風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

関口知宏のヨーロッパ鉄道旅

2017-02-17 | 映画・芝居・TV


毎朝のTVルーチンは
NHK地上波のニュースを見た後
7時からはBS-3にチャンネルを合わせる。
「ニッポンの里山」と「もう一度、日本」を見た後
朝ドラの再放送を見る。
今は数年前に放送された「ごちそうさん」。
これがなかなか面白い。
7時半からは弁財の朝ドラ(今は「べっぴんさん」)。
それが終わると朝食を済ませた
出勤組の家族たちがバタバタ支度を始める。
ワタシ自身は早く出勤する家族の支度を待ってから
自分の支度を始めるので
みんなが出かける8時までは比較的のんびり。
その間の15分間に放送されているのが標記番組だ。

関口宏さんの息子さんという存在はこの番組で知ったが
初めて見る民族楽器を弾きこなし、
旅の途中で曲を作り、スケッチから起こした絵もうまい。
なかなか素晴らしい表現者だと思う。
直に見たものを曲にし、絵にできるということは
様々なものを感じとる感性も素晴らしいということ。
実際、現地の人たちとのふれあいの中で
自然にコミュニケーションをとり、すっと中に入り込める。
列車の中で隣り合った人たちとの会話も自然だ。
異文化を自然に受け入れ、感じ取れる能力は羨ましい。
肩肘張らず、変に構えたりカッコつけたりせず
自然なコミュニケーションをとる姿にとても好感が持てる。

触れ合うのはごく普通にいる
ささやかな日常を送っている人々。
文化や言葉は違えど、幸せを願う思いはどの民族も一緒だ。
みな笑顔で異邦人を受け入れている。
その時々に垣間見える歴史や記憶が鮮烈。
特にクロアチアやポルトガル、ハンガリーが印象的だった。
大国ではない、都会でもない、
あんな田舎や伝統的生活慣習が残る地域って
どうしてあんなに魅力的なんだろう。

鉄道旅の景色もいい。
植物が違うから、今の自分の周りの景色とは違って見える。
駅や街や(基本的に)鈍行列車の佇まいもいい。
どこの駅も金太郎飴のような新幹線に慣れた目には
特色あるそれらの風景がとても新鮮に見える。
学生の頃、夜行列車で帰省するときに感じたような
街々の匂いが感じられる。

あんな旅、してみたいな。
コメント
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