厚生労働省によりますと、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で船内に残っている人のうち、80歳以上の高齢者で持病がある人などについてウイルス検査で陰性だった人が14日午後、船をおりました。
このあと政府が用意した宿泊施設に移ることになっています。
厚生労働省によりますと、横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、乗員・乗客あわせて218人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、医療機関に搬送されています。
現在、船内には3400人あまりの乗客と乗員が残っていますが、厚生労働省はこのうち80歳以上の高齢者で持病がある人などについて、ウイルス検査で陰性だった場合、希望する人は14日午後2時ごろから船をおりました。
船をおりた人は、政府が用意した埼玉県和光市の宿泊施設に移ることになっています。
厚生労働省は船内に残っている乗客・乗員に対して、今月19日までは客室などに待機するよう求めていて、今回、船をおりた人についても宿泊施設で同じ期間、待機してもらうことにしてます。
政府は、集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客のうち、80歳以上で基礎疾患がある人などを対象に優先的にウイルス検査を実施し、陰性であれば、希望者は、船をおりてもらう方針です。
これについて、政府は、下船した人たちには経過観察のため、埼玉県和光市にある税務大学校和光校舎に滞在してもらう予定だと発表しました。
滞在中は、国から派遣された職員の指導のもとで、医療関係者が健康管理を行うとしています。
NHK