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釜山お墓参りをパクったブロガーに画像一覧をいたずらされ見られない記事がありますが発見次第修正していますのであしからず。

【医師に聞く】婦人科検診を受けると、どんな病気がわかるの?

2021年02月10日 | 医師・医療・健康

(2/9(火) 12:02 Medical DOC)

・参照記事 
https://news.yahoo.co.jp/articles/f00848770b51c61efed22c785134992f0dd325ce

【この記事の監修医師】
土屋 眞弓先生(土屋産婦人科 院長)
北里大学医学部卒業、昭和大学大学院医学研究科修了。産婦人科勤務などを経た2013年、東京都練馬区に位置する「土屋産婦人科」の院長を承継。
「Total Care For Women」をモットーとし、患者が最初に門をたたく「気軽なよろず相談室」となるべく、診療にあたっている。医学博士。麻酔科標榜医、日本医師会認定健康スポーツ医。日本産科婦人科学会、日本美容皮膚科学会、日本東洋医学会の各会員。



まるで星の数ほど見かける各種検診。さらに女性の場合、さまざまな婦人科検診が加わります。こうした婦人科検診では、どのような病気を検査し、どれくらい有用なのでしょう。きちんとした医学的な内容なのでしょうか、宗教的なオカルトは含まれていないのでしょうか。その実態を、「土屋産婦人科」の土屋先生に解説していただきました。

[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]

編集部:婦人科検診を受けようと思うのですが、検査項目について教えてください。

土屋先生:中身の話へ入る前に、費用助成が受けられる「対策型検診」と、基本的に自費の「任意型検診」があることを知っておいてください。なお、いずれの検診でも、異常が認められた場合に受ける二次検査は、保険適用になります。

編集部:わかりました。では、対策型検診の中身からお願いします。

土屋先生:対策型検診の中身は、胃がん、大腸がん、肺がんなどの「がん検診」です。女性の場合、「子宮頸がん検診」と「乳がん検診」の2つがプラスされます。一般的に「子宮がん検診」という場合は「子宮頸がん検診」のことであり、「子宮体がんの検査」を含まないことがあります。なお、練馬区では「子宮頸がん検診」が20歳以上で2年に1回、「乳がん検診」は40歳以上で2年に1回が、それぞれ費用助成の対象になります。

編集部:それぞれの検査内容は?

土屋先生:「子宮頸がん検診」の場合、まずは問診と視診に加え、子宮の入り口にある細胞をこすり取って調べる「細胞診」がおこなわれます。その判定結果により、さらに精密検査やHPV(ヒトパピローマ・ウイルス)の検査などをしていただきます。これらの二次検査は、「子宮頸がん検診」に含まれません。

編集部:続けて、乳がん検診の内容を教えてください。

土屋先生:「乳がん検診」では、問診・触診・視診に加え、マンモグラフィによる検査をおこないます。マンモグラフィとは、乳房をつぶして検査するX線撮影の一種です。なお、自治体によって検査内容が違うこともあるので、確認するようにしましょう。

原則自費の「任意型検診」
編集部:次は、任意型検診についてお願いします。

土屋先生:こちらの検査内容は、医療機関によってまちまちとしか言いようがありません。例えば卵巣がんの場合、直接、早期発見できる手だてはありません。そこで、血液検査からその可能性を調べたり、超音波検査で腫れを調べたりと、医療機関による差が生じるわけです。また、標榜科により、実施している分野も異なります。

編集部:公費の助成や負担は受けられるのでしょうか?

土屋先生:任意型検診は、原則として自費になります。家族歴、年齢、お酒・タバコなどの嗜好品により、「自分の疾患リスクが高そうだな」と思われる方は、自費でも受ける意味があるでしょう。なお、どの病気にどのような要因が関係しているのかは、とても一言で言えません。インターネットなどの情報を参考にしてみてください。あるいは、人間ドックなどで個人的なリスクをあぶり出してみるのも方法の1つです。

編集部:気になるのは、自費の費用です。

土屋先生:相場としては3万円程度でしょうか。その中には、信頼性が担保できない検査も含まれるでしょう。確実に言えることとしては、X線検査よりCT検査のほうが、バリウムやエコー検査より内視鏡検査のほうが、それぞれ信頼できます。

編集部:生活習慣や食生活など、病気以外の相談にも乗ってもらえるのでしょうか?

土屋先生:これも、医療機関の姿勢によって異なります。企業からの依頼に応じてドラスティックに淡々と進めていくところもあれば、一人ひとりに向き合ってくれるタイプの医院もあるでしょう。後者なら、いろいろな相談に乗ってもらえるはずです。

自分に必要な検診は、専門家から教えてもらう
編集部:視診があると、やはり男性医師は気が引けます。

土屋先生:ところが、「男性医師のほうが割り切れていい」という患者さんもいらっしゃいますよ。総じて、口コミによる「良し悪し」は、個人差が反映されやすいと思います。あくまで、自分にとって「受診しやすそうな」医院を選んでみてはいかがでしょうか。

編集部:ほか、受診先選びのポイントがあれば教えてください。

土屋先生:これも患者さん次第ですよね。例えばキッズルーム完備といっても、お子さんのいない方には無関係な項目です。また、一人ひとりの相談時間を長く設けると、必然的に、待ち時間が長くなります。どちらがその方にとってふさわしいかですよね。

編集部:ちなみに、検診によっては自分の病気ではなく、将来の赤ちゃんの病気もわかるのでしょうか?

土屋先生:検診の目的は、「ご自身の病気を早期に発見すること」だと考えています。その意味で、赤ちゃんの遺伝子検査などは、婦人科検診に含まれない「別物」と考えてください。

編集部:最後に、読者へのメッセージがあれば。

土屋先生:一般の方にとって、ご自身が抱える疾患リスクを正確に把握することは、思いのほか難しいと思われます。そこでお勧めしたいのが、健康なうちから「婦人科のかかりつけ医」をもつことです。女性にとって、もっとも身近で相談しやすい存在なのではないでしょうか。婦人科とはいえ、内科や精神科、脳外科領域などのご相談も可能です。必要に応じて、必要な検診や各専門医院をご紹介できます。

編集部まとめ
さまざまにある婦人科検診のうち、子宮頸がん検診と乳がん検診の2項目は、一定の年齢条件などを満たせば費用助成が受けられます。他方、自費で受ける「任意型検診」は、その人なりの「かかりやすさ」を交えて選択すべきでしょう。迷うようであれば、土屋先生の言うとおり、気軽に相談できる「婦人科のかかりつけ医」をもっておきたいところです。

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