■NTV、盗撮・盗聴番組が“証拠”
■野党勢力指導者を刑事捜査
【モスクワ=遠藤良介】ロシアの連邦捜査委員会(SK)が政府系テレビ局「NTV」の盗撮番組をもとに野党勢力指導者の刑事捜査に乗り出し、報道の倫理そっちのけで捜査機関のお先棒を担ぐ同局への批判が高まっている。ソ連崩壊後の1990年代に「独立報道の雄」とされたNTVは今や、プロパガンダ(政治宣伝)機関以下の存在に堕してしまったようだ。
SKは17日、大規模な騒乱を準備した疑いで、野党勢力「左派戦線」のウダリツォフ代表ら3人の取り調べを始め、関係先を捜索した。同氏は、モスクワで昨年末から断続的に行われてきた反政権デモの中心人物の1人。SKは、NTVが5日夜に放映した番組「抗議の解剖学2」で使われた盗撮映像を「証拠」に挙げている。
問題の番組は、ウダリツォフ氏らが親欧米の隣国、グルジアの議員と面会している場面を隠し撮りした映像を用い、同氏らがグルジアのサーカシビリ大統領から資金援助を受けて全国的な反政権暴動を準備していると主張する内容だった。
NTVは第1次プーチン政権の発足した翌年の2001年、国営企業の支配下に組み込まれ、政権による報道・言論統制の嚆矢(こうし)となった。近年のNTVは、政権が追い落としを図る政治家や反政権派に関するドキュメンタリー特番を流すことで知られている。
盗撮・盗聴も多用され、3月放映の「抗議の解剖学1」では在露日本大使館の政務担当公使(当時)の隠し撮り映像が使われた。
露経済紙「ベドモスチ」は18日付社説でNTV番組の信憑(しんぴょう)性に疑問を呈し、「ロシアでは誰も盗撮の適法性に注意を払わない」「今や報道機関はプロパガンダ集団であるのみならず、刑事事件の主導者である」と痛烈に批判した。反政権派では著名ブロガーのナワリヌイ氏も捜査対象となっており、政権側による圧力が強まっている。
露プーチン政権、着々 国営ロスネフチ、英BP系買収大詰め(産経新聞) - goo ニュース
ロスネフチの社長もシロビキ出身で、プーチン大統領の側近なのですね。資金源での政権堅めで、メドベージェフと対立する立場なのですね。
シロビキ=治安・国防関係者らしいのが、反政府デモ中核メンバーの逮捕手法。報道機関を国営企業の支配下において、情報収集や情報操作をしている。
反政府勢力の国外との接触を盗撮し情報操作(反政府勢力の海外との繋がりPR)に使う一端に、日本の中露公使も利用されたのでした。
「盗撮・盗聴…ロシアで特務機関が暗躍 在露日本大使館の公使も被害」:イザ!
ロシアでプーチン氏の圧政が進むことには、中国同様の人権問題の高まりが、国民にどのように評価されるのでしょう。御用放送局と化したNTVを批判する報道機関(ベドモスチ)が存在するところは、中国よりましなのでしょう。
一方では、政権が強力になり安定すれば、ポピュリズム政治が沈静化し、北方領土と平和条約締結の交渉に、ゴルバチョフやエリツィンの時代の様に、結論を得やすくなります。
資源輸出で経済成長を維持しているロシアが、主力ガス田の枯渇と欧州向け販路の縮小で、北極圏や極東での新規開発とその販路確保に迫られる苦境にあり、ゴルバチョフ、エリツィン時代と台所事情は似てきているのです。
プーチン氏には、極東の資源開発とその販路の確保が命題となっているのです。政権基盤を安定化して、北方領土と平和条約交渉に臨んでいただきたいところです。
ただ、交渉には日本側にも安定した政権の誕生が必要です。
たまたま今日、何を想ったのか、ルーピー鳩が呟いていました。
> 鳩山由紀夫/@hatoyamayukio 2012/10/19/ 15:38
> (続き)祖父の思いを噛み締めながら、領土問題を進展させ、両国民と地域に実際的利益をもたらし、世界の安定と発展のために貢献できる日ロ関係についてプーチン大統領と議論したいと思っています。
お願いだからじっとしていてとRTしようかと思っているうちに、数人の方がじっとしていろとRTしておられましたので、ルーピー鳩が反応の多さに勝手に自分に都合のよい解釈をされても困ると、無視することにしました。
3党党首会談は、輿石のほのめかしに反し、野田氏からは進展ある発言はなかったとのことで決裂したようです。誰が見ても死に体の政府がいつまでもその座にしがみついている様では、外交交渉など相手にしてもらえません。
12月に訪露の約束をしていた野田氏ですが、死に体の人が花道で訪露しても何の進展も望めません。新しい総理が訪問し、メドベージェフの言動も断ち切った新たなスタートを切る機会とすべく、野田氏は道を譲るべきです。
この花の名前は、メコノプシス・ホリドゥラ(幻の青いケシ) 撮影場所; 六甲高山植物園
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