年後を想像するだに、怖い。当然、住民は、原子力安全委員会の結論が出るまでは、無理強いをよせ、と主張。もっともな主張だ。
 可視化された放射能マップは、10年後、20年後に原発推進してきた大人たちの責任を明らかにするはずだ。原発を推進した第1の罪想定不適当事故割り切って運転した・運転させた第二の罪20ミリシーベルトを強いた第3の罪を明らかにするはずだ。

 「東電と政府の責任」、「東電が憎い、原発が憎い」、「原発さえ無ければ」と涙ながらに語る避難民、農民、養鶏農家、酪農家・・・。痩せこけたペットや家畜の悲劇、一方で、満開の桜・・・。やせ衰えた犬や猫。主人の車を追いかける犬のラストシーン、そして、出来上がった放射能マップ。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/16/nhk-etv-may15/

NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」

 2011
515()NHKで「ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~」という番組が放映され、冒頭部分に、小出裕章氏が東京でのヨウ素131の検出について説明する場面が映りました。

ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~

    http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0515.html

 

番組案内


 福島原発事故は、周辺地域に未曾有(みぞう)の放射能災害を引き起こした。時間経過とともに拡大する避難エリア。住民たちが自分たちの村や町に、いつになったら帰れるのか、その展望は全く見えない。いま住民たちが求めているのは、被曝(ひばく)による人体影響と、今後の土壌汚染への対策を、客観的かつ冷静に考えてゆくための基礎となるデータ・放射能汚染地図である。

 ETV特集では1954年のビキニ事件以来、放射線観測の第一線に立ち続けてきた元理化学研究所の岡野眞治博士の全面的な協力のもと、元放射線医学研究所の研究官・木村真三博士、京都大学、広島大学、長崎大学の放射線観測、放射線医学を専門とする科学者達のネットワークと連係し、震災の3日後から放射能の測定を始め汚染地図を作成してきた。観測チームは、周辺地域の土壌、植物、空気中の粒子を採取し放射線量を計測する一方、岡野博士が開発した計測機を自動車に搭載して、福島県内の道路2000キロを走破した。この計測器はビデオで撮った現場映像とともにGPS情報、放射線量、放射性核種のスペクトルを、同時記録してゆくことができる世界唯一の機器であり、チェルノブイリ事故での計測により国際的な評価を得ている。
 一方、文部科学省や福島県、IAEA、アメリカエネルギー省も、独自に汚染の計測を進めており、その結果が公表され始めている。これらのデータと、独自収集データをつきあわせることで、原発周辺地域のきめ細かい土壌汚染のマッピングが可能になる。
 番組は、放射能汚染地図を作成してゆくプロセスを追いながら、原発災害から避難する人々、故郷に残る人々、それぞれの混乱と苦悩をみつめた2か月の記録である。

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●世田谷区長保坂展人さんに期待する

2011年05月22日 00時01分02秒 | Weblog


先の選挙で唯一と云っていいと感じてしまうが(都知事選絶望感が大きすぎるためか)、保坂展人さんの世田谷区長当選は朗報だった(http://www.asahi.com/politics/update/0424/TKY201104240178.html)。死刑廃止議連の(元)議員として注目していました。

 選挙前の岩上安身さんのインタビューhttp://iwakamiyasumi.com/archives/8612)。テープ起こししたものもあります。こんなに面白い経歴をお持ちとは知らなかった!
 H少年の内申書裁判での思わぬ勝訴。ブルーハーツ、尾崎豊氏、西原理恵子さんの名も。郵政民営化かんぽの宿問題、小泉郵政解散問題。原発問題、六ヶ所村浜岡原発もんじゅ柏崎刈羽。議員として入手した原発内の写真などの情報をマスコミは全く報じてくれないし、国会でも審議してもらえない。興味ある反対派議員は委員会から外される。
 何故区長選なのか? 築地市場が無傷で、移転先豊洲は液状化、都知事選の論点にもならず、そのことをマスコミは取り上げず。石原都知事は「国がやらないので、都がやる」と言ってきた訳で、そうであるならば、「都がやらないのなら、区がやる」「都にやらせないために、区が頑張る」という気概。


(東京と云えば、後藤雄一さんの行革110番『パン屋の都政日記』が全く更新されないので心配。小麦などの値段も高騰しているし。都知事の噂もほとんど聞こえてこないが、登庁してるのかな??)

