10年の節目を迎えた中国の巨大経済圏構想「一帯一路」だが、投下した融資の多くはロシアや途上国向けで焦げ付きが増加し、中国経済の低迷も重なって行き詰まりが顕著だ。一帯一路は岐路に立たされていると、産経。
中国政府は10日、一帯一路に関する白書を発表。世界各国と結んだインフラ事業の契約総額は 2兆ドル(約300兆円)を超えたと主張。
中国は人権弾圧にも寛容だ。一帯一路は強権体制の国と相性が良く、途上国や新興国との経済的な結びつきを強めて中国の国際的影響力は高まった。
だが、参加国では融資の焦げ付きが顕在化。
中国は、2017~19年に比べて 、2020~22年にかけ 4倍以上の750億ドル以上の債務再編や放棄を余儀なくされた。
新型コロナの流行などによる借り手の経済苦が背景にある。
米誌タイムは、一帯一路の資金は 3分の 1がロシア、3分の 1が途上国に流れていると指摘。
# そんなに大量にロシアに流れているとは驚き
ロシアはウクライナ侵略の戦費拡大や制裁の影響で経済難が続き、融資の「ほぼすべてが回収不能」と分析。途上国もウクライナ侵略に伴う世界的な物価高が直撃し、外貨準備高が急減する中で債務返済は苦しい。
スリランカは17年には債務返済に行き詰まり、ハンバントタ港の運営権を99年間、中国側に貸与することで合意。22年、事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥った。
同様の債務危機はアフリカ・ザンビアでも起きていると、産経。
対中債務の返済が〝時限爆弾〟として今後、途上国を襲う可能性があるとも。
一方で中国自身も現在、深刻な不動産不況などの経済鈍化に直面している。北京の外交関係者は「従来のような大盤振る舞いは難しくなっており、一帯一路も軌道修正を図るのではないか」とみているのだそうです。
一帯一路の債権のこげつきに伴う軌道修正とは、どのような道があるのでしょう。
中国国内の経済成長鈍化とのダブルパンチの習近平。どうする??
# 冒頭の画像は、中国ラオス鉄道のビエンチャン駅で記念写真を撮る中国人観光客
中国「一帯一路」10年 「中国式」鉄道開通のラオス、過大な債務負担に直面 - 産経ニュース
この花の名前は、キンモクセイ
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中国政府は10日、一帯一路に関する白書を発表。世界各国と結んだインフラ事業の契約総額は 2兆ドル(約300兆円)を超えたと主張。
中国は人権弾圧にも寛容だ。一帯一路は強権体制の国と相性が良く、途上国や新興国との経済的な結びつきを強めて中国の国際的影響力は高まった。
だが、参加国では融資の焦げ付きが顕在化。
中国は、2017~19年に比べて 、2020~22年にかけ 4倍以上の750億ドル以上の債務再編や放棄を余儀なくされた。
新型コロナの流行などによる借り手の経済苦が背景にある。
行き詰まる一帯一路 途上国苦境、中国経済低迷で岐路に - 産経ニュース 2023/10/13 森 浩 三塚 聖平
【シンガポール=森浩、北京=三塚聖平】10年の節目を迎えた中国の巨大経済圏構想「一帯一路」だが、投下した融資の多くはロシアや途上国向けで焦げ付きが増加し、中国経済の低迷も重なって行き詰まりが顕著だ。一帯一路は岐路に立たされている。
中国「一帯一路」10年 「中国式」鉄道開通のラオス、過大な債務負担に直面 - 産経ニュース
中国政府は10日、一帯一路に関する白書を発表し、同構想を通じて世界各国と結んだインフラ事業の契約総額は 2兆ドル(約300兆円)を超えたと主張した。一帯一路の下、中国は 2国間ベースで世界最大の貸し手となった。米国が支援先に自由や民主主義の尊重を求めるのに対し、中国は人権弾圧にも寛容だ。一帯一路は強権体制の国と相性が良く、途上国や新興国との経済的な結びつきを強めて中国の国際的影響力は高まった。
だが、実態は順風満帆では決してない。参加国では融資の焦げ付きが顕在化している。米調査会社によると、2020~22年にかけ、中国は750億ドル以上の債務再編や放棄を余儀なくされた。17~19年に比べて 4倍以上といい、新型コロナの流行などによる借り手の経済苦が背景にある。
米誌タイムは、一帯一路の資金は 3分の 1がロシア、3分の 1が途上国に流れていると指摘した。ロシアはウクライナ侵略の戦費拡大や制裁の影響で経済難が続き、融資の「ほぼすべてが回収不能」と分析。途上国もウクライナ侵略に伴う世界的な物価高が直撃し、外貨準備高が急減する中で債務返済は苦しい。
