Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●『セイちゃん1』読了

2008年11月28日 07時54分53秒 | Weblog

『セイちゃん1』、10月に読了。大田垣晴子画文。メディアファクトリー。20058月刊。

「のほ~ん」なセイ子さんの自伝的画文集のその1。パパ、ママ、長女おんちゃん、三女りょうこちゃん。付録的に「それからのセイちゃん」として、「実家を出る」と「おんちゃんの結婚」。

K (ないしはT) 文庫にて。
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●『創 (11月号)』読了(1/2)

2008年11月27日 08時01分21秒 | Weblog

『創 (200811月号)』、10月に読了。

森達也さん『極私的メデェア論』第37回「江川紹子さんへの反論」(1)。江川さんと違って「・・・森達也という人・・・」などといった表現はしない。

斎藤貴男さん『「非国民」のすすめ』第39回「ストリートビュー批判」。斎藤さんに関連して、長岡義幸さんの「法務省の圧力に揺れる国会図書館の迷走」。斎藤さんが提訴。

元大阪高検公安部長の三井環さん (2) の新連載。「不屈の獄中連載! 収監前からスタート」、「検察「裏金」告発の闘いはこれからだ!」。第1回は「収監前夜」。

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●『創 (11月号)』読了(2/2)

2008年11月27日 07時59分59秒 | Weblog
『創 (2008年11月号)
浅野健一さんの「松本サリン事件から
14年、河野義行さんの妻、澄子さん逝く」。犠牲者であり入院し、ずっと意識不明でありながら、「家族を支えた」澄子さん。

及川健二さんの「死刑廃止議連会長として発言する! 亀井静香がぶちあげる「死刑廃止論」」。リード文、「・・・かつての自民党の重鎮。毀誉褒貶激しい政治家だ。しかし、こと死刑問題に関しては、死刑廃止議連の会長で、筋金入りの廃止論者 (※3) である」。

篠田博之編集長の「「月刊現代」休刊をめぐる講談社の社内事情と見通し」。表現の場が、自由の場が次々に失われて行っている。「論座」につづき・・・。

元木昌彦元代表による「私が1年半関わった「オーマイニュース」の試行錯誤」。2年前鳴り物入りでスタートしたにもかかわらず、根付かず。
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●『特捜検察の闇』読了(1/3)

2008年11月26日 07時57分27秒 | Weblog

『特捜検察の闇』、10月に読了。魚住昭著。文春秋。20035月刊。

主人公は二人。「「闇の世界」の紳士たちが群がった」(p.8) 田中森一(もりかず) 氏と、「法律という武器を使って弱い者、虐げられた者たちを守」り続けている安田好弘 (p.10) (12)。変節したかに見え、塀の向こうに囚われている田中氏に対し、全くとんでもない冤罪により一旦囚われた安田さんは「・・・誰もが嫌がる死刑事件の弁護を引き受け・・・多くの仲間がかつての志を忘れても、彼はその姿勢を変えなかった。・・・彼はその最も良質な部分を代表する男」である(p.10)
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●『特捜検察の闇』読了(2/3)

2008年11月26日 07時56分30秒 | Weblog
【魚住昭著、『特捜検察の闇』
この冤罪事件、「・・・捜査の目的は真実や正義の追求ではない。安田を葬り去ることである」(p.212)。裁判長らの「意見書」には、「・・・右Y子ら数名の刑事事件として立件処理していないばかりか、捜査を遂行している形跡もない。被告人 [安田さん] の不正義を立証すべき検察側の重要証人 [Y子ら] が、右のような不正義を犯しながら放置されていることに照らすと、被告人の身柄を拘束したまま審理を継続することには強い疑問の念を禁じえない」(p.212)。安田さんは囚われの身でありながら、Y子らの不正経理やダミー会社の実態を自ら発見している。「・・・日本の司法は司法の名に値しない。私は過去に何百件かの事件を取材したが、これほど検察側立証が総崩れになる事件を見たことがない」。「警視庁と東京地検はなぜこんな無茶な捜査をしてしまったのだろうか。一言でいえば、これが国策捜査だからである。目的は安田という反社会的な存在を抹殺することだ。捜査に多少の欠陥があっても許される、そんな甘えが捜査全体にあったと考えざるを得ない」。「・・・彼らには中坊公平 (3) が掲げた「正義」の御旗がある。刃向かう者は「悪」だという危険な思い込みが杜撰極まりない捜査を生んだ・・・」(pp.241-242)
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●『特捜検察の闇』読了(3/3)

2008年11月26日 07時54分22秒 | Weblog
【魚住昭著、『特捜検察の闇』
司法の世界の変質 (4※5) がこのまま進めば・・・カネも力まない庶民の権利を守るため人生を捧げる弁護士はいなくなる。命がけで巨悪に立ち向かう特捜検事も同じ運命をたどるだろう。私たちが心のどこかで信じていた法の正義は遠い夢物語になってしまうかもしれない」(p.265)