 以下は、山岡俊介さんのWP『アクセスジャーナル』(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/)の4月26日の記事。

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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/

2011/04/26
<主張>東日本大震災を機に原発のない社会実現へ
                 執筆者
: Yamaoka (12:30 am)

 東日本大震災による巨大地震と津波のダブルパンチで、福島原発が歴史的な放射能漏れ事故を起こしているのはご存じの通り。

 そのため、原発周辺に住む方が避難を余儀なくされている。
 直ちに人命に関わることはないといっても、住み慣れた土地を追われ、仕事を奪われ、人間関係をズタズタにされている。人間だけではない。置き去りにされた家畜や犬、猫が餓死しているという(下写真)。
 それにも関わらず、東芝を始めとする原発メーカーも東電も、国も未だに原発の見直しをしない広告費をもらっている大手マスコミも同様だ。そして、この大手マスコミなどに洗脳された国民は、「原発がなければ電気が足りない」という虚偽情報を信じ込まされ、沈黙を守っている
 こうしたなか、 反原発を訴えた保坂展人氏が世田谷区長に当選した(冒頭左写真=「毎日」4月25日)ことは本当に画期的なことだ世田谷区民に敬意を表したい
 単純明快な話で、一度事故があれば、すべての生き物の生命を脅かすような危険なものを、便利さと引き換えに使ってはならないのだ。まして、わが国は狭い国土のほとんどに活断層(+プレート)が走る。しかも、冷却に便利ということで、原発はそんな脆弱な国土の津波が来る海岸に建てられる。今回の原発事故はいうまでもなく人災なのだ。
 その結果、汚染された土地は何十年も住めないこともあり得るし、内部被曝すれば生まれて来る子供にも悪影響を及ぼす。次世代にも責任を持てない代物なのだ。
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 マガジン9では、森達也さんとの対話が行われています。

   『マガ9学校 第7回』【http://www.magazine9.jp/gakko/007/report.php
      「―テーマ― 今は戦後か戦前か?
             オウム以降の日本社会を再検証する
                   + 
                    3・11以降の日本はどうなる?
       ――講師――   森達也さん×保坂展人さん」


 また、ポット出版のWPhttp://www.pot.co.jp/)に、及川健二さんによる短いインタビュー記事が出ています

   『及川健二のパリ修行日記 保坂展人・世田谷新区長インタビュー』
    【http://www.pot.co.jp/oikenparis/20110503_061508493923746.html


 さらに、CMLに出ていた記事。

     『[CML 009672] 保坂展人・新世田谷区長に二子玉川問題を期待』
       【
http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-May/009546.html

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●プルサーマルの無意味さ再び: 核燃サイクルという幻想の破綻

2011年05月21日 00時13分39秒 | Weblog


WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に貼ってあったリンク映像(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/04/25/genkai-h17/)。FUKUSIMA以前の2005年、玄海原子力発電所でのプルサーマルについてのパネルディスカッション。

 核燃料サイクルの破綻については、思惑は良くは分からないが、党内から「共産党か!?」と罵声を浴びされつつも、あの自民党河野太郎氏が盛んに主張されている。例えば、岩上安身さんのインタビュー(http://iwakamiyasumi.com/archives/9141)やvideonews.comでのインタビュー(http://www.videonews.com/on-demand/521530/001858.php)。核燃サイクル・MOXプルサーマル等についての官僚や電力会社のいい加減さ、それでも推進してきたこの国。今、FUKUSIMAという現実を目の当たりにして、「なんてことをしてくれたんだ!」という怒りが再び湧いてくる。


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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/04/25/genkai-h17/

小出裕章氏と推進派との直接対話 (平成17)

ここで紹介するものは、福島原発事故に直接関係するものではありませんし、5年以上前の古いものです。


ですが、「想定不適当事故」という言葉に象徴される推進派の議論の方法が典型的に現れており、今日でも深い意義のある記録であると感じます。

このページにて、録画、アンケート結果、議事録、各パネラーの資料などが提供されています。

  プルサーマル公開討論会 (佐賀県の原子力安全行政)