主要参加国であるスリランカは22年、対中債務の返済や観光産業の低迷などを受けて外貨不足が進み、事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥った。17年には債務返済に行き詰まり、ハンバントタ港の運営権を99年間、中国側に貸与することで合意した。同様の債務危機はアフリカ・ザンビアでも起きている。
一帯一路を巡っては契約内容が外部から不明瞭なことが多く、各国での債務の全容は把握できていない。事業会社などに直接融資された結果、各国政府の発表に盛り込まれない「隠れ債務」が世界で3850億ドルに達すると米調査機関は推計している。対中債務の返済が〝時限爆弾〟として今後、途上国を襲う可能性がある。
一方で中国自身も現在、深刻な不動産不況などの経済鈍化に直面している。北京の外交関係者は「従来のような大盤振る舞いは難しくなっており、一帯一路も軌道修正を図るのではないか」とみる。
【シンガポール=森浩、北京=三塚聖平】10年の節目を迎えた中国の巨大経済圏構想「一帯一路」だが、投下した融資の多くはロシアや途上国向けで焦げ付きが増加し、中国経済の低迷も重なって行き詰まりが顕著だ。一帯一路は岐路に立たされている。
中国「一帯一路」10年 「中国式」鉄道開通のラオス、過大な債務負担に直面 - 産経ニュース
中国政府は10日、一帯一路に関する白書を発表し、同構想を通じて世界各国と結んだインフラ事業の契約総額は 2兆ドル(約300兆円)を超えたと主張した。一帯一路の下、中国は 2国間ベースで世界最大の貸し手となった。米国が支援先に自由や民主主義の尊重を求めるのに対し、中国は人権弾圧にも寛容だ。一帯一路は強権体制の国と相性が良く、途上国や新興国との経済的な結びつきを強めて中国の国際的影響力は高まった。
だが、実態は順風満帆では決してない。参加国では融資の焦げ付きが顕在化している。米調査会社によると、2020~22年にかけ、中国は750億ドル以上の債務再編や放棄を余儀なくされた。17~19年に比べて 4倍以上といい、新型コロナの流行などによる借り手の経済苦が背景にある。
米誌タイムは、一帯一路の資金は 3分の 1がロシア、3分の 1が途上国に流れていると指摘した。ロシアはウクライナ侵略の戦費拡大や制裁の影響で経済難が続き、融資の「ほぼすべてが回収不能」と分析。途上国もウクライナ侵略に伴う世界的な物価高が直撃し、外貨準備高が急減する中で債務返済は苦しい。
主要参加国であるスリランカは22年、対中債務の返済や観光産業の低迷などを受けて外貨不足が進み、事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥った。17年には債務返済に行き詰まり、ハンバントタ港の運営権を99年間、中国側に貸与することで合意した。同様の債務危機はアフリカ・ザンビアでも起きている。
一帯一路を巡っては契約内容が外部から不明瞭なことが多く、各国での債務の全容は把握できていない。事業会社などに直接融資された結果、各国政府の発表に盛り込まれない「隠れ債務」が世界で3850億ドルに達すると米調査機関は推計している。対中債務の返済が〝時限爆弾〟として今後、途上国を襲う可能性がある。
一方で中国自身も現在、深刻な不動産不況などの経済鈍化に直面している。北京の外交関係者は「従来のような大盤振る舞いは難しくなっており、一帯一路も軌道修正を図るのではないか」とみる。
米誌タイムは、一帯一路の資金は 3分の 1がロシア、3分の 1が途上国に流れていると指摘。
# そんなに大量にロシアに流れているとは驚き
ロシアはウクライナ侵略の戦費拡大や制裁の影響で経済難が続き、融資の「ほぼすべてが回収不能」と分析。途上国もウクライナ侵略に伴う世界的な物価高が直撃し、外貨準備高が急減する中で債務返済は苦しい。
スリランカは17年には債務返済に行き詰まり、ハンバントタ港の運営権を99年間、中国側に貸与することで合意。22年、事実上のデフォルト(債務不履行)状態に陥った。
同様の債務危機はアフリカ・ザンビアでも起きていると、産経。
対中債務の返済が〝時限爆弾〟として今後、途上国を襲う可能性があるとも。
一方で中国自身も現在、深刻な不動産不況などの経済鈍化に直面している。北京の外交関係者は「従来のような大盤振る舞いは難しくなっており、一帯一路も軌道修正を図るのではないか」とみているのだそうです。
一帯一路の債権のこげつきに伴う軌道修正とは、どのような道があるのでしょう。
中国国内の経済成長鈍化とのダブルパンチの習近平。どうする??
# 冒頭の画像は、中国ラオス鉄道のビエンチャン駅で記念写真を撮る中国人観光客
中国「一帯一路」10年 「中国式」鉄道開通のラオス、過大な債務負担に直面 - 産経ニュース
この花の名前は、キンモクセイ
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