[ 2023-08-10 建設通信新聞]
千葉県が千葉市に計画する新千葉県立図書館・県文書館複合施設建築工事の基本設計概要が明らかになった。規模はプレキャスト・プレストレストコンクリート(PCaPC)一部S造(免震構造)3階建て塔屋1層延べ1万9000㎡程度。県立青葉の森公園や近隣住宅地の景観などに配慮し、低層で屋根型を採用した。上空から見ると丸みを帯びた六角形の形状となっている。実施設計は基本設計を担当した日本設計と2023年度第3四半期中に随意契約し、24年度末に終える予定だ。25年度に工事の入札手続きを経て着工し、29年度の工事完了と開館を目指す。
基本設計によると、利用エリアと業務・保存エリアを明確に区分するレイアウトとした。1階にエントランスホールや総合サービスゾーン、子どもの読書活動推進センター、研修室、展示エリア、図書館執務室、資料搬送室、書庫、機械室、2階に一般資料や千葉県資料、公文書・古文書の各ゾーン、文書館執務室、書庫、自動化書庫、3階に書庫などを配置する。2階の一般資料ゾーンや千葉県資料ゾーンは3階まで吹き抜けとし、吹き抜け周囲の3階に公園の景観を享受できる閲覧席を設ける。収蔵能力は約270万冊。構造はラーメン構造、基礎は直接基礎を採用している。
建物本体の高断熱化や庇による日射負荷低減、環境負荷に配慮した電気・機械設備の導入などでライフサイクルコスト低減を図り、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready相当を目指す。
23年度予算には、実施設計業務委託費5億8000万円、埋蔵文化財調査費4100万円など事業費6億2442万5000円を計上している。
建設地は同公園(千葉市中央区青葉町)のうち北側の「はらっぱ」付近約1万8500㎡。
21年8月策定の整備計画では、書架や什器などを除く総工事費を約150億円(税込み)としていた。
[ 2023-07-12 建設通信新聞 ]
本八幡駅北口駅前地区再開発準備組合(千葉県市川市)が、JR総武本線本八幡駅の北東側で計画している第一種市街地再開発事業の施設規模が2棟総延べ約11万4900㎡を想定していることが分かった。住戸数は約870戸。事業協力者として三井不動産レジデンシャル、東京建物、野村不動産、大成建設が参画する。コンサルタント業務は都市設計連合が担当している。2024年3月の都市計画決定、24年度の本組合設立認可、25年度の権利変換計画認可、26年度の解体工事を経て27年度に建築工事に着手し、30年度の完成を目指す。
施行区域は八幡2-15、14、6の約1.1ha。西側は北口駅前広場を含めた八幡中央通り、東側は市道6002号と6005号、南側はJR総武本線、北側は国道14号に接している。
再開発では、区域のうち南側にRC一部S造地下2階地上44階建ての南棟、北側にRC一部S造地下2階地上21階建ての北棟を建設する。塔屋などを除いた最高高さは160m。2棟の地下階に駐車場など、南棟の地上1-3階と北棟の地上1、2階に商業・業務、北棟の地上3階に公益施設や集会施設など、2棟の5階以上に住宅を設ける。2棟の地下1階をつなげるほか、地上低層階も歩行者デッキで2棟などを接続する。駐車台数は約340台、駐輪台数は約1215台。
南棟西側には約200㎡の広場、北棟西側には約200㎡の広場状公開空地を設ける。市道6002号や6005号、区域中央を東西に横断する旧市道6003号(八幡一番街)はそれぞれ拡幅する。
歩行者デッキについては、JR本八幡駅に接続するためJR東日本と協議している。
また、同地区から国道14号を挟んだ北側の約1.4ha(八幡2-4、3)では、本八幡E地区市街地再開発準備組合が市街地再開発事業の検討を進めている。事業協力者として三菱地所レジデンスが参画し、コンサルタント業務はINA新建築研究所が担当している。
2019年08月21日/物流ニュース
<外観>
<エントランス>
<庫内>
<事務所>
ESRは2019年8月21日、千葉県野田市で建設していた「ESR野田ディストリビューションセンター(DC)」を7月31日に竣工したと発表。
野田DCは地上4階建て賃貸面積3万7000m2のマルチテナント型で、最大5テナントへ賃貸可能。
国道16号(春日部野田バイパス)に至近で、常磐自動車道「柏IC」から14.2km、東北自動車道「岩槻IC」から16.5kmの距離に位置。さいたま市中心部へ20km、東京都心へ35km、千葉市中心部へ50kmと首都圏主要都市へのアクセス性に加えて、東京港や成田空港、羽田空港などとの中継物流拠点としても利用可能で、首都圏や北日本全域への配送に対応した施設となっている。
