作業の実務を担う者に権限は与えられず、
決定の権限の有る者には、事故の実態は把握出来ず、
しかし事故は早い段階で坂道を転げ落ちる様に悪化していた。
事故の当事者は、なるべく事故を軽く考えたい心理が働く
ここに大きな落とし穴が有る。
得られた情報から、最も楽観的な報告を上げ続けることになる。
「作業」を「戦闘」と置き換え
「事故」を「負け戦」と置き換え
「決定の権限者」を「大本営」と置き換え
「 . . . 本文を読む
原発事故の拡大と対応の不手際を巡って、
「これは人災である」との指摘が声高になるにつれ、
戦犯探しが始まっている。
自然災害ならば、誰を罰することも恨む事も出来ないが
”人災である”として、相手を名指し出来るならば
その人物を吊るし上げれば、皆の溜飲が下がると云うものだろう。
間違った情報から拙速に判断することの怖さも有るが、
時間単位で事態が悪化する緊急時に一体誰が最善手を打てるのだろうか? . . . 本文を読む