「尻」は発音練習の福音なのか。

９月１８日　快晴
　Ａｐｐｌｅの音声入出力機能「尻」がベータ版から製品版になったらしい。アメリカでカード会社などが使っている電話の自動応答機能は玄３の英語をほとんど理解しない。Ｓｉｒｉを「尻」と発音するような人は大抵おなじ経験をするだろう。では、「尻」はどんなだろうか。
　日本語は、かなりの数の英単語をそのままカタカナ英語にして使っている。日本語対応の「尻」があるのかどうか知らないが、あるとしたら、英単語は正しい発音でないと理解しないだろうか。カタカナ英語を理解しないなら、子供の頃からＳｉｒｉを使っていれば英語の発音がよくなるだろうか。それともマクドナルドの「５０００円からお預かりします。」みたいに、その子の日本語全体が変になるのだろうか。

　ああ、だめだ。　America's Cupの話だ。ニュージーランドが２勝して８－１になってしまっているではないか。これではとても土曜日まで持たない。

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　先の土曜日、スタート直後の２艇と、金門橋手前でターンを終えて加速するオラクル艇。
　オーナーやら審判団やらの政治的駆け引きに振り回され、それにもめげず海の男達は懸命にやっている。技術担当者達は、今も艇の改良、特に約８トンの重量と水圧を支える水中翼の改良や調整は行われているらしい。先週の土日の良い勝負はそういうことの結果なのだろう。強風中止でも、ＮＪが第２レースを延期するとか、何でも良いから何とか土曜日まで持ちこたえてほしい。

フクロウの鳴き声

９月１７日　快晴

　今回の日本の台風、かなりパワフルな台風だったみたいで、公汎な読者のみなさんは大丈夫であったと願っております。

　ベイアリアは一時に比べるとだいぶ涼しくなってきた。ビールよりワインやウイスキーが美味しい季節になってきたなぁ。先日、日系スーパーに「余市」の１５年が数本置いてあるのを見つけた。値札が荷物の影になっているのを覗き込んだら、なんと＄１３０ぐらいになっている。日本の空港の免税店での値段は５０００円ぐらいだから、概ね倍の値段だ。日本の一般市場の場合には販売価格に税金が約１万円上積みされているみたいだが、アメリカには酒税っていうのは有るんだろうか。有ったとして、どのくらいになるんだろう。それにしても高過ぎないかえ？

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　中秋の名月にあと数日か。近所の山の公園では、この季節、夜の２０時半ぐらいに登り始めると、しばしばフクロウの鳴き声が聞こえる。いつもはかなり遠くの木立で鳴いているのだが、今日はかなり近い木立、この写真の中央あたりから聞こえる。明るい月に透かして探してみるが、どこにいるか分からない。「ボッボボ、ボオ、ボオ」と鳴いている。音階で言うと「ファッドド、ファド　ファド」みたいな感じだ。かなり大きな声で鳴く。上から降りて来た女の団体にいきなり頭の上から「ボッボボ、ボオ、ボオ」とやったもんだから、「きゃぁっ」とか「わぁっ」とか、かなり驚いていた。

AC、ペナルティのこと。それに「ローラぁ」

９月１６日　快晴
　ここのところ、このブログも、ルールも何も分からないままでAmerica's Cupを特集している。他の人も分からないらしく、この玄３に聞いてくるヤツまでいる。それも英語でだ、、、バカであるな。とにかく、やはり良く分からないのがこのAmerica's Cupだ。んで、昨日の２ポイントのペナルティについてヨットレースをやっている人に聞いた。
　彼によると、やはり、”I’m not sure…” と前置きがあって、このペナルティはＡＣ４５型のヨットで戦うシリーズで起きたインチキに対するものらしい。このシリーズで、ORACLEチームが重心位置を変えるために舳先に内緒でオモリを乗せたことが発端らしい。これはひどいルール違反ということだ。
　ＡＣ４５型で戦うシリーズは、乗員たちがカタマランに慣れるためのもので、大型のＡＣ７２型を使うAmerica's Cup本戦のシリーズのとは別のシリーズだ。つまり、オーナーはいっしょでも別のチームなのだ。しかし、済んでしまったＡＣ４５型シリーズのペナルティを転嫁するところがない審判団が、オーナーが同じラリー・エリソンでチーム名が同じORACLEだということで、ＡＣ７２のチームになすり着けた、、、、、ということらしい。「江戸の敵を長崎で、、、」というやつだ、、、むちゃくちゃだな。

