蛇口屋

リフォーム業界のあれこれ

扉には鍵を…

2007-01-25 19:29:29 | Weblog
徐々にですが仕事が増え始めてきて通常運営に近い感じの会社になってきました。

明日、エクステリア班は、普通にカーポートを建てるそうです。
凍った地面に穴を掘って基礎石を設定して、凍らないうちにモルタル練って、流し込んでって、本当にご苦労なことです。

蛇口屋は明日はお風呂の仕上げですよ。

今日は、午後から追い炊き機能付きのボイラーを取り付けてきました。
ノーリツのOTX313F。
普通に苦労して完成してきましたよ。

今日問題だったのは、午前中も朝一に行った、一軒のお宅に、ビューティートワレ2台と、浴室サーモスタット式シャワー混合栓を付けてきた仕事です。

お邪魔して、ひとまずシャワーくらいから変えようかと思っていると、その家の奥さん、「1階のトイレから初めて下さい」との事で、どれどれ、どんなトイレかな? とノンビリトイレの扉を開くと、人が入ってました。

C-730、パステルブルーの便器にちょこんと、小柄なおばあちゃんが今まさに事の真っ最中な感じで座っていました。

花柄のパジャマがかわいらしかったです。

凍てつく時間。
多分、一瞬の出来事でしたが、こういう時って、本当に永く感じる物ですよね。

しかも思いっきり、目が合っちゃったし…。
更に、おばあちゃんの目は、「あんた誰?」って言ってるし。

ひとまず、謝って扉を、閉めます。ホント、二度と開かないで欲しいくらい、『封印』って言う勢いで、お札でも貼りたい気分ですよね、こういう時の気分て。許されるなら、そこに何もかもを捨てて、外へ向かって駆け出したかったです。

その様子を見ていた奥さん。蛇口屋の後ろで、締め切ったトイレのドアに向かって、
「お母さん、トイレの時はちゃんと鍵をかけてって言ったでしょ!」
この声に、トイレのドアから、
「急にきたんだよ、ノックもせずに、今日、工事の日なの? 聞いて無いわよ!」
奥さんは負けてません、
「言ってましたよ、ホント、忘れっぽいんだから!」
「聞いてません! どうして2階からやらせないの?!」
扉の内と外で、仁王立ちの嫁(?)おそらくはトイレの中で座りっぱなしの姑(?)の戦いが始まってしまいました。

ひとまず、何の関連もないシャワーから取り替えたい蛇口屋でしたが、事の戦いは、「もうすぐ出そうだった」に対して「トイレが永すぎる」に到達して、もう蛇口屋が話しかけられる様なレベルにはありませんでした。

なんか、工事、やりにくくなっちゃったな~。