本田靖春さんの読売新聞社会部のスター記者・立松和博の事件の顛末を描いた傑作ノンフィクション『不当逮捕』(p.275)(※6)。「立松事件は「戦後検察の汚点」といわれてきた。しかし検察総長以下組織ぐるみで〝裏金〟疑惑を封じ込めようとした三井 [] 事件 [調活費疑惑] はそれ以上に悪質な権力犯罪と言っていい」(p.277)
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●『疑似科学入門』読了(1/2)

2008年11月25日 08時02分16秒 | Weblog

『疑似科学入門』、10月に読了。池内了著。岩波新書。20084月刊。

疑似科学を以下のように分類している点がユニーク (pp.v-vii)
[1]第一種疑似科学: 科学的根拠のない言説にって人に暗示を与えるもの。占い系 (御神籤、血液型、占星術、幸運グッズなど)、超能力・超科学系 (スピリッチュアル、テレパシー、オーラなど)、「疑似」宗教。
[2]第二種疑似科学: 科学を援用・乱用・誤用・悪用したもので、科学的装いをしていながらその実態がないもの。物質世界のビジネスと強い結びつき
(a)科学的に確立した法則に反しているにもかかわらず、それが正しい主張であるかのように見せている言説 (永久機関、ゲーム脳、水伝など)
(b)科学的根拠が不明であるにも関わらず、あたかも根拠があるような言説でビジネスの種となっているもの (マイナスイオン、波動、健康食品など)
(c)確率や統計を巧みに利用して、ある種の意見が正しいと思わせる言説 (月齢と交通事故の相関、ことわざとしての言い伝えなど)
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●『疑似科学入門』読了(2/2)

2008年11月25日 08時00分25秒 | Weblog
【池内了著、『疑似科学入門』
[3]第三種疑似科学:「複雑系」であるがゆえに科学的に証明しづらい問題について、真の原因の所在を曖昧にする言説で、疑似科学と真正科学のグレーゾーンに属するもの (環境問題や電磁波、地震予知など)

社会や生態系の脆弱性や回復性
に注目するアプローチについても納得。ハリケーン・カトリーナの例にも見られるように、補修が必要と指摘されていた堤防 (社会的に脆弱なところ) が決壊して被害拡大。社会の弱いところ (脆弱性) を発見して補強していき、また、被災しても被害を最小化し、復興を早める (回復性強化) 政策により、異常気象が起きたとしても、また、気温が上がっても下がっても対応でき、社会の持続性は高くなる。条約やエネルギーは長期的・グローバルに検討すべき課題、社会の脆弱性・回復性は短期的・ミクロ的な課題であり、両政策を組み合わせていくことこそが効果的。
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●『もっと オトナのアソビ』読了

2008年11月18日 08時08分20秒 | Weblog

『もっと オトナのアソビ』、10月に読了。大田垣晴子画文。MF (メディアファクトリー) 文庫。20071月刊 (オリジナルは1999)

「ビール! ビール!」、「引っ越しの手引き」、「禁断の愛」、「和服美人になる」など、21話の『もっと オトナのアソビ』。18頁の構成で、2コマ漫画、4コマ漫画が主体で、その他の画文など。

K (ないしはT) 文庫にて。
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●『佐高信の新・筆頭両断』読了(1/2)

2008年11月17日 08時02分07秒 | Weblog


『佐高信の新・筆頭両断』、
10月に読了。佐高信著。講談社文庫。20063月刊。解説は魚住昭さん「解説 佐高信と反ファシズム」。

「・・・何かを学ぶのは知識をふやすためではなく、ミソとクソの区別をつけるためである。・・・長谷川慶太郎、堺屋太一、そして竹中平蔵の〝時流の経済論者〟の系譜があり、それに対立する〝反時流の経済論者〟として城山三郎内橋克人・・・の系譜がある・・・時流にはもちろん、バブルというルビ・・・」(pp.35-36)。城山さんは、「・・・言論の自由のない当時の時代や社会、そして国が強制したのだと強調・・・「九条をね。とんでもないことだね。だって、日本が負けて得たものはあれしかない、『戦争をしない』ということしかないんだから」」(p.100)、「言論統制が一度始まれば、とめどなく拡大・・・『美化』という形での情報汚染(pp.249-250)

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●『佐高信の新・筆頭両断』読了(2/2)

2008年11月17日 08時00分21秒 | Weblog

権力に立ち向かうような俳優や芸人が日本には少ない。成田三樹夫は、「最近の役者・・・いやらしいのが多すぎる・・・総理大臣主催のナントカ会・・・ニコニコして出かけて行って、握手なんかして喜んでるだろ。・・・情けなくなっちまうね。権力にへたへたする役者じゃ意味がない。・・・バカがどんどん図にのるんだよ、ハハハ」(p.52)

『勁 (つよ) き草の根』(草の根会発行)、『松下竜一の青春』(新木安利、海鳥社)。「たしかに年収二百万で泰然としている男を夫にするのはむずかしい。洋子夫人以外には、その役はつとまらない」(p.92)。獄中の大道寺将司さんについての『狼煙を見よ』(河出書房新社)。『豆腐屋の四季』(講談社文庫) が縁 (p.253)
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●『だまされることの責任』読了(1/3)