　先の土曜日の風で中止になったレースでは、審判がORACLEよりの裁量を見せて、このペナルティの問題ではORACLEにひどく厳しいペナルティを出している。玄３が推測すると、審判団は、ペナルティを決めた反ORACLEグループと、それの反対に立つORACLEグループの２つに割れてゴチャゴチャと覇権争いをしているんではないか。うーん、実にAmerica's Cupらしい。
　とにかく、これからの平日レースでORACLEが１レース落として、３レース勝てば次の土曜日に少なくとも１レースは行われることになる。ＯＲＡＣＬＥが６ポイント差を跳ね返して勝つのは絶望的だが、次の土曜日のレースというのも非常に少ないチャンスだな。
 

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　土曜日、ＡＣを観戦するその他の船。

　沖に純白の艇体を浮かべるLady Lora。ググってみると、全長６２ｍ強、１０ゲストのチャーターの「ヨット」らしい。スティールの船体で上部構造物はアルミが主体。赤地にユニオンジャックの旗は、去年の１０月ごろこのブログに載せたサファイアプリンセスと同じくバミューダ船籍のようだな。この船のデッキで西城秀樹に「ローラァァァ」、、、と叫んで欲しいけどチャーター料は払ってあげられないっす。


　ニュージーランドの応援は上に比べると質素だが燃えている。船籍がどうのこうのと言うような船ではないが、ニュージーランドだと良くわかる。ピア３９あたりまで行った競技艇を双眼鏡で追っている。揺れる船の上で双眼鏡をのぞいていると玄３はあっというまに「げろげろ」になる。こういう人がうらやましい。上の大きな丸いアンテナは古野電機のＧＰＳアンテナ。

レースらしいレース、、、あれれれっ、あと２勝って。

９月１５日
　午前中のちょっとヤボ用をすませて、少しお仕事して、あとはウダウダ。

　ＡＣは昨日からレースらしいレースになっているみたいだ。今日のレース結果は１ー１で７－３になった。
　昨日の２隻の競争自体は良かった。それなのに第８レースを２／３ぐらいのところでレースを中止にしたのはいただけない。主催者のＯＲＡＣＬＥは、自分たちの艇の戦闘力が一番発揮できる範囲にレースを続行する最大風速を設定しているだろう。これぐらいは地元なので、当然の戦術だろう。しかし、あの第８レースは海岸で見ていた玄３としては、それほど強い風だとは思わなかったので中止と聞いて驚いた。周りも驚いていた。あれは、ＯＲＡＣＬＥがリードされていたから、いわゆる「審判の裁量の範囲」というやつで多少風速が足りなくても中止にしちゃったんじゃないか。そんな印象が残る。審判の給料を出しているのは主催者のＯＲＡＣＬＥだろうから、まぁ、それくらいの「裁量」を審判はするだろうと、疑い深い玄３は思ったりするのだ。

追記
　あれれれっ、あと２勝って何だ？　ＯＲＡＣＬＥのペナルティの２って何だ？　ＯＲＡＣＬＥはルール違反の改造で最初から－２を背負っての勝負をしていたのか。１１レース勝たなくてはいけないのはＯＲＡＣＬＥだけでＥｍｉｒａｔｅｓは９レース勝てばいいらしい。レース結果は７－３だけど、ポイントは７－１らしい。７－３でも厳しいのに、Ｅｍｉｒａｔｅｓ２勝する前にＯＲＡＣＬＥは更に１０勝しないとカップはアラブ首長国連邦じゃなくてニュージーランドに行く。じゃぁ、もう勝負はついたようなもんだなぁ。

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　昨日の写真。ニュージーランド艇が先行してスタートラインのブイを左ターンで回る。風は画面左から。ニュージーランド艇は奥に突っ込んでから左の舳先を海面にひっかけて回っている。ツッコミ重視だな。ＯＲＡＣＬＥは早めのターン開始で舳先をあまり引っ掛けないようて立ち上がり重視のパターンか。日本の競艇でも大回りと内小回りが好きな選手がいる。大抵は小回りが速いが、大回りの選手がツボにはまると見ていて気持ちいい。


　パワフルなジイさん二人が孫を連れて手こぎの木製ボートで観戦。孫二人は、しぶきがかかる後ろのシートでうれしいような、迷惑なような。

飛ぶが如く

９月１４日　快晴
　今日はＡＣの第７、第８レース。今日と明日でニュージーランド艇が４連勝すると、玄３がＡＣを見るのはこれで最後かもしれない。んで、とりあえず、サンフランンシスコまで行った。
　第７レースはニュージーランド艇が転覆しかけ失速。更に、リズムが狂ったのか少々の失速。これでＯＲＡＣＬＥの勝ち。第８レースはニュージーランド艇のリードで２／３ぐらいレースが進んだところで強風で中止。周りから例の「Ｓｕｃｋｓ！」の声が聞かれた。これでニュージランドの６－２となった。はたして２１日の土曜日までレースが続けられるか。

