25ftのかたつむり、、、だったことがある。

魚と道祖神の招きにあひて会社を辞め、トレーラーで旅するはずだったのだが。3年で再定住。4年でトレーラーも手放した。

横・川・吸・虫?

2009-01-31 16:49:38 | Weblog
1月30日 晴れ。
 ちょっとだけオフィスに寄って釣りに行こうかと思ったら、月曜日に納品になるだろうと思っていた部品が来ていた。それに捕まって、その上、とんでもない間違いが見つかって、途方に暮れながら21時までオフィス。 

 昨日の寄生虫の続きなので、読まない人は読まないでください。読んだ場合の責任は一切持てません。

 今日は、玄3に飼われたことがあるギョウ虫と横川吸虫についてのウンチク。
 ギョウ虫は小学校ぐらいなので、その生体等にほとんど記憶も知識もない。知っている事と言えば、あまり悪いことはせず、夜中にお尻の孔から出て来て、孔の周りに卵を産みつけて、また中に帰って行くという律儀な性質だけである。そのまま、何処かに行ってくれたら良いようなもんだが、あまりそこらをウロウロされても気持ち悪い。ギョウ虫は何処からお腹に入ったか分からない。おそらく、糞便に汚染された野菜であろう。昔は、人の糞便を肥料にしていたので、そういう野菜がよく有ったのだ。そうじゃない野菜は特別に清浄野菜とか言って少し高かったと記憶している。糞便に汚染された野菜、、、うえっ。

 横川吸虫は、高校生の時なので、記憶がサダカだ。その上、この時は姉が大学の医学部の寄生虫学教室で寄生虫をしていた、、じゃなくて教授のアシスタントというか秘書というか、そういう仕事をしていた。んで、色々と知識がついた。
 玄3の虫の卵を見つけたのは、高校で検便をした時だった。検査結果の紙に
 「横川吸虫の卵が見つかりました。駆虫して、証明書を持って来てください。」
と書いてある。がーん、横・川・吸・虫? ギョウ虫、回虫、サナダムシなどはポピュラーな寄生虫だが、こういう名前は聞いた事が無い。吸虫というと、あの怖い怖い日本住血吸虫がいる。あわてて、その姉を通して教室の先生に相談すると、
 「おお、この卵を見つけたと言うのは、なかなか良い検査技師だなぁ。この虫は、大丈夫だから次の学生の実習まで飼っておいてもらう分けにはいかんかなぁ、、、と言っても気持ち悪いか。」
 とおっしゃったそうだ。

 この虫について少し解説する。記憶モードなので、間違っていたら、すまんすまん。
 この虫は。千葉大学の故横川宗雄教授が、もう日本には新種の寄生虫はいないと言われていた時に発見された虫だということだ。この先生は、かなり偉い先生のようだ。その後、新しい虫が発見されたという話は知らないので日本の最新鋭の寄生虫ということになる。この虫は、野生のアユの食べ過ぎでお腹に入った。鮎の生は食っていないにどうしたのだろうと思ったら、塩焼きぐらいでは死なないのだそうだ。塩焼きはたしかに食った。殺そうと思ったら、塩焼きにして電子レンジで更にガンガン暖めるとか、みそ汁等に入れてガンガン煮るようなことをすると、まぁ、死ぬようだ。つまり、残念ながら、かなり不味くなってしまう。最近流行のガンマ線の照射なら味を落とさずに殺せるかもしれない。あの頃は、あの川の鮎もまだ奇麗で美味しかったからなぁ。
 姉が直径が1cmぐらいの瓶にの虫を百匹ぐらい入ったアルコール漬けの小瓶を借りて帰って見せてくれた。全長1mm位だったと思うが、楕円形のとても小さな虫だ。一つの体の中に精巣と卵巣を持っていて、体の半分ぐらいが生殖器。体中が卵生産機のような虫だ。これが本当に増えると、腸壁に所狭しと食いついて、その卵の色で大便が黄色になるほど卵を生むのだそうだ。ひえぇぇぇぇ。

 話は戻って、先生は落ち着いたモンかもしれないが、こっちはそのご推察の通り、気持ち悪い。んで、飼っておく件は勘弁してもらった。しかし、丁度、治験をしている虫下しを試すことになった。ドイツでは承認が取れたという薬だそうなので、まぁ、治験と言ってもそれほど危険はないだろうと思って快諾した。当時、フックワームの仲間は駆虫しにくかったようだ。それをターゲットにした最新型の薬だったようだ。かなり強い薬だったようで、少し頭がふらふらした。それでもこの薬で1回で駆虫できた。変な所で医学の進歩に協力してしまった。
 この駆虫には、ほんの少し後日談がある。駆虫証明書を持って行ったら、その教授は、検便した保健所のような所に人にとって神様のような人の駆虫証明だったようで、後から
 「これはどういう事で、この先生の駆虫証明になったんでしょうか?」
と質問が来た。

「目黒寄生虫館」のHPのURLは
 http://kiseichu.org/default.aspx

ううう、2回に分けたが、それでも長い。すまん。

写真
 アメリカ沿岸警備隊のシコルスキーMH-60Jのテールローター。 軍隊の飛行機より救助活動をする沿岸警備隊や海保の飛行機がどちらかというと好きだ。沿岸警備隊系だけだと、やっぱり飛行機の種類が限られるからねぇ。 ギョウ虫を飼っていた頃には、うんとお金持ちになったら国際救助隊「サンダーバード」を作ろうと思っていたのだが、なかなか、それほどのお金持ちにはなれません。


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3 コメント

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長いウンチ・クですな(笑) (くまじろう)
2009-01-31 18:09:59
ウチの実家でも、祖父の時代は糞尿で野菜育ててましたよ。
普通に食べてたけど寄生虫は出なかったな。
その代わり、齧ったトマトにウジ虫がたくさん入ってて、何年もトラウマになりましたワ(^^;

そうーえば、トイレットペーパー切れ掛かってたっけな。
買ってこなくっちゃ。
腹の虫の話 (建さん)
2009-01-31 21:16:33
2日間に渡る腹の虫の話、実に有益でした。昔は検便(マッチ箱に入れて持ってった)でかなりの子供が虫を飼っていて、検査で引っかかり、チョコレート味の虫下しをもらってかじっていたのを思い出します。そんなに美味くはなかったけど、なんか羨ましかった。10年ほど前に神田の安酒場で刺身を食べていて、ついカウンターの中を覗くと、同じまな板でドジョウをさばいており、真っ青になって翌日虫下しを買って、処方より2倍も多く飲んだ経験あり。未だに虫の影響は出ていないので、なんとかなったのか、自分の腹が虫も寄せ付けないくらい消化力があったのか、とにかく慌てたことを思い出しました。
以上虫の話に悪乗りして・・・
 (玄3)
2009-02-01 05:12:08
くまじろうさん、こんにちわ。
 寄生虫の無い人の糞便を使い回せば大丈夫ですね。寄生虫の世界もロールプレイングゲームみたいに、色々な宿主を回ってからでないと人に住めない虫もいるようです。
 クリーム入りのチョコレートの中にウジ虫というのは知っています。そういう話をしながら、その食べ物をご一緒したいですね。

建さん、こんにちわ。
>同じまな板でドジョウをさばいており、
 それはなんかマズイかなぁ。 昔、九州方面で「ドジョウの踊り食い」というのが流行ったことがあって、中国製のドジョウを生きたまま食べたようです。結果、揚子江コブで知られたガッコウ虫の大流行。もう、ほんと、お笑いの世界。

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