プルサーマル公開討論会日付:平成17年12月25日


概要:県では、玄海原子力発電所3号機プルサーマル計画について、プルサーマルを推進する立場、慎重な立場双方が一堂に会し、その安全性を議論していただくため、県主催の公開討論会を開催しました。討論会のテーマは「玄海3号機プルサーマル計画の安全性」。推進、慎重、双方の立場の方々によるパネルディスカッションの他、会場の方々との質疑応答を行いました。
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 「想定不適当事故」。そうしなければ、原発など動かせない訳だ。班目春樹氏の国会答弁。

 プルサーマルの無意味さについて、再び。引用したこの記事でも、小出裕章さんは「危険無意味」と指摘。

  有益どころか「危険・損・無意味」・・・最悪』(20100206

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●名著『原発ジプシー』復刻

2011年05月20日 00時37分32秒 | Weblog


新聞の広告で気づきました。堀江邦夫さんの『原発ジプシー』が復刻されて、『原発労働記』として再版されています。

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http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2770008

講談社文庫
ゲンパツロウドウキ
原発労働記

著者: 堀江邦夫

発行年月日:2011/05/13

サイズ:A6判
ページ数:366
ISBN:978-4-06-277000-2
定価(税込):680円

話題沸騰 幻の名著『原発ジプシー』 27年ぶりに緊急復刊!!
原発事故は人災です」――瀬戸内寂聴

「これでは事故が起きないほうが不思議だ」。放射能を浴びながらテイケン(定期点検)に従事する下請け労働者たちの間では、このような会話がよく交わされていた――。
美浜福島第一敦賀の三つの原子力発電所で、自ら下請けとなって働いた貴重な記録、『原発ジプシー』に加筆修正し27年ぶりに緊急復刊。

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 20年ほど前に、2、3回読みました。本棚のどこに置いているかも確認したのですが、まだ再読に至っていません。復刻版も買わないと。
 鎌田慧さんの復刻された本、それから、これまた名著の内橋克人さんの『原発への警鐘』も持っているのですが、すでに、復刻されたものも購入しました。まだ〝積ん読状態〟。

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●『原発=安全神話』が溶け崩れた

2011年05月19日 02時24分02秒 | Weblog


WP『小出裕章(京大助教)非公式まとめ/京大原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報』(http://hiroakikoide.wordpress.com/)に貼ってあったリンク映像(http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/13/7gei-may13/)。5月13日に行われたイベント『原発「安全神話」溶融』の映像です。司会は今井一さんか? 8つに分かれていますが、ご覧ください。

 指名により(声のみ出演)コメントされた落合恵子さんの言葉が印象に。

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http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/13/7gei-may13/

513 原発「安全神話」溶融 小出裕章

2011
年5月13日(金)夜、小出裕章氏がメインとなるイベント『原発「安全神話」溶融』が、大阪の第七藝術劇場で開かれました。


  7get-spirito 第23回 原発「安全神話」溶融

予定をオーバーして約2時間に渡って行われた第二部の模様は、ニコニコ生放送にてライブ中継されました(こちら)。このネット中継には約5万人の来場者があったようです。



案内
【第1部】18:40〜19:30

  
「なぜ警告を続けるのか 〜京大原子炉実験所・異端の研究者たち」上映

【第2部】ティーチイン(19:40〜21:00)
 未曾有の大地震とそれに伴う大津波が数多の尊い生命と財産を奪い、福島県の原子力発電所が深刻な事態に陥りました。4月5日現在、政府も東電も決定的に有効な対策を講ずることができず、危機は拡大する一方。それでも、長年にわたって「安全神話」をふりまき、原発推進をリード、後押ししてきた、企業、政治家、学者、ジャーナリスト、文化人、タレントらは、「想定外の地震、津波だったのだから仕方ない」と、反省も自己批判もなく厚顔無恥ぶりを世間に晒しています。
 そんな中、小出裕章氏は一貫して「警告」を発し続けてきた本物の研究者です。今回の事故後も、御用学者がテレビに出てきて「大丈夫、心配ない」と無責任極まりない「解説」をする中、小出氏は事故直後から、今に至る破滅的な展開を科学的に見通し、警告を発していました。その小出氏から、現在進行形で危機が拡大している福島第一原発の問題はもちろんのこと、「原発」の過去、現在、未来について、わかりやすく語っていただきます。