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　今日の第一レースはニュージーランド艇が順調にリードしていたが、金門橋手前でターンした時に風にあおられてこの状態。このまま転覆かと思ったが、とりあえず、ここから回復した。回復はしたがＯＲＡＣＬＥとの差は３００mぐらいついてしまった。Fly Emiratesは、リズムが狂ったか、この後もう一回失速して４００mぐらい差がついてしまった。それでも懸命に追って手が届きそうなところまで追いつめたが、ＯＲＡＣＬＥがかろうじて先着。、、、と思っていたらまだ５２秒の差が残っていたそうな。


　失速の後、棄権するかと思ったニュージーランド艇はあきらめない。安定して２～３ノット速いとチマタで評判のスピートに乗って追う。こうなると、もう「飛ぶが如く」で、Fly EmiratesからFly Emulatesに名前を変えた方がいいかもぉ

ヨセミテは燃えているか。

９月１３日　快晴
　んで、ヨセミテ方面の山火事はまだ燃えている。１２０号線は部分的に通行止めみたいだ。

　ＡＣは明日と明後日で第８～第１１レースの４連戦をすることになっている。ここでニュージーランドが４連勝するとカップに王手がかかる。　しかし、オラクルのスキッパーは、
　「ニュージーランドチームは、おれのバッグの中だ、、、任せなさい。」
とか言っているらしい。「バッグの中」がどういう意味か分からないが、「オレのもんだ」という意味ならオラクルの４連勝になるだろう。それなら面白くなるし、エリソンも招待した客に自分のチームが自分が主催した大会で勝つところを見せられるので喜ぶ。逆なら怒り狂うだろうなぁ。１０－１か６－５か、はてさて、、、。

写真
　七面鳥が１羽、オフィスの周りをウロウロしていた。七面鳥は、たまにこうしているのだが、大抵は灰色基調のヤツだ。今回は羽根の色の濃い黒基調のやつヤツ。本来は臆病なので、ハンティングが許可されている地域ではあまり人は近づけないらしい。この辺りで散弾銃をぶっ放すとオマワリさんに捕まるから、まぁ、七面鳥も安心なのだろう。

製造業は、さぁ、何を作ろうか。

９月１２日　快晴のち曇り
　「驚きのないｉＰｈｏｎｅ５ｓ」がアップルの株価を数日で１０％ぐらい引き下げた。だが、カメラのスペックを見る限り、これで「コンデジ」は死語になってしまった。サンフランシスコのビーチなどを歩いていて「撮ってください」と渡されるカメラは、これまでもｉＰｈｏｎｅだった。コンデジを渡された経験はあっても、他のスマートフォンを渡された経験はない。分かっていた事とは言え、コンデジ関係者にはショックだろう。コンデジの住む場所は水中撮影可能な防水型と、一眼レフ級の画素数の高級機だけになった。少しぐらい画素を増やしただけでは、普通の生活環境には棲む所は、もう、無い、、、全然ない。
　スマートフォンの本体が電話だったとすると、色々な物を取り込んでここまで来た。取り込んだ物は気がつくだけで、音楽プレ－ヤー、ビデオプレーヤー、ゲーム機、モニター、カメラ、ハンディカム、システム手帳、財布の一部、電卓、パソコンの一部、出版物、、、つまりそれらの物を製造しなくてよくなった。さぁ、製造業は、さぁ、何を作ろうか。

　げげげ、ニュージーランドのチームの名前がAltemisで艇の名前がFly Emiratesなんだと思っていたら、Altemisは既に敗退したスウェーデンのチームの名前じゃないか。ひどい勘違いで、すまん、すまん。
　それはそれで、そういうことで、America's Cupはそのニュージーランド艇がまた２レースとも勝ってしまった。これでニュージーランドの６－１。

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　レースを観戦していたヨット２隻。
　写真上：レース後、ケブラー色の帆のヨットが金門橋をくぐって外海に出て行く。帆が高級品なのでよく見たら前回のＡＣでORACLE／ＢＭＷチームにカップをもたらしたUSA 76だ。艇体の色が変わったのかなぁ。今回のＡＣはカーボン製の水中翼カタマランなので出る幕は当然ながら無い。でも１２m級は外洋型の単胴がいいな。
　
　写真下：サンフランシスコ湾にいくら復胴が多くても、さすがに沢山はいないトライマラン。

ドタバタ映画の１シーン

９月１０日　快晴
　ひさしぶりにちょっと病院に行くと、しばらく連鎖反応的に病院ばかり行くことになる。んで、今日の午前中は病院の２連チャン。
　後側の病院では医者が出て来ない。どうしたのかと思っていたら；
　ーーー　近所で盗まれたバイクをオマワリが見つけた。オマワリがその側にいた若い女に職務質問したら、その女がオマワリをなぐった。おとなしくさせようとスタンガンを使ったら間違って自分にビリビリやってしまった。そうこうする内に近所のパトカーが全部集まってきてそこらじゅうオマワリになった。ーーー
のだそうだ。ドタバタ映画の１シーンみたいなことが現実に起こったみたいだ。バカバカしいのでその医者がそのオマワリを手当していたのか、それともただ見ていたのか聞くのはやめた。

