紫紺のやかた

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富士山で思い出す(余談2)

2023-06-30 21:33:30 | 回想
 6月17日にカンティーナでマンドリン祝典コンサートをしていただいた6名の明治大学マンドリン倶楽部OB会有志の御茶ノ水マンドリン倶楽部の方が帰りに披露山に寄って撮影した写真がお礼メールに添えられていて転送で私にも届いた。逗子海岸から見る富士山の遠望は披露山があって趣があるのだが一方披露山が障害になって富士山の右方向の遠望には適さない。富士山の右方向の遠望は披露山から見るのが一番です。

 逗子からの富士山の遠望は、披露山山頂から見た景色と、また田越川河口から見た景色とでは富士山と手前の江の島の位置から撮影場所がほぼ判るという利点を持っている。水平線のかなたに見える遠望としての山々について若い頃の思いも有って記しておきたい。
 逗子海岸から富士山まで直線を引いたとすると、富士山の右側にある山は近い順に大山(1252m)、丹沢山(1567m)、蛭ヶ岳(1673m)、そして富士山の右手前が御正体山<みしょうたいやま>(1682m)、富士山のほぼ真後ろの毛無山(1964m)、遥か後方に南アルプスの聖岳<ひじりだけ>(3013m)、赤石岳(3120m)、荒川岳(3141m)、塩見岳(3047m)、間の岳<あいのだけ>(3189m)、北岳(3192m)と右方向横並びに続く。幸い手前に高い山が無いので条件が良ければ富士山の影になる山を除いて南アルプスの連山も披露山から見れるのではと若い頃は思ったがこれは果たしていない。また見たという話も聞いていない。80歳を前にして今なおこの思いは消えていない。
 一方富士山の左側にある山は近い順に二子山(1091m)、駒ケ岳(1327m)、箱根山(1438m)、その後ろの金時山(1212m)、そして富士山の左手前が愛鷹山<あしたかやま>(1504m)、遥か後方に南アルプスの光岳<てかりだけ>(2591m)がある。三角の尖った金時山の左には伊豆半島の天城山(1406m)があり、逗子からは下田の爪木崎の影になって半島最先端の石廊崎は見ることが出来ない。逗子海岸からは富士山の左裾野に見える三角の金時山はすぐ判る。

 
 若い頃南アルプスを縦走した人にとって逗子から海を隔てて南アルプスが眺められたらこんな素晴らしいことは無いと思う。間の岳は日本で3番目に高く、北岳は富士山に次ぐ日本で2番目に高い山である。小さい頃学校で時間は兵庫の明石を基準として日本の標準時間と定め、高度は東京湾の高さを0mとして山の高さ決めていると教わった。相模湾は東京湾の手前なのでまず差はないのではと思う。逗子海岸からは左方向には鐙摺葉山港の赤い灯台のある防波堤のためその先は見えないが大島の三原山も見える。伊豆半島爪木崎と大島、また大島と赤い灯台の間は延々と続く太平洋である。御茶ノ水マンドリン倶楽部の小坪で育ったH.T.さんが話していた逗子海岸があって山があって逗子は本当に良いところですの言葉が蘇ってくる。御茶ノ水マンドリン倶楽部の方の披露山から撮った写真とysaさんの投稿写真を説明のため使用させて頂きました。ご了解下さい、(yoo)



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