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健康格差 医療白書2006より

2007-04-13 20:25:27 | BOOKS&MOVIES

医療白書2006、お勉強シリーズ③、最終回!

これは最近myブームなtopicです。苦笑

医療白書の中の論点20、で取り上げられていました。
近藤克則先生がその論点を書いていて。
この先生の本を下に、エルモの「格差社会」の勉強会をしたことがあって。だから、その補足というか、自分的にもうちょっと勉強したいな、と。

●医療政策の評価の基準
3E…効率(Efficiency)、効果(Effectiveness)、公平(Equity)
この3つをバランスよく、評価しなくちゃいけない。
だって、費用がかさんで効率良くないと持続可能な政策になんないし、利用者はいなくちゃ効果は測れないし、誰かに有利で誰かに不平等じゃ政策とは言えないからだそうだ。
納得!

主観的健康観
これって、すっごい、いい言葉。私がずーっと考えてきた言葉に似てる。自分で自分の健康を決める!て感じ。
とある研究より。
社会的地位(教育歴、所得)が低いほど→主観的健康観は悪い
そうだろうな~、て思うよね。なんとなくイメージできても、こんな風に○○倍違う!とエビデンスbasedで言われると、説得力がある。
うつも低所得者に何倍も多い。
結局、{主観}に影響及ぼすものが、その人の生活すべてだからだと思う。生まれ育った環境、性格、仕事、対人関係、社会的地位…。さまざまなファクターがはるかに多様で複雑に絡んでいて、医療における細かな検査データ(たんぱく質がどうのこうの)も大事なんだけど、それ以外のファクターの存在が、結局は「主観的健康観」を左右するんだろうな、ということを思う。すると医師にできるのは、苦痛の除去と機能回復のお手伝い、こころの痛みを聞いてあげること、くらいなのかなぁ。
長くなっちゃった…。難しいね。一言で言えないや~><

●アメリカ型かヨーロッパ型か
結局この議論も、答えはでないんだけど。
アメリカ型→高所得層が多くの自己負担と引き換えに質の高い医療サービスを買える医療制度
ヨーロッパ型→健康は人権、医療はすべての国民に公平に保障されるべき。(社会階層別死亡データを公表し、健康格差是正に取り組む政府も。)

日本はアメリカ式になりつつある。

それなのに、ヨーロッパ式に近い、「平等」の考え方が染み付いているのかもしれない、なんて思った。
つまりは「みんな平等であれ」。
義務教育をみーんな受けれて、国民皆保険制度、みたいな感覚?
「格差があっても仕方ない。実力主義だもの。そのかわりアメリカンドリームで一発逆転できるのよ」て言うアメリカ式に馴染めない気がする。
そうゆう実力主義に反発を感じるのは、古きよき日本人の考え方なのかも~って。
なのに現実に格差のひらきっぷりはますます加速するばかりだから、
違和感を感じちゃうのかも。
なんて、私の個人的意見でした。

実力主義は潔いし、夢も野望もあるけど、冷酷さも同じくらいあるからなぁぁ。

何がいいんだろうね。

おしまい。



PS 今日の病院実習で。
「保険に入ってないから今まで病院に来れなかった」と緊急入院になって来られた方がいました。
私と年は変わらないです。目の病気、3つぐらい重なっていました。
詳しくは分からないです。偶然、又聞きなので。
すっごく、考えてしまいました。
その人の今の気持ち。親の気持ち。
月曜日は違う科に私は行くんだけど、その人のことが気になります…。
でも何も出来ないから、会いにいけないや…。
でも。。。。今、悶々としてます。。。。


都道府県別地域力ランキング 医療白書2006より

2007-04-13 19:53:55 | BOOKS&MOVIES

医療白書2006 お勉強シリーズ、②

都道府県別地域力ランキング

たっくさんの項目の県別のデータがあるんだけど、
興味深いものをピックアップするね。

指標→健康アウトカム
・IMR(乳幼児死亡率)
ワースト3…高知(4.9)、栃木(3.6)、奈良(3.5)
 →大抵どの県も2.0~3.0なのに。

ここから、よく見てね。
・ガン患者数(10万人あたり)
ワースト3…島根(159)、秋田、山形
 →ベスト1は東京(8.9) すごい差じゃない?
・心筋梗塞(10万にあたり)
ワースト3…高知(137)、島根、福井
 →ベスト1は東京(4.5) 格差があるね。。
・脳卒中
ワースト3…島根、高知、秋田、ベスト1は東京
・糖尿病
ワースト3…島根、徳島、山梨、もちろんベスト1は東京

なにか、気づかない…?
そう、山陰地方(島根、鳥取とか)、四国、東北地方、やばくない??
どうして…?
生活習慣病ではこうゆう特性があるのかと、思ったら。

・うつ
ワースト3…徳島、島根、山梨、ベスト1は大阪
・アルツハイマー
ワースト3…島根、高知、徳島、ベスト1は愛知

うつも、アルツハイマーもそうゆう傾向あり???みたいな。
何でなんだろう…。

じゃあ、予防行動は?と思ってみると、
・健診受診率
ベスト3…山形、群馬、秋田
→東北はどこも高くて、島根鳥取徳島は真ん中あたり。ワースト1は高知。

アクセスに問題がありそうだなぁ。。。高知とか。。

でもね。
・人口10万人あたりの医師数
ベスト3は、徳島、鳥取、東京なんだよね。

でもきっと、1病院あたりの医師数とか、病床数とか、看護師の数とか絡んでくるんだろうな~。
あと1病院あたりのMRI/CT/X線の台数とか、紹介率とか、県別の医療費も平均在院日数も、載ってて。


