Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●『創 2008年4月号』読了(1/4)

2008年04月20日 11時49分15秒 | Weblog

先週は、週刊誌・月刊誌三昧。一月遅れで「創」2008年4月号読了。目につく記事が目白押し。

黒藪哲哉さん『新聞界の知られざる暗部「押し紙」をめぐる実態』。この後、(以前からも) 著者はY誌から嫌がらせ・・・。いや〜、「押し紙」の実態に唖然とする。

森達也さん『極私的メディア 第31回 角度を変えて見えるもの』。体感治安とマスコミの報道、など。

斎藤貴男さん『非国民のすすめ 第33回 予防接種の利権構造』。鳥インフルエンザのワクチン、どうしたものか。
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●『創 2008年4月号』読了(2/4)

2008年04月20日 11時46分38秒 | Weblog

綿井健陽さん『逆視逆考 第4回 写っているけど、撮っていない』。「「表現する」という意志のもとで撮影された映像は、どれくらい世の中を巡っているのか」、「『撮るんだと』という意志と、『撮らせてもらう』という気持ちです。それがないと撮ることはできないし、撮ってはいけないと思います」(p.115)。

今西憲之さん『大暴動・徳島刑務所で受刑者らが集団告訴』。医師らによる、あまりにもひどい待遇といじめ。
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●『創 2008年4月号』読了(3/4)

2008年04月20日 11時45分02秒 | Weblog

佐藤優・森達也・鈴木邦夫さん対談『死刑制度を強化する国家の内実』。たまたまテレビで、アムネスティインターナショナルによると、2007年の死刑執行者数が世界で1242人・・・、中国470人、イラン317人、サウジアラビア143人、パキスタン135人、アメリカ42人、・・・リビアとならんで日本は9人で10番目とのこと。アルカイダの友人の友人らしい、現在のアホ大臣になって、特に酷い。これも偶々。先程見た映画も死刑絡み、「The Life of David GALE」(2003年)。Kevin Spacey、Kate Winslet、ローラ=リニー。最初、"報酬"の意味が分らなかったけど・・・。

長岡義幸さん『マンガ「弁護士のくず」をめぐる著作権論争』。注目の書き手、井浦秀夫さん。第1話から注目して読み続けてきたので、ちょっとショック。どちらの言い分もわかって、判断できず。井浦さんも、痛いミスかな・・・。単行本ならまだしも、マンガに参考文献を付けるのはどうなのかな。著作権のこともあるので、マンガとは言え必要な場合もあるだろうし。単行本第7巻以降は出版されるのか?
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●『創 2008年4月号』読了(4/4)

2008年04月20日 11時41分13秒 | Weblog

大川豊さん『月刊壊 第62回 道路"暴走"族の暴走ぶり』。「オレはものすごい山奥に豪勢な朧大橋"通称・愛と誠道路"と呼ばれている"古賀道路"にも行った」(p.158) その橋、3年前に行った皆さんはどう感じただろう? 写真入りで、ギョっとしましたし、すぐにそれと気づきました。「オレが道路族ストーカーと命名したジャーナリストの横田一さんと現場を回った」(p.159)。

久々の良いニュース (名古屋高裁の空自イラク派遣違憲・イラク特措法違反判決) も、政治家や、さらには当時の首相にとっては屁の河童。航空幕僚長にいたっては「そんなの関係ねえ」、だってさ。法治国家? 三権分立?? 
さっきのテレビでは、後期高齢者医療制度の問題。"後期"って・・・。現代の姥捨て山やね。世界中の笑いモノでしょう、これでは。2007年5月第60回カンヌ国際映画祭審査員特別賞を日本女性で初めて受賞した河瀬直美監督の「殯 (もがり) の森」を見ながら。
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●『ご臨終メディア ~質問しないマスコミと一人で考えない日本人~』読了 (1/3)

2008年04月14日 08時07分13秒 | Weblog

3月に読了。森巣博・森達也。集英社新書、200510月刊。基本的には対談本は買わない主義ですが、これも例外。森巣さんの『蜂起』は良かったので。

「憲法二十一条が保障する言論の自由 ・・・・・・ 異端の、あるいは少数者のものではないかと考えます」(p.12)。短期間に同じ言葉に遭遇

NHKとあほな政治家にボロボロに改竄されたVAWW-NETの番組、それに対する「ひらめ裁判官」の異常で滅茶苦茶な判決 (pp.58-59)

ファシスト知事の話は大爆笑、そして噴飯もの。「日の丸・君が代に最も熱心な一人は ・・・・・・ なぜか「祭日」に ・・・・・・ 日の丸が掲揚されていない ・・・・・・ 無根拠に上から押しつけ」ていたくせに。根津さんらに対してあまりに失礼!! 
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●『ご臨終メディア ~質問しないマスコミと一人で考えない日本人~』読了 (2/3)

