うちの母は東出くんすごく好きだったのですが、
どう思ってんのかな。
私はゴシップを読みながら、
なんて格好いいの、って、このタイミングで惚れそうになりました。
ズルいことがあるのが人間なのだけど、
それがバレた時、正論モンスターの餌食のようになってしまうのって、
おかしな話だよな、と思いつつ、
それよりも私はもっとひどいことをしている、と思い当たりました。
彼らの人生で起こることの端々を拾い集めて
年表のようにして、物語を勝手に作り上げる。
それが、本当かウソか、いいか悪いか完全に無視して。
そして何か起こることを今か今かと待っているのです。
例えばこういうの。
アンちゃんは、親が、ちょっとあれ、だから、十代から働いています。
お金が必要なのです。
最初は仕事を選ばず、妖怪人間の役も果敢に挑戦。
何事も全力でやっていました。
朝ドラの主役に抜擢され、運命の人と出会います。
自分のレトロな趣味(古地図や文学)を理解してくれるイケメンです。
その彼は最初信じられないくらいの棒読み演技ですが、それも気にならないくらいの……
エトセトラエトセトラ。
正論言ってくる奴より、たち悪い。
きっと誰とも仲よくならないのは、このせい。
ごめんね。
でも今さらだけど、悪い人間には思えないから、
幸せになってほしいよ。どんな形であれ。