2008年11月14日 07時57分51秒 | Weblog

『だまされることの責任』、10月に読了。佐高信×魚住昭著。角川文庫。20085月刊。

「業」(p.10) (1)

伊丹万作の「戦争責任の問題」(『映画春秋』一九四六年八月号)(p.23) を基調に対談がスタート。まずは、「中坊公平体験」から。安田好弘弁護士 (23) 不当逮捕冤罪。その不当性に暫くして気づいた魚住さん、不当逮捕後に「私が目が眩んでいた」中坊さんと決別した佐高さん (p.25)(佐高さん)「・・・福島瑞穂・・・や海渡雄一・・・なんかからは、「弁護士として中坊はちょっとおかしいんだよ。あんなにほめちゃだめなんだよ」とかなり早くから言われていた」(p.31)(魚住さん)「・・・中坊さんは日本の弁護士会の「在野性」を決定的に損なった人・・・反権力的な姿勢が一気になくなっていった。・・・裁判員制度 (4) ・・・「人質司法」の実態・・・ベルトコンベア式に有罪にして、刑務所に放り込んでしまえというシステム・・・ロースクールだってひどい・・・カネのない人は道を閉ざされてしまう」(pp.35-36)
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●『だまされることの責任』読了(2/3)

2008年11月14日 07時54分18秒 | Weblog

佐高信×魚住昭著、『だまされることの責任』
「伊丹の「だまされることの責任」にからめて言えば、公明党に票を入れる人は「だまされたと思わない人たち」、つまり「信ずる人たち」」(p.72) (5)(魚住さん)「小泉さんというのはものすごく空疎な人・・・頭の中は空っぽ、中身は何もない・・・。野中さんとか・・・たたき上げの議員たち、・・・彼らは彼らなりの実質というものがあった」(p.79)(佐高さん)「「自己責任」とイラクで人質になった人たちに向かって言った政治家って、きれいに二世・三世・・・小泉をはじめ・・・福田康夫・・・中川昭一・・・麻生太郎・・・安倍晋三・・・つまり、本当は「自己」というものがない人たち。・・・田中秀征・・・かなり鋭い二世論を書いている・・・「この人たちは存在は許されても、行動は許されていない」・・・保守の中のリベラル、数少ない自民党の民権派の系譜、松村謙三、石橋湛山、宇都宮徳馬、鯨岡兵輔、これがきれいに世襲させてないんですよ。この四人はいずれも文章家です。いわば〝ペンだこをもった政治家〟」(pp.80-81)(魚住さん)「・・・日中国交回復、老人医療の無料化、公害規制の強化など・・・より平等な社会を作ろうという意識が見られます。たしかに、田中政治は金権を生んだけれども、一方で、きわめて大事な平等志向を持っていた・・・この平等志向がきれいさっぱりなくなっちゃったのが今の小泉政権。惨憺たる世の中になっている」(p.85)

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●『だまされることの責任』読了(3/3)

2008年11月14日 07時45分54秒 | Weblog
佐高信×魚住昭著、『だまされることの責任』
内橋克人さん (p.132)、斎藤貴男さん (p.146)、本田靖春さんと「黒田軍団」の黒田清さん (p.176)、久野収さん (p.189)

解説は森達也さん。「・・・実際には、少年事件は凶悪化もしていないし増加もしていなかった。・・・戦争の大義が捏造されたものであることがわかった・・・侵攻を支持せよと主張した多くの人たちは今も何食わぬ顔をして、テレビのコメンテーター席に座っている。・・・NHKETV番組改変問題・・・圧力をかけた・・・すなわち現状は公正ではないとのバイアスをかけた」(pp.198-200)
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●『別丁 石川真澄 という人がいた』読了(1/3)

2008年11月13日 07時57分40秒 | Weblog

別丁 石川真澄 という人がいた』、10月に読了。筑紫哲也編集 (1のコメント: 先日お亡くなりになりました)。私家版。20057月刊。裏表紙は「選挙分析のための統計ノート」。

絶筆となった『戦後政治史 新版』(岩波新書) の序文から始まり、まず、「偲ぶ会」の記録。朝日新聞関係者 (国正・黒川・柴田・下村・竹内・深津・本多さんら) の「同じ釜の飯」、岩見・岡留・國弘・辻元さんらによる「出会い」、山口さんらによる「学究」、最後に「人・市民」。

「日本人の歴史観の鈍さ浅さを慨嘆して尽きなかった」(p.28)。「彼は・・・尊敬する先輩から、「人々が無関心なままに過ごしているとき、いち早く兆候を察知してたいへんだと声をあげろ。逆に人々が常軌を逸して過熱状態になったときは、待てよと冷静な自分に立ち帰れ」と教えられたという。その初心を貫いた生涯」(p.30)。「小選挙区制礼賛の大合唱のなか、敢然と「反対」を貫いた」(p.54)。そして、「権力者に決して寄り添おうとしない姿勢・・・生来の素質」(p.50)。「生涯を通して反体制を貫いた」(p.121)
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