うーん、力尽きて、うまく解読できません・・・

ただなんとなく、山陰地方(島根、鳥取とか)、四国、東北地方における地域医療が重要そうだ!てことが、分かりました。
やっぱり、医療は平等であるべきだと思うので。
医療費も、医療サービスも、資源も。マンパワーも。
って、無理すぎるか><


世論調査 医療白書2006より

2007-04-13 19:33:26 | BOOKS&MOVIES

ざっくりまとめてるだけだから、気になった人は手にとって読んでみて下さいね♪

医療白書のお勉強シリーズ、①

概要:2006年1月、20歳以上の有権者、4000人にアンケート送付有効回答は1011人。

質問内容は
①医療への満足度
②医療制度決定のプロセス
③医療費の規模と財源
④医療資源の配分

この中から、①②③の結果を一部、抜粋するね。

満足度について。
6割の国民が不満→大都市ほど満足度低いんだって。
特に「平等」っていう観点から見ると、満足度においてばらつきが最も多いのは「医療機関の患者に対するサービス」「医療機関へのアクセス」「医療費」だった。
個人間の格差が、こうゆうところで見えるんだなぁ。

医療制度決定のプロセスを主導すべきは「市民」(64%)が厚生省(42%)を上回っていて、その「制度決定プロセスの公平さ」「市民参加の度合い」が、やっぱろ不満は高かった。
ついで、「医療費」とか「医療制度の平等性」…とかとか不満は高いんだけど。
唯一、「満足」が「不満」上回ったもの→それは、「珍談・治療等の技術の質」なんだって。
良かった…。そう言ってもらえると、先生達も嬉しいだろうなぁ。

③医療費・社会保障費を増やすべきか、どれくらいの増税なら許容できるか、等々の色々興味深い調査結果はあるんだけど、一つだけ紹介。
生活習慣病予防の自助努力を医療費負担に反映
私、この考え方、初めて知った。
本人が予測できない救急や感染症などの医療費は患者負担を軽くして、予測や予防の可能な生活習慣病については患者負担をより重くすべき。そうすれば、患者自身が自分の健康管理をするようになるし、医療費負担もより公平になる」というもの。
 →賛成56%、反対42%
んん~、どうなんだろ?どう思いますか?
私難しくて、何ともいえない…。いい面・悪い面あると思うから…。
もしこれが現実になったら、健康意識がすっごく高まると思う。
それが極端になって、変な健康ブームの助長になりそうな気もする…(これを飲めば血糖値下がるよ!的な。テレビとかも。)
でも予防医学こそ、一番の解決策だし…。

あと、「医療費の増額に応じて自己負担を増やすなら」という質問において、
日常的な小額の医療費を保険からはずして自己負担をあげる→反対66%、
高額な先進医療を保険対象からはずし経済的に余裕がある人だけ自己負担で受けられるようにする→反対69%、
延命治療→反対50%、賛成46%(と拮抗していた)
だって。
今後も医療費増額は目に見えてて、消費税増額が小額なら許容、だけど、上記のように増えるのは嫌、と、答えだけ見てたら、どうしたらいいんだーって思っちゃう。自分自身、その通りの意見なんだけど。

政策って、難しいね…><。

国民医療費総額、31兆円。(H.15 一般予算は81兆円ね)
国民一人当たり医療費、24万7千円。(H.15 )
この数字くらい、覚えとこう♪
コストを考えて、良質の医療をしていかないとね。


医療白書2006

2007-04-13 18:52:49 | BOOKS&MOVIES

毎日病院実習していると、目の前のことだけになって、視野が狭くならないようにしたいなぁ、と思って。
たまたま図書館で見つけた本を、紹介します。
思わず手にとって、ざっと1時間ばかし、読んでしまいました。笑

医療白書2006 日本の医療の「未来像」
 日本医療政策機構(編)

日本医療政策機構
http://www.healthpolicy-institute.org/ja/index.php
とは、諸外国において質の高い医療政策を生み出している医療シンクタンクの理念を日本にも導入すべく、2004 年に設立された機関です。

医療政策課題に対応していくために、
●国民が現状を正確に把握すること
●医療政策の背景にある価値観や思想に関する議論を行うこと
●多数の選択肢の中から主体的に政策を選択すること
が、必要とされています。

へぇ、その通りだなーって思いました。
正しい情報+倫理観や思想を理解しあうこと+選択肢は複数あって+主導権は国民一人ひとり
→だったら、確かに理想的だと思う。

というわけで、現状を知ろう!と、中身を読んでみました。

内容は、
・色々な提言(レセプト開示だとか、平均在院日数の短縮だとか、医療費がどうのこうの…)
・各主要政党の医療政策マニフェスト
(初めて政党ごとの政策を見比べてみたんだけど、違いが見えてきて面白かった)
・世論調査※1
・都道府県別地域力ランキング※2
・日本の医療2006~2007の動向※3

※1,2,3に、私が興味深いと思った内容があったので、要約しながら紹介したいなと思います。