おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

制服の力

2019-09-11 12:00:17 | 福島

 一昨日には警察官が、この辺の事情を知っておきたいのでと訪問してきて、住所、氏名、年齢、職業を聞いていった。そして何かあった時にはこちらにと連絡先を知らせる用紙と、振り込め詐欺に関するチラシを数枚置いていった。

 家の前にパトカーが止まっていたし、我が家に来る前には隣で同じことをやっていたので、初めっから疑うことはなかったが、よく考えてみれば、警察官に似せた制服なんてのは簡単に手に入るだろう。パトカーだって、その気になればカッティングシートで警察のレタリングやツートーンのカラーリングを模して貼り付ければ、簡単には見破れないだろう。

 となると、やはり最初に訪問してきた時に、まずは警察手帳の提示をお願いすれば良かったなと後で思った。間違いなく警察官だとしても、「警察手帳で確認させてください」と言えば、「おっ、こいつはなかなか用心深いぞ」と感心してもらえたかもしれないのだ。

 昨日は、消防署から来たと言い、数年前の糸魚川の繁華街の火事によって法律が改正され、飲食店に消火器の設置か自動消火装置のついたコンロの設置が義務付けられたので確認したいと言ってきた。消火器の設置なんて面倒臭いので、「ちょうどコンロを買い換えるつもりでした」と言うと、「とりあえず確認させてください」と上がり込んできた。また、10月になったら改めて検査に伺いますと言って帰ったが、後で思い返せば、やはり身分証明書のようなものの提示を求めれば良かったかなと思った。

 詐欺に引っかからないようにと言うが、制服には案外コロリと騙されてしまう。最近、デカプリオ主演の詐欺映画を観たら、パイロットや医者の制服で次々に詐欺を行なっていた。とにかく人は制服には弱いのである。

 逆に制服には力もあって、ここで1日立ってなさいなんて仕事を言いつかったら、とても務まりそうもないが、警察官の制服だとか、バッキンガム宮殿の衛兵のような制服だとか、ガードマンの制服を着ると、人はなんなくやり遂げられるという。昔から立場は人を作ると言うが、おそらく制服の力がそうさせるのだろう。と思えば、学生服や会社員のスーツにも、そんな力が秘められているということだろう。

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