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●オトナはこうして騙された

2011年05月18日 00時41分21秒 | Weblog


CMLの記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/008993.html)のコピペ。

 素晴らしい〝仕事〟です。「想定外の大事故」が起きる前に〝対処〟してもらえて、多くの大人たちに考えてもらえる機会が残されました。未来のFUKUSIMAの子供たちはこれを見て何を感じることでしょう・・・。
 こうして大人たちは騙され(たフリをして金儲け最優先で)、子供たちにリスクを背負わせてきた訳です。FUKUSIMAの子供たちにリスクを負わせる訳です。金に意地汚いオトナは、NIPPONの子供たちに未来永劫に管理の必要な負の遺産を押し付ける訳です。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-April/008993.html

[CML 009117] 東京電力の原発はこんなに安全です
                                           2011 4 20 () 05:16:27 JST

・・・・・・。

 とかく素人が不安に思う原子力発電所がどれほど安全につくられているのか、東京電力が一般向けにわかりやすく解説した資料を私のページにアップしたのでお読み下さい。

 2011年4月9日に閲覧した際、なぜか「トップページ>原子力>もっと詳しく原子力」とつながっているはずのリンクが切れて読めなくなっており、これは東電のページに、想定範囲内の小さな事故が起きたのかもしれない、もしも将来、想定を大幅にこえる過酷事故が起きて、貴重な資料全体が消えてしまっては大変だと思い、「もっと詳しく原子力」の項目を中心にダウンロードしておいたものです。

 おかげさまで、立派な資料が闇に葬られることなく、今回、皆様に読んでいただけることを喜んでおります。

 《地震対策》の項目では、

・考えられる最大の地震も考慮して設計しています。
・過去最大の津波を上回る、地震学的に想定される最大級の津波を数値シミュレーションにより評価し、重要施設の安全性を確認しています

などとあります。
 読めば読むほど、素人が心配する必要はない、東京電力の原発は安全だということがわかる第一級の資料だと思います。

     http://aoisora.org
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●原発推進派、早くも巻き返し

2011年05月17日 01時56分53秒 | Weblog


asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0516/TKY201105150418.html)。浜岡原発の〝一時的停止〟からまだ日も浅いというのに、早くも原発推進派議員、電力会社上層部の巻き返しでしょうか。飯館村住民の移住のニュースなどに接しても何も感じないのでしょうかね。進むべき方向性が真逆でしょうに。
 岡田克也氏には普天間基地問題で呆れ、記者会見オープン化では少し見直し、今回の件で何の期待も持てない政治屋であることが分かりました。

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http://www.asahi.com/politics/update/0516/TKY201105150418.html

原発運転再開「新たな基準必要」 岡田幹事長
2011年5月16日1時30分

 民主党の岡田克也幹事長は15日、建設が中断していたり、定期点検のため運転を停止したりしている原発の建設・運転を再開させる新しい安全基準作りを進める必要があるとの考えを示した。
 岡田氏は同日、東京電力福島第一原発の事故の影響で建設が中断している電源開発の大間原発(青森県大間町)を視察後、大間町長らとの意見交換会で「安全性を高めながら原発を利用しないと日本の電力は賄えない。国民が安心できる科学的な裏付けを持った基準のもとで進めたい」と強調。また、青森市内で記者団に基準作りについて「第三者の意見も聞き、政府で早く議論をした方がいい」と述べた。
 玄葉光一郎政調会長も同日のテレビ朝日の番組で「既存原発については新しい安全基準を作り、短期的には動かさざるを得ない」と語った。
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 綿井健陽さんのWP『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/)の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2011-03-25)の一部に紹介されていた、福島第一原発の街に掲げられている虚しき標語を再掲(『●何がメルトダウンしたのか?』)させて頂き、岡田克也氏に捧げますます。岡田氏は、FUKUSIMAの避難住民の人々を前に、これら標語を語れるのか・・・。

  「原子力郷土の発展豊かな未来」
  
「原子力明るい未来のエネルギー」
  
「原子力正しい理解で豊かなくらし」

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