琉球新報のコラム【<金口木舌>障がい者は「かわいそう」なのか】(http://ryukyushimpo.jp/column/entry-326632.html)。
《▼容疑者の言葉で思い出したのが、都知事を務めていた時の石原慎太郎さんの発言だ。在任中、障がい者施設を訪れ「ああいう人ってのは人格があるのかね」などと発言した。強く追及されることはなく、ましてや進退問題にもならなかった》。
容疑者の心理だけが歪んでいるのではなく、差別主義者を東京「ト」知事にできるニッポンの社会そのものが歪んでいる。
差別され、捨て石にされ、虐げられる沖縄。暴力で市民が排除されても、「本土」では見て見ぬふり。アベ様や「沖縄負担軽減担当相」を兼務する最低の官房長官ら『卑怯なコウモリ』と「似た類い」は、のほほ~んと政治家を続けられるニッポン。
沖縄タイムスの社説【[障がい者の人権]社会で守る決意示そう】(http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=180859)でも、《ナチス・ドイツは優生思想に基づき障がい者20万人以上を虐殺した歴史がある。健康で理想的な社会をつくるために劣った人間を排除するとして「安楽死計画」を推進したのだ。障がい者の存在を否定する容疑者の危険な思想は、特定の属性を持つ集団を憎悪し、標的とする犯罪「ヘイトクライム」そのものである》。
また、リテラによると【自民党のネット応援部隊が「植松容疑者の主張は間違ってない」「障がい者は死んだほうがいい」と障がい者ヘイト!】(http://lite-ra.com/2016/07/post-2459.html)では、《本サイトではその背景に、ヘイトスピーチなど排外主義の蔓延や、自民党による弱者切り捨て政策の影響があると指摘…。…容疑者は…などと主張していたとされるが、いま、ツイッター上ではその主張に同調する声が広がっている》…だそうです。
救いようがありません、ニッポン。
『●「容疑者の“弱者を排除すべし”という主張は
現在の日本社会において決して特殊なものではない」』
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【http://ryukyushimpo.jp/column/entry-326632.html】
<金口木舌>障がい者は「かわいそう」なのか
2016年7月31日 06:00
「障がい者なんていなくなってしまえばいい」。神奈川県の障がい者施設で19人が犠牲になった事件。容疑者の言葉に背筋が凍った。施設で働いた経験がある人物による犯行だけに、理解できない
▼容疑者の言葉で思い出したのが、都知事を務めていた時の石原慎太郎さんの発言だ。在任中、障がい者施設を訪れ「ああいう人ってのは人格があるのかね」などと発言した。強く追及されることはなく、ましてや進退問題にもならなかった
▼胎児がダウン症などの疑いがあるかどうか、妊娠中に調べる出生前診断を受診した人で、染色体異常が確定した妊婦の9割が中絶を選択しているという。1年目に8千人弱だった受診者は、診断が始まり3年目となった昨年は年間約1万3千人となった
▼社会の風潮として「障がい者はかわいそう」「家族は苦労する」などの偏見は根深い。その証左が石原発言への追及の弱さであり、出生前診断の受診者の増加につながってはいないか
▼車いすを利用している友人が言った。「かわいそうな子はいない。『障がいがあってかわいそうだから、みんな優しくしましょう』。そんな言葉こそが惨めにし、つらくする」
▼ちょっとしたサポートがあれば前に進むことができる。しかしどうサポートしたらいいのか分からず、多くの人が戸惑っている。「かわいそう」の思い込みを、まずなくしていこう。
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