最寄りの東武野田線「川間駅」からは2.3kmで、バス通勤が可能。通勤時間帯(朝7~8時台)のバス運行本数も1時間あたり5~6本あり、雇用確保の面でも優位な立地となっている。
施設は、1階に24台分のトラックバースを備え、スピーディな仕分・発送が可能な物流運営の効率性を重視するとともに、さまざまなテナントニーズに対応可能な柔軟性の高い仕様。
倉庫内、事務所、共用部でのLED照明の採用や屋上太陽光発電システムの導入、敷地の緑化計画などに取り組むことで環境へ配慮し、CASBEEのAランク取得を予定。また、非常用自家発電機を導入し、入居企業のBCP(事業継続計画)にも配慮している。
ESRのスチュアート・ギブソン代表取締役は、「野田DCは、ESRとして全国で17件目、千葉県で7件目の施設。国道16号沿線の工業団地内という希少なロケーションで敷地面積5560坪・延床11300坪を確保でき、物流効率化を重視した建築仕様で首都圏と北日本全域の配送拠点として即戦力になると確信している」とコメントした。
■ESR野田ディストリビューションセンター
所在地:千葉県野田市中里字光淨寺3078-2他
敷地面積:1万8380m2
賃貸面積:3万7330m2
竣工:7月31日
構造:S造4階建て
最寄駅:東武野田線「川間駅」2.3km、
バス停「権現参入口」(川間駅より7駅・8分)徒歩6分
最寄IC:「国道16号線」100m
常磐自動車道「柏IC」14.2km、
東北自動車道「岩槻IC」16.5km
アクセス:東京都心へ35km、さいたま市中心部へ20km、千葉市中心部へ50km
東京港へ55㎞、羽田空港へ65㎞、成田空港へ85㎞
最小賃貸区画:約2000坪(事務所、バース含む)
(2021年10月8日 07時11分 東京新聞 記事を再編集)
憧れのスポーツカーを運転できる−。千葉県木更津市に十月、そんな施設がオープンした。ドイツの高級車メーカー・ポルシェの各モデルを試乗体験できる「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」(PEC東京)は、世界で九番目となる施設。世界的に有名なサーキットを再現したコースで、車の魅力を味わってみた。
館山自動車道木更津北インターチェンジ(IC)から約十分。施設に続く山林に囲まれた市道は「ポルシェ通り」と看板が設置されていた。
施設に入ると、目に入ったのは赤、青、黄など色彩豊かなスポーツカーの数々と山林に造成されたサーキットのような試乗コース。施設を運営するポルシェジャパン(東京都港区)によると、敷地面積は四十三ヘクタールで、事業費は約五十億円。七百万〜三千万円のスポーツカーが約四十台あり、PEC東京所属のドライバーの指導で試乗体験ができる。車のモデルで異なるが、九十分で四万四千円からと、お値段も高級だ。
起伏に富んだポルシェ・エクスペリエンスセンター東京の試乗コース
設定次第では時速二百五十キロ以上まで加速できるというが、カーブが多いこのコースの制限速度は最大百五十キロ前後。ポルシェと言えば後輪駆動。その加速力を体験したい、雨でも大丈夫なのかなどと、期待と不安を交錯させていたところ、目の前に長い直線が見えてきた。
「加速力とブレーキ性能を確認してもらうところです。今から約百メートルを走ります」と竹本さん。路面は雨でぬれ、水が浮かんでいるところもある。竹本さんが一気にアクセルを踏み込むと、「ブオン」とうなるようなエンジン音をとどろかせながら、速度メーターはみるみる上昇し、体は座席に押しつけられた。
約百メートルを走行した後、急ブレーキ。反動で上半身がシートベルトに食い込んだ。「スリップして壁に衝突しないか」と血の気が引いたが、車は停止した。高級車メーカーの真骨頂を見た気がした。
ポルシェジャパンのミヒャエル・キルシュ社長はPEC東京について、「老若男女すべての人にポルシェの魅力を実際に乗って体験してもらいたい」と説明。木更津を選んだ理由は、成田空港や羽田空港、都心へのアクセスの良さに加え、地形が起伏に富んでいて「カーブにしろ、高低差にしろ、日本にふさわしい場所と考えた」という。
[ 2021-04-27 建設通信新聞 ]
参照記事
https://www.kensetsunews.com/archives/565679