2008年04月14日 08時06分01秒 | Weblog

「「平和目的で行った自衛隊がもし攻撃されたら、堂々と反撃して、せん滅したらいい。日本軍というのは強いんだから」 何これ? ・・・・・・ もはや思想とかそのレベルじゃない」(p.220)。悲しいかな、発行部数1000万部や支持数300万人のように、ナベツネやファシスト知事のような「彼らが持つその権力は天賦のものではなく、民意が与えたもの(p.71)

「第三章 見せないメディア」が秀逸。弱者に強く、「絶対的な正義が憑依」し、「まるで報道機関ではなくて懲罰機関(p.101)。「なんであんなに被害者に感情移入するんですかね。あたかも自分が被害者みたいになって社会正義を叫ぶでしょう。一方、例えば従軍慰安婦となった被害者たちは無視する」(p.107)高遠さん (p.171) などの「日本人の三人が、イラクで人質にとられた時の自己責任論」という名のバッシング、いじめ。怖い社会。小泉がぶっ壊したのは自民党ではなく、「近隣諸国との関係」(p.121)。ファシスト知事の先の「何これ?」な発言に対して、「・・・・・・ (ここがいちばん面妖なところだけど)、誰もこれを咎めない。一億二千万総思考停止状態」(p.220)。タイトルそのままの、まさにご臨終メディア。
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●『ご臨終メディア ~質問しないマスコミと一人で考えない日本人~』読了 (3/3)

2008年04月14日 08時00分30秒 | Weblog

一方、ジェームズ・ナクトウェイの真摯な態度 (p.111)。救いは、綿井健陽さんやDAYS JAPAN広河隆一さんのようなごく少数ながらの良心的なジャーナリスト (p.128p.132)

余談、「タマちゃんを食べる会」というタイトルは、実は、新聞の担当者が大胆にもつけたらしい (p.121)

「卑しい仕事」(p.216) という覚悟が必要。

付記にて、「・・・・・・ 衆院選の結果が出た。自民圧勝 (信じぬ者は救われる)。今日の世論調査では、「これほどに自民が勝って不安だ」との声が六八%いまさら何言ってやがる投票したのは誰だよ。人はこうして焼け野原で、呆然と空を見上げる。・・・・・・ 文字どおりのご臨終(p.222)

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●『松下竜一 その仕事29 小さなさかな屋奮戦記』読了(1/2)

2008年04月09日 08時01分35秒 | Weblog

松下竜一。河出書房新社、20021月刊。「松下竜一 その仕事」全30巻の内、第三期「未来を創る物語」6巻の中の一冊。松下センセのほぼノンフィクション、匿名小説。間島こと松下センセと、「舞台裏を黙々と支えている」(p.203) ”梶山こと梶原夫妻との友情物語。
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●『松下竜一 その仕事29 小さなさかな屋奮戦記』読了(2/2)

2008年04月09日 08時00分08秒 | Weblog


「少しでも押しつけ商売になることを嫌う」(p.15)、「高潔」(p.16)、「コネを求めたり上役に取り入ったりのできない愚直」な得さん。得さんあっての松下センセ。二人とも「一生懸命いのちき(pp.1690141)。「寄せられた祝儀が四十万円では終わらなかった」のは、権力による苛めによって「・・・・・・ 職を喪っても生き方を変えない」得さんが、「それゆえ苦しい生活を強いられていることに心を痛めている同士は九州一円に沢山いる。・・・・・・夫婦の人徳」(p.51) だった。養殖での薬漬け、TBTなど薬剤漬け ・・・・・・ 「毒を承知でお客に食わせるのか」、「原則というのは、一度こわせばとめどなくなくなるんだ」(p.73)

ミニコミ月刊誌『草の根通信(p.129) が終わったこと、残念で仕方ない。

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●『城山三郎の昭和』読了(1/3)

2008年04月08日 08時09分40秒 | Weblog


佐高信『城山三郎の昭和』3月に、名古屋からの新幹線の中で読了。角川文庫、20074月刊。城山三郎さんも、著者も大好き。城山さんをダシに、様々な事象や人物を。

「・・・・・・大岡の日記には、・・・・・・「夜、テレビニュースにて、山口市の自衛官護国神社合祀事件、大阪高裁で勝訴。・・・・・・勝訴せる中谷さんのうれしそうな顔を見て感動す」(p.50)。お気に入りの『粗にして野だが卑ではない』の主人公石田禮助 (p.72)ワッペン拒否者。夫人は、死後の申し出も断ったとか。彼の遺言 (p.74) も素晴らしい。同じくワッペン拒否者の中山素平のイラク戦争反対の弁 (p.155)


