「国分寺」駅前 北側から
JR中央線と西武国分寺線、西武多摩湖線が乗り入れ、JR中央線の特別快速も停車する「国分寺」駅周辺は、古くから国分寺市の中心市街地として発展してきましたが、特に北口周辺は道路が狭く老朽化した建物が密集するなど、さまざまな問題を抱えていました。
これらを解決するため、北口地区では再開発事業が進められ、2021(令和3)年に事業全体の完成を迎えました。駅前にショッピング施設や公共施設も入るツインタワーが誕生し、交通広場も整備されたことで、国分寺はより近代的な街へと進化を遂げています。
JR中央線の「国分寺」駅は国分寺市の玄関口として多くの人々に利用されていますが、その反面、道路や駅前広場の整備が遅れ、使い勝手が良いとは言い難い状態が続いていました。
そこで国分寺市では、1990(平成2)年に「国分寺」駅北口地区の再開発事業の都市計画決定を行いました。しかし、社会経済状況の変化により長い間事業は着手されないままでした。
こうした状況を打破するため、国分寺市は2004(平成16)年より再開発事業計画の見直しを行い、駅前広場の位置を改めるなど施設計画を大幅に変更しました。その後、2008(平成20)年3月の都市計画の変更告示、2009(平成21)年5月の事業計画の決定告示を経て、2015(平成27)年7月に再開発ビルの建築工事が始まりました。
再開発地区全体のネーミングは市民投票により「cocobunji(ココブンジ)」と決定しました。これは、人と人のつながりやにぎわいを表す「communication」と、国分寺が「宇宙開発発祥の地」であることにちなんだ「cosmic」の頭文字を取った「coco」に、国分寺の名前を合わせたもので、「心地よい街」という意味も含まれています。
再開発により駅前に住・商・公の複合ツインタワーが誕生
2018(平成30)年に完成した再開発ビルは、36階建ての西街区「cocobunji WEST」と35階建ての東街区「cocobunji EAST」の2棟の高層ビルで構成されています。「国分寺」駅からは屋根付きの歩行者デッキが整備され、雨の日でも濡れずにアクセスできるようになっています。
ツインタワーの低層階には、「ミーツ国分寺」をはじめとする商業施設や市の公益フロアが入っています。また、上層階(西街区6~36階、東街区5~35階)は計583戸の分譲マンション「シティタワー国分寺ザ・ツイン」となっています。