【設計は日本設計、8月着工】
グッドマンジャパン(東京都千代田区)が千葉ニュータウンで進めている複合開発プロジェクト「グッドマンビジネスパーク」のうち、(仮称)同パークステージ6新築工事の建築計画が明らかになった。これまでマルチテナント型物流施設が5棟続いた同パークシリーズで初のデータセンターとなる。規模はS造6階建て塔屋2層延べ4万0254㎡。設計は日本設計が担当しており、施工者は選定中。
8月上旬に着工し、2023年5月末の完成を目指す。 建築主はシラカミ特定目的会社(東京都渋谷区)。高さは66.6m、建築面積は9897㎡。
建設地は千葉ニュータウン中央駅圏8住区(千葉県印西市鹿黒南1~5)のうち、鹿黒南4-1の敷地4万7938㎡。このうち2万4009㎡を1工区、2万3928㎡を2工区として利用する。
4万7938㎡の土地は、県企業局と都市再生機構が「大2-G」の画地番号で事業者を公募した結果、16年3月30日付でシラカミ特定目的会社と売買契約を締結していた。譲渡価額は17億9770万円。
同パーク内でグッドマンジャパンは、マルチテナント型物流施設「グッドマンビジネスパークイースト(ステージ1)」(設計=浅井謙建築研究所、施工=錢高組)、「同サウス(ステージ2)」(同)、「同ノース(ステージ3)」(同)、「同イーストゲート(ステージ4)」(設計=山下設計、施工=錢高組)を完成済みで、「同ステージ5」(設計=浅井謙建築研究所、施工=戸田建設)が建設中。アメニティーゾーン施設「theGreen」(設計=日本設計・クライン・ダイサム・アーキテクツJV、施工=イチケン)なども供用を開始している。
パーク内ではこのほか、Asa合同会社(東京都千代田区)がグーグルのデータセンター「(仮称)鹿黒ビル」(設計施工=鹿島)を新築工事中だ。
[ 2021-04-09 建設通信新聞]
参照記事
https://www.kensetsunews.com/archives/560250
日本大学(東京都千代田区)は、千葉県松戸市にある松戸歯学部で校舎建て替えを計画している。設計は安井建築設計事務所が担当しており、施工者は未定となっている。2022年2月上旬ごろに着工する予定だ。
松戸歯学部は1971年に創設、ことし5月に創設50周年を迎える。校舎の建て替えはその記念事業として実施する。
学生や教職員の安心・安全の確保と利便性向上のため、既存校舎の全機能を網羅した新校舎を建設する。S造4階建てで高さ25mの新校舎棟とS一部RC造平屋建ての守衛所を計画し、延べ床面積は1万6000㎡。建築面積は5600㎡。
建設地は松戸市栄町西2-870-1の一部ほかの敷地1万0400㎡。松戸歯学部の付属病院棟は06年に完成している。
(地 図)
[ 2021-04-06 建設通信新聞 ]
参照記事
https://www.kensetsunews.com/web-kan/559176
日本設計は3日、千葉県流山市が計画を進めてきた「流山市立おおぐろの森小学校」が3月31日に完成したことを受け、施設見学会を開いた。
同市では、つくばエクスプレス沿線の開発に伴う人口増加が続き、急激な児童数の増加に対応するため新設小を整備してきた。全体コンセプトに「高台の緑に溶け込む 森の中の木の学び舎」を掲げ、自然豊かな環境にふさわしい暖かみのある木質空間を目指した。また、児童推計にあわせてクラス数の変動に対応しやすい計画とした。
校舎北棟と南棟は木造、プール棟はRC・S造、耐火性能を確保するため校舎間の接続棟はRC造を採用した。校舎の柱には千葉県産の杉材をLVL(単板積層材)に加工して使用しているほか、梁には同市の姉妹都市である長野県信濃町産のカラマツ材を同様にLVL加工して活用している。
体育館棟の屋根架構にはカラマツ材によるLVLを構造部材としている。建物外周部にRC造耐震壁を設置したほか、屋根のアーチ部分をフィンクトラス構造にすることで強度を確保し、木造大空間を実現した。さらに、屋根の形が丸みを帯びることで、周辺環境への圧迫感を軽減した。
家具や床パネル、天井材にも千葉県産木材による合板や集成材を多用することで、国内最大規模の準耐火木造校舎を実現した。
4月5日から児童らが通学を開始する。現在、外構工事を進めており、8月末の全体竣工を目指している。
建物規模は木造一部RC・S造地下1階地上3階建て延べ1万2423㎡。建設地は千葉県流山市大畔316-1。
設計・監理は日本設計、施工は松井建設が担当した。