ファシリテーターはM4の友人。
みんなには、ちょっと取っつきにくい、お金の話。
先週の、医療保険点数制度の話からおさらいして、
今の「保険診療」と「自由診療」の制度を解説。
そして、「混合診療」の概念について話した後、メリットとデメリットについて熱くディスカッションとなった。
非常に混乱したり、キーワードが難しかったり、つかみにくい部分もあったかもしれないけれど、私には面白かったし、勉強になったなぁとつくづく。
保険制度なんてあまり気にしたこと無かったもの。
普通保険がきいて、みんな3割負担(3割だけ払ってる。)。
だけど、一つ自由診療行為(◎:保険のきかない、日本では未認可の薬とか、超高額の美容治療とか)を選んだら、さかのぼって初診時からのすべての保険の利く検査とか(●)もすーべーて、自由診療扱いになって、10割負担になる(●も◎も10割)なんて、全然知らなかった。
混合診療は、その一つ選んだ保険の利かないもの(◎)はそのまま全額払うけど、それ以前の保険の利くもの(●)は3割負担で良いっていう制度(●の3割+◎の10割)。
※説明わかりにくくて、ごめん、、、
混合診療、日本ではまだ認めてられません。
(それが100%良いような気がしちゃうわない??けど、話し合ってみるとnegative面もあったりしてね、なかなか難しいんだわ…
例えば、
・今までは超高額治療を、ほんの一握りの人(高額所得者)しか受けれなかったけど、それを小金持ち(中所得者)もうけれるようになった。→それって、一般庶民は受けれないままだから、貧しい人に対する格差がますます広がるのでは?
・今まで保険が利くとされてた治療も、自由診療対象に増やされるのでは?(負担が増える…)
などなどね。)
一応、ある一部の治療に関しては、混合診療が認められてて、例えば最先端の手術とかが認められてるものもあって、お金はかかるけど、その部分だけ10割負担して、それ以外の基本的な検査は保険が利くってことになってるそう。
でねでね、今日、自分の班のコロキ発表(症例問題の検査とか鑑別診断、手術とか調べて発表する、というもの)だったんだけど。
症例:甲状腺乳頭癌
手術:内視鏡下甲状腺亜全摘
普通、甲状腺の摘出手術をすると、首を思いっきり横断する手術痕が残ってしまい、目立って精神的苦痛になることがあるんだけど、この方に対しては、傷跡をちーっちゃくして、内視鏡を使って、甲状腺の2/3を摘出するという、画期的な手術をしたんだって。(担当の先生が、世界で初めて実施したらしい!自慢してた♪)
でね、先生が一言。
「この治療法は、最近、高度先進医療の認定を受けたので、混合診療できます!」
!!!
私昨日勉強会に参加してなかったら、この一言は聞き逃して、何にも気づかなかっただろう。
すごい。エルモ、バンザイ!
つまり、今までの手術法しか認めてられなかったときは、選択肢は、
①検査やらなんやら~手術(傷跡が目立つ)→を3割払って、実施。
②検査やらなんやら~最新手術→すべて10割払って、実施。
だったのに、ここに、認定を受けたことにより、選択肢③が出来て、
③検査やらなんやら→3割負担 + 最新手術は全額払う 、で実施。
つまり、すこーし安くなるってわけ。
勉強会の具体例が、次の日出てきて、すごい!運命的に嬉しかったです。
やっぱり、混合診療って、良いんじゃないの?なんて思ったりしました。
でもそれは自分がある程度所得のある、恵まれた環境に生まれついてるからかもしれない。
混合診療が進めば、アメリカのようになって、保険に入ってないから医療行為が受けれない人も増えるかもだし。
単に、民間の保険会社の、策略かも。。(公的な保険のきかない、医療行為も、自分の会社は範囲に入りますよーって言って、儲けたいだけなのかも。)
とまぁ、この話題は、答えが出ません。
なんにせよ、
エルモ。ばんざい!