   『●『城山三郎の昭和』読了(1/3)
   『●『城山三郎の昭和』読了(2/3)
   『●『城山三郎の昭和』読了(3/3)
   『●城山三郎さん「戦争で得たものは憲法だけ」
        「平和の有難さは失ってみないとわからない」

 

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●『城山三郎の昭和』読了(2/3)

2008年04月08日 08時08分08秒 | Weblog

佐高信著、『城山三郎の昭和』
「城山は佐橋の徹底した平和主義にも惹かれていた・・・・・・」(p.190)。『官僚たちの夏』の風越信吾こと佐橋滋。武装をしていれば安全かという反問。軍隊経験のある佐橋さんや城山さんの徹底した平和主義、それに対して青年将校中曽根のタカ派志向 (p.200)、両者を分かつものは? 斎藤貴男魚住昭 (p.202)

大義の末』を書いた城山さんの「強い反戦意識」。「・・・・・・戦争待望論を唱える若い文士がいると聞いて、鳥肌の立つ思いがする。平和の有難さは失ってみないとわからない・・・・・・失ってからでは、おそすぎるというのに」(p.98)


   『
『城山三郎の昭和』読了(1/3)
   『●『城山三郎の昭和』読了(3/3)
   『●城山三郎さん「戦争で得たものは憲法だけ」
        「平和の有難さは失ってみないとわからない」

 

 

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●『城山三郎の昭和』読了(3/3)

2008年04月08日 08時06分32秒 | Weblog

佐高信著、『城山三郎の昭和』
田中正造についての『辛酸』(p.240)、金子直吉についての『鼠』(p.205)

「これでお別れだ」「お父さん、行った?(p.136)、という夫人との関係も涙を誘う。

城山さんの大学観 (p.161) は一読の価値あり。「・・・・・・大学生活から得た収穫が必ず生きるはず・・・・・・」。『素直な戦士たち』か、懐かしいな。たしか、最初に読んだ本かも。


   『
●『城山三郎の昭和』読了(1/3)
   『●『城山三郎の昭和』読了(2/3)
   『●『城山三郎の昭和』読了(3/3)
   『●城山三郎さん「戦争で得たものは憲法だけ」
        「平和の有難さは失ってみないとわからない」

 

 

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●『信じぬ者は救われる』読了(1/3)

2008年04月07日 08時06分30秒 | Weblog

3月に読了。『信じ者は救われる』香山リカ×菊池誠。かもがわ出版、20083月刊。タイトルは『信じ者は救われる』。基本的には対談本は買わない主義ですが、これは例外。

「・・・・・・『水からの伝言』。これを使って ・・・・・・ 授業をしましたっていうホームページを 発見したんですね。・・・・・・ ちょっとこれはまずいなと思ったんです。・・・・・・ 永久機関みたいな話をとくとくと教えている理科の先生とか」(pp.24-25)。「永久機関」の話が某誌にも出てて、ギョッとしました。『水伝(みずでん)
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●『信じぬ者は救われる』読了(2/3)

2008年04月07日 08時05分12秒 | Weblog


香山リカ×菊池誠、『信じ者は救われる』

「「私は信じるぞ」って誓った人に対しては、説得力のあるロジックじゃない」
(p.83)

「・・・・・・ EM菌でNPO法人をつくってしまいましたとか。そういう善意のユーザー ・・・・・・」(p.102)

「・・・・・・ 科学だけの問題じゃなくて、もっと広く、二分法的な思考の単純化という世間の風潮 ・・・・・・」(p.117)。「(香山) スピリッチュアルにはまっている人は、自分はそれでいいんだろうけど、そういうことが回り回って、今の社会状況をつくっている。(菊池) 思考が単純化した社会を」(p.137)。歴史観や政治観もそうですよね。

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●『信じぬ者は救われる』読了(3/3)

2008年04月07日 07時58分49秒 | Weblog


香山リカ×菊池誠、『信じ者は救われる』
「・・・・・・
いまのスピリッチュアルだのなんだの、みんなずばり言ってほしい人たちがいて、ずばり言う社会になっていること自体が僕にはすごい迷惑なので」(p.141)。「・・・・・・ 郵政民営化に浮かれて、「イエスだ」と言って投票した人たちのおかげで当選した人たちが、いま、年金教育を審議 ・・・・・・」(p.143)

「フィトンチッド」(p.146)!! こんなところでこの言葉に出会うとは思いませんでした。

「・・・・・・ 女性が ・・・・・・ 九・一一同時多発テロはアメリカ政府の自作自演だと主張する ・・・・・・ 録画したものらしい。・・・・・・ いわゆる陰謀論というやつだ。そのようなものを手にしているというそのギャップに僕はちょっと驚いた」(p.155)

結論には到達できていませんし、堂々巡りな側面も。ずばり言うわけでもありません。でも、とても示唆に富む本でした。

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