『ダーウィンの悪夢』
http://www.darwin-movie.jp/
淡水湖では世界第2位の大きさを誇るヴィクトリア湖。
そこは、生物多様性の宝庫であることから「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていた。
その湖に、今から半世紀ほど前、ささいな試みから、新しい生き物が放たれた。
この大食で肉食の外来魚ナイルパーチは、もともと生息していた魚の多くを駆逐しながら、どんどんと増え、状況は一変。
湖畔の町にはナイルパーチの一大魚産業が誕生し、周辺地域の経済は潤う。
しかし、一方では、悪夢のような悲劇が生み出されていった。
新しい経済が生み落とす貧困、売春、エイズ、ストリートチルドレン、ドラッグ、湖の環境悪化……。
まるでドミノ倒しのように連鎖する。
さらには、ナイルパーチを積みにやってくる飛行機がアフリカへ運んでくるものにも驚くべき疑惑が……。
ナイルパーチは日本にも輸出されている魚だ。強大な資本主義が世界を覆いつくそうとする今、本作で情け容赦なく暴かれていく悪夢のグローバリゼーションは、決して遠い世界の出来事ではない。
これはヴェネツィア国際映画祭でも、山形国際ドキュメンタリー映画祭 審査員特別賞でも、他にも数々の賞を受賞したドキュメンタリー。2006年アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。
これは、見たい…!!
人が招いた、生態系の崩れ。
儲かるために生み出した産業が、生み出す、貧困、エイズ。
その魚を買っているのは、先進国。日本も、もちろん。
ダーウィンは、as you konw、進化論を唱えた人。
「進化論」といえば、"弱肉強食"、"適者生存"。
生き残るのは、強いものだけ?勝ち組…?最近多いな、このことば。
実話だけに、衝撃が大きいなぁ。
つくばでは公開されてないが、ぜひ、東京で、見てこよう。