武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

理系と文系

2014-09-30 08:22:46 | 人間観察
御嶽山の噴火予知についての批判意見の応酬が止まない。

「より綿密に観測していれば予知は出来たのではないか?」
「火山性微動が頻発したことを軽視したのではないか?」

多くの批判者の意見は、その二点に収束されている。

どれほど人知を尽くして起こるべく未来を予想しようと思っても、
自然科学の現象を100%の確率で予知することなど無理ではないか。
明日の天気も、木から落ちる葉の位置も、人の病気の治療具合も、台風の進路も、。

世を取り巻く現象の多くのノイズのなかから、ほんの僅かな真実を聞き分けようとすることが自然科学の世界。

何か”正しい手続き”が行なわれることによって、
総てのことがコントロール出来るなんてこと、理系自然科学者は信じていないのだが、
どうも文系マスメディアの論調の方向性は、それが出来なかった”犯人探し”。

今回の生け贄の羊は、火山噴火予知連絡会議の会長??

また詮無い追求が始まるのか。


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