　今日のＡＣは、第５レースで、またもやニュージーランドが勝ち。それも１分５秒の大差だったらしい。これはいかんと思ったオラクルの艇長がワイルドカードみたいなの（注１）を切って第６レースを延期する作戦に出た。これでニュージーランドの４－１。

注１：理由に関わらず、その日の第２レースを延期できるカード。これはレース期間中１回だけ使えるみたいだ。つまり、オラクルは使い切った。

写真
　これは土曜日の写真。
　ニュージーランドのAltemis Fly Emiratesは速い。素人が見ても速い。スタートラインは青いブイで、スタートまで２艇はこれを越えないように流している。
　ヨーイ、ドンが鳴って、ラインを越えた直後が写真上。ORACLEは良くみないと分からないほどAltemis Fly Emiratesにぴったり重なって向こう側にいる。
　それが艇体が「スッ」と持ち上がったかと思うと、スタートから２０秒ぐらいだと思うが、あれよあれよで写真下の差になる。　素人が見ても、これでは勝負にならんと思った。

新ベイブリッジとMK2の帰還

９月９日　快晴
　天気晴朗なれども煙がゆらゆら。
　夕方、南の空が煙っていた。昨日からのディアブロ山方面の火事がまだ消えていなくてその煙か。それとも、他でまた出火したのか。

　そうそう、修理に出していた5D-Mk2が先週の金曜日に帰ってきた。ベイブリッジの写真はそのＭｋ２を使って撮った。とりあえず、問題なく動作しているということだ。７月２３日にＦｅｄｅｘで修理屋に発送して、帰って来たのが９月６日。しめて４５日か。その上、前日の木曜にトラッキングをかけたときにはまだSHIPPINGにあった。翌日に手元に届くということはこの会社のトラッキングシステムはリアルタイムで働いていないということだ。

　今日はＡＣは中日でレースはお休み。

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　新しいベイブリッジ。
　車道は４～５車線で歩道／自転車道が着いている。ニュースでは、「サンフランシスコの自転車人口は倍になったので便利だ」などと歓迎する声があった。しかし、宝島から西のサンフランシスコ側には歩道は無かったはず。
　とにかく、オークランド側から宝島まで、浄水場付近に駐車スペースが有るとして、歩く距離は概ね６Kmぐらいか。そのうち橋上散歩は４ｋｍぐらいになると思う。炎天下で逃げ場はないようなので、行く人は必ず帽子、日焼け止め、十分な水を持って行きましょう。

　歩道を歩く人と自転車。その向こうは古い方のベイブリッジ。


　新ベイブリッジの宝島に接続する吊り橋部分。これは東向きに走っている。主塔が１本だが、斜張橋ではない。方持ち式の吊り橋という変な構造の橋だ。
右のトラスは旧ベイブリッジ。


新ベイブリッジのオークランンド側のコンクリート橋部分。これは西向きに走っている。この部分が中国製。中国でブロックとして作り、はるばる運んで来て組み立てたらしい。ほんとかなぁ。

忙しいことだ。

９月８日　快晴
　きょうは午前中お仕事。午後から映画「Riddick」を見た。映画館から表に出ると、東の方に山火事の煙が見えた。ラ・コントラコスタ富士でお馴染みのディアブロ山方面で山火事らしい。あとは洗濯と片付けをしたが片付けは片付かないなぁ。夕方、日が落ちてから山登り。忙しいことだ。

　山登りの帰り道、ここの所、転ぶと危ないからハイキング用のストックを使っている。これをトントンと交互について汗が引かない程度のペースで下っていると、半年か１年続けたら死ぬまでに一回ぐらいスキーを滑れるぐらいになるかなぁ、、、などと思ったりする。

　映画の方は「Pitch Black」の焼き直しの感じでイマイチ。それでも最後まで見られたので評価はB－としておこう。


写真
　今日のＡＣは第３戦と第４戦。Altemisが昨日からの３連勝でニュージーランドから来た応援団が大ヨロビ。そのあとORACLEが一勝を返した。昨日より風がゆるいのが効いたか、それともORACLEが試合感を取り戻したか。第５、６戦は火曜日。

　これは昨日の写真。先行してターンしおえたAltemis FLy EmiratesとORACLEがスレちがう。風だけで走る船なのに、なんだかんだで相対速度１００ｋｍ／hぐらい。んで、Altemis FLy Emiratesを撮っているとORACLE艇が流れる。